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【映画】 デヴィルズ・ノット(原題):メンフィスの猟奇殺人事件を実録で追う
2014年06月17日 (火) | 編集 |


デヴィルズ・ノット(原題)(2013)アメリカ
原題:Devil's Knot
監督:アトム・エゴヤン
出演:リース・ウィザースプーン/コリン・ファース/デーン・デハーン/ジェームズ・ヘムリック/アレッサンドロ・ニヴォラ
日本公開:
 
1993年、アーカンソーのウェスト・メンフィスで3人の子供が行方不明になったあと、川底から死体となって発見された。まもなく容疑者として3人のティーンエイジャーが浮上するが・・

アーカンソーで起きたウェスト・メンフィス3という事件をもとにした実話ベースのクライム・ドラマです。

実は、「悪魔信仰に興じる若者が3人の子供を猟奇的に殺した作品」くらいの情報で、裏ブログの「背筋が寒くなる映画特集」用にチョイスしたんですが、開けてみたら悪魔が出てくるホラーじゃなかった(笑)
なんと有名な事件の裁判を描く作品だったんですね。あてが外れたけど興味深く観ました。

メガホンを取ったのは『スウィート・ヒア・アフター』のカナダの名匠アトム・エゴヤン
この事件、1996年に『パラダイス・ロスト』という3部作のドキュメンタリーが制作されていて、監督もそれに衝撃を受けて、映画にしようと思ったんだとか。




この事件は冤罪とも言われてるんですが、監督が本作でやろうとしたのは、被害者の母親、私立捜査官、死刑を宣告された容疑者のダミアンを中心にドラマ部分を強調しつつ、事件の異常性を明確にすることでしょうか。




リース・ウィザースプーン演じるパムは被害者の母親であると同時に真犯人(確定ではないですが)に繋がるキーパーソン。しかしまぁ、だらんと大きな胸にユルめの服装でいかにも田舎の労働階級の女性という風のリースには驚きましたが妊娠中だったんですね。
コリン・ファース演じる捜査官ロンが実在の人物なのか、架空の人物なのかはちょっと不明です(調べてません)が、警察の粗を浮き彫りにする役割を担ってました。

映画サイトなど観てみると、ドキュメンタリーで描かれているものを新たに映画にする意味がわからんという意見が大半で、助長、ダルいという感想が多いのね。実際20年経った今も事件は完全に解決しておらず、新しい作品に真相を求めた人には期待はずれに映ったようです。



逮捕された3人がハードロックを好む若者で、悪魔信仰に興味を持っていたり黒を好んで着ており、信仰深い田舎町では異端の存在。それが彼らを犯人に結びつける材料になったようで、事件はもはや魔女裁判の様相なのが個人的には面白かった。

ま、しかしエンドロールで真犯人を匂わすだけというのは、ミステリーとしては物足りなさが残ります。
こうなったら真相を知りたいですから。デーン・デハーン君はなんだったんだとか色々中途半端なんですよね。
仕方ないんでしょうけど。
2012年に製作されたピーター・ジャクソン製作のドキュメンタリー『West of Memphis』が評判いいみたいなので観てみよう。主犯として死刑を宣告された(2011年に全員釈放)ダミアンが製作に加わっているのも興味深いですしね。


   

