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【映画】追憶と、踊りながら
2015年04月20日 (月) | 編集 |


追憶と、踊りながら(2014)イギリス
原題:Lilting
監督:ホン・カウ
日本公開:2015/5/23
作品情報

あらすじ
ロンドンの介護ホームで生活するカンボジア系中国人ジュン(チェン・ペイペイ)は一人息子のカイを失い途方に暮れていた。そんなジュンの元をカイと一緒に暮らしていたリチャード(ベン・ウィショー)が訪ねる。リチャードは英語の出来ないジュンのために通訳を雇い、ホーム仲間のアランとの仲も取り持とうとするが・・・

トレーラー

感想

ロンドンを舞台に、恋人を亡くした青年と恋人の母親の交流とコーピングを繊細に綴るヒューマンドラマ。
ウショー君演じるリチャードは実はゲイ。恋人カイが死に、どうしようもない悲しみの中にいる彼は、それでもカイの遺した母親ジュンを心配し、ジュンの暮らすホームへ足を運びます。
しかしカイはゲイであることを母に打ち明けないまま死んでしまったため、リチャードは真実を告げられません。もともと、カイとの時間を奪ったとしてリチャードをよく思っていないジュンはストレスさえ感じる始末。リチャードは何を求め、二人は愛するものの死を乗り越えることができるのか といった作品です。



とにかくベン・ウィショーがいい!
リチャードのカイに向ける深い深い愛に満ちた眼差しにドッキドキしたし、ウショー君ってこんな上手い人だったんだとあらためて思ったな。
途中何度か現実と追憶が交錯するシーンがあって、「あれ?」ってなるんですが
そこにいるはずのカイがいない。そんな演出に残されたものの悲しみが一層感じられて切ないんですよね。

ウィショー君の悲嘆の表情にはほんとやられた。
ホン・カウ監督自身もゲイということで、ウショー君をリチャードに選んだ目に狂いはありません。

また監督はイギリスに暮らすカンボジア系の中国人で、英語を話さないお母さんがいらっしゃるとのこと。本作は多分に監督自身の経験が反映されてるんでしょう。

母親を大切に思う一方で、自立もして欲しいと思う気持ちの表れか、映画の中でちょっとおせっかいに感じる部分もあったけれど、きれい事で終わらせないリアリティが、ラストシーンのカタルシスにも繋がっているわけで、これもありかな。
家族やカミングアウト、文化や移民といった題材を、クラシックな落ち着きと風格をもって描く、これが初監督作品というのだから監督ちょっと凄いと思う。柔らかな映像も美しく、好きな作品でした。

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コメント
この記事へのコメント

中国系の監督のデビュー作なんですか。
ちょっと雰囲気を持った作風みたいっすね~。
ベン君も久しぶりだから、観てみたい気が~。

2015/12/29(火) 午前 6:49[ Kaz. ]



そそ、なんかしっとりいい感じで、品格を感じるんですよ。
ウィショー君もこんなに上手い人だったんだと再認識したし。
監督もこれから名前を知られる存在になるかも。機会があればぜひ。

2015/12/29(火) 午前 6:49[ pu-ko ]


おお、これはエラー君でなく、本物のウィショー君の作品だね!(笑)
なるほど、監督の実際の出自が色濃く反映されてるんですね。
ウィショー君もゲイだし、その辺りの感情的な役作りや演出が素晴らしそう。
ここ最近、性的なアイデンティティや、それに付随する差別を描いた映画や読書が続いて、この権に関して色々考える事が多いんですよねー。
ウィショー君の演技も含めて楽しみです。

2015/12/29(火) 午前 6:49[ みーすけ ]



途中まで読んでいたら私の映画アンテナが反応した。
まったくノーマークやった作品。
調べて見るようにします。
最近の私は加齢からか、ゲイに寛大になってきてるんで(爆)・・・。

2015/12/29(火) 午前 6:49[ ゾンビマン ]



なるほどぉ
なんだかジンワリきそうでいいですね。
キレイごとで終わらない、、というのもいいな。チェックしときますw

2015/12/29(火) 午前 6:49[ 翔 ]


ゾンビマンさん>
私も日本公開になるとは知らずに観てました。
新人監督の低予算の作品でもあり、あまり宣伝もされないかもだけど、日本人の心にもすっと入ってくる作品かと。
ゲイ映画は男性の方が受け付けない傾向ですね。
少し寛容にもなったところで、よかったらチェック入れてみてください♪

2015/4/21(火) 午前 7:04[ pu-ko ]


みーすけさん>
はい、本物のウィショー君でーす(笑)
最初はゲイの話ではなかったらしいのだけど、段々監督自身のことに近い話になっていったらしい。
ウィショー君がゲイなのは私知らなかったなぁ。
これ観たあとに知って、ピッタリなのに納得しちゃいました。
キスシーンとかあるけどパートナーはやきもち焼かなかっただろうか(笑)
そっかみーすけさん的には旬なテーマになるのかな。
ウィショー君の演技も素晴らしかったし、機会があればぜひチェックしてみて~。

2015/4/21(火) 午前 7:04[ pu-ko ]

翔さん>
うんうんん、もうウィショー君の表情を見てるだけで泣きそうだった。
親のこととか、現実的な部分も描きながら、心にしっとり響く一本でしたよ。

2015/4/21(火) 午前 7:04[ pu-ko ]


2015/12/28(月) 15:54:35 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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