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『ミケランジェロ・プロジェクト』:美術品奪還に懸けるオーシャンズ7
2014年02月17日 (月) | 編集 |
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ロバート・M・エドゼルの『ナチ略奪美術品を救え』をもとに、ナチスドイツに奪われた美術品奪還の命を受けた7人のモニュメント・メンの活躍を描く実録ドラマ。ジョージ・クルーニー監督&主演の『ミケランジェロ・プロジェクト』を観てきました。
ミケランジェロ・プロジェクト(2013)アメリカ
原題:The Monuments Men
監督:ジョージ・クルーニー
出演:ジョージ・クルーニー/ マット・デイモン/ ビル・マーレイ/ ジョン・グッドマン/ ジャン・デュジャルダン/ ボブ・バラバン/ ヒュー・ボネヴィル/ ケイト・ブランシェット
日本公開: 2014/4公開中止
 
第二次世界中、ヨーロッパ各地から美術品を略奪していたナチスドイツは、戦況の悪化に伴い、奪った美術品を焼き捨てるという暴挙に出た。これに危機感を感じたハーバード大学付属の美術館館長ストークス(ジョージ・クルーニー)が大統領の認可を得て美術品奪還プロジェクトを立ち上げる。
集められたのは学者などからなる美術に通じた6人。本作は、プロジェクトに命を懸けた7人の「モニュメンツ・メン」の活躍を描く作品です。

ナチスに奪われた美術品を取り戻せ!!
こんな映画みたいなことが実際にあったとことさえ知りませんでしたが、
ゴッホのひまわりやダ・ヴィンチの最後の晩餐など、私でも知っている偉大な美術品の数々が、ナチスによって隠され、焼き払われようとする寸前にこのプロジェクトによって救われていたんですね。
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当然ながらプロジェクトは危険を伴うもの。
それゆえ、映画にもトレジャー・ハンティングのワクワクと、戦火でのスパイ映画的なスリルを味わえるものと大いに期待したんですが・・、意外に静かな仕上がりで思ったのと少々違いました。
プロジェクトのメンバーにビル・マーレイジョン・グッドマン、『アーティスト』のジャン・デュジャルダンなどですからね、オフビートな笑いどころがチラホラ。ただ、危険なシーンもさり気にユーモラスに描かれているので、サスペンスとしての盛り上がりに欠けたのはちょっと残念。
これをタラちゃんが撮ったら、イングロ的な大エンタメ作品になるんじゃないかな。

しかしながら、クルーニーの持ち味は勿論健在で、偉大なる芸術や先人へのリスペクトを感じさせてくれるまじめなつくり。人は何のために戦うのか、その意味は・・というところにメッセージも込めています。
ただ、個人的にはそのメッセージ部分に完全には共感できず、答えは観客に委ねた方が良かったんじゃないかなという気がします。

キャストではビル・マーレイ、ジョン・グッドマンがグッド・ジョブ。
ボブ・バラバンも2人に負けないいい味を出してます。

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フランスの美術館の職員を演じるケイト・ブランシェットは、アメリカ人を警戒しながらも、マット・デイモン演じるモニュメンツ・メンの少尉と交流するうち心を開いていく女性を演じています。
相変わらずフランス訛りの英語を器用に操ってますが、彼女の美術品を愛する気持ちが伝わるシーンは感動的で、映画のテーマにも通じる大事な役どころでした。

日本の宣伝のように、スリルを期待しすぎると「あれ?」ってことになるかも。
偉大な美術品が次々に発見され、救われるシーンはホーっとなりますが
絵画や彫像に詳しいと余計に楽しめるかもしれません。

