映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】『幸せなひとりぼっち』ひとりぼっちはやっぱり寂しい
2017年02月10日 (金) | 編集 |
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幸せなひとりぼっち(2015) スウェーデン
原題:En man som heter Ove
監督/脚本:ハンネス・ホルム
出演:
ロルフ・ラッスゴード/イーダ・エングヴォル/バハール・パルスll

【あらすじ】
最愛の妻ソーニャを病で亡くし、長年勤めてきた仕事も突然のクビを宣告されてしまった59歳の孤独な男オーヴェ。絶望し、首を吊って自殺を図ろうとした矢先、向いに大騒ぎをしながらパルヴァネ一家が引っ越してきた。


【感想】
 オスカー関連作品。今日は外国語映画賞にノミネートされたスウェーデン発ヒューマンドラマです。

EnManSomHeterOve_800b.jpg


集合住宅の一軒に一人で住む主人公のオーヴェは、住人のゴミの出し方をチェックするようなオヤジで、敷地内への車の乗り入れには特にうるさい。いつも苦虫をかみつぶしたような不機嫌なオーヴェは新しい住人にうるさがられる存在です。
しかし最近妻を亡くし、仕事までクビになったオーヴェは自ら死を選ぼうとしている。
そんな時、向かいに若いイラン人の家族が越してきます。


様々な国籍の人と接触して思うのは、お国が違うと、文化やものの考え方が違うということ
例えばアジアンマーケットのパーキングでは毎週のように、駐車スペースから出ようとしている車に驚くほど近づいて待ってる車を目にします。十分なスペースを空けてあげれば出やすいのに、近づきすぎるから何度も切り返して出なきゃならず時間がかかるだけ。日本人やアメリカ人は絶対にしないことを他のアジアの国の人はするんだわ。
そういうの見るにつけ、「もう、〇〇人は」と愚痴ってしまう。悪い面ばかりが気になるもの。
でも付き合ってみると、日本人にはないいい面もあるんですよね。

本作に登場するイラン人はオーヴェに平気でものを頼み一見図々しいのだけど、食事を持っても来てくれる。
他人と距離を保ってきたオーヴェは戸惑うものの、その距離の近さがオーヴェに変化をもたらすのです。

と、こう書くと「ははぁ、イラン版『グラントリノ』やね」と思うかもしれない。
でもこの映画は、過去と現在を交錯させ、オーヴェの頑固さがどこから来るのかを掘り下げます。
彼の頑固さには理由があって、本当はまじめでひたすら妻を愛した人であることが分かってくるんですが
そんなオーヴェが自ら命を絶つことを考えるのは本当に悲しい話。
他人との関係が希薄なのはスウェーデンも都会の日本と少し似てるのかもですね。
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最後は自分の過去を語り始めるオーヴェに涙。
心を開いて初めて人は人と近づけるのだということに、ものすごく心を動かされる作品でした。
猫も可愛くてね。これはよかったわぁ



ちなみに原題は「オーヴェという男」という意味。
邦題の「幸せなひとりぼっち」がどういうことを言うのか、よくわかりませんでした。
ひとりぼっちはやっぱり寂しいよね という映画だと思ったな。

若い頃のオーヴェを演じた役者さんが声の深みもあり、違和感がなくてよかった。




オーヴェ59歳・・・  え?
En-mann-ved-navn-Ove-bilde-1.jpg

お気に入り度4.2



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コメント
この記事へのコメント
オーヴェと言う男
これはコチラで見れるかな??デンマーク、スウェーデンと良い映画があるんですよね、、なかなかFOXでもやってくれなくて。劇場公開はちょっと無理かも、、、外国語映画賞にノミネートされているくらいならナンとかしてくれないかな、、、。
2017/02/11(土) 00:05:21 | URL | guch #-[ 編集]
最近、涙腺が弱くなって、、あきまへんで
ひとりで見なくっちゃ
このおっさん 59はないだろう 79だろう
でも79 というと加山某くらいだし  あのおっさんもカツラ脱ぐとふけるか  最近 草刈某サンがふさふさになってもうて
オイラも だいぶ抜けて 帽子が入るように
2017/02/11(土) 03:22:21 | URL | おみゃあ #-[ 編集]
Re: オーヴェと言う男
>guchさん
どうでしょ。日本は外国の良作には敏感で、これも昨年(多分ミニシアターで)公開されてるんですよね。
アメリカもミニシアターで細々と公開することはあっても、字幕を読むのが苦手な国民性から一般公開はまずありません。
そちらもそういう傾向かな。
そうそう、デンマーク、スウェーデンは良い映画を作りますね。

