映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
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【映画】 『変態小説家』 サイモン・ペッグのパフォーマンスが楽しい
2014年04月30日 (水) | 編集 |



小説家が出てくるシリーズ・・・
え?まだ続いてたの?(笑)
いやいや、これも入れたかったなってことで。

サイモン・ペッグ主演の日本未公開のコメディ
イギリスのロックバンド クーラ・シェイカーのイケメンボーカル、クリスピアン・ミルズの初監督作品です。
変態小説家(2012)イギリス
原題:A Fantastic Fear of Everything
監督:クリスピアン・ミルズ
出演:サイモン・ペッグ/クレア・ヒギンズ/ポール・フリーマン
日本公開:未公開
 
児童小説からテレビの犯罪ドラマのライターに転身したジャックは、
ヴィクトリア時代のシリアルキラーの研究に没頭するあまり、誰かに殺されるとの妄想に駆られるようになる。
全てのものに恐れを感じ、ここ3週間はアパートを出ることもままならない。
そんなとき、担当エージェントからハリウッドの脚本家がジャックに興味を示しているとの知らせを受け、夜8時の打ち合わせに出席することになるが・・・

 クラシック怪奇映画風のオープニングがいい感じ。
UKロックにも疎いもので、クーラ・シェイカーもクリスピアン・ミルズも知らないんですが、
挿入歌や効果音が印象的で、さすが音楽畑の人だと思うところ。

でも本作の立役者はサイモン・ペッグですね。
ポスターで判るように、ジャック(ペッグ)はもとの色が判別できないような薄汚いパンツを穿いてますw
妄想のため家事もマトモに出来ない状態で着替えがないのね(笑)
お金もない彼は、この仕事にかけるしかなく、なんとか打ち合わせにいきたい。
そのためには下着の洗濯が必然ってわけで、第一関門突破にむけたドタバタが笑えます。
ジャックはナイフを手放せない。だから名前もジャックなのかな。
カオス状態のジャックをほぼワンマンショー状態で演じ、身体を使ったパフォーマンスで魅せきるペッグの
コメディアンとしての力量に脱帽です。
彼は声もいいのね。ナレーションや本の音読ひとつとっても世界観を作り上げる上手さがありました。




 ジャックには、実は幼い頃のある体験からトラウマを抱えているんですが
本作はトラウマを克服するジャックの成長物語でもあります。
まぁ、その過程の大騒動も突拍子もないんですけどw
クレイアニメが挿入されたり、妄想が描かれたりと映像もユニーク。
新しさもあるし、監督は面白い存在になるかも。ホラーの分野を極めて欲しい気がします。

劇中、ヒロインサンギート(アマラ・カラン)がジャックを励ますシーンでの台詞がとってもよかった。
日本未公開で、DVD発売は8月だそうです。


      

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【映画】 オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主
2014年04月29日 (火) | 編集 |



ディーン・クーンツの人気シリーズの第1作『オッド・トーマスの霊感』を『ハムナプトラ』スティーヴン・ソマーズ監督で映画化したミステリー・ホラー。主人公のオッドにアントン・イェルチンが扮します。
オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013)アメリカ
原題:Odd Thomas
監督:スティーヴン・ソマーズ
出演:アントン・イェルチン/ アディソン・ティムリン/ ニコ・トルトレッラ/ パットン・オズワルト 
 ウィレム・デフォー
日本公開:2014/1/10

 アントン君演じるオッドは(名前からオッド(変)ですが)、『シックス・センス』のハーレイ君のように、霊が見える能力を持っています。
優しく正義感の強い彼は、言葉を喋らない霊の無念を感じ取り、警察の犯罪捜査に協力したりしもしてるんですね。警察署長のワイアット(ウィレム・デフォー)と恋人のストーミー(アディソン・ティムリン)はオッドの正体を知っています。
ある日、街に莫大な被害が及ぶ何かが起こることを察知したオッドは、街を救うべく奔走する・・
というお話。

 冒頭、『007』シリーズのような執拗な追走劇で見せるアクションが結構な迫力。
オッドの能力と彼の交友関係を紹介し、街に危険が及ぶまでを説明する前半もテンポよく
正直、リードで引っ張られながら小走りに散歩させられる子犬のような気分になりましたがw
これはコンパクトにまとめる腕前を褒めるべきかな。



