映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】リトル・メン
2016年12月24日 (土) | 編集 |
littlemen2.jpg  

リトル・メン(2016 アメリカ
原題:Little Men
監督:アイラ・サックス
脚本:アイラ・サックス/マウリシオ・ザカリーアス
出演:グレッグ・キニア/ジェニファー・イーリー/パウリーナ・ガルシア/アルフレッド・モリナ/テオ・タプリッツ/マイケル・バルビエリ

【あらすじ】
売れない俳優のブライアンは父を亡くし、ブルックリンに店舗付きのアパートを相続し一家で越してきた。
一階の店舗にはチリ人女性レオナ―が洋品店を営んでいる。レオナーの息子トニーとブライアンの息子ジェイクは意気投合するが・・。


【感想】
『あぁ、結婚生活』『人生は小説より奇なり』のアイラ・サックスが監督し、インディペンデント・スピリット賞の脚本賞などにノミネートされたドラマです。

父から相続したブルックリンのアパートに越してきたブライアン(グレッグ・キニア)は、テナント収入に期待していたのに、父の温情で洋品店を営むレオナ―からはわずかな賃貸料しかもらってないことが発覚。妻の収入に頼る売れない俳優のブライアンは何としても賃貸料を引き上げたい。しかし値上げをめぐる交渉でレオナーと衝突し、オーナー・テナント間の確執は子供同士の友情に影響することになる という話です。

未見ですが前作『人生は小説より奇なり』も年金や不動産など現実的な問題に翻弄されるニューヨークに暮らすゲイカップル(アルフレッド・モリナ&ジョン・リスゴー)を描くドラマになっているらしい。監督にとっては旬のテーマなのかな。
まぁ・・世知辛い話ではあるんですが、本作でもリアルな問題を取り上げているのに不思議とみずみずしいのは、主演の少年二人の透明感によるところも大きいかも。
活発で人懐っこく俳優志望のトニーと芸術家を目指す静かなジェイク。レオナー一家を追い出さないで欲しいと父親に泣きながら訴えるジェイクのトニーへの思い入れには友情以上のものを感じるところで、そこも監督ならではでしょう。
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トニーとの友情(初恋?)に破れ、ジェイクがブルックリンの街にローラースケートを滑らせるシーンでは、ジェイクの心もとない心情を映し出すカメラワークが秀逸です。怪我をしたジェイクの手当てをし、わが子を抱きしめるブライアン。父の背中に大人の事情に子供を巻き込むことの辛さもにじむものの、息子を支える父の大きさも感じるから後味は決して悪くない。

監督も双子の男の子の父親になったらしく、父性も映画のポイントだろうと思います。
ちなみに監督は同姓婚で、子供たちの母親はお隣に住んでいるとのこと。
さらに余談ですが、その母親は今回のアカデミー前哨戦でいくつかノミネートを果たしている『カメラパーソン』というドキュメンタリー映画の監督さんだそうです。

レオナーに『グロリアの青春』のパウリーナ・ガルシア。怒りと不安を内に押し込めつつ、生きる手段を模索し果敢にふるまうレオナーを丁寧に演じていて巧い。トニー役のマイケル・バルビエリ君が演技学校の講師と演技合戦をするシーンも大人顔負けの演技。チャーミングだし彼はこれから活躍するかも。

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コメント
この記事へのコメント
No title
監督さんも複雑な家庭環境であるようで
単純な方がエエなぁ
グレッグ・キニア、って見たことあるって思ってたらリトルミスサンシャインかぁ こういう役はぴったりか
2016/12/24(土) 17:00:52 | URL | おみゃあ #-[ 編集]
To おみゃあさん
監督さんは高校生の頃にはもうゲイをオープンにしてきた方だそうで、
結婚して子供も得て、彼なりに充実した人生みたいです。
幸せの形も人それぞれですね。
そうそう、『リトルミス』のお父さん。
グレッグ・キニアはインディーズ系のファミリー映画でいい味出しますよね。
2016/12/24(土) 23:18:42 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
メリークリスマス!!

