映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
ビザンチウム
2014年01月09日 (木) | 編集 |



ヨーロッパシリーズ 今日はニール・ジョーダン監督によるヴァンパイア映画『ビザンチウム』です。
ビザンチウム(2012)イギリス・アイルランド
原題:Byzantium
監督:ニール・ジョーダン
出演:ジェマ・アータートン/ シアーシャ・ローナン/ サム・ライリー/ ジョニー・リー・ミラー/ ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ/ ダニエル・メイズ
日本公開:2013/9/20
 
ニール・ジョーダン監督といえば、美しい男たちが吸血鬼を演じた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を思い出すところですが、今回の主人公は女性。
シアーシャ・ローナン演じる16歳のエレノアとジェマ・アタートン演じるクララ、二人の関係を紐解きながら、彼ら背負う壮絶な運命を描きだすファンタジー・ホラーです。

エレノア(ローナン)はヴァンパイアではあるけれど、自分の運命を悲観している。
血を求めるのも、死を間近にしそのときがきた者のみに、安らかな死へと導く役割を担う形です。
ご老人の血・・ま、まずそうなんだが(汗)
一方エレノアは、娼婦をしながら邪魔者を消す手段として殺人を繰り返す。
そのたびに二人は住む場所を変える。こうして長い長いときを過ごしているのです。



映画は、ある海辺にたどり着いたエレノアが、保養地の施設でウェイターをするフランク(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)と出会うところから動き始めます。エレノアの弾く美しいピアノに魅せられたフランクが、「どのくらい練習したの?」と訊く。するとエレノアは「200年」と答えるんですね(笑)
クララを嫌い、自分の運命を悲観するエレノアは、全て明かすことで安らぎが得られるのではと思い始めているのでした。




ヴァンパイア人生がどうやって始まったのかを描いていて斬新な作品でした。
200年前にさかのぼる場面も、クラシックな音楽とともに荘厳で美しい。
トーンを落とした色彩の中描かれる血の赤も印象的ですが、ヴァンパイア誕生を象徴する血の滝のシーンは、しまいにはしつこくてちょっと笑ったがな(笑)招かれなければドアから入れないというお約束もしっかり描かれていてニヤり。でもそれ3回も繰り返すのもやっぱりしつこい。もはや繰り返しの面白さを狙ったコメディかな(笑) 確かにウケましたw



ヴァンパイアものながら、おどろおどろしいだけのホラーにはなっておらず、シアーシャの深いグリーンの瞳が映画全体の憂いを象徴するかのごとく、モンスターとして生きる悲しみに溢れています。それでも陰鬱なだけに終わらないのは、人は愛のために過酷な運命を背負い、愛のために命を繋ぐのだという描き方にあるでしょうね。重厚なヴァンパイア映画に仕上げたジョーダン監督はさすが。


