映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
プロミスト・ランド
2013年06月09日 (日) | 編集 |



プロミスト・ランド(2012)アメリカ
原題:Promised Land
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マット・デイモン/フランシス・マクドーマンド/ジョン・クラシンスキー/ハル・ホルブルック・ローズマリー・デウィット
日本公開:未定
 
天然ガス会社のセールスマン、スティーヴ(マット・デイモン)は、同僚スー(フランシス・マクドーマンド)と共に、経済危機に陥った田舎町に派遣される。ガス採掘のドリル作業を開始するために、その土地の人々を買収するのが目的だ。しかし地元住民への説明会の席で、元サイエンティストの学校の教師が危険性を指摘。さらには環境保護者のダスティン(ジョン・クラシンスキー)の出現によりスティーヴの買収計画は暗礁に乗り上げる。

ガス会社のセールスマンの葛藤を描くヒューマン・ドラマ
マット・デイモンが主演、製作、共同脚本を務め、予定していた監督をスケジュールの都合からガス・ヴァン・サント監督に委ねました。
マット演じるスティーヴは、自身が経済破綻をきたした田舎の出であることから、彼は天然ガス事業が田舎町の経済を潤すことを確信し、土地を助けたいという思いがあるんですね。
ところが環境汚染を危惧する土地の知識者の反対に遭い、地元住民はガス会社を誘致するかどうかの判断を、3週間後の投票で決めることにする。映画はこの期間のスティーヴの葛藤と心の変化を描くもの。

ここで扱う天然ガスというのが、採掘法が改善されて以来、石油や石炭に代わる新たなエネルギー資源として注目を浴びるシェールガス。一方で環境汚染が問題にもなっているため、映画がどこまで環境問題を暴くのかに注目し、鑑賞しました。

セールスマンとして、一人の人間としての主人公の葛藤、土地を愛する地元住人の思いなど静かに描かれるヒューマンな部分は悪くないです。
ヴァンサント監督らしいピュアな映像と音楽とともに描かれ、観やすいし美しい。
マットもアクションものより、こういうヒューマンドラマが似合う役者だと思います。


↑郷に入れば郷に従えということで、地元ファッションに身を包むことから始めるのが可笑しいw

ただ、ガス採屈で具体的にどんな環境汚染が起こるのかを明示していないところが、期待したものと違いました。スティーヴ自身が環境問題をどこまで把握しているのにも言及してないため、観ていてどうもすっきりしない。天然ガスによる危険性を仄めかしてはいるものの、メッセージとしてはとてもマイルドといわざるを得ず、何かの規制がかかったのかなぁなどと想像しちゃいますね。




共同脚本を務めたジョン・クラシンスキー(エミリー・ブラントの旦那様ですね)が、環境保護を訴える反対派(?)ダスティンを演じてます。

 

      

トラックバック一覧

  1. 1. ガス・ヴァン・サントの『プロミスト・ランド』: 悪魔との取引?

  2. 2. 「プロミスト・ランド」

    • [ここなつ映画レビュー]
    • September 17, 2014 13:14
    • 心から素晴らしい作品だったと思える。生い立ち、思い出、プライド、仕事に対する姿勢、積み重ねた生き方…そんなものをまとめた自分自身という名の胸倉を掴まれ上に持ち上げられ、ぐらぐらと揺らされた挙句にパッと手を放されたような感じ。パッと突き放された割には余韻が
  3. 3. 映画『プロミスト・ランド』を観て

    • [kintyre's Diary 新館]
    • November 15, 2014 10:25
    • 14-71.プロミスド・ランド■原題:Promised Land■製作年、国:2012年、アメリカ■上映時間:106分■料金:1,100円、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)■鑑賞日:9月1日 □監督:ガス・ヴァン・サント□脚本・製作:マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー◆

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コメント
この記事へのコメント
社会派ドラマですねぇ~。
シェールガス革命とも言われてる天然資源ですが、そうかぁ環境に及ぼす影響もねぇ。
でも今現在、この題材は難しいだろうなぁ。
これは観ておきたいです。

2013/6/9(日) 午前 0:54[ Kaz. ]


ガス汚染の内容なだけに監督はガス・ヴァン・サント 、、、(^^;)
言わずにいようと思ったけど言ってしまった・・
あ~確かに雰囲気で見るとアクションとかよりこういうヒューマン的な方がマットさん合ってる気がしますねーw

2013/6/9(日) 午前 9:30[ 翔 ]



Kaz.さん>
社会派ですね。
そう、ガスを採取する祭に使う薬剤が地下水に流出するという環境汚染が問題になったようです。
政府をあげて大々的に売ろうとしてるところなので、批判を前面に出すのは厳しいのかもです。
ドキュメンタリーの『ガスランド』も業界からかなり叩かれたようでした。

2013/6/9(日) 午後 2:33[ pu-ko ]



翔さん>
あはは~、うまい、座布団1枚(笑)
そうそう、マットはSFアクションの新作の公開が控えてるけど、
どこかいい人そうなところ滲み出るし、ヒューマンドラマで魅力を発揮するんじゃないかと思うなぁ。

