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【映画】『わが心のボルチモア』
2014年11月24日 (月) | 編集 |


わが心のボルチモア(1990)アメリカ
原題:Avalon
監督:バリー・レヴィンソン
出演:アーミン・ミューラー=スタール/ ジョーン・プロウライト/ エイダン・クイン/ レオ・ヒュークス/ エリザベス・パーキンス/ ルー・ジャコビ/ イヴ・ゴードン/イライジャ・ウッド / トム・ウッド 
 1914年、アメリカン・ドリームを胸に東欧からやって来たサム・クリチンスキー。壁紙職人としてボルチモアに定住した彼は、息子ジュールスやかわいい孫に囲まれ、幸せな生活を送っていた。そんなある日、ジュールスが経営するデパートが全焼してしまい……。



『レインマン』のバリー・レヴィンソンが故郷ボルチモアを舞台に、東欧移民してきたユダヤ人家族の三世代に渡る歴史を描くヒューマンドラマです。

監督のバイオグラフィーを見るとお母さんの姓がクリチンスキーなんですね。
ロシア系移民二世の監督にとって、本作は半自伝的な作品なんでしょう。

サム・クリチンスキーにアーミン・ミューラー=スタール
サムが初めて地を踏む独立記念日に沸くアメリカの冒頭シーンの美しいこと。

時は流れ、息子一家と穏やかに暮らサムのある感謝祭の食卓
昔語りを始めるサムに「また同じ話。みんなもう聞いて知ってるわ」と妻のエヴァ(ジョーン・プロウライト)。
いづこも同じ(笑)
さらに「そもそも感謝祭ってなんなのかしら。何に感謝を捧げるの?」とエヴァ。
映画が終わる頃には感謝祭の意味を噛み締めることになりました。




映画はサムと息子一家に起こる出来事を淡々と映し出すんですが
これがどこの家庭にもありそうな「あるある」含みで、ニヤニヤがとまりません。



時代の描き方も絶妙で、初めて一家にテレビがやってきたシーンには笑ったし
空とぶスーパーヒーローの映画に観客が歓喜するシーンにはワクワク。
悲喜こもごもなれど、時々を懸命に生きる一家
やがて歳を取り、サムの中から記憶がひとつずつ消えていく様子には寂しさを感じますが
ラストシーン、大人になったサムの孫サムが自分の子供サム(みんなサムw)に曾おじいちゃんのことを話して聞かせるラストシーンに、こうして家族の歴史は語り継がれるんだなぁとしみじみ。
ちなみに監督の息子もサム(『アナザー・ハッピーデイ ふぞろいな家族たち』のサム・レヴィンソン)です。

家族には大切な歴史がある。
家族が集まって、昔語りを聞き、祖先に感謝することも感謝祭のあるべき姿なんでしょうね。
日本に置き換えればお盆やお正月かな。

今回、ユダヤ人映画特集の一環でテレビ放送されたんですが、舞台がアメリカということもあり本作にはホロコーストのシーンは全然出てきません。しかし移民してきた少女が夜中に悪夢にうなされて大きな声を出したり、サンクスギビングの七面鳥をオーブンに入れるシーンにホロコーストの会話を重ねてみたり、印象的な演出が見受けられます。

「思い出そうとしなければ忘れてしまう」という台詞も印象的。
家族映画であると同時に、ユダヤ人虐待の歴史も忘れてはいけないと語る映画だと思います。



息子ジュールスにアイダン・クイン、子供時代の孫のサムにまだあどけないイライジャ・ウッド
この年のアカデミー賞では脚本賞など4部門にノミネート
ノスタルジックな音楽と映像が心に染みる珠玉のヒューマンドラマです。
大好きな映画がまたひとつ増えました。

