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【映画】マイケル・ファスベンダーは『スティーブ・ジョブズ』
2015年10月29日 (木) | 編集 |

スティーブ・ジョブズ(2015)アメリカ
原題:Steve Jobs
監督:ダニー・ボイル
出演: マイケル・ファスベンダー /ケイト・ウィンスレット/セス・ローゲン
/ サラ・スヌーク/ キャサリン・ウォーターストーン/ ジェフ・ダニエルズ/ マイケル・スタールバーグ
日本公開:2016/2

1984、アップルのPC発表を30分後に控えた舞台裏では、スクリーンに「Hello」を表示できないというトラブルが発生しジョブズは激怒。一方楽屋に訪ねてきたアンドレアはスティーヴに娘サラの認知を迫るが・・

英国男優総選挙 特集 13回目

今日はマイランキングング6位のマイケル・ファスベンダー!!
でも本選では何故か30位以内に名前がないんだよね。なんで?
みーすけさんのお怒りはごもっとも。私も納得いきません。

今日はファスベンダーが主演の『スティーブ・ジョブズ』観てきました。

ダニー・ボイルが監督し『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが脚本を書いたいわずと知れたアップル創業者スティーヴ・ジョブズの伝記映画です。
これ凄くよかった!
選挙の前に公開されてたら順位も違ったかもだ。

あらすじにも書いたように本作は1984年、アップルがマッキントッシュを発表する30分前の舞台裏から始ります。世界を変えることになるパーソナル・コンピューターを世に送り出す第一声として「Hello!」と呼びかけたいジョブズ。

ところがプログラムに問題が発生し、責任者が「出来ない」とのたまう。
『バカヤロー、なにがなんでも間に合わせろ!」
Fワードで罵声を浴びせるファスベンダーにのっけからビビらされました(笑)

この映画、ジョブズの転機となる3つの時期(「マッキントッシュ発表」「アップルを首になったあと作ったNextの発表」「アップル復帰」)の発表会場のステージ裏を主な舞台にし、これだけでジョブズのイノベーションの軌跡を見せるという構成が面白い。

その全部のシーンに関わってくるのが娘のサラ。
DNA検査でも実の娘であることが証明されたにも関わらず、ジョブズはサラを自分の子供として認めようとしないのですよ。

アシュトン・カッチャーの映画は観てないし、ジョブズについても詳しく知らなかった私は、敵を作り摩擦の絶えないジョブズの一面に驚いたのだけど、そんなアッスホールのはずのジョブズが次第に愛しくなるから不思議です。

それは彼の実績と未来を見通す才能のみならず
本当にやりたいことをとことん追求する夢追い人であることがわかるから。

脚本もいいのだと思うけど、行間をしっかり演じたファスベンダーがとにかく上手い。
完璧主義ゆえに周囲との摩擦が絶えず、それに傷つくジョブズを演じるファスの表情に胸きゅん。
認知しないとしながらも、サラを愛していることも、彼女をみつめる瞳の優しさで表現しているのですよ。
勿論アシスタントを演じたケイト・ウィンスレットの力も大きくて
これほどジョブズを信じ支えられるのは、ジョブズに魅力がないと出来ないだろうと思わせます。


昨日トレーラーを検索していて、たまたまNHKのクローズアップ現代が2001年に放送した「パソコン界の先駆者 そのベンチャー精神に迫る」という動画を見つけて観てみたんですが、そのインタビューの中にジョブズの夢や展望の全てが語られていて感動しました。

同時に「10年後の自分はどうなっていると思うか」という質問に「わからない」と答えていてはっとします。
「目標を持ってやっていても、変化が起きることもあるから」と。
丁度その10年後の2011年に56歳の若さでお亡くなりになったんですよね。
抗うことのできない変化に道を閉ざされたこと、さぞ無念だったことでしょう。

一見爽やかに終わる映画ですが、映像処理に暗示を感じて・・
彼に待ち受けるものを知っているだけに最後は涙があふれてしまいました。


ファスベンダーは勿論のこと、共演のケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン、ジェフ・ダニエルズみんなオスカーにノミネートされてもおかしくない素晴らしい演技でした。


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コメント
この記事へのコメント

観たのね!観ちゃったのね!!
ファスとダニー・ボイルとアーロン・ソーキンってことで役者が揃ってるのでよもや外れはないじゃろうと思うておりますが、そんなに良いかですか!
共演者も芸達者ばかりだし、期待が膨らみすぎて怖いくらいだよー。
実際の人物の生涯を描く難しさは何処を切り取るかにかかってると思うのだけど、成功してるんですね。
紹介されてるドキュメンタリーも見てみる~♪
とにかく早くううううう早くファスください!!

