映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ストレイト・アウタ・コンプトン
2016年02月22日 (月) | 編集 |
Straight-Outta-Compton-Revised-Poster.jpg 

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015)アメリカ
原題:Straight Outta Compton
監督:F・ゲイリー・グレイ
脚本
:ジョナサン・ハーマン/ アンドレア・バーロフ
出演:
オシェア・ジャクソン・Jr / コーリー・ホーキンズ / ジェイソン・ミッチェル/ オルディス・ホッジ 
 
  

 【あらすじ
1986年、アメリカ屈指の危険な街、カリフォルニア州コンプトン。暴力とドラッグがはびこるこの街では、黒人というだけで警察から容赦ない取り締りの対象となってしまう。そんな中、元売人のイージー・EはDJのドクター・ドレー、作詞ノートを持ち歩くティーンエイジャー、アイス・キューブらとともにN.W.A.を結成、自分たちの周りで起きている現実をラップにして世の中に訴えた。彼らの才能に目をつけたジェリー・ヘラーがイージー・Eと共同でルースレス・レコードを設立、たちまち大ブレイクするN.W.A.だったが…。


【感想

アカデミー賞授賞式まで1週間を切りましたね。
今年は俳優部門20人に黒人が一人もノミネートされていないことから、「オスカー・ソー・ホワイト」と批判が噴出。
ボイコットを表明する者もいて、アカデミー側も今後黒人と女性会員を増やすと表明するなど波乱の幕開けとなりました。
司会のクリス・ロックがこの問題をどう斬るのか気になりますね。

さて、そんなオスカーノミネート作品の中、貴重な黒人映画となるのが脚本賞にノミネートされた『ストレイト・アウタ・コンプトン』。
4人の脚本家たちは全員白人ですけど(汗)

伝説のヒップホップグループN.W.A.誕生からの軌跡を描く本作
ここのところ続いた音楽伝記ものの中でも異質なのは、
差別と犯罪の悪循環を絶つことができない黒人社会の憤りが伝わる社会派映画の一面を持っていること。

黒人を見れば犯罪者と決めつけ、非人道的に取り締まる警官たちに対し、
「警察クソ食らえ!」と言いたくなるのは無理もないわけで
迫害の状況を十分に見せておいて、封じ込めていた思いをラップにして歌い
コンサート会場を熱狂させる様子は見ていて痛快。
ヒップホップ音楽の魅力を効果的に伝えているといえるでしょうね。
ジャンルに特に興味のなかった私でも身体揺らしてリズムとってたもんな。

しかし、成功してお金が入ると、これまでとは違った価値観が生じる。
純粋に音楽をやりたいもの、そうでないものとの確執も大きくなり、グループは分裂してしまいます。

スラム街コンプトンを出ることを夢見たドクター・ドレが
コンプトンに似合いの体たらくに成り下ったグループに身を置く自分に気づくシーンは痛い。
それでも最後に振り出し地点に戻り、再び夢を追いかけようとするところは爽やかで
でもそれを阻む理由に泣けるんですよね。

成功と挫折、友情と確執、出会いと別れ
80年代の郷愁と共に、ファンにはたまらない映画でしょう。

ちなみにタイトルの『ストレイト・アウタ・コンプトン』はプラチナヒットとなったグループの最初のアルバム名。
「コンプトンから来たもんじゃが文句あっか?」って感じ?(笑)

若きアイス・キューブを演じるオシェア・ジャクソン・Jr(左) はアイスの実の息子だそうで
お父さんより体格がいいですが、やはり似てますね。
というか、オーディションで選ばれたというメンバー役の皆さん、それぞれ本物によく似てました。

rtx1nu0a.jpg 

ブログパーツ
関連記事

コメント
この記事へのコメント
No title
これ、見た人の評判が凄くいい。
私は未見。
実は私、80年代後期まで全盛期だったポップミュージックを衰退させたのが黒人発祥のラップ~ヒップホップだという強い偏見を持っている。
楽器を使わない音楽メッセージがプロと素人の垣根を壊したもんね。
そういう私なんかが見るべき作品なのかもしれません。
2016/02/23(火) 03:24:07 | URL | ゾンビマン #-[ 編集]
To ゾンビマンさん
>ポップミュージックを衰退させた
なるほど~。そういう見方もあるんですね。
私も正直何を聴いても同じように聞こえるラップに興味なかったんですが
今回彼らの歌はある意味黒人霊歌であり、地元の盆踊りで唄い手がアドリブで歌う囃しに近いと思った。
アフリカなどの人が身近にあるもので打楽器を作って歌うものにも近い。
旋律メロディ以前に伝えたいメッセージがあり、リズムがあるというのを感じますね。
そういうのを生み出さずにおれなかった若者の状況は理解できる映画になってました。
2016/02/23(火) 07:45:12 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
人のファッションにとやかくゆうつもりないが  自分ならこんなんダメやな  首からぶら下げてるの数珠かって
10代の頃、黒の服しかきない時期あって よく街のヤ-コに声かけてもらいました  ラップはようわからん なに言ってるのかわからんけど メロディないのはどうもね
2016/02/23(火) 17:13:50 | URL | おみゃあ #-[ 編集]
To おみゃあさん
ヒップホップは独特ですねぇ。
首のは金属っぽいネックレスですけど、Tシャツ、スニーカーにこれって思いつかん。
これもギャングファッションみたいだけど、やーさんは黒がお好きなのかな。
ちょっと凄みが出るかもですね。
ラップは確かに内容も大事みたいだから、言葉が通じない日本人には浸透しにくい気がしますね。
メロディのないところも。
2016/02/24(水) 06:37:46 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
よろしくお願いします。
pu-koさん、こんにちは。
早速のリンクありがとうございます。恐縮です。
アリスさんじゃなくて、pu-koさんなのですね^^
ツィッターもフォローさせていただきました。
今後とも、どうぞよろしくお願いします~。
2016/02/25(木) 08:14:10 | URL | 真紅 #V5.g6cOI[ 編集]
Re: よろしくお願いします。
真紅さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
あ、そう。最初アリスにしてたんですが、結局使いなれたHNに変えたので
ちぐはぐになってしまいました。どっちやねんですね(笑)
ツイッターフォローありがとうございます。
こちらこそどうぞよろしくお願いします。
2016/02/25(木) 08:42:04 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
 STRAIGHT OUTTA COMPTON  1986年、カリフォルニア州コンプトン。全米一犯罪率が高いというその街 で、ヒップホップ・グループ“N.W.A.”が生まれた。結成メンバーは詩を書く 学生アイス・キューブ(オシェア・ジャクソン・Jr)、DJドクター・ドレー(コーリ ー・ホーキンズ)、そしてドラッグの売人だったイージー・E(ジェイソン・ミ...
2016/02/25(木) 23:11:26 | 真紅のthinkingdays
1986年、麻薬売買が横行するアメリカ屈指の危険な街カリフォルニア州コンプトン。 街をパトロールするロサンゼルス警察は、黒人というだけで過剰な取り締まりを行っていた。 ドラッグ業から足を洗い音楽ビジネスを目指すイージー・Eら黒人の若者たちは、ストリート発のラップ・グループ「N.W.A.」を結成。 白人の業界人ジェリー・ヘラーをビジネス・パートナーにレコード会社を設立し、大ブレイクするのだが…...
2016/04/01(金) 20:11:32 | 象のロケット