映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
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ダーク・ハーフ
2014年03月31日 (月) | 編集 |



小説家が出てくる映画シリーズ
今日はスティーヴン・キング原作をジョージ・A・ロメロ監督で映画化したホラーミステリー『ダーク・ハーフ』です。
ダーク・ハーフ(1993)アメリカ
原題:The Dark Half
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ティモシー・ハットン/ エイミー・マディガン/ マイケル・ルーカー/ ジュリー・ハリス/ ロバート・ジョイ/ ケント・ブロードハースト/ ベス・グラント
大学で教鞭をとるボーモント(ティモシー・ハットン)は、人気のバイオレンス小説家という裏の顔を持っていた。しかしそのことに気づいたファンにゆすられ、ボーモントはペンネームを葬り去ることを決意。
その矢先、彼の周囲で不思議な猟奇殺人が起き始め・・

 小説家が出てくる作品としてさり気に観てみたんですが、主人公の周囲で作品を真似た猟奇事件が起こり始めるという点で『推理小説家ポー~』と似ています。
本作もまずボーモントが犯人として疑われるのだけど、彼の容疑は簡単には晴れない。
なぜなら現場に残された指紋がボーモントのものと一致してしまったからなんですね。
じゃ、ボーモントが犯人やん!と思うでしょ。
ところがどっこい。ボーモントにはアリバイがある。
そうこうするうちに監視下にあるボーモントから遠く離れた場所で新たな事件が起きるわけ。
しかもやっぱり指紋はボーモントのものと一致!
なんで~ってなもんでしょ。




 映画は、ダークハーフであるその存在と対峙する主人公の壮絶な闘いを描くわけなんですが・・
本作は、別人名義で小説を書いていたことを明かしたキング自身の半自伝的な要素を持ち
アルコールや薬物依存症に陥っていたキングが、その離脱に希望を託す気持ちも反映されているんだそうな。
誰の心の中にもダークな一面があり、それに打ち勝つには家族の愛と強い心が必要なのだという描き方は、普遍的でもあり、暗闇から抜け出そうとするキングの心境を考え合わせるととても真摯な作品だと思います。
 
こういう非現実的な話は好みが分かれるでしょうけど、生まれてくることのなかった双子の片割れのエピソードなどがあるのでなかなか面白かった。

ティモシー・ハットンは家族を愛する心優しいボーモントと邪悪なスタークの二役を熱演。
スタークが段々ゾンビみたいになってしまうのは、ロメロらしいところ。
クライマックスのスズメの襲撃も大迫力でした。




ボーモントの双子の赤ちゃんが可愛くてね。
唯一の芸「バイバイ」がうまい伏線になってたのも可愛かったわ~(笑)




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推理作家ポー 最期の5日間
2014年03月29日 (土) | 編集 |



作家が出てくる映画シリーズ
今日は2012年製作のゴシックミステリー。
ジョン・キューザックがエドガー・アラン・ポーを演じています。
推理作家ポー 最期の5日間 (2012)アメリカ
原題:The Raven
監督:ジェームズ・マクティーグ
出演:ジョン・キューザック/ ルーク・エヴァンス / アリス・イヴ/ ブレンダン・グリーソン/ ケヴィン・マクナリー/ オリヴァー・ジャクソン=コーエン/ ジミー・ユール/パム・フェリス
 ポーの作品を真似た連続殺人事件が発生。
警察の捜査に協力するポーだったが、次の標的となったのはポーの恋人エミリーだった。

邦題がこれなんで言いますがwポーの最期の5日間を描く作品です。
実際にはポーの死の真相は不明とのことで
本作は、ポーの作品を真似た連続殺人事件を追うミステリーを軸に
謎に包まれたポーの死を大胆に創作し物語に組み込んだ作品なんですねぇ。



これなかなか面白かったな。
猟奇殺人のダークでゴアな雰囲気がまずいいでしょ。
ポーを読んでないので、犯人が真似たというオリジナルの作品の殆どがわからなかったんですがw
知らなくても、物語自体を理解するのにそれほど支障はないのはありがたい。
詳しいとより楽しめるのは勿論間違いないでしょう。
ま、でも大鎌みたいに映画で知ってるものが出てくると嬉しかったりしてね(笑)

ポーは事件ごとに犯人が与えるヒントを読み解き、ヒロインの捜索に奔走する。
同時に犯人が要求するところの新しい作品を手がけていくのですが
犯人像を考えれば、これも亜系『ミザリー』的な歪んだファン真理が背景にある作品と言えますね。