中盤以降は、街に起きようとしている重大事件を探るミステリーな展開にシフトしていくのですが・・
これにオッドとストーミーとのロマンスも見せて、96分に収めるのは至難の業だったでしょう。
どうしてもはしょりすぎな印象でね。もう少しじっくり見せてほしかったなぁ。

オッドは霊が見えるだけで、空を飛ぶなどの特殊身体能力が備わっているわけではない
そんな彼が身の危険を冒してまで、街を守ることに奔走するのは何故か。
それが一種宗教的(どちらかというと仏教)な考えに基づいているのは面白いと思いましたね。
霊が見えるかは別として、私たちは誰でも救世主になりえるということ。



 悪霊などのCG映像は『ハムナプトラ』の監督らしいと思うところ。
面白いのは、アントン君に見える霊が、私たちにはときに生きてるのか死んでるのか判らないという点。
これをうまく使ったラストのシークエンスがかなりよくて、泣かされてしまいました。
ジャンル盛り込みすぎて、結果的にどれも中途半端に感じるものの
最後ロマンス部分でキュンとさせてくれたのは嬉しかったな。




【映画】 テスター・ルーム:ハマー・フィルム新作ホラー
2014年04月26日 (土) | 編集 |




イギリスの老舗 新生ハマー・フィルム製作の新作ホラーです。
テスター・ルーム(2014)アメリカ/イギリス
原題:The Quiet Ones
監督:ジョン・プージェ
出演:ジャレッド・ハリス/オリビア・クック/サム・クラフリン/エリン・リチャーズ/ローリー・フリック=バーン
日本公開:未定
1970年代、イギリスのオックスフォード大学のクープランド教授(ジャレッド・ハリス)は、悪魔つきやポルターガイスト現象は、人間の負の精神が生みだすものとの仮説をたて、それを立証する研究をしている。
しかし大学から研究費用を削られたことから、教授は個人的に研究を継続すべく
学生3人をアシスタントに実験チームを立ち上げた。
対象として選ばれたのは、抑うつ状態にあるジェーン・ハーパー(オリビア・クック)。
しかし、実験の刺激がトリガーとなり、ジェーンに不可思議な現象が起こり始め・・
 



公開初日に鑑賞したんですが、今日も貸切だったわ(泣)

映画紹介では「実験によりポルターガイストを作り出すことができるのか」という映画かと思ったんですが、ちょっと違いました。
そもそも研究の目的は、ポルターガイストのような超常現象の仕組みを解明し、それに悩む人々を治療しようというもの。
しかし、教授は最初から精神由来と決め付け、被験者を刺激するものだから
言わんこっちゃないおかしなことが次々に起こり、スタッフまでも危険に巻き込むことになるわけです。



まぁね、なんだか面白そうと期待したんですが、ホラーとしては怖くなくてつまらなかったな。
途中2、3回飛び上がったけど、音にビビらされただけ。
結局、恐怖の元となるものをあいまいにした状態で、現象だけ見せても怖くないってことですよね。
最終的にはジェーンに起きる現象はどこからきてるのかと明かす形にはなるんだけど
恐怖の実態は感じられないままでした。演技や映像は普通に良かっただけに残念。

実話にインスパイアされた作品とのことで
エンドロールでは研究に参加した面々の当時の写真などが映し出されました。



【映画】 シンプル・プラン
2014年04月25日 (金) | 編集 |



スコット・B・スミスの同名ミステリー小説をサム・ライミが監督した作品です。
シンプル・プラン(1998)アメリカ
原題:A Simple Plan
監督:サム・ライミ
出演:ビル・パクストン/ブリジット・フォンダ/ビリー・ボブ・ソーントン/ブレント・ブリスコー
 
 


田舎で平凡な暮らしを送るハンク(ビル・パクストン)は、中年独身男の兄ジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)、失業中のルー(ブレント・ブリスコー)とともに、雪深い森で墜落した自家用飛行機を発見する。
機内にはパイロットの死体と440万ドルの大金! 
3人は金を山分けすることにするが・・・。

雪深い田舎町で、普通の人たちがちょっと欲を出したら
人が死んで落ちるところまで落ちた・・という話。
これにブシェミ先生でも出てきたら完全にコーエンワールドですが、監督はサム・ライミね。

主人公ハンクにはちょっと男前のビル・パクストン
薄給ながらお料理上手の妻サラ(ブリジット・フォンダ)がいて、普通に幸せ。
でもまもなく赤ちゃんが生まれることもあって、魔が差した・・
でもね、一番見た目もよく賢く有能そうなハンクだけど、実は一番始末が悪い。
おそらくは人に悪く見られたことのない彼は、自分の体裁を保とうとして嘘を重ねてしまうから。
そんな心理がきっちり描かれているからこの映画は面白いし
次々に起こる惨劇を飽きさせずに見せる手腕も流石ライミ。