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コメント
この記事へのコメント
ほぉ~そんあ事件があったんですね。
でもアトム・エゴヤン監督なら観なくちゃ。
実際、冤罪なんですかね~、なんか興味深いドキュメントも製作されてたんですな。
2014/06/17(火) 09:25:14 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
これは雑誌で紹介されていて興味がありました。
公開未定になっていましたし・・・。
この記事は凄く参考になりました。
謎を謎のままで終わらせるというのは、中身がよほど面白くないとしんどいですよね。
2014/06/17(火) 09:37:36 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
冤罪だとするとひどい話ですね。
日本でも証拠を鑑定する科学が発達するに伴い
いくつか冤罪が発覚しました。
でも冤罪を作った司法の当事者は一切責任を問われないんですよね。
責任を問われなければ改善もしないので、
そりゃ冤罪もなくならんわーと思いました。
2014/06/17(火) 09:44:19 | URL | yossy #79D/WHSg[ 編集]
この事件謎ですよね。
これ、ちょっと見たいと思ってたんですが、
確かに、ドキュメンタリーとしてすでにいい(わかりやすい)作品が
あるなら、フィクションで作る意味が問われますよね。
有名な事件ならなおさら。
でも、海外では国内ほど有名ではない事件なら、
ハリウッド産と云う性格上、
事件の詳細も知る事ができると云う利点はあるかも。
事件が起こった場所で生まれ育った監督が作るのと、
外国の監督が作るのではまた違う観点なるんでしょうね。
2014/06/17(火) 10:16:17 | URL | miskatonic #79D/WHSg[ 編集]
どこかで聞いたことのある と思ったんはTVでやってたんだ
日本の田舎のケ-サツでもよくある初動捜査のミス
今、ここいらへん、宇和島圏内では有名な ケ-サツは犯人をよう捕まえん
数年前の 頭部海で発見も 大昔の 湾に死体漂着もいまだ犯人捕まってないし
ある公園での少女強姦は報道すらされてないし  もはやこの圏内ウラ社会では安心のケ-サツとなってます 
自分は10代の頃 いつも黒シャツ、ジ-パンといういでたち
よくヤ-コに声かけられましたわ 長い髪引っ張られるし
2014/06/17(火) 17:15:53 | URL | おみゃあ #79D/WHSg[ 編集]
実話ベースとは!
興味深いです。
リースさん、汚れてるなぁ
妊娠中だったんだあ⁉︎
2014/06/17(火) 17:38:14 | URL | 翔 #79D/WHSg[ 編集]
実際の事件の詳細がかなりグロテスク(;´д`)
未解決では無いけど限りなく黒に近いグレーな判決ってことでしょうか。
冤罪なら、彼らはたまったもんじゃないよね。
映画よりそのドキュメンタリーのほうが気になったりして(笑)
2014/06/18(水) 03:59:14 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
リンク貼ってくれたwiki飛んでみました。冤罪かも?とされているので、ラストはそんな感じなのかなぁ。
ドキュメンタリーが先に作られていて高評価だと、確かに映画にすると…となるかもですね。
でもこれ、ドキュメンタリーも含めて観てみたいなぁ。
2014/06/18(水) 05:37:14 | URL | じゅり #79D/WHSg[ 編集]
Kaz.さん>
こんな事件があったんですねぇ。
エゴヤン作品となると観たくなるでしょ。
冤罪かどうかもまだはっきりとしてないようなんですが、最新のドキュメンタリーに新たな真実が示されてるのかなぁと期待してます。
2014/06/18(水) 07:12:51 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
おー、雑誌でも紹介されてましたか。
そう、凄く興味深く観たんですが、全貌がわからない事件ゆえ、いかに若者らかでっちあげの証言によって犯人に仕立てられてかその過程を追うことが主で、真相への鍵を仄めかすのみのラストは映画としては物足りない。実話ベースなので勝手に話を展開させるわけにもいかないのが難しいところですね。
2014/06/18(水) 07:18:16 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
yossyさん>
逮捕された若者たちは当時10代で、なんと18年間も収監されたわけなんですよね。
冤罪だったらまじで人生返せって話で、何か補償なりもないといけないんでしょうけど、なんせ当の警察が事件を解決させようと動かない限りは前に進まない。けれど証言者にうそを強要し、証拠をことごとく紛失した警察は事件を掘り返したくないわけで、埒が明きません。そんなの許せるのかなぁ。
2014/06/18(水) 07:25:55 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
miskaさん>
ご存知でしたか。
真実はどこにあるのかと気になっちゃいますよねぇ。
そう、ドキュメンタリーの前半部分をチラリと観てみたんですが、死体発見時のリースの反応そっくりそのまま。こうなると映画のほうがドキュメンタリーの再現ビデオ状態に感じると思うんですよね。現在進行中の刑事事件ともなるとフィクションとはいえ、勝手に話をでっち上げるわけに行かず、映画としての面白みを出すのは難しかっただろうと思います。観客が求めるのは「新たな真実」だろうし。
そうそう、警察の不正に迫っているのは外国人監督ならではかなと思いました。コリン・ファースにその役を担わせている点も含め。
2014/06/18(水) 07:34:26 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
おみゃあさん>
あ、そうそう、「アンビリーバボー」でもやったようですね。
そうなんだぁ。裏社会に安心されてどうするって話ですが(汗)w
日本の田舎はどこも同じような状況かもですねぇ。テレビに登場するような優秀な刑事はそうそういないでしょうから。
ふむ、やはり外観から判断されてしまうところはるよね。そっち系に引き込まれなくて何よりでした(笑)
2014/06/18(水) 07:42:56 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
翔さん>
事件の全容がいまだわからないことに加え、警察のでっちあげが次々に明らかになるという恐ろしい事件です(汗)
リース・・汚れてる?(笑)
妊娠中なの知らなかったので、随分太ったなぁと思いましたが。
2014/06/18(水) 07:46:13 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
みーすけさん>
そう、殺された子供たちは手足を自分らの靴紐で縛られててね、それが原題の意味にも繋がってると思うんですけど、ドキュメンタリーでは実際の遺体が映し出されるんで、その時点でビビッてしまったわ。
これね、最後にテロップで流れる新事実が本当だとすると真犯人は他にいるんですよね。
同じ事件をまた裁くことは普通はしないんでしょうけど、なんせ警察の不正が次々に明らかにあってることもあり、再審査を求める声が多く寄せられてる様子。犯人にされ年齢以上の歳月を刑務所で過ごした若者こそが真実を知りたいでしょうから、ピーター・ジャクソンのドキュメンタリーに加わってるのは興味深いですよね。
2014/06/18(水) 07:54:14 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
じゅりさん>
そう、冤罪であることも明らかではないんですが、映画は冤罪という視点で描かれてますね。真犯人とおぼしき人物についてももっと怪しい証拠がいっぱいあるようだけど、それらについては語っていないのは、配慮の上だろうと思います。
映画の前半と後半では随分と事件への印象も変わったんですが、視点によって違った側面を見せる事件ゆえ、端的に真実を捉えたドキュメンタリーを見てみたいですよね。
2014/06/18(水) 08:00:33 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
劇場で観てきました。確かに真相はあやふやなままなんですが、それでも真相や犯人を欲しがるコミュニティの怖さは十分伝わってきました。悪魔崇拝者だからという理由だけで、物的証拠なしで死刑まで持って行っちゃう裁判も怖かったですし、人間の負の可能性をいろいろと感じさせてくれる映画でした。
2015/01/17(土) 10:04:51 | URL | einhorn2233 #79D/WHSg[ 編集]
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今回は新作の「デビルズ・ノット」を沼津ジョイランドシネマの有楽座で観てきました。去年の暮、ここの宝塚劇場で「嗤う分身」を観て、昔ながらの劇場の作りに、街の宝だなんて記事を書いてしまったのですが、2015/2/27で、宝塚劇場と有楽座(後、たぶん成人映画館の沼津ジョ
2015/01/18(日) 01:04:38 | 今昔映画館(静岡・神奈川・東京)