映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
レポマン
2015年05月15日 (金) | 編集 |


レポマン(1984)アメリカ
原題:Repo Man
監督:アレックス・コックス
作品情報

あらすじ
仕事をクビになった青年オットーは、ある日ローン未払いの客の車を取り立てる“レポマン”という職業の男と知り合い、仲間として働くことになる。そして高額の懸賞金が掛かった車を差し押さえるが、その中には宇宙人の死体が入っていた……。

トレーラー
レポマン [DVD]


感想

80年代映画特集今日はアレックス・コックス監督による、これまたカルト扱いのSF青春スリラー。
ジュード・ロウ主演の『レポゼッション・メン』は、臓器移植をしたはいいが、支払いの出来ない者の臓器を取り立てる任務を遂行するレポゼッション・マンという仕事人を描いたSFでしたが、こちらは車のローンを払えなくなった者から車を取り返すレポゼッション・マン、略してレポマンのお話。
若きエミリオ・エステヴェス演じるパンク青年オットーがひょんなことからレポマン稼業に足を踏み入れ、トランクに宇宙人の死体の入った危険な車を、そうとは知らずに高額な懸賞金目当てに追いかけることになるんですね。




パンクな青年オットーは素行の悪さを注意され自らスーパーの仕事を辞める。
パンク仲間はコンビニで強盗するし、車泥棒も横行する
行き倒れの人間を市の職員が回収するシーンなども描かれ、その背景はなんとも荒んでいる。

日本ではバブルの時代に入り、豊かなはずの80年代
軽いタッチのコメディが沢山な印象だったのになぁと違和感を覚えつつ観てましたが
暗い部屋で宗教番組を異様なまでの無表情さで眺める両親の描写にふと思うのは、オットーの目線ではこれほどまでに両親に存在感がないのだろうということ。


好景気の裏で取り残される人間の悲哀とか、何かに反抗することで自分の存在を主張したい若者の生き様とか、70年代風にすれば、どこまでも暗く陰鬱になりそうなところを、とがった青年が嵌るエステヴェスを主演に据え、軽めなSFで描ききるところに、この映画の突き抜け感が出ていて、これも青春だとキュンとする。




オットーの指南役のレポメンたちもいい。
ベテラン・レポマン役のハリー・ディーン・スタントンなんて、『パリ・テキサス』の主人公がようやくたどり着いた生き方にも思えてまう。
外れた道を歩き、人生の悲哀を知り尽くしたからこそ、オットーの尖りも理解できる
2人の交流がさり気にあたたかく、スタントンの去り際もまた哀愁。

説明が少なく、途中「ん?」と思う部分もあったけど
ラストシーンでは爽快感と刹那感という相反する感覚に包まれた。
若いときに観ていたら、心で感じる映画になっていたんじゃないかな。
歳とると頭で考えてしまうのが寂しいところ。