それにしても、普通の人たちが、本来なら絶対にしそうにないことまでしてしまうのだから欲というのは恐ろしい。サラの激白で、小さな幸せを感じていたのはハンクだけだったとわかるシーンなんぞも寒いものが走ったし
、カラスの使い方と言い、心情的にはこれはもうホラーですな。

ホラーと言えば、サム・ライミらしいと思ったのは、ルーの太っちょの奥さんが吹っ飛ぶシーン!
あのあと絶対ゾンビ化すると思ったのに、それがなかったのは残念でした(笑)




【映画】 あなたを抱きしめる日まで
2014年04月24日 (木) | 編集 |



マーティン・シックススミス
のノン フィクション本『The Lost Child of Philomena Lee』を原作に、18歳で未婚の母となり、幼い息子と強制的に引き離されてしまった女性フィロミナ・リーの子供探しの旅を描くヒューマンドラマです。
あなたを抱きしめる日まで (2013)フランス/イギリス
原題:Philomena
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ジュディ・デンチ/スティーヴ・クーガン/ソフィ・ケネディ・クラーク/アンナ・マックスウェル・マーティン
イギリスの片田舎で家族と暮らすフィロミナは、ある日、長年胸に秘めてきた秘密を娘に明かします。
10代で妊娠したフィロミナは修道院に入れられ、重労働を余儀なくされた挙句、
幼い息子アンソニーと強制的に引き離されたという過去があったんですね。
50年に渡る母の苦悩を知った娘は、仕事場で出会ったジャーナリストのマーティンに相談を持ちかける。最初は気乗りのしなかったマーティンですが、作家として再起をかける時期にあり、取材に同意。アンソニーがアメリカに渡った事実を掴み、フィロミナとともに息子探しの旅に出るのですが・・

 監督は『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ
フィロミナにジュディ・デンチ、原作者であり、旅のお供をするジャーナリスト、マーティン・シックススミスにスティーヴ・クーガンが扮します。

 アイルランドにおける修道院の実態は『マグダレンの祈り』で知ったところですが、
本作では修道院のさらなる残酷な事実が明かされることになり、その非情さに驚愕します。
でもそこはフリアーズ監督。
ジュディ・デンチを起用し母の愛を前面に出し、訳ありジャーナリストとのロードムービーとして描くことで、ユーモアと重厚さを併せ持ったヒューマンドラマに仕上げてくれました。




 フィロミナは、息子アンソニーに人目会いたい。
一日たりとも息子を忘れることのない彼女は、アンソニーが祖国アイルランドを、そして母のことを思うことがあったのかをどうしても知りたいのです。
アンソニーの思いにたどり着く過程はミステリーでもあり、フィロミナとともに一喜一憂してしまいました。

 とにかくデンチが魅力的でね。
好奇心旺盛で可愛らしく、ホテルの朝食を楽しむ様子なんか思わず頬が緩んでしまいますが
サバサバとして潔く、歯に衣着せぬフランクさも持ち合わせていて駄目なものは駄目と諭すんですね。
シニカルなマーティンが母親に叱られた子供のようになりながら
次第にフィロミナをリスペクトしていく様子が気持ちいい。

 真実を語ることをよしとするジャーナリスト VS カソリックという構図で
修道院の悪を明かしてはいくものの、憤りや悲しみを乗り越え、それでも赦しを与えることのできるフィロミナの姿に、彼女の信じる宗教の素晴らしさも感じます。
スティーヴ・クーガン自身も加わった脚本もいいんですね。

今回、フィロミナの語る言葉のひとつひとつにハッとするところがあり、いくつかをノートに書き留めました。
その中のひとつ「I don't want to hate people.」は究極にシンプルだけど、必ずしも簡単ではないでしょう。
でもそれを実践するフィロミナの強さに感動。
彼女のようにはなれないけれど、私も座右の銘として心に刻んでおこうと思ったのでした。

ちなみにこちら(下)が原作者のマーティン・シックススミス氏と本物のフィロミナさん



アカデミー賞では 作品賞、主演女優賞、脚色賞、作曲賞でノミネート
ヴェネチア映画祭で脚本賞を受賞しています。
いい映画でした!


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