酒に溺れ作品も書けず、お金もなかったという事実に基づいているので
序盤のポーのグダグダぶりは観てて辛いものがあり、
あんな若くて綺麗な恋人エミリーとラブラブなのは不思議だったけど、
実際ポーは13歳の妻を娶っていて、ロリコンという事実に即した形だろうかw
キスシーンなんかエミリー役のアリス・イヴが気の毒に思ったのは私だけだろうか(笑)



フィールズ刑事役の ルーク・エヴァンス がめちゃカッコよかったので、
エミリーとフィールズ刑事ができちゃった という展開の方が現実味が合ったかもだw

原題のThe Ravenはポーの代表作の一つ「大鴉」の意味。
カラスが死と通じる生き物であるところから付けられたタイトルでしょうか。
冒頭、ベンチに座る瀕死のポーの頭上にもカラスが舞っていました。
劇中にも、『大鴉』でカラスが喋る「nevermore」の台詞が何度か出てきましたね。

最期にポーがある人物の名前を口にしたという事実を知ってると犯人はわかってしまうのだけど
作品中、もう少し犯人に伏線を張っていると、犯人探しのミステリーを楽しめたのではないかな。
なんにしても、史実をからめつつ、新作がポーを死に導くとした脚本は上手いし
監督のジェームズ・マクティーグの醸しだすゴシックな雰囲気もよかった。
ポーのファンは大いに納得するところではないかしら。





『裸のランチ』でカフカ・ハイ
2014年03月28日 (金) | 編集 |



作家シリーズ
今日はウィリアム・バロウズの同名小説をデヴィッド・クローネンバーグが映画にした『裸のランチ』
ようやく重い腰を上げて観てみました。
裸のランチ(1991)イギリス/カナダ
原題:Naked Lunch
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ピーター・ウェラー/ジュディ・デイヴィス/イアン・ホルム/ジュリアン・サンズ/ロイ・シャイダー
 1953年、ニューヨーク。ウィリアム・リー(ピーター・ウェラー)は害虫駆除の仕事をしていたが、殺虫剤が減るのが早すぎることに気づく。妻ジョーン(ジュディ・デイヴィス)が麻薬として使用していたのだ。ある日、麻薬捜査官に連行されたウィリアムの前に巨大な虫が現れ、彼に話しかける。スパイ活動と報告書提出を指示されるが・・

 『オン・ザ・ロード』や『キル・ユア・ダーリン』にも登場していた、ビート・ジェネレーションを代表する作家の一人ウィリアム・バロウズ。
映画の舞台が1953年ということは、まさに『キル・ユア・ダーリン』と同じ頃ですね。
バロウズの原作は未読のため、本作がどこまでオリジナルに忠実かはわからないのだけど、登場人物の名前がウィリアム(ビル)で害虫駆除の仕事をしていたり、妻ジョーンを殺害するエピソードが入っているところをみると、主役は明らかにバロウズ自身でバイオグラフィー的な意味もあるのでしょうね。



 害虫駆除を生業とする主人公ウィリアムが、仕事中に駆除薬を切らしてしまうとこから始まる本作。
薬が足りなくなったのは、妻が麻薬代わりに使っていたから(!w)。
一時は断っていた麻薬をウィリアム自身も使い始めるや、主人公の周りでおかしなことが起きはじめる。
まぁ、そのおかしなことというのが主人公の幻覚なのでしょうけど、害虫駆除への罪の意識からかw大きなゴキブリが出てきてウィリアムにスパイ活動としてレポートの提出を指示したりするんですね。
しかもお尻から喋るのがウケる(笑)



そうするうちにタイプライターが虫になったり、とんずらした先の異国で出合ったホモセクシュアルなお友達ジュリアン・サンズがベッドでムカデの化け物みたいになっていたり・・
正直ストーリーはあってないがごとく。内容を理解しようとすると苦痛にさえなるんですが
ジャンキーともなると世の中こんな風に見えるんかいなというのを映像にしたのは評価すべきでしょう。
最近ではすっかり影を潜めてしまったクローネンバーグのエログロの世界観に浸るにはもってこいw
私も内容を読み解くことを諦めたら気が楽になって、エログロ映像を笑って受け入れちゃいました。



 本作でウィリアムを演じるのは初代ロボコップのピーター・ウェラー。
甲羅が似合いそうだけど、残念ながらゴキブリには変身しませんでした。
ちなみに『オン・ザ・ロード』ではヴィゴ・モーテンセン、『キル・ユア・ダーリン』ではベン・フォスターがウィリアム・バロウズを演じています。
ハーバード大出で資産家の息子。アナーキーな雰囲気を醸しだすバロウズが
ドラッグとホモに溢れたこんな作品を書いてたんだ とそのギャップも楽しみどころかな。




