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【映画】 『刑事グラハム/凍りついた欲望』:「滝汗!サスペンス映画100」制覇シリーズ
2014年07月25日 (金) | 編集 |



滝汗シリーズまだまだ続きます。
今日はトマス・ハリスの原作『レッド・ドラゴン』をマイケル・マンが映画化したサスペンス・ミステリー『刑事グラハム/凍りついた欲望』です。
刑事グラハム/凍りついた欲望(1986)アメリカ
原題:Manhunter
監督:マイケル・マン
出演:ウィリアム・L・ピーターセン/キム・グライスト/ トム・ヌーナン/ ジョーン・アレン/ ブライアン・コックス/ デニス・ファリナ/ スティーヴン・ラング
 一線を退き浜辺の家で家族と静かに過ごすウィル・グレアム(ウィリアム・L・ピーターセンのもとに、FBIの同僚ジャック・クロフォード(デニス・ファリナ)から捜査を手伝ってほしいとの依頼が舞い込む。2つの家族を惨殺した殺人事件の捜査が難航し、FBIはレクター博士を逮捕に追い込んだウィルの分析力を必要としていた。レクターの事件以来心身のバランスを欠いていたウィルはためらいながらも協力することに。。




予備知識なしに見て、ハンニバル・レクター?噛み付き魔?あれれ?と思ったら
これ、なんとハンニバル・レクターシリーズで『羊たちの沈黙』の前日譚として2002年に製作された『レッド・ドラゴン』と原作を一にするものだったんですね。
『レッド・ドラゴン』でエドワード・ノートンが演じたFBI捜査官ウィル・グレアムを演じるのがウィリアム・L・ピーターセン。『レッド・ドラゴン』の記憶が曖昧なところをみるときちんと観てないのかもですがw、本作はとにかく面白くて引き込まれました。

グレアムは犯人の心理にシンクロし事件を推理するタイプの捜査官で、
その推理をもとにFBIはさまざまな技術を駆使し捜査していく。
その様子がとても丁寧でまず犯人像に迫るミステリーとして見ごたえがあります。
しかしこの映画の主題は実はグレアム自身の心の闇の描き方にあるんですね。
それをなんとなく言い表したのが副題の「凍りついた欲望」ということになるのかな。

グレアムは犯人が「噛み付き魔」なこともあり、犯人の心理に迫るため収監中のレクター博士に会いにいきます。レクターを演じるのはブライアン・コックス




レクターはグレアムの闇を見抜き、傷口に塩を塗りこむようにグレアムを翻弄する。
最初はグレアムの動揺の理由が判りにくかったんですが、後に彼が何を恐れているかがわかってくると、グレアムの陰鬱な表情のわけも凄く理解できる。
レクターを知的に絡ませ、グレアム、犯人それぞれの心理を暴いていくマイケル・マン自身による脚本のうまさに感心してしまいました。

犯人に関することは割愛しますが、
以下ネタバレで語らせて欲しいので、未見の方はスルーしてください。










先に述べたようにグレアムは犯人の心理に自分を重ね事件を推理するんですが
犯人の心理にシンクロしすぎるあまり心身のバランスを崩し治療を余儀なくされていたんですね。
レクターが見抜いていたのは、グレアムが人を殺すことの快感を共有してしまっていたこと。

ラストシーン、グレアムは犯人を射殺します。
数弾撃ち込んだ後、彼は犯人の頭に銃口を向けるも、発砲せずに銃を下ろす。

その後グレアムに救出されたジョーン・アレンに「あなたは誰?」と訊かれ
「グレアム・・」
「私はウィル・グレアムだ!」と応えるんですね。
「スタップ細胞は あります!」級にキッパリと(笑)

それまで陰鬱だったグレアムの表情が明るくなったこの瞬間
彼はレクターの呪縛から解き放たれたのではないかな。
自分はレクターではないんだと。

地味な映画ですが面白かったです。


ちなみに今回の滝汗ポイントは犯人(トム・ヌーナン)登場シーンですね(笑)



        ヌーっ!        



