映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】世界一キライなあなたに
2016年09月29日 (木) | 編集 |
 
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世界一キライなあなたに(2016 アメリカ /イギリス
原題:Me Before You
監督:テア・シャーロック
脚本/原作:ジョジョ・モイーズ
出演:エミリア・クラーク
サム・クラフリン/ジャネット・マクティア/チャールズ・ダンス/ブレンダン・コイル/スティーヴン・ピーコック
日本公開:2016/10/1

感想
ジョジョ・モイーズの『ミー・ビフォー・ユー きみと選んだ明日』というベストセラー小説の映画化だそうです。

「英国男優50人斬り」今日のイギリス男優は主人公ウィルを演じるサム・クラフリン
ウィルは事故で四肢麻痺になり、2年間介護を受けながら暮らしています。

エミリー・クラーク(『ターミネーター:新起動/ジェニシス』)演じるルイーザ(ルー)は、6年間勤めたカフェの閉店で職を失い、職安でウィルの介護の仕事を斡旋されるのです。

お洋服が大好きというルーのファッションがダサ可愛いくてね
ウィルはそのセンスを面白がりつつ明るいルーに心を開き始め、ルーもウィルに惹かれていきます。
でもウィルはルーに会う前にある重大な決心をしていたのです。

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てっきり『最強のふたり』の恋愛バージョンみたいなものを想像してたんですが、これがちょっと違った。
というのも、恋も仕事も充実し人生を謳歌していた矢先に事故に遭ってしまったウィルのその喪失はとてつもなく大きくて、何をもってしても埋めることなどできないんですよ。

切ないなぁ。多分これ障害者には辛い映画で反論も多くあるでしょうね。
でも生きる上でどこに意味を見出すかは人それぞれ、こればっかりは自分の価値観や一般論を振りかざして、どうのと言えない。

でもウィルとルーを対比させ、クオリティ・オブ・ライフ(人生の質)について考えさせるのがこの映画の主題だと思う。
最後はちょっとお膳立てしすぎと思うところはあるけれど、なんでもできるのに何もせず、世界を狭めていたルーの前向きな変化には清々しいものがありました。
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エミリー・クラークは眉毛が表情ありすぎだけどキュートよね。
サム・クラフリンはウルバリン以前のヒュー・ジャックマン似の王子様系ハンサム君。
瞳がきれいで一気に惚れた(笑)
本作ではほぼ動きがない役だったけど、アクションもいけそうなので、次の次あたりボンドにどうでしょう。

ウィルのお父さん役のチャールズ・ダンスさんが、息子を愛しすべてを受け入れる富豪の父親をあたたかく演じていて最高でした。

劇中流れる映画は『神々と男たち』かな。
字幕映画を嫌うのはイギリスもアメリカと同じだと知った。



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【映画】母の残像
2016年09月27日 (火) | 編集 |
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 母の残像(2015 ノルウェー/フランス/デンマーク/アメリカ
原題:Louder Than Bombs
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:エスキル・フォクト/ヨアキム・トリアー
出演:ガブリエル・バーン
ジェシー・アイゼンバーグイザベル・ユペール/デヴィン・ドルイド /エイミー・ライアン
レイチェル・ブロズナハン
日本公開:2016/11/26

感想
ラース・フォン・トリアーを叔父に持つノルウェーの精鋭ヨアキム・トリアーによる家族ドラマです。
英国男優50人斬り、今日は渋いところでガブリエル・バーンいきましょう。

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ガブリエル・バーン演じるジーンは戦争写真家として活躍した妻イザベル(イザベル・ユペール)を3年前に交通事故で亡くしている。
イザベルの回顧展が開かれることになり、長男ジョナ(ジェシー・アイゼンバーグ)も帰省し、親子3人が顔をそろえた。
ジーンはこの機に次男のコンラッド(デヴィン・ドルイド)に、イザベルの死の真相を話すことを決心するが、心を閉ざしがちなコンラッドと向き合う機会を持てないでいる・・・