2017/02/11(土) 08:37:15 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To おみゃあさん
私も涙腺が弱いので、泣きの入るものは家では一人で観たいです。
おっさんの実年齢いくつだろう。59には吹きましたわw
せめて70だよね(笑)
あら、加山某さんカツラ?というかしばらく見てません。
草刈さんは昨年思いがけずブレイクでしたよね。髪も再ブレイク?
おみゃあさんは冬毛が抜けてきてるのでは?
って犬か(笑)
春になるとまたヘルメットが苦しくなるでしょ(笑)
2017/02/11(土) 08:43:08 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
pu-koちゃんお勧めなら観たいわ~ん。
てか、てか、オーヴェ59歳…年下かいっ!!

人間模様が良さげだね~。最近「コレ」って映画に欠乏してるから、
こーゆー「心の映画」(表現おかしい?)欲しいな~!!
2017/02/12(日) 04:06:05 | URL | chaco #-[ 編集]
To chacoさん
はい。これここまで人生掘り下げるんだってことに驚く作品でよかったよ。
年取ったら色々考えさせられることも多くて。
オーヴェ59歳って無理ありすぎでしょw
どう見てもchacoさんの方が若いよ!(笑)

たまにこういう胸に響く映画観て心を潤すの正解だと思う。
もう日本では上映すんでるので、DVDになったらぜひ。
2017/02/12(日) 08:33:14 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
これは昨年末に完全に見逃したヤツです。
あの頃喉風邪のせいで何本見逃したか……
この80前後にしか見えない方が59だという北欧マジックもしょえーだけれど、非常に内容が良さそうなので残念でごさる。
お年寄りがメインの映画は生き死にが絡むので、受け止める方もなかなか覚悟がいるよね。
しかし、年齢設定さー、一昨年観た『狼は嘘をつく』の復讐する親父もとても40代には見えなかったし、あれはもしかしたらちょっとしたギャグかもしれないけど。
この間のイ・ビョンホンとイーサン同い年とか考えるにつけ、オリエンタルマジックってあるのかなーと……。
2017/02/13(月) 04:20:44 | URL | みーすけ #-[ 編集]
To みーすけさん
風邪は予定を狂わせてくれるよねぇ。
咳出ると映画館いけないんだもんなぁ。

わはは、オリエンタルマジックの逆をいく北欧マジックw
おっさん59はないだろだった(笑)
わはは、『狼は嘘をつく』の親父なぁww
映画の内容以上にそっち気になったわ(笑)

しかしビョンさまは本当に若いよ。お肌ピカピカだし『マグ7』のアクションのキレと言い
もう46歳だっけ?『狼は嘘をつく』の親父と同じくらいってこと?信じられないww

ともあれ、映画はどんどんドラマを掘り下げていく展開で見ごたえがあったのでテレビに降りてきたら観てみてね。
2017/02/13(月) 09:04:39 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
読んでいて「グラントリノ」と似てるのかなと思いました。ちょっと違ったようですね。
まだ今週だったら映画館鑑賞間に合いそうなのこの映画観てみたいです。
2017/02/15(水) 05:22:58 | URL | yymoon #-[ 編集]
To yymoon さん
私もあらすじから『グラントリノ』を思いだしました。
実際偏屈じじい(まだ59だけどw)が近所の移民家族によって癒され、変わっていくという点で共通してますが、本作は過去を掘り下げ、人生をつまびらかにすることで謎を明かし、映画に余韻を与えてくれてます。
ご覧になったら感想聞かせてください。
2017/02/15(水) 09:26:36 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
いい話だとは思うのですが、高齢化社会では、こういう偏屈じじいを許容する余裕がなくなってくるので、迷惑だよなあってのが実感です。昔みたいに若い人が多ければ、こういうのが一人や二人いても許容できるのでしょうが、年寄りばっかの社会では、単なる厄介者にしかならないよなあって気がして。
2017/05/19(金) 09:56:39 | URL | einhorn2233 #-[ 編集]
To einhornさん
ですねぇ。めちゃくちゃ偏屈。
日本でこの物語が受け入れられるのは昭和の頃までだったかも。
そういう意味ではスウェーデンはまだ素朴なのかなと思ってみたり。
あと、社会保障がしっかりしてるので高齢者も卑屈にならずに威張っていられるのかなぁ。
なんにしても日本にはあまり通じない話かもしれません。
それでも孤独な老人(いや老人じゃないですよねw)が、心を開くことで穏やかな時間を持てたのがよかったなと思いました。
2017/05/19(金) 12:57:21 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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