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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
2014年01月18日 (土) | 編集 |



オスカー特集
今日はコーエン兄弟の新作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』を観てきました。
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013)アメリカ
原題:Inside Llewyn Davis
監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
出演:オスカー・アイザック/ キャリー・マリガン/ ジョン・グッドマン /ギャレット・ヘドランド/ F・マーレイ・エイブラハム/ ジャスティン・ティンバーレイク
日本公開:2014年、初夏
60年代にニューヨーク・グリニッチ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活躍したデイヴ・ヴァン・ロンクをモデルに描く音楽ドラマです。


カンヌ審査員特別グランプリや、全米批評家協会賞などでも作品賞やオスカー・アイザックが主演男優賞を獲ってますが、オスカーでは主要部門から外れ、撮影賞と録音賞だけのノミネートというのは、今回の一番のサプライズ。でも観終わって思うのはちょっと人を選ぶかなということ。
ボブ・ディラン以前のフォークソングが主役なので、観るものの思い出指数が多分に加味されるかもしれません。



舞台は1960年のニューヨーク。
オスカー・アイザック演じるルーウィン・デイヴィスは、グリニッジ・ヴィレッジのライブ・ハウスで細々と歌うフォーク歌手。彼は住む所も定まらず、不安定な暮らしに甘んじているのだけど、あることでお金が必要になり、いつにない行動を起こす。映画はその一週間を描きます。

デイヴィスが頑張ろうとすればするほどに、あぁあ~な災難が降りかかり、
気の毒だけど笑ってしまう。そのあたりにコーエン作品らしい面白さがありました。





しかし今回の主役は音楽。
12歳からギターを弾いているというオスカー・アイザックのパフォーマンスは本物で、美声を披露してくれます。
ほぼ即興で演奏するジャスティン・ティンバレークとのセッションも楽しい。
キャリー・マリガンもデュオのフォークシンガーということで歌を聴かせてくれますが、その甘い歌声とは裏腹に彼女の内面は怒りに満ちている。
デイヴィスに発するどんだけ~な暴言が受けます(笑)



この映画、構成も変わっていて、正直どこから始まってどこで終わるのか分からない(笑)
そのトリッキーな構成に一役買うのが猫の茶トラ先生。この子がかわいくて猫好きにはたまりません。
まぁ、とるに足りない一週間ではあるのかもしれないのだけど、映画を観終わったとき、
主人公がこの間に得た「愛すべきものたち」のことを思い、なんかジーンとしました。

 この翌年ボブ・ディランが登場し音楽の世界を変えていくんですね。
インターネットからのダウンロードが主流になり、レコード店で音楽を探す人がいなくなったように、時代ともに音楽もスタイルを変え、取り残されるものは廃れていくのが運命。
この映画に登場する伝統的なフォークソングも、ボブ・ディランの登場で姿を消すことになる。
ひとつの時代が終わる革命前夜の哀愁を感じます。
グレイッシュなニューヨークの映像とともに、アイザックの歌声が心に響く作品です。