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コメント
この記事へのコメント
DATE:2015-05-15T21:58:25.982+09:00
自分が観たのは、たしか90年代でビデオ鑑賞が最初だったと記憶してます。
たしかに年代によって感じ方が違う作品でしょうね、これは。
突き抜けてますよね、しかし。(笑)
TBできないようなのでURLを貼らせてもらいますね~っ。
http://blogs.yahoo.co.jp/jkz203/62761759.html
1969/12/31(水) 18:00:00 | URL | kaz #79D/WHSg[ 編集]
『プリンセスブライドストーリー』もソフト化されて人気が出たとのこと。
これはサントラから火が着いた。
劇場では大コケしたけど、サントラが街のパンクにバカ売れして再公開されたんだ。
なお、トランク開けたらピカッ!はオルドリッチ『キッスで殺せ!』のオマージュ。
オフビートなコメディだけど
底流にあるのはフィルムノワールや50年代のB級SFなんだな。
http://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/21504573.html
2015/05/15(金) 06:58:25 | URL | HK #79D/WHSg[ 編集]
これは未見だけど、昔から評判のカルト映画ですよね。
80年代の映画の素晴らしいところはユーモアのセンスですよね。
余裕を感じる。
私もこういう作品は若い時に鑑賞したかったですね。
下の動画の猫パンチ、やられてる猫の複雑な表情がなんとも(笑)・・・。
2015/05/15(金) 06:58:25 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
しょええ~~、なんかご無沙汰してました。
い、忙しくて(汗)ちゃんとブログは楽しみに読んでるんだけど、PCがアカン子で。
読み逃げしてましたまた戻ってきましたごめりんこ。
そしてこれも観てない(笑)
この頃のエミリオお父さんに劇似だね!チャーリーの方が似てるような気がしてたけど。
お気に入り俳優ハリー・ディーン・スタントン♡ 未だ現役なんだよね。
『アベンジャーズ』で『エイリアン』を臭わすセリフでカメオっぽい出演しててうれしかった。
どーしてもキャップ帽とアロハを着せたくなる(笑)
pu-koさんのブログで気になって80年代の映画チェックしたけど、本当に有名どころしか観てないのにびっくり。変なカルト映画観てるくせに(汗)
他にしたい事がいっぱいあって映画はテレビかビデオでって頃だったんだなー。
そんな青々しい頃でした。
そんなわたしをSir.Seanが『インディ・ジョーンズ最期の聖戦』と『アンタッチャブル』で劇場鑑賞へ戻るきっかけを作ったわけです。
ありがとうショーン爺。
2015/05/15(金) 06:58:25 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>やっぱりカルトとして知られてるんですね。
80年代の映画って発想が自由で楽しいですよね。
そう、できれば若いときに見たかった感はあります。
ははは、動画の猫ちゃんの「なんでやねん」顔が最高ですよねw
2015/05/15(金) 07:03:09 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
おー、これはサント人気で再公開にまで持ち込むとは相当ですね。
よく知らなくて言及しなかったけど、イギー・ポップのロックが軽快でした。
トランクシーンの元ネタもあるのね。
そう、そういった背景や確かにフィルムノワールとも取れる展開などもカルトとして人気を誇る要因かしらね。
リンクありがとうございます。
みーすけさん>お久しぶり~。
具合悪いとかじゃないといいなって、ちょっと心配してたよ。
そそ、兄弟どっちも似てるんだけどエミリオのほうがパパに似てる感じよね。
おー、ハリーさんもお気に入りでしたか。
ははは、猫とアロハシャツ姿でまた何かに出て欲しいよね~。
『アベンジャーズ』で臭わせてたのは気づいてないわぁ。
80年代は私もシュワちゃんあたりのアクションものも、どれがどれかわからないし、チェックしても半分くらいしか見てなかったりする(汗)
カルト的なものは観てたりするのは同じだ(笑)
そっか、ショーン様がみーすけさんを映画の世界に引き戻してくれたのね。恩師だね、うん。l
2015/05/15(金) 07:16:10 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
Kaz.さん>ね、これはきっと観た時代によってはまり具合も、誰に共感するかも変わってきそう。
突き抜け感はんぱなかったね~(笑)そこが青春でもあるんだけど。
TBやっぱり出来ませんかぁ。すまんです。
URLありがとうございます 
2015/05/15(金) 07:30:01 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
あっだも~、これも見逃したまま作品でした(^^;
ハリー・ディーン・スタントン若い~!(当たり前w)
そかぁ、観た年代によって感じ方が変わってきそうなのかな。
突き抜け感、味わいたいっす!
2015/05/15(金) 15:49:10 | URL | じゅり #79D/WHSg[ 編集]
じゅりさん>
みんな若いよ~。
この頃私も若かった・・・(笑)
若さゆえの焦燥感とか尖りに共感できるとうんと身近に感じる作品かも。
B級おバカ映画と侮れないものがあって面白かったヨン。l
2015/05/15(金) 16:01:56 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
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