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【映画】 フォーリング・ダウン:「滝汗サスペンス映画100」制覇シリーズ
2014年06月24日 (火) | 編集 |






フォーリング・ダウン(1993)アメリカ
原題:Falling Down
監督:ジョエル・シューマカー
出演:マイケル・ダグラス  /ロバート・デュヴァル/ レイチェル・ティコティン/ フレデリック・フォレスト/ チューズデイ・ウェルド/ ロイス・スミス/ バーバラ・ハーシー
ストーリー

ロサンゼルス。真夏の太陽にさらされた灼熱のハイウェイで、道路工事による大渋滞が発生。これに巻き込まれた中年男性は、エアコンや窓の故障、車内に入り込み飛び回る蝿に苛立ちを募らせる。業を煮やした彼は遂に車を乗り捨て、問いかける他のドライバーに対して「家に帰る」と言い残し、道路から立ち去った。彼の、怒りに満ちた大暴走が始まる。(wikiより)




映画秘宝から必修科目シリーズ9弾目となる「滝汗サスペンス映画100」が出たようですね。
未読ですが、ネットで拾ったラインナップのうち、未見あるいは記事にしてない約20本について、こちらとあちらで順次感想をあげていきたいと思います。

まずは、ジョエル・シューマカー監督、マイケル・ダグラスが切れた角刈り男を演じて衝撃を与えた『フォーリング・ダウン』

夏のロサンゼルス。
周囲ではベトナム帰りらしい浮浪者たちが、職や食べ物を求めプラカードを掲げるハイウエイで渋滞に巻き込まれた角切り男ビルがうだるような暑さの中イライラを募らせていく。
やがて男は車を降りハイウエイを後にするという暴挙に出るんですが、尋常でない主人公を緊張感たっぷりに紹介しつつ、社会に漂う空気をも一気に見せるこの冒頭のシークエンスがまず秀逸です。
背筋を伸ばしたその姿からだけでもストリクトな生真面目が漂うわけで、いやはやマイケル・ダグラスってこんなにうまい役者だったっけ。 再見するまですっかり忘れていたのが、この日定年を迎えた刑事のロバート・デュヴァルのエピソード。あることからデスクワークに甘んじていた彼は、仕事仲間からも馬鹿にされる存在。 しかし、ハイウエイを立ち去るビルをたまたま目撃していた彼は、やがて周辺で起きる一連の事件とビルとの関連を疑い始めるんですね。 誰も話を聞こうとしない中、犯人を追おうとするデュヴァルそれまで封印してきた情熱と使命を刑事生活最後の日に蘇らせるデュヴァルの姿に、観ているこちらは緊張。ダグラスとデュヴァル、二人の対決はやがて大きく明暗を分けることになるのだけど悲しい過去にとらわれたもの同士だからこそ分かち合う思いに、クライマックスは哀愁とともにある種の爽快感を感じました。


要所要所に差し込まれるアイロニーに満ちたユーモアも楽しく、うん、これほんと面白かった。








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コメント
この記事へのコメント
いただいたコメントを転記させていただきました

おみゃあ
武器もどんどん過激になってくし
軍払い下げ店主のフレデリック・フォレストが印象深いでした

K.
これもマイケル・ダグラスの転機的な一作だと思ってます。こういう「ブチキレ」な人って年々増えてきてますよね。日本でも。

じゅり
公開当時、観た気になっていて、何年か前にやっと観れたのですが、私も、「マイケル・ダグラスってこんな巧かったっけ」と思った(^^;
ジリジリするような雰囲気も、アップのカット割で伝わってきたし、うんうん、哀愁も感じられましたね~

みーすけ
昔観たときに、「何をそんなに切れなさる・・・」と思ったのよね~。
きっと子供だったよ、感性がw
時は過ぎ、大人になったわたしが観て感じたのは「分かるわ~!」だった。
同じ映画でも面白さや感じ方がその時の自分のマインドでがらっと変わってしまう。>だから映画は面白いんだよね♪
今再見したらどう感じるかしら・・・。

pu-ko
おみゃあさん>
そうだそうだ。
最初は車中のハエをたたく丸めた新聞で次にバット、しまいにはバズーカ砲でしたよね(笑)
あの店主みたいなのをネオナチって言うんでしたっけ。
名のある役者さんが実はいっぱいでしたね。

pu-ko
Kaz.さん
なるほど~。このあと『ディスクロージャー』だったり、一番脂の乗ってる時期だったかもですね。キレた演技が最高でした。
ほんと、最近キレてしかもとんでもない暴力に走る人が増えてるのはなんなんだろう。。

pu-ko
じゅりさん>
ね~、イライラをつのらせる演技なんかうまかったよね。
誕生日に娘に会いたかっただけ。。そう思うと凄く切なかったですね。

pu-ko
みーすけさん>
そう、私もずっと前に観た時にはキレたダグラスさんが怖い映画だという印象だったんだけど、見直してみて色んな事情も理解できたよ。
細かいところに目を向けるとクライマックスの彼の行動も切なくてうまく出来た映画だなって感心しちゃったわ。
歳や環境で理解度も感じ方も変わってくるね。それがまた面白い。
みーすけさんみたいに映画を何度も観るのは凄くいいことだと思います。

yossy
観ました!VHS時代に^^;;
詳細は忘れましたけど
主人公ぶちぎれて大暴れ・・・
は『ランボー』と同じ感じですかね!
ランボーと違って本作はいささか八つ当たりっぽい感じもなきにしもあらずであるがゆえに、主人公のやりきれなさや哀愁をかんじさせるかもしれませんね

pu-ko
yossyさん>
主人公はもともとカッとしやすいタイプだったんでしょうけど、ベトナム戦争に貢献したのにその戦争さえ無意味なものと一蹴されしかも仕事までクビにされた恨みとストレスが彼の精神を破綻させてました。なのでやっぱり同情しちゃうんですよね。最後は自ら・・とも言える行動で切ないものがありましたよ。

GH字幕
キレたおっさんが次々に破壊の限りを尽くす
キチガイに刃物ならぬキチガイに銃器!
ロバート・デュヴァルが好演してたな。
主人公のヨメはん役にバーバラおかん。

pu-ko
字幕さん>
ぶち切れてたね~。色んな武器が偶然手に入るのが痛快でしたがw
デュヴァルの誠実なキャラが救いでした。
後で調べたら妻は超有名な女優さんでしたね。

HK
これもシューマカーだな(笑)
劇場で鑑賞しました。
フェリーニの『81/2』は車から抜け出し飛んで行くけど
まさに滝汗のダグラスはそんな余裕もなく…。
ドアップ時の鼻の毛穴が印象的でした。
そういえば先日ブルーレイ買ったんだった!クリアな毛穴を再確認しよう。

pu-ko
HKさん>
そ、私もシューマカー続いたなって思ったとこでした。
あちらで書き損ねたけど、また監督の評価が高まってるんだ。
確かに手堅いのにユーモアも忘れず面白いですよね。
あはは、鼻の穴の毛穴まで見られたらダグラスさんも恥ずかしいだろなw

einhorn2233
予備知識なく劇場で観て「おおっ」と思った映画です。
冒頭から何か起こるぞって緊張感があって、要所要所にユーモアを盛り込んであるのに感心しました。職人監督ジョエル・シューマッカーの名前を意識し始めるきっかけになった映画です。

pu-ko
einhornさん>
ほんと、シューマカー監督ってうまい人なんだと再認識しました。
緊張感とユーモアどちらも生きてますよね。これはほんと面白かった。
2015/12/18(金) 17:08:04 | URL | alice #SFo5/nok[ 編集]
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