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コメント
この記事へのコメント
ノートンのVerと比べると思いかもですね。
ハリスの原作は、脚本が細かくて、心理描写のうまい人がやった方が
おもしろいですよね。
邦題のセンスがw
原題もすごいけれどw
「羊たち~」以降はレクターってキャラ物になっちゃった感じだから、
それ以前の作品の方が渋いかもですね。
ヌーっ!って(笑)。ネタバレってそこですかw
2014/07/24(木) 14:21:23 | URL | miskatonic #79D/WHSg[ 編集]
ヌー!て、爆笑w
これ、観た観た!
マイケル・マンだけどレクターシリーズに比べて地味な配役なんで損してますね。
単独の映画としては非常に面白かった記憶が。あんまり覚えて無いけど(笑)
グレアムがパンスト野郎に精神的に浸食されそうになる過程がなかなか秀逸だった。ような気がする。
レクターの牢獄が白くてメタルで、「羊たちの沈黙」と全く違ったのが印象的。
隣にミグズも居なかったね(笑)
2014/07/24(木) 20:50:31 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
あれ、これ観てると思うんですけど、「レッド・ドラゴン」と同じ原作モノでしたかっ。
しかもレクター博士も出てるって。(笑)
監督がマイケル・マンだったのも、いま知りましたw
いやぁ~それじゃ再見しなくちゃ。
面白そうですやんっ。
2014/07/25(金) 04:58:52 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
うーんと前にみましたよ。VHSで!
>ブライアン・コックス
超胡散臭くて最高ですよね 。
さすがは元祖レクター博士です!
アンソニー・ホプキンスとはまた違った存在感ありましたね。
そういえば『REDリターンズ』はブライアン・コックスとアンソニー・ホプキンスが共演していて、レクター博士対決じゃん! と思いました。
2014/07/25(金) 07:21:34 | URL | yossy #79D/WHSg[ 編集]
miskaさん>
ノートンのをちゃんと観てなくて比べられないんですが、ノートンは最初精神を病んで弱ってる風ではあったけど、それほど闇を感じなかったような。。
おーー、やはり原作がいいんですね。
その心理描写を確実に表現するのには役者には勿論のこと、監督の演出の腕も必要ですね。
邦題はちょっとピンとこないかなぁ。『羊たちの沈黙』がヒットした後にリリースされたDVDは「レクター博士の沈黙」とわけの分からん副題がついてましたけどw
ぎゃはネタバレは一応主人公が犯人を射殺ということで(笑)
2014/07/25(金) 07:58:23 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
みーすけさん>
ヌーッと出てきたパンストヌーナンに爆笑しちゃったもので(笑)
そう、キャストは地味だし、当事ハンニバルシリーズなんて知られてなかったのもあって、大々的に知られてないのかも。でもいい作品でしたよね。
ノートン版が出るタイミングで出したらもっと売れてたはず。
そうそう、壊れかけたグレアムがさらに壊れそうになるのを同僚が心配してくれたりね。脇のキャストもちゃんと活躍してました。
あ、そうそう、病院の牢獄が真っ白でクール、レクターしかいなさそうな雰囲気でした(笑)
2014/07/25(金) 08:04:13 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
Kaz.さん>
そうなんですって。
『羊たちの沈黙』以前にちゃんとレクターが出てるというのもびっくりでしょ。
そそ、マイケル・マン。脚本も書いてるんですね。
マンらしい美しい夜のシーンも拝めます。
今観ると作品や役者の比較もできて面白いと思います。ぜひ。
2014/07/25(金) 08:07:46 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
yossyさん>
おー、VHSの時代にちゃんとごらんになってるんですね。
そうそう、ブライアン・コックスがまたいいよね。
アンソニー爺とは違った強引さがあって知的なのに野蛮にも見えて怖い。
へーー、思わぬところでレクター対決してたのね。
そういうの知ってると余計楽しめるよね~。
2014/07/25(金) 08:10:35 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
これは凄く評判がいいんですよね。
未見なんで凄く見たい。
スタップ細胞のくだり・・・ナイスです(爆)・・・。
2014/07/25(金) 08:15:44 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
みなさんご存知の評判のいい映画だったんですね。
ほんとよく出来てて面白かったです。
はは、だって小学生みたいにきっぱりだったんです(笑)
2014/07/25(金) 19:32:14 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
あれはサ店の窓だったか、
自分が映って、うーっ!となるところか
個人的なツボ描写が至る所に散りばめられていて
ときどき観たいなあと思う作品です。
虎だかを触らせて泣くシーンもいいよね。
2014/07/30(水) 20:30:19 | URL | HK #79D/WHSg[ 編集]
HKさん>
これは面白かったね~。
誰もいない部屋で犯罪シーンを頭で描く主人公もいかれててカッコいい。
トラの場面はしかし個人的にまだ理解が出来てないんですが、トラの鼓動を聞き涙するヒロインを見たときの犯人の反応の意味がいまいちわからなくて。
2014/07/31(木) 07:09:22 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
レクター博士のシリーズは全部読んでいるのですが、「レッド・ドラゴン」と次の
羊たち~」は訳者が違うので雰囲気がすっごく変ったのを覚えています。
その割に本作は未見、面白そうですね!DVD探してみます。
因みにアンソニーのレクター博士は流石に上手いけれど好みではないんです(あくまでも個人の意見です(苦笑)
2014/08/17(日) 03:14:55 | URL | アンダンテ #79D/WHSg[ 編集]
アンダンテさん>
訳者によって雰囲気変わっちゃうんですね。
本作のレクター博士もホプキン爺とは随分違います。
原作に詳しいアンダンテさんなら、どちらがレクター博士に近いか分かるかも。
お勧めですのでぜひご覧くださいね。
2014/08/18(月) 16:45:05 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
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