2013/6/9(日) 午後 2:38[ pu-ko ]



マット・デイモンがガスのセールスマンというところまで読んでやめた。
そんな設定、おもろいに決まってるから(爆)、観たあとの楽しみにしますね。

2013/6/9(日) 午後 4:03[ ゾンビマン ]

2016/01/11(月) 13:28:25 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
新聞で大きな紹介記事があったんですけれど、ウチの近くで公開がなかったので気になっていました。
そっか~マイルドに描かざるを得なかった感じなんですね。
今現在の社会問題を映画で扱うのってかなり難しそうですよね。
目の前の利益や需要と起りうる環境リスクを天秤にかけるということでは原発問題と通じるところもありますよね。
簡単に答えはでないだろうなぁ。
2013/6/9(日) 午後 7:52[ おまけ ]



こんばんは!

マット大好き♪社会派系は苦手なんですけど、マット主演作なので絶対観たいです。 
マットのSFアクションもの、ゲイものも早く観たいです!

2013/6/9(日) 午後 9:31[ 松たけ子 ]



ゾンビマンさん>
マットがガスのセールスマンという設定だけで、確かに面白い映画の予感(笑)
しかも話題のシェールガスに関するものなので、かなり興味深く観れると思います。
公開になるといいなぁ。

2013/6/10(月) 午後 2:06[ pu-ko ]



おまけさん>
そちらでも話題だったんですね。
私も劇場で観ようと思ってたのにあっという間に公開終わってしまって、DVDを待ちました。
実際に製作中に圧力がかかったかどうかは分らないんですが、「こんなことが起こりえる」という告発ものとしては弱い作りでした。
そうそう、本作でも主人公は危険を承知の上で村の将来のために買収を進めるんですが、利益を受け入れる人や拒絶する人、どちらも同等に描いていて、最終的に村がどんな判断を下すのかの結果も見せません。観るものがそれぞれに感じて欲しいということでしょうね。

2013/6/10(月) 午後 2:21[ pu-ko ]



松たけこさん>
マットお好きでしたか。
彼はこういう誠実な役が嵌りますね。ピッタリの役柄で良かったです。が・・
うわ、ゲイ役の映画も控えてるの?それも似合いそうな気がする~(笑)
楽しみですねw

2013/6/10(月) 午後 2:24[ pu-ko ]



ガス・ヴァン・サントの映画ってあまり観てはいないものの、鋭さよりも空気感みたいので引っ張る監督さんのイメージがありまして、社会派ものというのはどうなのかなって思うところあります。「ミルク」もゲイ差別より殺した男の方にフォーカス当たってましたし。それでも、シェールガスという旬の話題だけに興味あります。

2013/6/11(火) 午後 8:54[ einhorn2233 ]



einhornさん>
そうそう、銃乱射事件を描いた『エレファント』もフワフワとした空気感の漂う作品になってたし、社会派を描いても、やっぱり監督のカラーなんですよね。
本作もガス採掘に伴う環境汚染の危険性を匂わせつつも、主人公の葛藤を前面に、しかも暑苦しくない程度に押し出すものでした。

2013/6/12(水) 午前 1:19[ pu-ko ]



ガス・ヴァン・サント作品にマット・デイモンが出るのか~って思いましたね。
マクドーマンドさんとかはわかりますが・・
マットもすごく幅広くなっていきますね
しかもヒューマンドラマが似合う・・とお墨付きまで頂いてますね
そうなるとやっぱ観ないと^^
うん、こういう社会的な題材の作品はどこかで規制がかかっちゃうことありますもんね~

2013/6/12(水) 午後 0:50[ SHIGE ]



SHIGEさん>
ヴァン・サント作品にマットが、というよりも多分マットの方がヴァン・サントに監督を依頼した形でしょうね。
ベンアフと共同脚本を書いた『グッドウィル・ハンティング』の監督でもあり、信頼して任せられたのかもですね。
美少年好きのヴァン・サント監督が今、マット主演の映画を撮りたかったかどうかは不明ですが(笑)
誠実な印象のマットはなかなかいいですよね。

2013/6/13(木) 午前 1:41[ pu-ko ]



シェールガスって、一時期に比べると、価格が暴落いているので、企業にとっては、あまり映画で暴かれたくないもしれませんね。
どこが出資した作品かで、映画での言及は変わってくると思いますが。
マット・デイモンは、自分方向性をきちんとつかんでいる俳優なんでしょうね。
ガス・ヴァン・サント依頼した段階で、
あまりリアル路線は想定していなかったかも、ですね。
そう云う気がしますw

2013/6/13(木) 午前 3:45[ miskatonic ]



miskaさん>
採堀方法が改善されて価格も下がってると思うのだけど、潤沢な資源として将来に期待してるときに、出鼻をくじかれたくはないでしょうね。
あは、ヴァン・サント監督の手にかかると、なにか夢見心地になる感じありますよねw
マットの根本には訴えたいものあるのでしょうけど、ほかに依頼しにくい(受け入れ手がない)題材だったのかもです。

2013/6/13(木) 午後 10:15[ pu-ko ]
2016/01/11(月) 13:29:12 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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