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【映画】奇跡がくれた数式
2016年10月04日 (火) | 編集 |
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奇跡がくれた数式(2015
イギリス
原題:The Man Who Knew Infinity
監督/脚本:マシュー・ブラウン
出演:デヴ・パテルジェレミー・アイアンズ/デビカ・ビセ/トビー・ジョーンズ/スティーブン・フライ
日本公開:2016/10/22

【ストーリー
1914年、英国。ケンブリッジ大学の数学者ハーディ教授は、インドから届いた一通の手紙に目を止める。そこには驚くべき“発見”が記されていた。ハーディは差出人の事務員ラマヌジャンを大学に招くが、学歴もなく身分も低いことから教授たちは拒絶する・・。

【感想
著名なイギリス人数学者と独学で数学を学ぶ名もない事務員のインド人。
人種も境遇も違う二人が出会い、ともに世界を変える奇蹟を成し遂げるという実話に基づいた話です。

数学者ハーディにジェレミー・アイアンズ、事務員ラヌマジャンにデヴ・パテル
ラマヌジャは画期的な数式をノートにしたため、それを証明したいと思っている。

ケンブリッジ大学のハーディ教授のことを知ったラマヌジャンは手紙をしたため、渡英することになるんですが、数式など簡単に証明できるものではないらしく、彼は差別に苦しみながら大学で長い時を過ごすことを余儀なくされるんですね。
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当時インドにはカースト制があって、ラマヌジャンの階級では海外渡航すら禁じられていたらしい。
結婚間もなく、世間に冷遇されることを覚悟で夫を送り出す妻の献身がまず偉い。
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映画の売りとしては境遇も身分も違う二人の数学者が世紀の数式を証明したということで、ハーディ教授の心の広さと二人の友情を熱く描くものかと思ったけど少し違った。というのもジェレミー・アイアンズ演じる教授の興味はラマヌジャンの数式であって、ラマヌジャン本人にはなかったから。ラマヌジャンがどんな思いでイギリスで過ごしているか知ろうともしない教授には少々腹が立ってしまった。ハーディは学者バカであって悪気はなかったんでしょうけどね。医者は病名を見て患者を診ないというのに近いかな。

ハーディのそんな欠点もちゃんと描いてるのは、正直な映画かもしれません。
ジェレミー・アイアンズが演じると憎めないしね。
人道的な部分で大きな役割を担ったのはむしろトビー・ジョーンズ演じるお友達の教授。

戦争が勃発しカレッジ上空にも敵機が襲来します。
そんな中でも世紀の発明が生まれるんだから凄い。
学問を究めるものは細かいこと気にしてちゃだめってことね(笑)

個人的には二人の成し遂げた共同作業の部分よりも、「奇跡がくれた数式」の、本当に「奇跡」な部分に興味を惹かれましたわ。天才の偉業をよくよく調べると、こういうのもほかにあるかもなぁ。

デヴ・パテルは全身全霊で使命を全うするラマヌジャンを熱演してました。
犠牲にしたものも大きかったけれど、今も彼の数式が宇宙工学など様々な場面で使われていることや、当時植民地であったインドの知性を知らしめたことなど功績が大きいのが救い。
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撮影は実際にケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで行われたらしい。
古くはアイザック・ニュートンやホーキング、最近ではイアン・マッケランにレイチェル・ワイズ、エディ・レッドメインなどの多くの天才、秀才が学んだ美しいキャンバスを見るのも一興ですね。

ということで、今日の「英国男優」はここのところ教授役がやけに多いジェレミー・アイアンズさまでした。
2016年は6本の映画にご出演の68歳。無理せず頑張ってくださいな。


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ザ・ワーズ 盗まれた人生
2013年03月08日 (金) | 編集 |



ザ・ワーズ 盗まれた人生
(2012) アメリカ


【原題】The words
【監督】ブライアン・クラグマン / リー・スターンサル
【出演】ブラッドリー・クーパー / ジェレミー・アイアンズ / デニス・クエイド / オリヴィア・ワイルド / ゾーイ・サルダナ / ベン・バーンズ / マイケル・マッキーン / ルシンダ・デイヴィス / J・K・シモンズ

【ストーリー】 
偶然見つけた誰のものともわからぬ原稿を、自分の作品として出版してしまった作家志望のロリー。
本は思わぬヒットとなり金と名誉を手にしたロリーだが、その心は重い。
そんな彼の前に原稿を執筆した本人という老人が現れ。。


現在の作家(デニス・クエイド)の新作発表のリーディングという形で、盗作の作家ロリーと老人の物語が語られます。



若き作家ロリーに製作総指揮も務めるブラッドリー・クーパー
彼の前に現れる老人にジェレミー・アイアンズです。
二人が対峙するシーンはスリリングでもあり、その後の展開に興味が尽きません。
ただ、老人が過去を言葉で語る部分がやや単調なのが残念。
4つの世代を交錯させる作りでもあるのを複雑とし
シンプルならマスターピースと評する人が多いのもわからないではないんですよね。



とは言え、過去の思いが描かれることは必要で、
それぞれの役者の素晴らしさもあり、私はこの深いドラマを堪能しました。
ロリーの妻にゾーイ・サルダナ、ロリーと老人それぞれの哀しいラブストーリーでもあります。
老人の若い頃を演じたベン・バーンと妻の駅のシーンが凄く好き。




書くことに将来の希望を託す者、悲しみを紛らす手段とする者、全てを清算しようとする者
明かされるそれぞれの思いに、言葉の持つ様々な役割を考えさせられます。

最後のシーンをどう解釈するかは観るものに託される形でしょうか。
私は「希望」と受け取りたいですね。
しっとりした好きな作品でした。

3/9からの公開です