映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
シェルター
2013年11月26日 (火) | 編集 |



リメイク版『キャリー』を観て、あらためて神経症的な役柄のはまるジュリアン・ムーアを面白いと思い、彼女の他の作品も観たくなりました。
今日は、ポスターと6つの魂『6 Souls』とした原題が気になった『シェルター』を観ました。
スウェーデンの新鋭マンス・マーリンドビョルン・ステインが共同監督したスーパーナチュラル・スリラーです。
シェルター(2009)アメリカ
原題:Shelter(6 Souls)
監督:マンス・マーリンド/ビョルン・ステイン
出演:ジュリアン・ムーア/ジョナサン・リース=マイヤーズ/ジェフリー・デマン/フランセス・コンロイ/ネイト・コードリー
日本公開:2010/3・27

 ジュリアン・ムーア演じるカーラは犯罪者の精神を分析し犯罪捜査に協力する精神分析医。彼女は数年前に夫を強盗に殺されたという過去があり、精神異常を装う犯罪者を許しません。多重人格にも否定的なカーラですが、父に紹介された解離性同一性障害の患者デイヴィッド(ジョナサン・リース=マイヤーズ)を診察中、別人格が現れるのを目撃することとなり戸惑います。デイヴィッドに現れた人格の過去を調べるうち、それらはいづれも殺人事件の被害者であることが分かってくる、同時にカーラ自身も危険に巻き込まれることになる。。という話。

 多重人格者の深層心理に迫るスリラーかと思いきや、ちょっとばかり勝手が違い、世間ではあまり評判よくないようだけど、面白く見ちゃいました。



 多重人格に否定的なカーラは、患者の過去のトラウマを探ろうとします。最初はカーラとともに、懐疑的にその過程を見守り、どんなトリックだと興味を魅かれるんですけど、次第にそれは精神医学の域をはるかに超えたものであることに気づき、ゾっとするんですわ。

 例えば別人格の時には色盲検査など肉体的なデータが変わってしまう。勿論喋り方や雰囲気なども変わっていて、そのあたりスリリングな演出が秀逸で、ジョナサン・リース=マイヤーズもなかなかの熱演でした。

 この映画こちらでは『6 Souls』というタイトルが付けられてるんですが、日本のデータでは原題ともに『シェルター』なんですね。タイトルどおり映画では6つの魂が描かれるんですが、シェルターというのは、人間の邪悪な魂を隔離する、あるいは封じ込める存在として描かれていて、それが本作の超常現象に繋がるキーワードでした。

 最初に書いたようにこれ世間の評判がよくない。特にアメリカでの評判が悪い。
「信仰心を無くしたものは悪魔に魅入られる」という描き方は、「だから神を信じなさい」という逆説的な教えもあるのかもしれないけれど、神様ってあまりに薄情じゃないかということで、信仰の篤い人にはウケが悪いでしょうね。
そもそも、自分に不幸が振りかかった途端に神に見放されたとして信仰心を無くすってのはどうなんだろうとは常々思うところですが、宗教とはなんぞやも分からない子供を対象にしたのはまずいだろうとも思います。

ま、それでも個人的には、スーパーナチュラルなオカルトホラーに転じたことに驚きつつも、面白く観ました。
ジョナサンが別人格に変わる瞬間など、Jホラーの影響ありと思える映像は不気味です。
でも電話で呼び出されると出てくるってのはどうなのかな(笑)
そんなところも「くだらない」と揶揄されるところかな。

トラックバック一覧

  1. 1. ◆シェルター。

    • [「らりるれろ」通信 Remark On The MGS]
    • December 17, 2013 06:39
    •           シェルター(2009)。 監督  モンス・モーリンド        ビョルン・スタイン 出演  ジュリアン・ムーア           カーラ      ジョナサン・リス・マイヤーズ     デヴィッド      ジェフリー・



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コメント
この記事へのコメント
これ昔の映画でしょ なんだか観たような
同じタイトルの映画もあったようで はじめそっちから観たんかな  したら
もほ-映画で途中観るのやめた  したら も1本あるって観たのがこれ
やったんかな

2013/11/26(火) 午前 9:07[ おみゃあ ]



神経症的なジュリアン・ムーア・・わかる気がする~~っ
シェルターも面白そうだなぁ

2013/11/26(火) 午前 9:10[ 翔 ]




なんかホラーだと遠慮したい気持ちがあるけど

こういう題材だとみてみたい気持ちにもなる
どうしよ~

2013/11/26(火) 午後 0:00[ る~ ]




自分も面白く観れたんですが、評判は悪いですね。(笑)
たぶん全般的に理解が難しい部分があるのが災いかな~?
ジョナサン・リス・マイヤーズの演技はいいっすよ。

2013/11/26(火) 午後 0:27[ Kaz. ]