それにしてもヒトラー、どんだけ集めたねん!
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コメント
この記事へのコメント
ジョージ・クルーニーにマット・デイモンですからね。メジャーぽいのを想像しちゃうのかも。
個人的にはこう云うネタは地味な方がすきかも。
「ヒトラーの贋札」みたいな方向と云うか。
ジョージ・クルーニーが監督だからちょっとまじめ方向になった感じですか?
2014/02/17(月) 10:13:57 | URL | miskatonic #79D/WHSg[ 編集]
あーー!もうこれが全米公開なんだぁ。
久々のジョージ兄貴の監督作品待ってましたぜ!
痛快な絵画奪回大作戦とはちょと違うのね?
兄貴の映画はシニカルで皮肉のスパイスをの効かせかたと語り口がとっても好き。
で、意外と(笑)この人は根が真面目なんだろうな~と思うメッセージ性も好き。
日本ではきっと「オーシャンズ・シリーズ」みたいな売り方して外しそうな嫌な予感が(笑)
ジョン・グッドマンも活躍するみたいだし、なんせ早く観たい~♪
2014/02/17(月) 21:19:10 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
先日、予告を見て興味津津です!最近、ドキドキは適度が良いのでその意味でも楽しみです☆また、お邪魔しますね。
2014/02/17(月) 23:41:37 | URL | アンダンテ #79D/WHSg[ 編集]
題材やキャストは大いに期待しますねぇ。
クルーニーは映画作りには「真面目」に取り組む方だから、エンタメ性を期待大にしたら肩すかしになる方も居るでしょうね。 でもこれは観たいな~。
2014/02/18(火) 04:07:34 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
なんか俳優陣がいい感じですな~
絵画好きなので、そういう点でも気になりますな~
2014/02/18(火) 07:03:36 | URL | る~ #79D/WHSg[ 編集]
miskaさん>
ね。このキャストで、ドイツのお宝がらみでとなるともう少し派手なエンタメを期待しちゃいましたが、実話でもあり、戦争のプロでもない面々が静かにお仕事をこなすわけだから、そもそも地味な話なんですよね。
あ、そうね。『ヒトラーの贋札』ってのもありましたね。
テンションとしては近いかも。それにユルい笑いが盛り込まれてます。
クルーニーは何を撮っても基本まじめなんだろうなと思うところでした。
2014/02/18(火) 08:59:58 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
みーすけさん>
公開されております。
そそ、ちょっと痛快で、ちょっとドキドキもあるんだけど、全体的には地味な印象でした。
クルーニー作品、どれもあまり派手ではないですよね。
今回のゆるい笑いにもちょっとシニカル入っててね、担当は主にグッドマン。分かるでしょ(笑)
宣伝は実際には観ずに宣伝するんだろうかと思ってしまうところありますよね。
煽りすぎの宣伝とのギャップで、逆に楽しめなかったってこと多いので慎重にお願いしたいところ。
2014/02/18(火) 09:08:03 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
アンダンテさん>
うんうん、適度なドキドキを楽しみたいのなら、これ調度いいかもです。
軍服姿のクルーニーやマットも素敵だし。お楽しみに!
2014/02/18(火) 09:10:03 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
kaz.さん >
『アルゴ』もそうだったけど、こんな面白い実話があったんですね。
このキャストなんで、笑いもあるんですが
芸術を守り抜くことの大切さを訴える作品でもあり、それに命をかける人々の心意気や友情も描かれ、地味ながらヒューマンなドラマに仕上がっています。
エンタメ性に過剰な期待をしないほうが楽しめそうですよね。
2014/02/18(火) 09:20:45 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
る~さん>
絵画や彫刻に興味があれば、これかなり楽しめると思います。
あれやらこれやらが出てくるんだもの。びっくりですよ。
2014/02/18(火) 09:21:00 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
主演の2人(でイイのかな!?)は、まぁコッチに置いといて
ビル・マーレイと ジョン・グッドマンってことは
クセ強さ満載の話になってると、勝手に想像を膨らます・・・ダメ?
ジョジクルは大昔の「アウト・オブ・サイト」のように
ピストル使わず口先だけで銀行強盗をする「優しいドロボー役」が良く似合う
真面目でイイおっさんなんだよな、きっと。
あ、私にオッサン呼ばわれしたくないか!?スマン
2014/02/18(火) 23:00:23 | URL | chaco #79D/WHSg[ 編集]
わ、いいな~、これ観たいのですよ~~
私もこういう事実があった事を知りませんでした。そかぁ、わりと静かな作りなんですねぇ。
日本の宣伝の仕方も考えて欲しいね(^-^;
2014/02/19(水) 07:49:55 | URL | じゅり #79D/WHSg[ 編集]
