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【映画】ぼくとアールと彼女のさよなら
2015年12月27日 (日) | 編集 |
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ぼくとアールと彼女のさよなら
(2015)アメリカ
原題:Me and Earl and the dying Girl
監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ジェシー・アンドリュース /アルフォンソ・ゴメス=レホン
出演:トーマス・マン / オリヴィア・クック/RJ Cyler /モリー・シャノン
日本公開:未定

【あらすじ】
幼馴染のアールと自主映画の制作を楽しむ高校生のグレッグは、ある日両親に同級生のレイチェルが白血病と診断されたことを聞かされる。


「行って励ましてあげなさい」
両親にそう言われ、白血病の同級生レイチェル(オリヴィア・クック)を訪ねるところから始まる本作

トーマス・マン演じるグレッグ君はレイチェルを訪ねるうち、少しずつ友情を深めていきます。
目立たず、つるまず、目的意識も持たないまま毎日をやり過ごすグレッグですが、
唯一嵌っているのが、幼馴染のアール(RJ Cyler )とクラシック映画のパロディフィルムを撮ること。

ある日友だちに勧められ、レイチェルのために映画を作り始めるグレッグですが
同級生たちの「励ましの言葉」を集めても何かしっくりこないままに時が流れフラストレーションをつのらせます。
やがて彼に卒業の時期が近づき、レイチェルもまた症状を悪化させていくのですが・・・

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ジェシー・アンドリュースの同名小説を元に、『グリー』『アメリカン・ホラー・ストーリー』などのアルフォンソ・ゴメス=レホンがメガホンを取り、原作者アンドリュースと監督が共同で脚本を手がけた青春ドラマです。

スコセッシに憧れ17歳でメキシコから渡米し、スコセッシのもとで映画作りを学んできたらしい監督は、
グレッグに自分自身を重ねたようですね。


グレッグたちの作るパロディ映画はオリジナルを知らないものもあったけど、映画好きはニヤリなはず。
『Peeping Tom』 が『Pooping Tom』になってたりね(笑)
ところどころ挟まれるストップモーション風の映像も楽しい。

グレッグがレイチェルにプレゼントするモンタージュがまたよくてね。
画面に映し出される表情に慈しみや愛しさが溢れ、自然に涙が出てくるんですよ。
いい映画は言葉を超えて人の心を動かすんだと気づかされます。

映画の中、担任教師が「父親を早くに亡くしたけれど、そのあとも父からは沢山のことを学んでいる」と語るシーンは
まさに映画の根幹をなすもの。

難病ものではあるけれど、死ぬことを哀しむ映画ではなくて
人がいかに人の力になれるかを描く映画といえるかな。

ラスト15分に味わう映画的感動たるや!

今年のサンダンス映画祭で審査員賞と観客賞をダブル受賞
クラシックなどを盛り込んだ音楽もいい。秀作です。



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コメント
この記事へのコメント
うん、私好みであり、私が泣けそうな映画やね。
姐さんの記事からもメッセージがビシバシ伝わってくる。
要チェック作ですね。
2015/12/27(日) 22:39:34 | URL | ゾンビマン #-[ 編集]
To ゾンビマンさん
後半が凄くよくてね、ゾンビマンさんも気に入るかと。
よくある難病もののような「可哀想」な感覚でなく
感動に突き動かされる感じがよかったです。
いい作品なのに同時期に出た『きっと、星のせいじゃない』とかぶったか、こちらが埋もれてしまってるのが残念。
2015/12/28(月) 06:55:59 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
おぉ~そういう映画でしたか、これは。
スコセッシの弟子みたいな監督さんなんですね。
なにか映画愛に溢れた一作のような。
日本公開はあってもミニシアター系やろな~。
2015/12/28(月) 09:02:43 | URL | Kaz. #-[ 編集]
To Kaz.さん
多分スコセッシの下働きをしながら映画作りを学ぶ監督の卵も多いだろうし、そういう一人かと思いますね。
映画の中にも『ミーンストリート』のパロディがあったり、テレビに『タクシードライバー』が映し出されてたりとスコセッシ・リスペクトな面が見えます。
スコセッシの作風とはまるで違うんだけど、過去作のジャンルもそれぞれで、色々に引き出しのある人かもですね。
これは確実にミニシアター系。
というか公開は難しいんだろうなぁ。

2015/12/28(月) 09:21:53 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
白血病  映画というと  一番先思い出すんが クリスマスツリ-ですが
おおむかし、観たきり
最近では  ある愛の詩 でしょぷか  これも随分と昔かな
忘れてた、 世界の中心で愛を叫ぶ もそうだそうで  これは観てない
作者は 高校の後輩で  地元も出てきますが めちゃくちゃ書いてる
実名の喫茶店の悪口 とか地元で知らないネタ
白血病とというと 悲劇のヒロインの常套手段ですたねぇ
 サナトリウム はもう死語か
身近だと   ウチのお隣  孫が白血病だとかで  入院してました
だいぶ医学も進んで よくなってる方向だとか
2015/12/28(月) 19:47:24 | URL | おみゃあ #-[ 編集]
To おみゃあさん
『クリスマス・ツリー』というのは全然知らなかったなぁ。
フランス映画なんですね。
へー、『世界の中心で~』の作者が後輩なんだ。
地元住民だけにわかる地元ネタ満載ってですかw

昔はドラマとかでも難病もの多かったけど
しばらく少なくなってて、また少し出てきた感じかな。
でも昔みたいなお涙頂戴にはしてませんね。
弱々しいヒロインとか流行らないんでしょうね。
お隣さん元気になるといいねぇ。
2015/12/28(月) 23:29:19 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
難病ものだけど、それを上回るプラスアルファのある映画のようで期待大です。とは言え、確かに劇場で鑑賞するのは難しそうですね。最近は、若者が主人公のインディ系映画が劇場公開されることはすごく少なくなっちゃいました。若い人が映画を観なくなっちゃった余波がこういうところにきているのかもです。
2015/12/31(木) 08:59:00 | URL | einhorn2233 #-[ 編集]
To einhornさん
これは難病ものですが、病気の女の子よりも男の子の成長にフォーカスしてるのが面白いアプローチでした。
いまどきの若者のあるあるな部分も描かれてるので観て欲しいところだけど、肝心のターゲットが映画館に足を運ばないんじゃ公開はますます難しそうですね。それはアメリカも同じかな。
2015/12/31(木) 18:33:01 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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