これ結構前に見ました~。
多重人格かと思いきや・・・って話でしたよね。 
ジョナサン・リース=マイヤーズのあののけぞりが「4TH カインド」みたいだな~と(笑)
なんか色々と詰めが甘いような気がしたんですよね。
ジュリアン・ムーアのB級と言えばあれですあれ!
映画も出演者もすぽぽぽぽ~~~ん!の「フォーガットン」(笑)
どうせならあそこまで突き抜けてほしい(笑)
出演作も演技も幅の広い女優さんで好きです♪

2013/11/26(火) 午後 0:28[ みーすけ ]



憶えています。
これ、私も自分の過去記事見たら揶揄してた(爆汗)・・・。
やはり宗教に持っていったのが私はアカンかったみたいやわ(爆)・・・。
私の印象としては、物語の展開云々よりも観ていて凄く眠かった記憶がある。
逆に宗教観を描いていてアメリカでは不評というのが意外ですね。

2013/11/26(火) 午後 5:40[ ゾンビマン ]



>神経症的な役柄のはまるジュリアン・ムーア
pu-koさまお気に入りなのですね。
ぼくがJ・ムーアが気になったのは『ハンニバル』のクラリス役でした。

当時ジョディフォスターの代役として「?」という感じだったのですが
今にして思うと原作『ハンニバル』のクラリスは神経症的なので
ジョディよりのむしろジュリアンほうが適役だったんだなぁと思いました。

2013/11/26(火) 午後 10:42[ yossy ]



おみゃあさん>
ごめんごめん。制作年間違えてました。
2009年の作品で日本では2010年に公開してますね。
同じようなタイトルのものもありそうでごっちゃになるね。

2013/11/27(水) 午前 0:55[ pu-ko ]



翔さん>
ジュリアンさん、神経が細いんだけど底力もありそうで、予測不能なキャラが面白いよね。

2013/11/27(水) 午前 0:57[ pu-ko ]



る~さん>
うん、これは問題なく観れるんじゃないかなぁ。
個人的にはオカルト系はあまり怖くなく観れちゃいます。

2013/11/27(水) 午前 0:58[ pu-ko ]



kaz.さん >
やっぱり評判悪いですよね(笑)
あー、そうそう、特にことの始まりを見せる昔のシーンがちょっと分かりにくくて、巻き戻して観ちゃいました。ブードゥー教に馴染みがないのもあるかな。
ジョナサンは人格を演じわけてて熱演でしたね。
首反りが凄い(笑)

2013/11/27(水) 午前 1:01[ pu-ko ]



みーすけさん>
そうそう、私もてっきり多重人格を掘り下げていくのかと思ったらとんでもな方向転換(笑)
ジョナサンのけぞってたね~。あれで浮かんだら完全に『4Th カインド』(笑)
人格の変わるところに重きを置いて、少しバランスが悪かったかもですね。
ぎゃはは、『フォーガットン』はびっくりした(笑)
あの突き抜けを超える映画はそうそう出てきませんなぁ(笑)

2013/11/27(水) 午前 1:05[ pu-ko ]



ゾンビマンさん>
ありゃぁ、やっぱり駄目でしたか(笑)
いやいや、この宗教の描き方だからこそ不評なんだと思いますよ。
こちらでは公開もなかったしDVDも最近リリースされたみたい。

2013/11/27(水) 午前 1:08[ pu-ko ]



yossyさん>
特にジュリアンファンというのではないのだけど、『キャリー』で観て、やっぱり神経症的な役が似合うなぁと。
で、これも同じにおいがしたので観てみました。
クラリス役はジョディ・フォスターから変わったことに不満言いたくなっちゃいますもんね、かわいそうだったかも。でもドレスを着て、ちょっとセクシーなところもあったのもジュリアン向きだったかもですね。

2013/11/27(水) 午前 1:13[ pu-ko ]返信する
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意外と地味だけどうまくまとめた映画だと思いますが、
サスペンスを期待する人は酷評する映画かもしれませんね(^_^;。
私的には、面白い要素もあった作品です。
精神病かオカルティズムかって云うのは、「エクソシスト」でも描かれていますが、
けっこう、ヨーロッパのエクソシズムではステロタイプの問題ではあるみたいですね。
その辺が、宗教的にもベーシックすぎたのかも知れませんが、
コンパクトでキャストもいい感じだったと思います。
TBさせてくださいね。

2013/12/17(火) 午前 6:38[ miskatonic ]



miskaさん>
確かにサスペンス性という点では物足りなさが残るかな。
意外性もあって、私も面白く観たんですけど。
そうそう、今回多重人格という点が新しかったけど、精神疾患尾ひとつと捉えれば
エクソシストものでも常に論議される部分でもありますね。
6つの人格のエピソード含めこの時間にまとめたのは凄いですよね。
TBありがとうございました。

2013/12/18(水) 午前 1:00[ pu-ko ]
2016/01/08(金) 11:09:33 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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