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【映画】ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(原題)
2017年01月18日 (水) | 編集 |
hunthorthe.jpg
 ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(原題)(2016 ニュージ―ランド
原題:Hunt For The Wilderpeople
監督:タイカ・ワイティティ
脚本:タイカ・ワイティティ/バリー・クランプ(原作)
出演:サム・ニール/ジュリアン・デニソン/Rima Te Wiata  /レイチェル・ハウス       
あらすじ】
身寄りのない悪ガキリッキーは山奥の中年夫婦の家に養子にもらわれた。しかし気のいい里親のおばさんベラが急死。無口なおじさんヘック(サム・ニール)から福祉に戻すと言われたリッキーは焼身自殺したようにみせかけ家を出るが・・

【感想】
 英エンパイア誌選出2016年のトップ25から、今日は1位にランクインのニュージ―ランド作品。
身寄りのない太っちょの子供と孤独なおじさんのへんてこ逃走劇を描くアドベンチャー・ドラマです。

主人公のリッキーは母親がティーンエイジャーなことから里子に出され、あちこちの家をたらい回しにされてきた少年。
福祉の職員からは手の付けられない不良少年のレッテルを貼られています。

でも新しい里親のおばさんがとってもいい人で、ここでならうまくやっていけそう
そう思った矢先、おばさんが死んでしまい、おじさんからは福祉に戻すと告げられてしまうんですね。
またたらい回しにされるくらいならドラッグディーラーにでもなったほうがましと、逃走を図るリッキー。
そんなリッキーを追いかけてきたおじさんヘックはリッキー誘拐の容疑で警察に追われるようになり2人の奇妙な逃走劇が始まるという話です。
hunt-for-the-wilderpeople.jpg
ドタバタなアドベンチャーコメディに見えて、意外にもハートフルな作品です。
まずはリッキー少年とヘックのキャラクターがいい。
実は頭もよく俳句をたしなむ文学少年でもあるリッキー
誕生日を祝ってもらったことさえなかったリッキーがベラに自然な愛情を注がれるシーンは観ていて心が温まります。
朴訥で無口なヘックもベラが幸せであれば自分も幸せというタイプ。こういう素朴な役、サム・ニールにしては珍しい気がするんですが、うまいんですよね。
huntwilderpeople.jpg
ヘックはある事情からリッキーを一人で育てる自信がなく、ベラの死後は苦渋の決断を下すことになる。
しかし森の中でサバイバル生活を送るうちに、リッキーとヘックの関係性は少しずつ変わっていくわけですね。
少年の成長にフォーカスされがちなこういう話を、孤独なヘックの心の変化にも重きを置いているところが、個人的にはとってもよかった。
福祉の女性職員の描き方もインパクト大で、若い母親から生まれる子供の養育という社会問題についても考えさせられました。

ニュージーランドの広大な自然の中のサバイバル、終盤は『テルマ&ルイーズ』風になったり、緩急の付け方もうまい。
音楽もよくて、最終章で大好きな讃美歌が使われてるのも嬉しかった。
エンパイア誌一位は伊達じゃないと思える秀作でした。

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コメント
この記事へのコメント
サム・ニールがサム・ニールに見えない件。
この人、独特の目力のせいか、エキセントリックな印象が勝手に強くて、笑い取る系やホンワカ系のキャラが想像しにくいんだけど、ジュラシック・パークでパパやってたなそー言えば。
しっかしこの子ホントにおデブだねー(笑)
子どもだけフューチャーは苦手だけどおじさん役者が出たら俄然観る気が起こるのだ。
エンパイア選出1位なら上手く行けばミニシアターとかで落ちそう。覚えときまふ。
2017/01/18(水) 03:51:55 | URL | みーすけ #-[ 編集]
サム・ニールは好きな俳優さんなので、この映画も気になります。日本では公開されるのかなあ。この人、ハリウッドでもそこそこの地位があるのでしょうけど、自分の出自であるニュージーランドの映画にも出るところがえらいなあとか、勝手に思っています。でも、映画の内容からして、日本公開のセールスポイントが皆無なんだよなあ。
2017/01/18(水) 03:56:38 | URL | einhorn2233 #-[ 編集]
To みーすけさん
> サム・ニールがサム・ニールに見えない件。
でしょ。私もどっか怪しげ&エキセントリックなイメージ持ってたので、サム・ニールってこんな役もやるんだって思っちゃった。

子役は相撲取り系のおデブですわw
でもこの体で意外と軽快にヒップホップ系のダンスしたりするのが受ける(笑)
でも持久力でサム・ニールに負けてるのはやっぱりおデブのせい