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コメント
この記事へのコメント
個人的に、ちょっとお久しぶりになってるニール・ジョーダン監督ですね~。
女性コンビのヴァンパイアものっていうのも、これは興味深いです。
シアーシャちゃんも、なんだか大人っぽくなってるし。
これは観ておきたいな~。
2014/01/08(水) 11:29:12 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
これ、好きな題材なのにウッカリと観逃してしまったんだなぁー。
シアーナの不思議な透明感がお気に入りなんですが、ヴァンパイア似合いそう。
しかし大人になりましたね~欧米人は成長早いや(笑)
多分そろそろソフトになると思うので、それを待つ~!
2014/01/08(水) 17:09:26 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
kaz.さん >
ジョーダン監督、『プルートで朝食を』以後、あまりパッとしませんでしたよね。
久々にヴァンパイアに帰ってきた感じかな。
監督にはこんなシックな映画もっと期待します。
あ、でもちょっと笑うところもあってよかったです♪
2014/01/08(水) 18:48:52 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
みーすけさん>
ヴァンパイアものも最近は妙にスタイリッシュなものが多いけど、これはシックでよかったです。
シアーナは、大きくなったよね。だから16歳には無理があったかなと思ったけれどw
彼女の緑がかった青い瞳も不思議な影を生んで、儚げな少女をうまく演じてました。この映画では色彩のトーンを落としてるからか、実はあまり透明感は生かされてなかったかな。
リリースされたらぜひチェックしてね~。
2014/01/08(水) 18:56:37 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
新年の挨拶遅くなりました。
パソコンコメントが調子悪くて(^_^;)
あ、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
これ面白そう。なんだか今までなかったようなバンパイアものかなw
そちら寒いようですが大丈夫〜?
2014/01/09(木) 02:22:18 | URL | 翔 #79D/WHSg[ 編集]
近所のシネコンでも上映されていたのですが、どーいうもんなのかなあって思っているうちに上映が終わってしまい、見逃してしまいました。記事を拝見すると、pu-koさんの評価高いですね。「愛のために命を繋ぐ」というところがどう表現されているのか、興味あります。
2014/01/09(木) 03:33:15 | URL | einhorn2233 #79D/WHSg[ 編集]
ヴァンパイヤとなんかのコラボといいいますとー
 + アクション → 『ブレイド』
 + ラブロマンス → 『トワイライト』
が記憶に新しいですね。
本作は + 人生ドラマ な趣向でしょうか。ぜひ観たいと思いました。
ハリウッドに先立つこと四半世紀日本には
 + ラブコメ で
『ときめきトゥナイト』
があったことを我々は忘れてはならないのではないでしょうかー
2014/01/09(木) 05:05:38 | URL | yossy #79D/WHSg[ 編集]
つい最近、ヴァンパイア物「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」を見た所。是非、こちらも観てみたい!「インタビュウ~」もだけれど「クライング・ゲーム」は凄く好みだったので楽しみです。
2014/01/09(木) 06:41:30 | URL | アンダンテ #79D/WHSg[ 編集]
これは思っていたより凄く良かった。
異形である悲しみがメインなんですが、姉妹の生活観だとか宿命の受け止め方の違いが日常的なギャップに表れて面白かった。
オチもいい。
2014/01/09(木) 06:43:41 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
翔さん>
あけおめ~♪ 
こちらこそこちらもどうぞよろしくお願いします。
これなかなか楽しめました。女性だから華があるね。
バンパイアになったいきさつとかが珍しいかもです。
こちらもいつになく寒いんだけど、今度はそちらも寒くなってるみたいね。
風邪引かないように気をつけてね。
2014/01/09(木) 21:04:51 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
einhornさん>
クラシックな部分と今風なところのミックスが面白く、200年前にさかのぼった映像の重厚さとかが好みでした。音楽もいいんですよ。
ちょっと笑っちゃうところがあるのだけど、狙ってるのかまじめなのかは不明w
ぜひ観て感想を聞かせてくださいませ。
2014/01/09(木) 21:12:18 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
yossyさん>
あー、私はアクション系あまり見てなくて、『ブレイド』も未見。評判はいいですよね。
本作は、異型なものとして生きる運命を背負って生きる悲しみも描かれてますが、家族ドラマやロマンスの側面もありますね。
『ときめきトゥナイト』って全然知りませんでした。アニメ?
2014/01/09(木) 21:17:21 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
アンダンテさん>
最近トム・ヒドルストンがお気に入りなので、『オンリー・ラバーズ~』見たいんですよね~。
美しそうだなぁ。
ぜひこちらもご覧になってください。
2014/01/09(木) 21:19:35 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
そうそう、宿命の受け止め方がきちんと描かれてるのがよかったですね。
家族映画としても頑張っていたと思います。
招かなければ入り口から入れないというシーンをばかにしつこく見せるわりには、太陽の光は平気だったり、結構好きに描いてましたよねw
2014/01/09(木) 21:23:37 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
>『ときめきトゥナイト』って全然知りません
大ヒットの少女漫画でして(りぼん掲載)
アニメ化もされました...
すべりました\(^o^)/
すいません!
2014/01/10(金) 08:36:25 | URL | yossy #79D/WHSg[ 編集]
yossyさん>
わはは、すべってない、すべってないw
私が知らないだけかも。
でもりぼんって中学か高校のときまでしか読んでないわぁ。
遠い目・・(笑)
2014/01/10(金) 17:10:42 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
老人の血 まずそうだ
たしかに…
2014/01/11(土) 05:49:06 | URL | る~ #79D/WHSg[ 編集]
る~さん>
美味しい血を飲ませてあげたくなりますw
2014/01/11(土) 23:48:17 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
ヒロインが可愛かったですね。
岩肌を流れ落ちる真っ赤な水に圧倒されました。
ジェマ・アータートンの演技もよかったですね。
2014/03/08(土) 06:49:02 | URL | ミス・マープル #79D/WHSg[ 編集]
ヒロインが可愛かったですね。ハンナのときと変わりません。
ジェマ・アータートンの演技がよかったです。
ラストの展開には驚きました。
2014/03/08(土) 06:51:19 | URL | ミス・マープル #79D/WHSg[ 編集]
ミス・マープルさん>
通常のヴァンパイアものとは違うヒロインの存在が面白かったですね。
シアーシャははかなげでもありピッタリでした。
ジェマは強くたくましく、でも子を思う気持ちにジンとしました。
血の滝も斬新だったけど、繰り返されるとちょっと笑ってしまいそうでした(笑)
2014/03/08(土) 11:45:39 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
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