2015/10/30(金) 午前 0:36 [ みーすけ ]


> みーすけさん
やっと観たー♪
アップル関係者のインタビュー記事かなんかで本物はこんなじゃなかったみたいな記事読んでたのであまりいい映画じゃないのかなと勝手に思ってたんだけど、見事に期待を裏切られました。
ただ普通に功績を見せていく映画じゃないので、不満に思う人もいるかも。
NHKのは「クローズアップ現代」で放送されたインタビューだと思う。
ただこれ英語のみなんだなぁ。
日本語字幕つきで放送されたはずだから、みつけたらリンク差し替えておきます。
でもジョブズの英語わかりやすいからみーすけさんは大丈夫だと思う。
これとスタンフォード大学でのスピーチを聞いていけば映画の準備として十分だと思ったよ。

2015/10/30(金) 午前 1:55 pu-ko


コレ、先日予告編を見ました。
私はどうもこの分野の偉人に魅力を感じない。
でも、人間味のある部分で見せてくれるなら興味あります。マイケルさんは好きな俳優やし、ほかのキャストも豪華。

2015/10/30(金) 午前 9:44 [ ゾンビマン ]



ここでみーすけ殿の無念が晴らされた、って感じだな(笑)

ファスは上手いんだよね~。『シェイム』凄かったもん(ナニが?)
とにかく、来年の2月まで待ってて下さい、みーすけさん!!
誰のblogじゃい、って感じ!?ゴメンねpu-koちゃん。

2015/10/30(金) 午後 2:31 chaco


> ゾンビマンさん
ジョブズさんは天才だけどそれだけじゃなくて
未来への夢を模索し実現させた人なんですね。
スタンフォード大学でのスピーチなどからその生い立ちを知って以来、私は強く惹かれてます。
どちらかと言うと序盤から彼の悪い分部が強調される作りではありますが(笑)、最終的にはあたたかい気持ちになれると思います。

2015/10/30(金) 午後 9:26 pu-ko


> chacoさん
いい役者でもその人にとっての「ナンバーワン」に投票するこの手のものは片寄が出るよね。
もいかしたらみんなナンバー2だと思ってるかもだけど、それは反映されないわけで。
という意味ではまだまだアピール力が足りないってことかな。ふむ。
でも実力は絶対だし、魅力的なのは間違いなし!

2015/10/30(金) 午後 9:34 pu-ko




M・ファスベンダーのジョブズ役ってのが意外ですな~。
でも演技上手いから役を演じきってるんやろな。

2015/10/31(土) 午前 0:02 Kaz.Log


> Kaz.Logさん
見た目はアシュトンが凄く似てたよね。
伝記ものは外見を似せるところから始めるのが最近の傾向だったけど、本作では似せることにこだわってないんですって。
作り手のプライドさえ感じますね。

2015/10/31(土) 午前 2:02 pu-ko


マッキントッシュ、、、っていまだようわからん
コンピュ-タとですか 小生の持ってるアンプ
プリもパワ-も マッキントシュですが どうも関係ない会社 こちらのほうが老舗か マッキンは中学ころからの憧れてでしたわ 色気のある艶のある音
パワ-アンプ 重すぎて移動なかなかむつかしい 60kあります だもんで動かさない

2015/10/31(土) 午前 7:28 [ おみゃあ ]


「スティーブ・ジョブズ」の題名で初歩的な混乱をしていました。前のものは原題がJOBSで全く違う映画なんですね。こっちの方が面白そう。

PCはMS-DOSのフロッピーディスクで起動させる時代からやってましたので、当然、マックもやりましたが、仕事向きではなかったんで、ウィンドウズ95以降はやってません。今使っているのはiPadやiPodだけです。
でも夢を持たせてくれるのはアップルですね。

2015/10/31(土) 午前 9:00 yymoon



> おみゃあさん
マッキントッシュってそもそもは苗字みたいだから、創業者がマッキントッシュだったらそういう会社名になるわけですな。
音響関係も老舗のマッキントッシュがあるのね。
ちなみにりんごの品種名でもあるらしく、アップルのはこれからきてるみたい。

2015/10/31(土) 午後 1:29 pu-ko


> yymoonさん
アシュトン版をご覧になってるんですね。
はい別物です。
映像にこだわる人はアップルを好む人が多いようで、用途によって使いやすい使いにくいがあるのでしょうね。
パーソナル・コンピューターを浸透させる夢を実現させたジョブズの功績自体もとても大きいと思います。
ジョブズ亡き後アイディアの枯渇が心配ですが、後継者たちが夢を引き継いでくれることを期待したいです。