サム・ニールとの掛け合いも絶妙で、むしろ子供の方が大人っぽかったりするのも楽しいので
日本でも観れるといいなぁ。
2017/01/18(水) 08:39:41 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To einhornさん
サム・ニールいいですよね。
私は今回初めて彼がニュージーランド人だと知りました。
ちゃんと自国の映画にも出てるんですね。

この映画、確かに日本公開のセールスポイントとしては弱いかなぁ。
監督の前作『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』も評判がよかったらしいし
IMDbが7.9とハイスコアで、エンパイア一位だったりとデータとしての売りはあるので
なんとかうまく宣伝できれば・・と思うのだけど。

2017/01/18(水) 08:53:04 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
おデブにしたことでコメディ性がうかがえます
赤毛のアンもで想像するんは広げすぎかな
2017/01/18(水) 17:48:37 | URL | おみゃあ #-[ 編集]
NZに住んでいるので、とても身近に感じてしまう映画ですが、
お薦めしようと思っていた映画です。アメリカでも観れるのですね。
じつは、伴侶が観たいといったので、いっしょに映画館に行きました…(^^;
あまり期待していないかったのですが、ロードムービー的、バディムービー的、
コメディの要素、ハートウォーミングと、バランス感覚が素晴らしかったですね。
Pu-koさんが書いているように、サム・ニールの素朴な役は珍しいと思いました。
幸せ満腹な気分で観終えた映画です。
ところで、NZ航空のビデオに、
ジュリアン・デニソンがプロデューサー役として登場しています。
とても面白かったので、日本語付きを、貼り付けておきます。
NZ流クリスマス、「サマー・ワンダーランド」…(^^)
https://www.youtube.com/watch?v=6l_K1jQv9Zo
2017/01/18(水) 21:10:16 | URL | NZ_RR #-[ 編集]
そういえば、『マイティ・ソー3』の監督に抜擢されましたね。NZでは、この監督、ハイネケンのコマーシャルにも登場しています。とぼけた感じで面白いですよ。
2017/01/18(水) 21:18:47 | URL | NZ_RR #-[ 編集]
えええ、サム・ニールなの?顔が違う。。。

再度ウィキペディア検索してみたよ。(笑)
スーツが似合うあの人だよね。間違いなかった。
イメージ違うぅ~~~!!

へぇ~、ハートフルなんだ。好きな分野だよ。
しかし顔が。。。。
2017/01/19(木) 03:34:31 | URL | chaco #-[ 編集]
To おみゃあさん
そうですね。
おデブのおかげで辛い人生を生きてきた子供なのに悲壮感がないし、おデブも笑いのネタになったりでコメディ性に貢献してたと思います。
赤毛のアンですか
ハンディ(赤毛&デブ)のある子のもらわれた先での奮闘や成長という意味では通じるものがあるのかも。
2017/01/19(木) 08:45:17 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To NZ_RRさん
やっぱりご覧になってましたか。しかも劇場鑑賞!
NZでは大変なヒットだったらしいですね。
こちらでもDVDでレンタルできました。
素朴なサム・ニールと子供のタッグが最高でした。

ジュリアン・デニソンのプロデュースビデオの紹介ありがとうございます!
太っちょ君だけど賢そう。
夏真っ盛りのNZにピッタリのクリスマスソングが出来上がりましたね。
ナイスです。
2017/01/19(木) 08:59:42 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To NZ_RRさん
へーー、『マイティ・ソー3』の監督に抜擢ですか。
人気作品の続編を任されるとはすごい。
コメディからアクションまでいける監督なのかな。
監督の他の作品を未見ですが、ビッグバジェットでどんな映画を撮るのか楽しみですね。
2017/01/19(木) 09:02:23 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To chacoさん
そうなの。一見サム・ニールに見えないでしょ。
おひげもあるし。
普段はビシッとスーツでキメてニヒルなイメージだもんね。

コメディとしても面白いし、ハートフルでよかったです。
顔が違うけどw
2017/01/19(木) 09:05:06 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
1枚目の写真だけでこの映画を観たくなってしまいました。
大人も子供によって人として一回り成長していくという感じでしょうか。
2017/01/19(木) 16:52:18 | URL | yymoon #-[ 編集]
To yymoon さん
1枚目の写真いい感じでしょ。
ポスターでも何でもないのだけど、なぜか気に入って使用しました。
おじさんの唯一の親友のワンちゃん。
映画は孤独なおじさんと子供が、互いに本当の家族になっていくお話でした。
2017/01/20(金) 00:10:31 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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