映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】キャロル
2016年03月15日 (火) | 編集 |
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キャロル
(2015)イギリス/アメリカ/フランス
原題:Carol
監督:トッド・ヘインズ
原作:パトリシア・ハイスミス
脚本:フィリス・ナジー 
出演:ケイト・ブランシェット / ルーニー・マーラ / サラ・ポールソン/ ジェイク・レイシー / カイル・チャンドラー/  ジョン・マガロ/ コーリー・マイケル・スミス/ ケヴィン・クローリー 
   
【あらすじ
1952年、クリスマス目前の活気あふれるニューヨーク。フォトグラファーになる夢を持ちながらどこか満たされない日々を過ごすテレーズは高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイト中、ゴージャスな毛皮のコートを着た女性キャロルの優雅な佇まいに釘付けとなる・・・
 

【感想
アフターオスカー特集中です。
今年度の主演女優賞は『ルーム』のブリー・ラーソンが強かったですね。
誘拐監禁中のヒロインという題材の目新しさもあり、ディカプリオ同様、後半は頭一つリードしての受賞でした。

さて、今日はケイト・ブランシェットが主演女優賞に、ルーニー・マーラが助演女優賞にノミネートされた『キャロル』。
美しい人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)と、デパートでアルバイトをしていた若いテレーズ(ルーニー・マラ)が出会い
恋に落ちるさまを描くロマンス映画です。

タイトルロール、キャロルを優雅に演じたブランシェットは完璧だったんじゃないでしょうか。
ただ『ブルージャスミン』のときのような意外性はなく
彼女ならこのくらい軽いよねと思えてしまうところがちょっと気の毒。

あえて意外というなら、ベッドシーンでのブランシェットの背中が主演男優賞だったこと(笑)
おかげでルーニーの初々しさは際立ち、私としても『アデル、ブルーは熱い色』を観たときの後ろめたさや居心地の悪さを感じずにすみましたが。

勿論同性愛など認められない時代の出来事でもあり、2人の苦悩はあったはずだけど
映画は事前にサントラを聴いてイメージしていたよりずっとドライ。
それは映画の前向きな描き方にも起因してる気がします。

ちょこちょこネタバレになるので、以下「続きを読む」方はご注意ください。

ブログパーツ
キャロルは夫と離婚調停中で、子供の親権を巡り争っています。
夫は妻を愛していて、キャロルとやり直す覚悟がある。
キャロルは子供と暮らすため、テレーズとの恋を諦めることも出来るわけですが
彼女はあくまで自分の性に正直であろうとするのです。

carol2.jpg  
そのキャロルの強さと、キャロルとの愛を選ぶテレーズの成長
互いを求める気持ちが困難よりも勝ることが映画を力強く
絶望的なはずの愛をピュアなものに昇華させているんですよね。


ラストシーンのブランシェットの表情に吹き出しをつけるとしたらどんな台詞が似合うでしょう。

「ありがとう」
「きっと、うまくいく」 (何かのパクリだw)

「でも・・
覚悟はいいのね」


2人の前には茨の道が続いているかもしれない。
でも、必ずや希望があると思えて胸が熱くなる。

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50年代のニューヨークを再現した映像、2人の目線で揺れる恋心を追うカメラワーク
衣装や音楽、テレーズのフォトショットに至るまで美しい。
レズビアン映画のパイオニアたる映画でしたね。

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コメント
この記事へのコメント
Carol
どうもおっさんには”ブルー・ジャスミン”で素晴らしかったケイト・ブランシェットが残っていて、、それにルーニーちゃんはドラゴンねいちゃんだったでしょ?次作を待っているのにやらないのでこれでも見るかな??
2016/03/16(水) 22:46:29 | URL | guch #-[ 編集]
No title
あーもー、これ観れてないのー。
ジョブズばっかり観てるうちに会社帰りに行ける時間帯の上映無くなっちゃったのよー!
そーか、背中が主演男優賞か(笑)
わたしもアデルがダメでねー。ネチっこ過ぎてちょっと……。同性だからこその居心地悪さってあるある。
でもこれはドライなの?
休みの日をねらって公開してるうちに観まするん。
なので全部読めないーー💧
2016/03/17(木) 04:32:09 | URL | みーすけ #Tzg06d/s[ 編集]
Re: Carol
>guchさん
ブルー・ジャスミンとドラゴンめいちゃんがベッドで絡むなんて誰も想像しなかったよね(笑)
でも2人とも役者。とくにルーニーちゃんはドラゴンの面影ないのでぜひチェックしてみてください。
そういえばドラゴンタトゥーは三部作にはしないのかな。
2016/03/17(木) 08:08:21 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To みーすけさん
ジョブズ6回観たでしょ(笑)
そりゃ他まで手が回らないはずだw

ブランシェットの背中がね、ほんと主演男優賞で(汗)
男前過ぎて女同士の絡みに見えないところはいいんだか、悪いんだか
少なくともアデルのネチっこさがなかったのは良かったよ。私もあれダメ。

観ちゃって~。
2016/03/17(木) 08:14:28 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
そうでっか、背中がね
筋肉質の背中あけまへん
背中も女性らしさの象徴ですな
むしろ、前よりも  ライン好きです
2016/03/17(木) 16:27:11 | URL | おみゃあ #-[ 編集]
To おみゃあさん
もともと背が高くてマスキュリンなところにもってきて
筋トレなんかもしてるのかな。
お肉たっぷりよりはいいのかもだけど
「脱いだら凄いよ」なお背中でした(笑)

2016/03/17(木) 19:31:48 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
これは正攻法すぎて綺麗な恋愛映画という印象。
綺麗に見せた名優ふたりの演技も素晴らしい。
2016/03/17(木) 21:21:40 | URL | ゾンビマン #-[ 編集]
To ゾンビマンさん
これは監督の実際のレズビアンのお友だちに捧げた作品らしく
だから一層同性愛も普通の恋愛と同じなんだとピュアに描いたのかなと思います。
ふたりの演技良かったですね。
2016/03/18(金) 06:37:27 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
ストレートな恋愛映画になっているのはちょっとびっくり。ラストがなぜかサスペンスっぽくなるのにはかなりびっくりでした。あの何か起こりそうな予感の見せ方は何だったんだろう。
2016/03/18(金) 07:28:48 | URL | einhorn2233 #-[ 編集]
To einhornさん
仰るように恋人は離婚調停中というのはあっても、普通の男女の恋愛映画の趣でしたね。
ラストがサスペンスのような何か起こりそうな見せ方になっていたのは
ここに同性愛を貫くことの困難さを予感させたのかなと思いました。
2人が行こうとしてるのはおそらく茨の道。安易には選択できないですよね。
TBありがとうございました。
2016/03/18(金) 07:39:25 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
16mmで撮影されたんで
あのザラっとしたフィルムの質感が。
50年代のいいムードが出てました。

ブランシェットの男気あふれる
背中に姐さんは萌えてしまったのか。
2016/03/19(土) 06:56:48 | URL | GH字幕 #-[ 編集]
To 字幕さん
フィルムだったんだ。あの感じなるほどです。
ブランシェットの背中・・萌えたというか引いたというか(汗)
でも女×女が苦手なので観やすかったかなと。

昨日紹介されてた韓国映画観ました。
面白かったわぁ。


2016/03/19(土) 09:04:14 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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