画質悪いですがトレイラー貼っておきます。



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コメント
この記事へのコメント
すっごい昔に観たような気がするんですよ。
でも色んな大河系映画とごちゃまぜになって記憶が霞んでる。
エイダン・クインに一時ハマってた頃だろうか??
最近あんまり見かけないけどブラピの「レジェンド・オブ・フォール」の頃好きだったなぁ~。最近「サラの鍵」でびっくりするほどビッグに(幅が)なってて別人かと思った。時間って残酷。
まだ素敵だったエイダンを偲んで(生きてるけど)映画の内容とかも記憶の倉庫でむちゃくちゃになってるので、これはいっちょ観直しすかぁ。
2014/11/24(月) 19:13:21 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
あ~~観るの忘れてたわ~
とても良さそうですね。
必ず観ます!
2014/11/24(月) 20:19:16 | URL | 翔 #79D/WHSg[ 編集]
もうすっかり忘れてますがいい映画だったことは覚えています また観ないといけない
クリチンスキー、、、名前がヤバイですなぁ
ボクの ドスケビッチ・オナゴスキ-に勝るとも劣らず 
2014/11/24(月) 22:49:26 | URL | おみゃあ #79D/WHSg[ 編集]
知らなんだ、知らなんだ!
タイトルは聞いたことがあるような。
イライジャ、かわゆす💕
あ、「危険な遊び」の頃だね、この大きさだと。
何かサ、ほんわかな家族映画なんだね。
>みんなサム・・・には笑っちゃったけどさ。
「レインマン」の監督か。良かったよねアレ。
トムクル、ダスホフ(笑)の兄弟愛。
きっとあったかーい映画なんろうね。
2014/11/25(火) 01:26:35 | URL | chaco #79D/WHSg[ 編集]
これ、私が映画をよく見ている時代に公開され、バリー・レヴィンソンが調子良い時の作品なんですが、凄く地味な印象を受けスルーしてしまった作品。
そうそう、私も幼い頃の思い出とか、自分の好きな事は憶えているんですが、嫌いだった学生時代の事とか、都合の悪い記憶は消えてますわ(汗)・・・。
それって大事な事やと思いますね。
2014/11/25(火) 02:48:36 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
この映画も懐かしい一作になっちゃったな~。
忘れてる部分が多いんですが、良い映画だもんね。
イライジャ・ウッドが出てたとは、いま知りました。(笑)
2014/11/25(火) 03:53:24 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
みーすけさん>
もう四半世紀も前の映画になっちゃったね。
これはレジェンドの4年前になるみたい。
エイダンがまだ細くて綺麗だわ。
私も『サラの鍵』で観てビックリしたんだけど、フィルモグラフィ確認したらそのあとリーアムの『アンノウン』とかにも出てるのね。全然記憶にない。記事に書かなくて出演者も確認してないから気づいてないんだわきっと(笑)
2014/11/25(火) 07:13:41 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
翔さん>
とっても良かったよ~。
案外年取ってからのほうがこの郷愁にきゅんとなるのかも。
翔さんはもう少ししてから観るくらいでちょうどいいかな。
2014/11/25(火) 07:15:13 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
おみゃあさん>
いい映画だったね~。お手元にあればぜひまたごらんください。
ギャハw 名前全然気づかなかったけど、そう言われればw ウケた(笑)
2014/11/25(火) 07:24:17 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
chacoさん>
イライジャは『危険な遊び』の3年前ね。
9歳だけどもっと小さく見えるわ。
ほんわかなだけじゃないけど、全てひっくるめて家族の歴史という感じがぐっとくるとってもいい映画だったよ。
サムだらけだけどw
2014/11/25(火) 07:28:49 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
う、これ『レインマン』のあとで、最高に脂ののった頃の作品ですね。
確かに派手さはないんですが、レヴィンソンの最高傑作と推す人も多い傑作だと思います。
歳をとって、家族を振り返る頃に見ると一層心に響く映画だと思いますね。
サムは色んなことをいっぱい忘れても、初めてアメリカの地を踏んだ日のことは鮮明に覚えてた。思い出にもきっと重要度ランキングがあるのね。
2014/11/25(火) 07:37:13 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
Kaz.さん>
良い映画でしたね~。
この頃まだイライジャも無名の子役ですよね。
のちに指輪物語でビッグになろうとは誰が想像しただろうか。
というか、あんなちっちゃく童顔なままなのは誰も想像しなかったかなw
2014/11/25(火) 07:40:00 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
公開時に劇場で観たのですが、どんな映画だったか忘却の彼方になっちゃいました。ただ、オープニングのアメリカにやってきたシーンがきれいだったことは印象に残っています。アイダン・クインっていつも損な役回りになるいい人を演じてるってイメージが強くて、その誠実な感じが好きな役者さんです。
2014/11/28(金) 10:04:53 | URL | einhorn2233 #79D/WHSg[ 編集]
einhornさん>
劇場でご覧になったんですね。うらやましいです。
オープニングシーン音楽も美しくて印象的でしたね。
アイダン・クインは本作でもとても誠実、正直な役割でよかったです。
イライジャ演じる息子がいたずらを謝りそれを受け入れるシーンが好きでした。
2014/11/29(土) 09:12:06 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
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