グレッグ・キニアってさ、コメディは勿論
シリアスドラマも両方いけるから不思議だよね。
顔は決してヘンでもなく。(言い方おかしいい?)
喋り方に若干特徴があるかも。

てか、グレッグに触れるより2人の少年が気にかかりますけど~。
2016/12/24(土) 23:28:13 | URL | chaco #-[ 編集]
To chacoさん
chacoさん Merry Xmas~!!

レッグ・キニアはそうね、コメディもシリアスもいける。
コメディ映画でもそんなにバカするわけでもないからいつもナチュラルだよね。
わはは、「顔は決してヘンでもなく」って。でも確かにw
小さいイメージだからイケメングループには入りにくいのかな・・ってのも酷い言い方だ。ごめんなさい(笑)
2人の少年はこれから先が楽しみかも。
一人は『スパイダーマン』の新作にも出るようで、役によってはフランコ君みたいに知られる存在になるかもよね。
2016/12/25(日) 11:15:05 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
メリークリスマス!
風邪で我慢してたので、久々の酒がイマイチ抜けてないブルーマンデーみーすけです。

あ、『人生は……』の監督なのか!って、観たかったのあっという間に上映終わってぐぬぬ……だった夏だったのだ。
ご自分の環境を思いきり作品に反映させる系の監督なのね。
グレッグ・キニア、初期のヒロインのちょっと残念結果の彼氏とか、イマイチ突き抜けない印象なんだけど、こーゆーインディペンデントぽい作品に活動フィールドを変えてから俄然いい仕事するようになったと思うってうえからだな~(笑)
個人的には『恋愛小説家』のゲイの作家が凄く好きで、あの作品で彼はもっと評価されるべきと思ってます。
主演のアクが強すぎだけど、キニアの役がいいアクセントになって映画事態のランクが上がってると思う。
って別の映画を暑く語るなよわたしwww
2016/12/25(日) 17:33:07 | URL | みーすけ #Tzg06d/s[ 編集]
No title
pu-koさん、、、映画とは関係ないのですがGeorge Michaelが、、、Austinってお近くじゃないかった??昨日まで”Last Christmas,,"何て歌ってたのでショックです、。
2016/12/25(日) 17:57:03 | URL | guch #-[ 編集]
To みーすけさん
メリークリスマスです
久々のお酒はでも美味しかったでしょ。

『人生は……』は私も面白そうだと思ってレンタルしたのにそのままになってた(汗)
ね、自分の観察したものとか自身の環境とかがしっかり投影されてるみたい。
そう、グレッグ・キニアはインディペンデント映画がいいね。
あ、私も『恋愛小説家』のキニアさん好きなの。もっと好きなのは彼のワンちゃん(笑)
私もこの映画自体にあまり語れる部分がなくて監督の背景とか語ってしまったww
なので、恋愛小説家語ってくれて感謝よー(笑)
2016/12/25(日) 23:15:15 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To guchさん
ね~私も先ほどニュースで知ってビックリ。
53歳だっていうじゃないですか。若すぎる。
で、イギリスの方なのにオースティン住まいだったの?
本当のラストクリスマスになってしまったのね。寂しい。

2016/12/25(日) 23:17:03 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
「人生は小説より奇なり」はちょっと面白くて、ちょっと心に引っかかるという感じの映画だったのですが、この映画もそんな感じなのかしら。ゲイ老人の細やかな愛情より、少年の友情の方がドラマチックな展開になりそうですが、前作の繊細なタッチが維持されていることに期待します。
2016/12/27(火) 03:42:55 | URL | einhorn2233 #-[ 編集]
To einhornさん
これはですね~、正直な映画だと思うし表現者もカメラワークもいいんですが
エンタメ性に欠けるので、未見だけど『人生は~』の面白さを期待するとちょっと違うってなるんじゃないかなぁ。
少年の気持ちに共感できる若者にはもっと響くのかも。
親の事情で結束したりわだかまりができたり、子供も大変ですね。
しかもどうしても監督はブロマンスをにおわせますし。
2016/12/27(火) 23:51:22 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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