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偽りなき者
2013年12月15日 (日) | 編集 |




光のほうへ』の トマス・ヴィンターベア 監督が、デンマークの小さな村を舞台に、少女の嘘から言われのない迫害を受けることになる男の姿を描くドラマです。

偽りなき者(2012)デンマーク
原題:Jagten
監督:トマス・ヴィンターベア
出演:マッツ・ミケルセン/アレクサンドラ・ラパポート/トマス・ボー・ラーセン/ラース・ランゼ
アンヌ・ルイーセ・ハシング/シーセ・ウォルド
日本公開:2013/3・16
友人にも教え子の間でも人望の厚い、一人の幼稚園教師ルーカス(マッツ・ミケルセン)の運命が、園児クララのついた小さな嘘を発端に狂い始めるという話です。

 「子供は嘘をつかない」と園児の言葉を信じる園長先生、気は確か?
ルーカスの話もちゃんと聞かず、子供相手に事情聴取する警察もどうかしてる。
クララの言葉が曖昧になってくると「怖くて本当のことを言えないんだろう」と。
挙句に自分の疑惑を押し売りするんだから始末が悪い。

 そもそも何故クララがそんなことを言うのかは、映画の中でヒントがいくつもある
心理学者の介入があれば、ルーカスが変質者の烙印を押されることはなく、あるいは真犯人も明らかになったかもしれない。そう思うとやるせさでいっぱいになります。




 冤罪に翻弄され堕ちていくルーカスですが、彼は必死に自分の権利を主張し
彼を排除しようとする地域住民にも果敢に立ち向かうのですよ。
自分は無実だという真実と、守るべき家族がいたことが彼を支えていたんでしょうね。
しかし、いくらルーカスが無実を主張しても、証明する術がないのがもどかしい。
クララを追及すれば、あるいは真実にいきついたかもしれないけれど、ルーカスはそれをしない。
どんな立場にあっても、クララを責めず、教育者としてクララに接する姿に頭が下がります。
人として威厳を持ち続ける様子に感動もありました。

 ラストシーンは唐突で衝撃的でした。
事件を闇に葬り去りたいと願う人物はやはりいる。
「狩り」は終わらないんだと、ここにきて原題の意味を改めて思い知らされるわけです。
真犯人、私は分かってしまいましたが、監督は敢えて真相を明かさないのですよね。
甘い終わり方をさせない作りも監督なりの意図があるのでしょう。ニクいぞ。