chacoさん>
主演は置くんかいw
ビル・マーレイとグッドマンは、特にマーレイは最近はあまりクセの強さを感じさせないね。
静かにゆるい笑いを提供してくれます。
ジョジクルは、うんうん、犯罪シーンも知的でセクシーなのがいいよね。
今回も映画全般に彼の真面目さが見て取れました。
どうみてもオッサンだからいいのだ(笑)
2014/02/19(水) 22:49:59 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
じゅりさん>
クルーニー監督ってだけでも観たくなるし、中には不作のもあるのに、何故か期待しちゃうところもありますよね。
そそ、あまりにもサスペンスでアドベンチャーなものを期待すると肩透かしくらいそう。
観客は動員できても満足を得られずブーイングってこともありますもんね。
2014/02/19(水) 22:54:59 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
豪華キャストですねえ。
これは楽しみ。
ナチの美術品略奪阻止って
ジョン・フランケンハイマーの『大列車作戦』
以来なのかな。(  ̄▽ ̄)
2014/02/20(木) 00:23:39 | URL | GH字幕 #79D/WHSg[ 編集]
>フランスの美術館の職員を演じるケイト・ブランシェットは
クリスタル・スカルを探して世界をかけめぐったり美術品を救ったり忙しいですね、ケイト。
>焼き払われようとする寸前
ホントですか! ナチスは悪いやつだなあ(小学生並みの感想)
『アメリカンハッスル』に続き、実在の事件を題材にとった映画なのですね。
観たいなあと思いました。
2014/02/20(木) 07:14:12 | URL | yossy #79D/WHSg[ 編集]
字幕さん>
クルーニー一人でも十分豪華と言いたくなるくらいですが
コメディ組も揃えてて楽しそうでしょ。
『大列車作戦』って、ナチがらみだったのかぁ。チェック~。
2014/02/21(金) 00:26:34 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
yossyさん>
ケイト・ブランシェットは私もその『クリスタル・スカル』を思い出しました。
訛りのある英語喋ると同じキャラに感じる(笑)
すでに遅しで焼き払われた美術品も多いみたい。
ピカソのサインの入った額縁が残ってたりしてね。
一体どれだけの文化遺産が消えてしまったんでしょう。
ナチスは悪いやつですよ。マジでw
実話ベースというのは興味を魅かれますね。
2014/02/21(金) 00:41:05 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
なんかディズニー系会社のチャラそうなイメージで捉えていたんですが、監督がジョージ・クルーニーなら買いやね。
私は絵画とか美術にとびきり疎い男なんですが、ジョージ・クルーニーなら何とか見せてくれそう。
2014/02/21(金) 05:59:41 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
おー、復活されましたか?大丈夫?
日本の宣伝がちゃらそうに売ってるのかも。
でもクルーニーですから、ユーモアもあるけど基本社会派なんですよね。
私もとんと芸術に疎いんですが、知らなくても大丈夫。もっとも知ってるとより楽しめるんだとは思いますが。
2014/02/21(金) 09:26:00 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
ドキドキハラハラを期待しない方がいい映画なんですね。でも日本ではそういう売り方をしているのかな。見様によっては面白い映画も変な先入観を与えられると、期待外れのイメージが残っちゃいますもの。そういうときに、pu-koさんの記事で予習しておくと、方向違いの期待をしなくて済むのでありがたいです。
2014/02/23(日) 06:25:10 | URL | einhorn2233 #79D/WHSg[ 編集]
einhornさん>
スリルが皆無ではないんですが、日本の宣伝見るとインディジョーンばりのアドベンチャーを思わせるで、それは違うだろってつっこんじゃいます。
そんな大活劇期待したら、この地味な作品のよさを理解しないまま、期待はずれの印象を持つ人が多くなると思うんで、それを懸念しちゃいます。
あ、でも先に観た私が方向違いのこともあるのでwそこは申し訳ない。
einhornさんの記事読ませていただいて、そういう映画だったのかぁと思うこともたびたびですもの(汗)
2014/02/24(月) 09:01:07 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
日本での公開が中止になってしまった。
前売り券も払い戻しにするって。
2014/06/16(月) 13:37:33 | URL | GH字幕 #79D/WHSg[ 編集]
字幕さん>
中止ですか(汗)
確かに宣伝ほどのエンタメ作品ではないと思ったけど、公開されてる邦画よりはきっとまともだと思うしこのキャストなのに残念ですね。
2014/06/18(水) 07:05:28 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
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