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グループ
2011年10月17日 (月) | 編集 |
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シドニー・ルメットの『グループ』を観ました。
グループ(1966) アメリカ
監督:シドニー・ルメット 
出演:キャンディス・バーゲン/ジョーン・ハケット/シャーリー・ナイト/ラリー・ハグマン
エリザベス・ハートマン/ジョアンナ・ペティット/メアリー=ロビン・レッド/ジェシカ・ウォルター
キャスリーン・ウィドーズ/ハル・ホルブルック
 
大学を卒業した8人の女性たちが辿る、7年の日々を描くヒューマンドラマです。
 
1933年、名門女子大ヴァッサー大学を卒業した仲良しグループの8人は
新しい人生をスタートさせる。
出版社に勤めるもの、さらなる勉強のため欧州に向かうもの、病院に勤めるものなど進路はさまざま。
 
ジョアンナ・ペティット演じるケイは、卒業後すぐに劇作家のハロルド(ラリー・ハグマン)と結婚。
しかしハロルドは酒におぼれ、浮気をするようになり、ケイは心を痛めることに・・・。

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不倫、結婚、家族の病気、育児など、
それぞれの問題に立ち向かいながら生きる女性たちの姿を描くものだけど
シドニー・ルメットは感心するくらい、女性の気持ちを丁寧に描いてますね。
 
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まず、メンバーはそれぞれ才媛で、上流階級の出であることもポイントで
ケイは夫に疲れているのに、それでも夫の才能を信じ、期待をかける。
それは自分の選んだ人生が失敗だったことを認めたくないからなんですね。
ケイの過度の期待に、夫は重圧を感じ身を落としていくわけで
こうなったら、夫も妻も不幸。こんな悲惨な関係はないです。
 
あと、印象的だったのは、育児ノイローゼに陥るプリス(エリザベス・ハートマン)の描き方。
2人目の子供を出産したプリスが、子供の夜泣きに憔悴しきっていると、
夫が「4時間ごとでお腹をすかせて泣くのなら、3時間ごとに授乳しろ」と言うんですね(笑)
誰もが経験することを経験してるだけだと。
夫の理解のない育児ってそりゃ大変だろうな。でもこの時代は我慢し、従うしかなかったんでしょう。
 
結婚に対する男女の考えの相違など、普遍的な問題としても興味深いものがありました。
 
でもね、8人を把握するのは大変で、結局2度続けて見ることになりました。
正直影の薄いメンバーもいるわけで、せめて5人にして欲しかったなというのが正直なところ。
 
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本作はキャンディス・バーゲンのデビュー作でもあり、allcinemaさんの作品紹介では
トップに名前が掲載されてるけど、彼女は渡欧組で、実はそんなに登場シーンも多くないのね。
ただし、終盤であることをカミングアウト。この時代には珍しい設定ですね。
見返してみて、最初は見落としていた微妙な表情を確認できました。
 
希望に胸を膨らませ、大学を卒業して7年
卒業式で華やかに流れていた女性コーラスは、
メンバーの人生の節目節目での流され、時に切ない響きを添えます。
ラストシーンで、卒業式のスピーチがフラッシュバックされたときには、さすがに泣けたなぁ。
 
最後は、第二次大戦突入前とあって、決して明るい話にはならないのだけど
女性たちの7年間の心の機微を丁寧に描いた秀作です。
多くの人に観て欲しいけど、日本ではDVDになってないのねぇ。
VHSも廃盤で入手困難だとか。(-ω-;)ウーン

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