監督の前作『オスロ、8月31日』はルイ・マルの『鬼火』にインスパイアされて撮ったという、自殺を決めた青年の2日間を描く繊細な作品でした。

本作は「イザベルの死は自殺の可能性が高い」ことを軸に、そこに至るイザベルの思いや、残された家族の3年間を浮き彫りにしていく作りで、登場人物は違えど前作の続編に近い形ではないかと思います。

今回もイザベルの虚無感が画面いっぱいに広がるのだけど、前作と違うのは虚無感を生むきっかけや原因が少しずつ差し込まれていること。
理解ある振りをしすぎて無関心と取られたり、すれ違う夫婦が痛々しい。
でも、こういうのが亀裂を生むと気づけば、自身を振り返ることもできるんですよね。

ゲームや幻想に没頭し、死にとりつかれたように見える次男コンラッドが初めて涙をこぼすシーンは印象的です。
母の姿を重ねていた同級生のメラニーの生々しさに触れたあの瞬間、彼は母の幻影から解き放たれ、生を実感したのではないか。
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コンラッド役のデヴィン・ドルイドは思春期の危うさと成長をみずみずしく演じ、演技派の共演者の中にあって一番の存在感でした。

一見何の問題もないように見えたジョナも壊れかけている。
そんな一家が集い、言葉を交わし合うことで、何かが変わり始める様子もあたたかい。
いい映画でした


しかし!

個人的にはラストシーンに2つの思いがよぎったんだよね。

そこネタバレになるので未見の方はご注意ください。






















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【映画】ハドソン川の奇跡
2016年09月24日 (土) | 編集 |
 
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ハドソン川の奇跡(2016 アメリカ
原題:Sully
監督:クリント・イーストウッド
脚本:トッド・コマーニキ
出演:トム・ハンクスアーロン・エッカード
/ ローラ・リニー/アンナ・ガン/ オータム・リーサー

【あらすじ
09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空でコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させるが・・

感想

2009年、ハドソン川に着水し、乗員乗客155人が生還した航空機事故から7年
当事者であるサレンバーガー機長の手記をもとにクリント・イーストウッドが監督した実話に基づくドラマです。

機長の偉業をたたえ、事故時の緊迫をスリリングに描き作品だと思っていたら、なにやら最初から雲行きが怪しい。
というのも、映画はいきなりサレンバーガーことサリー機長に、その判断が誤りだった可能性をたたきつけるのですよ。
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極寒のハドソン川に浮かぶエアクラフトの翼に立ち、静かに救出を待つ乗客の姿を映すニュース映像と、機長が最後まで機内に残り、避難誘導してくれたと話す乗客の言葉も鮮明に覚えているこの事故に、そんな裏の話があったことは知らなかった。

機長はヒーローか、あるいは乗客を危険にさらしただけなのか 
イーストウッドはわずか98分という上映時間でそれを検証し、真実を浮かび上がらせる。

数度にわたり見せる事故映像の、回を重ねるごとに、機長の技術力や人間性、夫婦および副機長との信頼関係、乗客同士、レスキューチームとの連携、ふれあい、感謝などのヒューマンな部分を積み上げていく盛り上げ方のうまいこと。
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サリー役にトム・ハンクスは抑えた中に揺れる心情を描き、静かなヒーローを演じていて素晴らしい。
『アメリカン・スナイパー』しかり、イーストウッドは真のヒーローが世間に理解されないことが許せないんだろうな。
機長を信頼し支える副機長アーロン・エッカードと妻ローラ・リニーのあたたかい存在感も気持ちいい。
数秒判断が遅れたら奇跡は起こらなかったと思うと、改めて凄い事故だったと思う。
でも事実を伝えるだけではいい映画にならなかったはず。
自信を持ちながらも、もしも自分の判断が間違えていたらと苦悩するのは、人命を預かるが重責を知るからこそ。安全のために調査も大切であることや、それをしっかり受け止める機長らのプロフェッショナル。奇跡に感謝する人やともに喜ぶ人たちなど、人間の姿がしっかり描かれ一体感と爽快感を感じるからこそ感動に繋がった。

