映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】リベンジ・トラップ/美しすぎる罠
2016年05月29日 (日) | 編集 |
アトランダム映画祭」のっかり特集2本目
今日は勝手に非コンぺ作品
ロザムンド・パイク主演の日本未公開(ソフトあり)のサスペンスです。



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リベンジ・トラップ・美しすぎる罠(2015)
アメリカ
原題:Return to Sender
監督:フアド・ミカティ
脚本:パトリシア・ビーチャム/ ジョー・ゴセット
出演:ロザムンド・パイク/シャイロー・フェルナンデス/ニック・ノルティ 
日本未公開


【感想
優秀なナース、ミランダ(パイク)はある日訪ねてきた若い男にレイプされてしまう。

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レイプ犯はまもなく捕まり収監されるが
何故かミランダは獄中の犯人に手紙を送り続ける。
しかし犯人は受け取りを拒否し、手紙は「送り主に返送されたし」とスタンプを押され舞い戻る・・・

そこから原題の「Return to Sender」となるわけですが
「何故か」とあおってみる私の努力も、この邦題によってあえなく粉砕されますよね(笑)
なにこの豪快なネタバレ

まぁね、二匹目のドジョウ狙いで『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクを起用しただろうことは想像に難くなく
観る方としてもそれは覚悟のうえでロザムンド嬢の怪演に期待してみてるわけだから、
ネタバレでもいいっちゃいいんですが・・
問題は内容です。

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ロザムンド嬢はいいですよ。やっぱり怖くて。
ほぼ予測通りにことが運ぶのもある意味すがすがしい。
でももう少し面白くなれた気がしてならないんだなぁ。


ミランダの潔癖症はどこから来たのかとか、母親との関係とか、
邦題がこれなんで言っちゃいますが、
それらが彼女のリベンジにどう係わってくるのかを掘り下げれば確実に映画は深みを増すはずなのに
こうした伏線になりそうな部分がさらりとスルーされていくのが歯がゆい。
全体にテンポも遅くなかなか次のアクションに移らずじれったいし。
エンディングを観客に任せているのも、なんだかなぁ
と、だめだししてしまったけど
ロザムンド嬢の演技は勿論、彼女の抜群のプロポーションや
ウィリアムのお気の毒さ、あと、ひねりがなさすぎて笑いを誘うところが見どころかな。

レイプするのも相手を選ばないとえらい目のあうという教訓ですね。
でも、リベンジはもっと盛大にやってほしかった(笑)

監督はフアド・ミカティ・・
ミキティじゃないよ(笑)


ちなみにこの「Return to Sender」は
私も前の住人の手紙が届いたときなどによく使ってました。



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【映画】ソランジェ 残酷なメルヘン
2016年05月27日 (金) | 編集 |
ブロ友のHKさんのところで「アトランダム映画祭」なる企画が始まりました。

もとはHKさんが中坊の頃、お友達とやっていた思い出の映画祭だそうで
持ち寄った映画をみんなで鑑賞し、その後ランキング付けをするという粋なもの。
今、それをブログ仲間とやったら楽しいんじゃない?
ということで企画を立ち上げてくれたので参加させていただくことにしました。


主な作品群はホラーやサスペンスで、あまり有名すぎないものというコンセプトのもと
面白そうなコンペ作品7本が発表されたので順次観ていきます。
先ほどリンク貼ろうとしたら画面が壊れて全部書き直す羽目になってしまった(なんの呪いだw)ので
リンク貼りは次の記事で。

ついでに我が家ではいくつかクレイジーな作品を勝手に非コンペ作品として投入し
「アトランダム映画祭」のっかり特集を始めます。



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ソランジェ 残酷なメルヘン
(1972)イタリア
原題:What Have You Done to Solange ?
監督:マッシモ・ダラマーノ
出演:ファビオ・テスティ/クリスティーネ・ガルボ/カミール・キートン 


【感想
イギリスの名門女子高の教師ヘンリーは教え子のエリザベスといい仲だ。
ある日森でデートしていると、エリザベスはあるビジョンに怯えた。
まもなく森では少女の惨殺死体が発見され・・

「アトランダム映画祭」のっかり特集一本目は正式なコンペ作品から。
先日、ニコラス・ウィンデング・レフン製作でリメイクされるとニュースが流れたイタリア発のミステリーホラーです。
What Have You Done to Solange (1972) wgrane polskie napisy[19-08-02] 