ルーカスを演じたマッツ・ミケルセンはカンヌで男優賞受賞の素晴らしい演技。
クララを演じた子役のうまさにも驚きました。



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コメント
この記事へのコメント
マッツさん観たいなぁ~。
ちょっと興味深そうな内容じゃありませんか、これは。
ヒューマンドラマの最たる感じがします。
2013/12/15(日) 03:50:08 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
なんだか痛々しそうな映画ですね。
「子供は嘘をつかない」なんてあり得ないのに(爆)
これ覚えておいて観に行かなくちゃ・・・。
マッツと言えば、友達がデパートの化粧品売り場で彼ににそっくりな
美容部員に当たって、しかもおネェで「この子がぁ~」とアイシャドーを
説明されたそうな。
気になるけど怖くてまだチェックしに行ってません(笑)
2013/12/15(日) 07:00:55 | URL | みーすけ #79D/WHSg[ 編集]
今年一番スクリーンの中に感情移入してしまった映画でした。
スクリーンに向かって何度も「なんでやねん」とツッコミかけた。
これは凄い映画でしたね。
2013/12/15(日) 07:53:47 | URL | ゾンビマン #79D/WHSg[ 編集]
>マッツ・ミケルセン
ハンニバルの中の人ですね!
テレビシリーズどんなかんじなんでしょ?
2013/12/15(日) 10:41:30 | URL | yossy #79D/WHSg[ 編集]
マッツ・ミケルセン どっかで見た顔と思ったら 007 プッシャ-、 バハラライジングに出てたんですね  プッシャ-は完全に忘れている  けど どっかにあった記憶があるんで探してみます ちょい億劫だけど
2013/12/15(日) 18:02:18 | URL | おみゃあ #79D/WHSg[ 編集]
マッツ・ミケルセンだわ
面白そう~この人出てると面白い映画な気がします。
ニクイ感じわかる気がするな。早く観たい!
2013/12/15(日) 19:34:17 | URL | 翔 #79D/WHSg[ 編集]
マッツ・ミケルセンきになる役者ですよ~
この作品も気になってたんだけど、スルーしちゃってたんですよね~
唐突なラストがきになります
2013/12/16(月) 06:15:14 | URL | る~ #79D/WHSg[ 編集]
kaz.さん >
マッツさんは耐えながらも誠実で強い男を演じていてうまかった~。
なんとも理不尽な話だけど、憶測が真実となって、最初はまさかと笑っていたものまで、疑い始める。迫害しなければ仲間はずれにされるというところは、いわゆる集団ヒステリーの怖さなんですよね。
どう解決するのかも含め、凄く興味深い作品でしたよ。、
2013/12/16(月) 10:09:41 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
pu-koさん、こんばんは!
この映画、怖かった~。肉体的精神的社会的にフルボッコにされるルーカス、痛ましすぎ可哀想すぎ!もうヤメテー!!と、観てるほうが気が狂いそうに。私もド田舎に住んでるので、狭い社会の閉鎖的な親密さのヤバさとか、すごく理解できます。私がルーカスなら、すぐに引っ越す!
マッツ・ミケルセンのドMな演技、あれはファンのドS心をソソるための熱演なのでしょうか?
2013/12/16(月) 10:12:39 | URL | 松たけ子 #79D/WHSg[ 編集]
みーすけさん>
久々に理不尽さに身もだえし、悔しさに涙がにじんでしまう作品でした。
そそ、子供は嘘つくと思うんだよね。
人を陥れようとかでなく、何かと混乱していたり。
嘘をついたいきさつも忘れてしまったりするから、逆にたちが悪い(汗)
これ面白かったですよ。日本でももうDVDなってるはず。
わぁ。オネェの美容部員さんに説明されたいww
2013/12/16(月) 10:24:27 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
ゾンビマンさん>
ほんと、なんでやねん!!でしたね~。
でもかつて魔女狩りがそうだったように、集団ヒステリーのもとに、どこまでも残酷になってしまうのが人間なんでしょうか。
怖いものがありましたが、前を向くマッツさんの強さに感銘を受けました。
2013/12/16(月) 10:27:49 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
yossyさん>
『ハンニバル』気になりながら観れてないんですよ~。ドラマは全然観てないです。
しかし、デンマークの役者でありながら、アメリカのドラマの主役に抜擢されるのは凄いですね。
2013/12/16(月) 10:29:39 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
おみゃあさん>
観てますね~。
マッツさん、それぞれの中で、まるで違う表情を見せますよね。
『プッシャー』の彼なんて、おもいきりチンピラで、本作の主人公と同一人物と思えないほどw
所ジョージ風のマッツさんをご確認くだされ。
2013/12/16(月) 10:32:25 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
翔さん>
マッツさん、地味系なのになんかいいんだよねぇ。
面白かったです。
2013/12/16(月) 22:01:45 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
る~さん>
ミケルセン出てると気になるよね。
ラストはびっくりでした。
面白いので機会があればぜひ。
2013/12/16(月) 22:13:51 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
松さん>
こんばんは~。
ほんと、人の距離の近い小さなコミュニティって、何かあったらこんなになるんですね。
のけ者にしないと自分が排除されるという意識が働くのか、集団ヒステリーって本当に怖い。
そうそう、私もとっとと出て行く。殺されそうな暴行にも耐えるのは、Mならではだったのかw
しかし根性もありましたね。
2013/12/16(月) 22:31:59 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
私には真犯人はわからなかったですが、どのシーンでそれがわかりましたでしょうか。DVDで再見しないとダメかなあ。
子供の言うことを真に受けたい大人の気持ちはわかるのですが、その言葉以上の解釈をしちゃったところに、この映画の不幸があったように思います。それにしても、クララの一言をどんどん過大解釈した挙句に、解釈したのが自分だというのを忘れて、それが事実だと信じちゃう園長が怖かったです。こういう思考回路は自分にもありそうで。
2013/12/21(土) 05:44:53 | URL | einhorn2233 #79D/WHSg[ 編集]
einhornさん>
クララが悪戯をした人間がほかにいるようなことをほのめかした後、すかさずカメラがその人物をアップで映し出したので、あー!っと感じたわけです。そのあと涙を流していた人物、、お分かりですよね。ラストシーンのあの影も確かにその人物だったと思います。そうなるとラストシーンの意味合いも変わってきますが。
観た後に監督のインタビュー動画をみたんですが、真犯人を明かすシーンを撮影したけれど全部カットしたと言ってました。主人公のドラマと観れば不要かもですよね。
そうそう、園長の責任は大きかったです。
TBありがとうございました。
2013/12/21(土) 21:59:25 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
マッツさんやクララ役の子供の演技の上手さは言うコト無しでしたが、怖いのは嘘を鵜呑みにする大人たちですよね。 相手が子供だけにタチが悪すぎますなぁ。
でも問題意識が高い一作でした。 TBさせてもらいますね~。
2014/01/28(火) 04:10:20 | URL | Kaz. #79D/WHSg[ 編集]
kaz.さん >
ほんと、そうです。
怖いのはあいまいな子供の証言を、大人が真実であるかのように吹聴し地域ぐるみで迫害してしまうこと。
人の暮らしがいとも簡単に転落させられてしまう。しかしこんなこともありえるんだと、考えさせられますね。
監督は若いのにいい映画を撮りますね。この前の監督作品『セレブレーション』というのをレンタルしようとしてるんですが、ずっとlong waitなんですよね。保管数も少ないんでしょうけど。
TBありがとうございました。
2014/01/28(火) 08:34:00 | URL | pu-ko #79D/WHSg[ 編集]
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2013/12/21(土) 20:44:47 | 今昔映画館(静岡・神奈川・東京)
【偽りなき者】 JAGTEN デンマーク 2012   監督・脚本 :トマス・ヴィンターベア  出演 :マッツ・ミケルセン / アニカ・ヴィタコブ / トマス・ボー・ラーセン ほか (2012 カンヌ国際映画祭 男優賞・2012 ヨーロッパ映画賞 脚本賞 受賞)    
2014/01/28(火) 19:06:28 | CINEmaCITTA'
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