短くても中身は充実。
86歳のイーストウッド あっぱれです。


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【映画】ドント・ブリーズ
2016年09月23日 (金) | 編集 |
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ドント・ブリーズ(2016 アメリカ
原題:Don't Breathe
監督:フェデ・アルバレス
脚本:フェデ・アルバレス /ロド・サヤゲス
出演:ジェーン・レヴィ/
ディラン・ミネット/ダニエル・ゾバット/スティーブン・ラング
日本公開:2016/12/16

【あらすじ
ろくでもない親に育てられ、妹と家を出ることを切望するロッキー(ジェーン・レヴィ)は不良のボーイフレンドと友人と3人で強盗を企てる。ターゲットは一人暮らしの盲目の老人。簡単に思えるミッションだったが。。


感想
「英国男優50人斬り」お休みして、劇場鑑賞した2本の感想を。
まずは『ドント・ブリーズ』(原題)。
老人宅に強盗に入った若者3人が思わぬ危険にさらされるというホラー・スリラーです。
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これは面白かった。
観終わって知ったことだけど、これサム・ライミが製作に関わった『死霊のはらわた』リメイク版のスタッフと再びタッグを組んだ作品とのこと。
あまり評判の良くなかったそちらのは未見なんですが、本作ではスリルの畳みかけ方が半端ない。

公開(多分あるでしょう)前なので多くを語れませんが、言えるのは年寄りを侮ってはいけないということ。
原題はDon't Breath「息をするな」。
若者は息をひそめて、この爺さんに向き合うことになるんです。
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もうね、88分間緊張しっぱなしで肩凝ります。
気づけば一緒に息とめてたしね(笑)

え?というショックをぶち込んだあとは、常識をことごとく覆し、ジワジワと恐怖を煽ってくる。
老人のことが分かるにつれ、否が応でも若者を応援してしまうし、ヒロイン、ロッキーには命を懸けて守りたいと思う妹がいるのを知っているので、壮絶な脱出劇に手に汗握りました。

最近のホラーにしては安い怖がらせシーンやスプラッターがなく、ライミにしてはグロさもない。。と思いきや、後半はアレに吐きそうになった。
何よりもグロくスプラッターよりもエグい。でも唯一のユーモアでもあるかな。

それほどお金はかけてないだろうと思う作品ですがカメラワークと編集、効果音がいい。
わんこ含め役者の演技も秀逸でノンストップのスリルに身を委ねました。

IMDb7.6と、この手のホラーにしてはなかなかの高得点です。
続編ありかな。






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【映画】マネーモンスター
2016年09月20日 (火) | 編集 |
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マネーモンスター(2016 アメリカ
原題:Money Monster
監督:ジョディ・フォスター
脚本:ジェイミー・リンデン  / アラン・ディ・フィオーレ/ ジム・カウフ
出演:ジョージ・クルーニー
 ジュリア・ロバーツ/ ジャック・オコンネル/ ドミニク・ウェスト / カトリーナ・バルフ

感想

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人気司会者リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)の軽妙なトークがウリの投資情報番組“マネーモンスター”放送中、銃を持った若者が番組に乱入。ゲイツが番組で推奨したアイビス社の株に投資して全財産を失ったと主張する青年カイル(ジャック・オコンネル)は株の暴落はコンピューターのグリッチ(プログラミング・バグ)だとするアイビス社に納得せず、ちゃんとした説明を求めています。
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警察が収録スタジオを包囲する中、爆弾を体につけられたゲイルは無事救出されるのか
番組ディレクター、パティ(ジュリア・ロバーツ)の采配は 

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最近はテレビドラマも手掛けているジョディ・フォスターの映画としては4作目の作品です。
『マネー・ショート』がちんぷんかんぷんだったので、本作も劇場を見送ってしまったんですが、今回は「英国男優50人斬り」のジャック・オコンネル目当てで鑑賞。
金融音痴の私でも十分楽しめる作品になってました。

この映画、ジャック演じるカイルの求めに応じ、同じく納得のいかないゲイツがアイビス社に説明を求め、同時進行で
番組スタッフがアイビス社の調査をします。

以下少々ネタバレ気味に書いているので未見の方はご注意ください。

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