ジャッロなのに英語?と思ったら舞台はイギリスらしい。
カトリック系の名門女子高の少女たちが股間にナイフを突き立てられた悲惨な死体となって発見され、警察が動き出す。


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まずは主演の高教教師ヘンリーと女子高生エリザベスの二人がみめ麗しいのが嬉しい。
他の女子高生たちもまぶしい肢体をあらわにしてくれるので、若きエロが売りの作品かと思いきや
連続殺人事件の闇は意外に深く、犯人と疑われた主人公のヘンリーが独自に真相を追うという展開も思いのほか面白くてミステリーを楽しみました。
事件の質としては金田一ものに似た感じかもな。
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怪しきをいくつか投入してくるので翻弄されるが、真打登場が遅すぎるのは犯人探しとしてはちょっとずるいかな。
それにしてもメルヘンってなんだ(笑)
まぁ、原題だとまんま事件に繋がるのでそれを防いだのはよし。タイトルにそそられるのも確かだしね。

70年代の寄宿舎生、インテリアなどは『ピクニックatハンギングロック』をほうふつさせるところもあって好きな作品でした!
ポイント高いぞ。
レフン監督がどう料理するのかも楽しみです。

ちなみにソランジェのしぐさは親譲り?
でもってマイク・マイヤーズとデッドプールも親戚だろう(笑)



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犬も食わない







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【映画】ウェイキング・デッド
2016年05月24日 (火) | 編集 |
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ウェイキング・デッド(2000)アメリカ
原題:Waking The Dead
監督:キース・ゴードン
脚本:ロバート・ディロン
出演:ビリー・クラダップジェニファー・コネリー/ハル・ホルブルック/モリー・パーカー 
日本未公開 


【感想
クラちゃんを探せ!5本目
本特集の最後を飾るのはジェニファー・コネリーと共演した『ウェイキング・デッド』
例のゾンビ映画じゃありません。が・・ 
なんだろな、これちょっと変わった映画でした。


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ベトナム戦争にあえぐ1972年
クラちゃん演じるフィールディング・ピアースは湾岸警備隊に所属するエリートで、将来は政治家になるため法律を学んでいる。
ある日、兄の事務所を訪ねたフィールディングはそこでジェニファー・コネリー演じるサラと出会い一目ぼれ。
その日のうちにベッドインした二人は深く愛し合うようになる。
サラは社会的弱者を献身的に助ける理想主義者で、フィールディングと交流のある政治家たちと衝突することも。
窮地にたたされることもあるけれど、根本でサラを理解し愛するフィールディング。
ところがある日、サラはチリの抵抗勢力に参加し爆弾テロの標的となり死亡。

サラを止められなかった自分を悔いながら、砂を噛むような10年を過ごすフィールディングですが
1983年、上院議員に立候補することを決める。
ところがその日から彼は自分の周りにサラの気配を感じるようになるんですね。

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いや~クラちゃんでずっぱり
まず「夢は大統領になること」なんてさらりと言ってのけるクラちゃんがキラキラとさわやかでね
ユニフォーム姿の美しいクラちゃんにしょっぱなからくらくらです(笑)

映画は時間軸を間軸を交錯させ、サラと過ごした過去と、選挙活動にいそしむ現在を交錯させる作りとなってて
クラちゃんは若く純粋なフィールディングと落ち着いた議員候補の両方を演じ分けててお見事。

最初は声だけだったのが、次第にサラの姿を目撃するようにもなり
サラは生きているのか、それとも自分が狂っているのかと苦しむフィールディングがかわいそうでね。
10年間さんざん悲しんだあげく、今また大事なときに翻弄されるとは。

でここからちょっとネタバレ


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【映画】ザ・ロンゲスト・ウィーク(原題)
2016年05月20日 (金) | 編集 |
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ザ・ロンゲスト・ウィーク
(2014)アメリカ
原題:The Longest Week
監督/脚本:ピーター・グランツ
出演:ジェイソン・べイトマン/ビリー・クラダップオリヴィア・ワイルド/トニー・ロバーツ 
日本公開:未定
 


【感想
クラちゃんを探せ!4本目
考えたらこれまでの3本は全て70年代の設定で、クラちゃんは口髭、ロン毛のワンパターンだった。
じゃ、次は現代版のラブコメでもいってみよーということで、ポスターから選んだのがこれ。

でも主人公はジェイソン・べイトマンで、時代設定は60年代だった(笑)


ジェイソン・べイトマン演じるコンラッドは超がつく富豪だが、わけあって子供の頃から親の所有するホテルに暮らしている。
ところがあることから資金を絶たれた彼は無一文でホテルを追い出されることになり・・