2015/10/31(土) 午後 1:36 pu-ko


うちの業界はマック派多いですw
でも、個人はいいんだけど、企業レベルになると、どうしても窓強いですね。拘っていても、マックで作業して窓のファイルに変換!ってな感じになりますw
今インテル・マックだから、昔ほどマックは特化してないかも。
ファスベンダーはうまい人だと思うんですけど、地味なんですかね?
クラシカルなハンサムですよね。「アベンジャーズ」系とかに出ると、もっとブレイクしそうだけどね。
これはなかなか形式の面白そうな映画ですね。
彼の「マクベス」を期待してるんですがw

2015/11/10(火) 午後 8:03 [ miskatonic_mgs_b ]


> miskatonic_mgs_bさん
映像、画像の美しさや機能はマックが上というイメージです。やはりこだわりのあるクリエーターの方などはマックユーザーが多いのかな。
主流がウィンドウズという点で、不便なこともありますよね。
ジョブズ氏亡き後のアップルの未来も気になるところです。
ファスベンダーはブレイクしきれないのは何故でしょう。
主演してきた作品がインディーズ系というのもあるのかな。
『X-men』の役割もインパクトには欠けるのかもですね。
でも実力があるので息の長い名優になりそう。

そう、本作は特定の3つの場面に絞ってるのが面白いし、発表会場というある意味「舞台」裏なことも舞台劇を思わせるものがありますね。
私も『マクベス』観たいんですよね~。
でも単館系にしか来ないんじゃないかと心配してます。

2015/11/10(火) 午後 11:42 pu-ko


ファスベンダーに限った事ではないんですけど、日本ではですけど、顔の見分けのつかない俳優が多くなったってのはあるかも。
邦画が人気なのは、顔が解るので、混乱がないと云う点ですね。
私やPU-KOさんなど、洋画を見慣れている人は問題ないんですけど、一般レベルだと、ファスベンダーやクリス・ヘムズワースでももう見分けつかないみたいですよ。
チャールズ・ブロンソンなんか1回見たら忘れないですよね?(笑)。薄くなってるって事でしょうか?
ファスベンダーはもう少し邪悪な感じとかあったほうがいいような。
すごくノーブルですよね。
そこが地味に見えるのかもしれませんね。
ちょっと、別館のプラマー様に通じるかもしれませんね。
古い話ですけど、クラーク・ゲーブルなんで「耳が大きすぎる」とか言われて、けっこう不細工扱いだったみたいですけど、それは特徴でもあるから憶え易いですよね。

2015/11/11(水) 午前 0:26 [ miskatonic_mgs_b ]


> miskatonic_mgs_bさん
あーー、そうか。
顔が覚えられない役者はどうしてもインパクト薄れますね。
ハンサムだから印象強いとも限らないし。
そう言えばトムヒが抜きん出たのは怪しげな「ロキ」を演じたことが大きいはずで、あれがなければそれこそ印象薄かったはずなんですよね。
ドッキリインタビューのインタビュワーがパンフか何かのロキのこの顔をしてとお願いしたら、トムヒは「馬鹿だよね~」と笑いながらも一瞬でその顔をして別人になるのが印象的でした。

そういう意外さや、邪悪さって魅力にもなりますもんね。

ブロンソンとかマジで腰に手ぬぐいが似合いそうだしw
あとハンフリー・ボガートとかも全然ハンサムじゃない。
でも一度観たら忘れられないインパクトはあります。

2015/11/11(水) 午前 1:00 pu-ko
2015/12/23(水) 22:18:22 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
No title
自分が雑魚側の人間だからか、こういう他人への配慮を欠く人間には、魅力を感じなくて、やな奴博覧会みたいな映画だと思ってしまいました。多くの人が彼を支えていることに当人が無自覚なのがなあ。良くも悪くも天才的な人なんですね。
2016/02/28(日) 21:30:35 | URL | einhorn2233 #-[ 編集]
To einhornさん
私もジョブズに関してはインタビュー動画などから得た知識くらいしかなくて、こんなやなところもあったんだと驚いたんですが、多くの天才がそうであるように、多分アスペルガーか何かで人との付きあい方が分からない人だったんでしょうね。
それでもジョブズの功績が世界を変えたことは確かで、夢にまい進したジョブズを尊敬もしてるので好意的に観ました。
2016/03/08(火) 08:46:50 | URL | pu-ko #SFo5/nok[ 編集]
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