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【映画】ファントム・スレッド(2017)
2018年01月21日 (日) | 編集 |
phantom thread poster
ファントム・スレッド

Phantom Thread

ポール・トーマス・アンダーソンダニエル・デイ=ルイスが再びコンビを組んだ一本。
前作『ゼア・ウィル・ビー・レイン』で猛々しい主人公を演じたダニエルが、今度は洗練された著名な服飾デザイナーを演じています。

まずはダニエル演じるレイノルドが朝、身支度をするシーンに引き込まれます。
椅子に座ってデッサンしたり、布を断つ、レイノルドの所作の一つ一つも美しい。
長い間かけて培った技術は芸術と呼ぶに等しく、全てがルーティンに則っていて、
前に観た『二郎は鮨の夢を見る』の二郎さんを思い出してしまった。

本文






【映画】スリー・ビルボード
2017年12月17日 (日) | 編集 |
three_billboards (3)

スリー・ビルボード

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
 
【あらすじ】
米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドは、警察の体たらくを非難すべく、3枚の広告看板を立てる。しかし住民の中にはそれを快く思わないものもいて・・。


映画データ
製作年:2017年
製作国:イギリス
監督/脚本:マーティン・マクドナー
出演:フランシス・マクドーマンド
    ウッディ・ハレルソン
    サム・ロックウェル
    ルーカス・ヘッジ
    アビー・コーニッシュ
    ジョン・ホークス



感想


【映画】婚約者の友人
2017年12月07日 (木) | 編集 |
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婚約者の友人

Frantz
 
【あらすじ】
第一次世界大戦直後のドイツ。婚約者のフランツを戦争で亡くし、身寄りのないアンナはフランツの両親と暮らしている。ある日、フランスから一人の青年がフランツの墓に花を手向けにやってくる。アドリアンと名乗るその青年はフランツがフランスに留学していたころからの友人だという。
亡き息子の思い出を語るアドリアンの存在は間もなく両親の心を癒し、アンナの中では新たな感情が生まれようとしていたが・・


映画データ
製作年:2016年
製作国:フランス/ドイツ
監督/脚本:フランソワ・オゾン
出演:ピエール・ニネ
   パウラ・ベーア
   エルンスト・シュトッツナー
   マリー・グルーバー
   ヨハン・フォン・ビューロー
   アントン・フォン・ルケ
   シリエル・クレール
   アリス・ドゥ・ランクザン


感想


【映画】ザ・ルーム(原題)(2003)
2017年12月01日 (金) | 編集 |
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ザ・ルーム(原題)

The Room
 
12月になり、オスカーに絡みそうな作品が公開され始めました。
気になる作品の筆頭が、ジェームズ・フランコ君主演/監督の『The Disaster Artist 』。
これ、サイテー映画として名高い『ザ・ルーム』の撮影秘話となる作品らしいんですね。ならばまず元映画をチェックしとこうかってことで観てみました。

【あらすじ】
ジョニー(トミー・ワイゾー)とリサ(ジュリエット・ダニエル)は7年来の恋人同士。結婚間近の二人だったが、ここにきてリサの様子がおかしい。結婚を迷い始めたリサは、あろうことかジョニーの親友マーク(グレッグ・セステロ)を誘惑し・・・

映画データ
製作年:2003年
製作国:アメリカ
監督/脚本:トミー・ワイゾー
出演:トミー・ワイゾー
   グレッグ・セステロ
   ジュリエット・ダニエル

感想

【映画】人生はシネマティック!
2017年11月15日 (水) | 編集 |

their finest poster
人生はシネマティック!(2016
イギリス
原題:Their Finest
監督:ロネ・シェルフィグ
出演:ジェマ・アータ-トン、サム・クラフリンビル・ナイ、ジャック・ヒューストン、エディ・マーサン


【あらすじ】
第二次世界大戦中の1940年のロンドン。コピーライターの秘書として働くカトリンだったが、人手不足で代わりに書いたコピーが情報省映画局の特別顧問のバックリーの目に留まり、新作映画の脚本陣に加わることに。ダンケルクで双子姉妹が兵士を救出した感動秘話の映画化が決まったが・・


【感想】
戦時下のロンドンで、プロパガンダ映画の製作を任された映画陣の奮闘を描くコメディドラマです。

イギリスはゲイや女性、労働者階級など弱者が力を合わせて頑張るお話が得意ですよね。『キンキーブーツ』『カレンダー・ガールズ』『フルモンティ』、最近では『パレードへようこそ』など、実話ベースの秀作がいくつも作られています。
theirfinest.jpg  
本作の舞台となるのは映画製作の現場とあって、市井の物語とは少し違うんですけど、ジェマ・アータートン演じる名もないコピーライターのカトリンを主人公にした女性進出の話でもあり、窮地に立たされた人々が、問題をクリアしながら、仲間と心を一つに大きな仕事を成し遂げていくというところも、前述の映画たちに通じるところがありますね。

ただ、カトリンが脚本家として認められる過程が思いのほかスムーズのため、彼女の物語としては達成感がやや薄い。
映画製作の現場でも女性はすでに男性に引けを取らない働きをしていたし、ビル・ナイ演じる往年のスターのエージョントの後釜にその姉がすんなり座るというのもへーという感じで、この時代のイギリス女性の社会的な地位は実際にはどうだったんだろうと、懐疑的に観てしまった。

プロパガンダ映画を求める政府にしても政治的な悪意は感じられず、製作側とも「国民を励ましたい」という思いを共有していたことになります。悪者が登場しないのが本作のいいところではあるけれど、問題打破の物語として観れば物足りないところでもあるかな。

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とはいえ、映画製作の現場が舞台であり、ビル・ナイが安定の可愛らしさでこれでもかの大活躍をしてくれるのだから面白くないわけがない。今まで特に意識したことのなかったジェマも笑顔や泣き顔が美しく好きになったし、お気に入りのサム・クラフリンがちょび髭+丸眼鏡でいつもと違う感じを楽しめました。今回はキュート系のエディ・マーサンの多彩なキャラづくりにも感心。
ノーランの『ダンケルク』を観ていたので、劇中劇にも入り込みやすかったですね。

監督は大好きな『17歳の肖像』のロネ・シェルフリン。
イギリス映画らしいアイロニーを漂わせながらも、笑いあり涙ありで心を揺さぶってくる。
数秒後の命の保証などない戦時下で、「生」の輝きを伝える脚本が秀逸。

空襲が頻発していても映画館で映画を楽しむ人々の姿に、イギリスの懐の深さを見た思いでした。

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