べイトマン演じる孤独なセレブ、コンラッドの人生を変えた長い一週間にフォーカスしたドラマです。
クラちゃんは今回はコンラッドの友人のアーティスト、ディランを演じてまして
コンラッドに宿を提供したあげく、恋するベアトリス(オリヴィア・ワイルド)を横取りされるという役どころ。
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まぁね、コンラッドと来たらクラちゃんの警告も無視して、しかも自分が文無しなのも隠してベアトリスに手を出す卑劣な奴なんですが、コンラッドはなぜそんな人間になったのかというのと、彼の人生の修復が見どころのドラマになっています。


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これ「ウェス・アンダーソン・ミーツ・ウディ・アレン」といった風合いで、世間ではそれを批判する人も多いみたい。
確かに音楽やニューヨークの風景などアレン映画風で、作家志望だったりアーティストだったりのプチインテリジェンスな登場人物や、大人になり切れないイタい主人公などもアレン作品に出てきそうなの。

でも正直、笑いどころは少なく会話も洗練されてなくて作品のクオリティはまだまだ。
ところがベアトリスとコンラッドが出会って酒場でダンスするシーンは『はなればなれに』を彷彿とさせるし
60年代のフランス映画のエッセンスを感じさせてくれるのがうれしいんだわ。



「真似」と言ってしまえば身もふたもないけど、「好き」を詰め込んだらこうなったんだろうと
容易に想像できるから嫌いになれない。

人と人の繋がりの希薄さなど気になるところもあるけれど、監督のセンスは感じられる作品でした。

今回モテ男のクラちゃんは女性と別れる時にはヴォルヴォをプレゼントする。
それは別れても罪悪感が軽くなるから。
ヴォルヴォは伏線としていい役目を果たしてました。


日本未公開ながらアマゾンで日本語字幕付きでレンタルできるみたい。

ザ・ロンゲスト・ウイーク/The Longest Week (日本語字幕版)


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【映画】スタンフォード・プリズン・エクスペリメント(原題)
2016年05月17日 (火) | 編集 |
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スタンフォード・プリズン・エクスペリメント
(2015)アメリカ
原題:The Stanford Prison Experiment
監督:カイル・パトリック・アルヴァレス
脚本:ティム・タルボット/フィリップ・ジンバルドー(本)
出演:ビリー・クラダップエズラ・ミラータイ・シェリダン /ネルサン・エリス/ マイケル・アンガラノ/トーマス・マン 
日本公開:未定
  


【感想
クラちゃんを探せ!3本目
今日はTiVoが拾って録画してくれた『スタンフォード・プリズン・エクスペリメント』を観ました。

タイトルに「あれ?」と思われた方がいると思います。
そう、これはドイツ制作の『es〔エス〕』やエイドリアン・ブロディ主演の『エクスペリメント』のもととなる
いわゆるスタンフォード大学監獄実験を描く作品なんですね。

脚本に名を連ねるフィリップ・ジンバルドーという心理学学者がこの実験の責任者であり
本作はその著作に基づいているらしく、実際に行われた実験を忠実に再現したドキュドラマといった作りです。

スタンフォード大学監獄実験をご存じない方のために簡単に説明すると
大学の地下に模擬監獄を作り、募集で選んだ大学生21人を看守役と囚人役に振り分け
それぞれの役割を演じさせるとどのような行動をとるようになるかを実験で検証しようとするもの。
詳しくはウィキ

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『es〔エス〕』と比べると被験者が皆大学生であることと
報酬も一日15ドルぽっちであったこと
2週間の予定が6日で強制終了になったことなどが違いますが
囚人役に『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラーや『MUD』のジェイ・シェリダンがいることから
彼らが何かやらかすに違いないと不安に駆られるわけで
次第に緊張をはらんでくる様にはやっぱりドキドキしました。

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大学側は実験を成功させたいあまり、被験者に非人道的な行為を強要してしまうわけで
クラちゃんは今回ダークな一面をのぞかせる博士を悪役顔で演じてます。

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まぁ、はたから見ればとんでもない実験ですが、学問的には意義があったようです。
最後に被験者たちの(役者が演じてますが)感想を聞いて実験の意味を総括してるのが
他の関連作品と違うところかな。

彼らは権威を持ったり圧力下におかれることで人間性が変わってしまうことに驚きそして(精神的に)傷ついている
実験者側も同じ痛みを味わっているというのが興味深いところでした。


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