トレーラー張っておきますね。サントラも気に入って聴いてます。


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コメント
この記事へのコメント
ポスターめちゃ渋いですね!
コーエンブラザーズの作品は
『ノーカントリー』『バートン・フィンク』はいまいち良さがわからなかったですが
『ファーゴ』はすごく好きで三回くらい観たくらいです。
コーエン印は作品ごとに印象が変わるので
本作はどんなかなーと楽しみに公開を待ちたいと思います!
2014/01/17(金) 20:05:46 | URL | yossy #79D/WHSg[ 編集]
私にとってはアタリハズレが激しいコーエン兄弟。
観て判断しますね。
なんだかんだ言って好きみたいやから(笑)・・・。
2014/01/17(金) 21:32:32 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
オスカー・アイザックって「ドライブ」でキャリー・マリガンの情けない旦那役やってた人ですよね?こんなにいい男だったんだ(笑)
コーエン兄弟の映画は出来不出来が(わたし的に)あって 時々大ハズレな事があるんですが、でも毎回不思議なノリがあって映画好きにはたまんないですよね。キャリー・マリガンが歌うのも楽しみだし、お気に入り俳優ジョン・グッドマンも変な髪型で出演してるということで、見逃せな~い!
サントラ欲しいな。
2014/01/17(金) 23:05:34 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
yossyさん>
ポスターいいでしょ。
猫が出てくる映画が大好きなのに、あえてこのポスターを選びました。
コーエンものは私も置いてけぼり食らうものがあります。
どっちかというと軽すぎるものよりシリアス入ってるほうが好きで、。
『ミラーズ・クロッシング』『ファーゴ』が好みです。
今回はいつもよりサスペンス性が足りないのだけど、音楽が良くて映像も渋い。
笑いどころも抑えてるのはさすがコーエンでした。
2014/01/18(土) 01:18:19 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
これは作品的には少し地味だけど、音楽が主役なので、楽しめるんじゃないかな。
なんだかんだ言ってうまい監督ですよね(笑)
2014/01/18(土) 01:21:05 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
みーすけさん>
そうそう!そうなんです。
今回もキャリー・マリガンと・・でw腐れ縁みたいな(笑)
なんか暗い印象しか持ってなかったので、(決して明るくはないけど)歌もうまくて、ダメダメぶりも味があってよかったです♪ 
キャリーの歌は少しだけど、なかなかうまいですよね。
わはは、ジョン・グッドマンお気にいりなんだ。そう、髪型がおかしかった(笑)
私はサントラもスポティファイから聴いてるんだけど、まだ日本に上陸してないんだっけ?
2014/01/18(土) 01:28:58 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
カンヌで特別グランプリ獲ってたんですかっ。
フォークソング黎明期って感じの時代なのかな~。
音楽もそうですが、茶トラ先生が出るなら観なければ。(笑)
2014/01/18(土) 04:03:25 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
そだそだ、これ、オスカー主要部門からノミネート外れちゃいましたねぇ。
音楽が主役という事や、キャストも魅力的なので、観たいのですよ~~
この中では地味目の?密かに応援しているギャレットくんはどうだったすか?
2014/01/18(土) 09:00:36 | URL | じゅり #79D/WHSg[ 編集]
デイヴ・ヴァン・ロンクというフォーク歌手のことは全く知りませんでしたが、歌手を扱ったこういう映画好きですし、コーエン兄弟ですから、観たいです。
でも、公開が先すぎると、いつも気づかないまま上映が終わってしまっていることが多いので気をつけねば。
2014/01/18(土) 09:24:46 | URL | yymoon #79D/WHSg[ 編集]
kaz.さん >
カンヌで審査員特別グランプリだったんですね。
審査員賞の『そして父になる』が騒がれすぎて、コーエン兄弟の影が薄かったのか、私も全然記憶になかったんですが。
うんうん、黎明期ってところなんでしょうね。
茶トラ先生がいい味出してるんですよ~。チェックしてみてくださいな。
2014/01/18(土) 17:32:02 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
じゅりさん>
ね~、オスカー・アイザックも外れてちょっと気の毒。
今年は主演が激戦ですよね~。
あれれ、ギャレット君てどの役だっけ?w
オスカー・アイザック以外はみんなチョイ役ではあるんだけど(笑)
ぜひ観て確認して、分かったら教えてね♪
2014/01/18(土) 17:40:20 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
yymoonさん>
私も全然知りませんでした。
オスカー・アイザックのパフォーマンスもいい雰囲気を出していて良かったです。
監督はそもそもキャリー・マリガンが演じた歌手に興味をもったのがこの映画を撮ろうと思った始まりみたいで、そちらのほうが有名なのかな。
公開が6月というのは先ですね。コーエン作品なので話題にはなるでしょうからチェックしてみてください。
2014/01/18(土) 17:48:49 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
猫さま、痛いこととか悲しいことになったりいない?
そういうのも気になる~
2014/01/18(土) 18:59:17 | URL | る~ #79D/WHSg[ 編集]
かかってる曲は Dink's Song ですね Dave Van Ronkとは違うようです
も少しだみ声  彼のアルバムは2、3枚あります
コーエン兄弟のシリアスマンいまだ見れず  なんかの嫌がらせか
2014/01/19(日) 07:40:33 | URL | おみゃあ #79D/WHSg[ 編集]
る~さん>
それからどうしたかなと思うのはあるけど
大丈夫。今回は猫様悪いことにはなりません
2014/01/19(日) 22:42:08 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
おみゃあさん>
わーい、さすがによくご存知で。
これは主演のオスカー・アイザックが歌ってるんですよ。
私もDave Van Ronkyoutubeで聴いてみたけど確かにもっとだみ声ですよね。
『シリアスマン』は公開されたのにどうしてDVDにならないんだろうね~。
コーエン兄弟なのにすんごい不思議。
2014/01/19(日) 22:47:56 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
観ました。
良くも悪くもコーエン兄弟という作品でしたが、コレは悪くない。
音楽的というよりも、まさにルーウィンのインサイドを行動で示して見せてくれた秀作やったね。
ネコの存在感が超ナイスでした。
2014/05/31(土) 23:34:54 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
今ゾンビマンさんのレビュー読ませていただきました。流石だわぁ。
ネコとの関係を通して、ダメダメだけど根は優しいルーウィンの中身が透けて見えたし
おっしゃる様に微笑ましい作品でしたね。
2014/06/01(日) 08:02:13 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
劇場行ってきました~(^ー^)
もぅ~冒頭からオスカー・アイザックの歌声にヤラれちゃいました~
そうそう、気の毒だけど笑っちゃうのよね(^^;
あ、ギャレットくんはね、ジョン・グッドマンの付き人兼運転手さんですよ~。うん、ホントにちょいだった(笑)
こちらからもトラバさせていただきま~す♪
2014/06/10(火) 07:53:42 | URL | じゅり #79D/WHSg[ 編集]
じゅりさん>
ね~。冒頭から痺れました~。
なんか、あーあで笑っちゃう。そこが愛おしかったよねぇ。
ギャレット君は運転手だったのかぁ。
と聞いても顔が思い浮かばない。
私にはとことん印象が薄い役者さんみたい(汗)
TBありがとうございました。
2014/06/10(火) 08:39:05 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
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2014/06/10(火) 22:54:25 | じゅり好み☆