映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ジュリア
2016年01月26日 (火) | 編集 |
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ジュリア(1977
)アメリカ
原題:Julia
監督:フレッド・ジンネマン
原作:リリアン・ヘルマン
脚本:アルヴィン・サージェント 
出演: ジェーン・フォンダ / ヴァネッサ・レッドグレーヴ/ ジェイソン・ロバーズ  / マクシミリアン・シェル/  ハル・ホルブルック/  メリル・ストリープ/ リサ・ペリカン/ スーザン・ジョーンズ

【あらすじ
処女作を執筆中のリリアン・ヘルマンは気分転換にパリに行き、ウィーンに暮らす友人ジュリアを訪ねるが……。


【感想
アメリカの劇作家リリアン・ヘルマンの回顧録『ジュリア』を原作とするドラマです。

タイトルロールのジュリアというのは、リリアン・ヘルマンの昔ならの友人として描かれています。
青春時代を共に過ごした2人ですがジュリア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は大学卒業後ウィーンに暮らし、
リリアンはニューヨークで劇作家を目指しています。

思うように書けない焦燥感に苛まれる中、同棲中のハードボイルド作家ダシール・ハメットに勧められたことから
リリアンはパリに赴くんですが、折りしもナチスが台頭し始めたヨーロッパの情勢は不安定なもの。
ジュリアはウィーンで反ナチスのレジスタンス活動に加わっており
ジュリアと再会したリリアンも、やがて危険に巻き込まれることになるという話です。

これ回想録となっていますが、ジュリアという活動家がいたことは確かながら
リリアンが友人としてジュリアに絡んだという部分が実話かどうかは分かりません。

それでも混乱の時代を駆け抜けたジュリアと、ジュリアを手助けすることが自分を見出す道であるかのごとく奔走したリリアンの2人の織り成す刹那的な友情物語として見ごたえがありました。

俳優陣がまた素晴らしくてね。
お金持ちのお嬢さんでありながら、政治的な活動に没頭し、崇高な生き方を貫いたジュリアを演じる
ヴァネッサ・レッドグレーヴの強さと美しさ。
ジュリアに憧れ、不安におののきながらもジュリアを助けるリリアンを演じたジェーン・フォンダも可憐で
政治資金を運ぶことになる列車の旅の緊張感は半端なし。

ハードボイルド作家のダシール・ハメットは実際にリリアン・ヘルマンと30年間一緒に暮らしたようで
リリアンを励まし大きな愛で支える大人なダシールを演じる ジェイソン・ロバーズが凄くいい。

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ジュリアとの連絡役を務めるマクシミリアン・シェルも出演時間は短いながら映画に緊張を与えてるし
メリル・ストリープもちょい役で出てたりと、豪華な出演陣が見事に機能しています。


監督はフレッド・ジンネマン

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ハリウッドとヨーロッパの温度差含め、時代背景の描き方も秀逸
若きリリアンとジュリアの交流をフラッシュバックで見せているので、
2人の関係が分かりやすいのもいい。
聡明なジュリアに手を引かれ、常に彼女の後ろを懸命に歩いていたリリアンは
ジュリアを助けることでジュリアに成長した自分を認めて欲しいところもあったんだと思う。
手を握り合うだけで分かり合える2人。友情に言葉は要らない。

美しい音楽も相まって、最後はリリアンの孤独が切ない余韻を残しますね。

ちなみに、リリアン・ヘルマンはダシール・ハメットと共に赤狩りでブラックリストに載った作家ですが
公聴会で「友を裏切るような行為は絶対にしない」と準備したメモを読み上げたということで有名。
そんなヘルマンの強い意思と友人への忠誠心が垣間見れる映画でもありますね。

この年ウディ・アレンの『アニーホール』がアカデミーを席巻する中、
ヴァネッサ・レッドグレーヴジェイソン・ロバーズが助演女優賞と助演男優賞でオスカーをゲットしています。



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コメント
この記事へのコメント
むかし、テレビで見たような気がします
ジェイソン・ロバーズが好きでね 砂漠の流れ者以来の
2016/01/26(火) 16:48:25 | URL | おみゃあ #-[ 編集]
助演の二人がオスカーをとっているんですね。
リリアン・ヘルマンという人を知りませんでしたが、ハメットとの実生活30年に基づく原作だそうで、興味あります。
レンタルがあったので、リストに入れました。
2016/01/26(火) 18:19:21 | URL | yymoon #-[ 編集]
これは「午前十時の映画祭」で見ました。
女性同士の友情という面ではピンとこなくて参ったんですが(汗)、ジェーン・フォンダとジェイソン・ロバーツの関係が良かったですね。
大げさな大河ドラマだと思っていたら、意外にシンプルなお話で良かったです。
2016/01/27(水) 04:09:59 | URL | ゾンビマン #-[ 編集]
確かに映画館で観たんだけど・・・忘れちまった(笑)
同じ年に公開された『帰郷』の方はよく覚えているんだけどねえ。
今でもジェーン・フォンダは華があるね。
2016/01/27(水) 09:58:10 | URL | GH字幕 #-[ 編集]
To おみゃあさん
ジェイソン・ロバーズいいね~。
私全然意識したことない人だったので、次から気をつけとこ。
『砂漠の流れ者』ペキンパーですね。チェックだなぁ。
2016/01/27(水) 14:22:31 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To yymoonさん
ほぼ出ずっぱりのジェーン・フォンダも取れたらよかったのにですが
『アニーホール』のダイアン・キートンに持っていかれてました。
リリアン・ヘルマンはオードリー主演の『噂の二人』などで脚本を書いてるようです。
地味だけど好きな作品でした。
感想聞かせてくださいね。
2016/01/27(水) 14:29:37 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To ゾンビマンさん
「午前十時の映画祭」でやったんですね。
確かに二人の交流はフラッシュバックで端的にしか見せてませんもんね。
本文にも触れましたが、個人的には二人の関係はリリアンの憧れと、認められたい願望のようなものもあったのかなぁと思いました。
常に一歩先を行くジュリアに追いつきたいというか。
過去のフラッシュバックがそういうのを物語ってたように思います。
そうそう、シンプルでしたね。

2016/01/27(水) 14:39:34 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
To  字幕さん
忘れちゃいましたか。
確かに大きな事件があるわけでもなく、ドキドキを地味に見せるタイプの映画で
女性の友情ものというのも、男性には印象に残らないかもですね。
ジェーン・フォンダは今もナイスシェープなのは感心。
GGでも何かノミネートされてたなぁ。
2016/01/27(水) 14:44:56 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
ああ、この映画なつかしい。単純に女性の友情ものとして観ましたので、あまり時代背景とかには頓着しなかったのですが、それでも見応えのある映画だったという記憶があります。この映画で、名優マクシミリアン・シェルが脇役としてちょっとだけ登場したのですが、最近はこういう名優ってのがなかなかいないですよね。若い頃は主役を演じていたのが、年を取って名脇役になるというパターンがあまりないのかも。
2016/01/28(木) 04:03:17 | URL | einhorn2233 #-[ 編集]
To einhornさん
なつかしいでしょ。
地味ではあるんですが途中の緊張感溢れる描写もよかったし、繊細で骨太な作品ですよね。
そうそう、マクシミリアン・シェルは登場時間こそ短いものの、上手く機能していてさすがだと思いましたね。
国籍不明な感じも怪しくていいし、目で演技できる方ですね。
年とってますます上手さが増した感じ。
2016/01/28(木) 08:35:22 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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