Starting Out in the Evening(原題)
2014年03月26日 (水) | 編集 |




ビート文学、ヤングアダルト小説の映画化と小説がらみの記事が続いたので、
この機に「小説家が出てくる映画」を観ていこうと思います。
まずは日本未公開の地味な作品ながら、とてもよかった『Starting Out in the Evening』。
フランク・ランジェラが老齢の小説家を演じています。

Starting Out in the Evening(2007)アメリカ
原題:Starting Out in the Evening
監督:アンドリュー・ワーグナー
出演:フランク・ランジェラ/ローレン・アンブローズ/リリ・テイラー/エイドリアン・レスター
日本公開:未公開
 
かつて小説家として4本の小説を出版し、その後大学教授をしていた70歳のレオナード(ランジェラ)の元に
へザー・ウルフ(ローレン・アンブローズ)という若い女性から取材の依頼が入る。
若きライター へザーは学士論文の題材に「知られざる名作家」としてレオナードについて書くことを希望しており、レオナードにインタビューでの協力を依頼してきたのだ。
一年前に心臓の手術を受け健康に不安のあるレオナードはこれを拒否するも、へザーの情熱と魅力に押されれ取材に応じる形となる。一方レオナードは40歳になる娘のアリエールがいまだ一人身であることを気にかけていた。



 ブライアン・モートンの小説を元に、共同脚本もつとめるアンドリュー・ワーグナーがメガホンをとりました。
小説家を描く作品をいくつか観ましたが、生みの苦しみを描くものが多いですね。
 
 本作でランジェラ演じる作家も、2本の傑作を世に出した後2本を執筆するものの、もはやどの作品も廃盤になり世間に忘れ去られています。今は10年以上も取り組んでいる作品を死ぬ前に書き上げたいと思っているが、それが出版されるあてもないという状況。
古めかしい家具に囲まれ、古いネクタイを締め、タイプライターに向かうレオナード。
おそらくは彼が書くことへの情熱を失った瞬間から、彼の周りは時を刻むことを忘れたのだろうと思わせる演出が見事。若いへザーの存在は、そんなレオナードの人生に変化をもたらします。
へザーはファン心理からレオナードが最後の作品を完成させることを望んでいる。
同時に彼女はライターとしてのエゴも持ち合わせていて、そのあたり『カポーティ』や『ミザリー』に通じるものがありました。



ランジェラと若きライターの物語と同じくらいの重みを持って描かれるのが、娘(リリ・テイラー)と元カレ(エイドリアン・レスター)との関係です。子供を持ちたいリリと持ちたくない元カレ。
正直に人生に向かい合うこの2人がとっても魅力的で、映画に優しさと温もりを与えています。

悪役が多かったフランク・ランジェラも、最近は老いぼれた役でも上手さを発揮し新境地ですね。
タイトルは、人生の終盤、あるいは絶望的な状況から一歩を踏み出し始めるレオナードや娘たちを言い表しているんでしょうね。
人生の光と影、失望と再生などを丁寧に描いた秀作でした。
日本でソフトにもなってないのは勿体ない。




ダイバージェント
2014年03月24日 (月) | 編集 |



ベロニカ・ロス原作の人気ヤングアダルト小説の映画化。
5つのファンクションに分けられた近未来を舞台に、どこの派にも属さない異端者(ダイバージェント)であるヒロインの活躍を描く作品です。

ダイバージョント(2014)アメリカ
原題:Divergent
監督:ニール・バーガー
出演:シェイリーン・ウッドリー/ テオ・ジェームズ/ ジェイ・コートニー/ケイト・ウィンスレット / レイ・スティーヴンソン/ アシュレイ・ジャッド/ゾーイ・クラヴィッツ / マイルズ・テラー/ トニー・ゴールドウィン/ マギー・Q/ ケイト・ウィンスレット
日本公開:7月
 
戦争により荒廃した未来のシカゴ。
人々はその特性により「無欲」「高潔」「博学」「平和」「勇敢」の5つのいずれかの派閥に振り分けられ、そのことで争いのない世界を作り出していた。
農業を営む「無欲」派の両親の元で育ったベアトリスも16歳になり、自分の所属する派を決めるセレモニーに臨む。日ごろから自分の居場所に違和感を覚えていたベアトリスは「勇敢」の派を選び、訓練を受けることになるが、適性検査の段階で、彼女はどの派にも属さない異端者(ダイバージェント)であることがわかり・・・



 今年最も期待される映画だそうです。
本作でヒロインを演じるのは『ファミリー・ツリー』のシェイリーン・ウッドリー
デビュー作でいきなりゴールデングローブ助演女優賞にノミネートされたシェイリーンが
異端者であることを隠しつつ、やがて知ることになる陰謀に立ち向かうヒロインを好演してます。
人気ヤングアダルト小説が原作であり、一生を過ごす身分の決められた世界で強いヒロインが活躍するというあたり『ハンガーゲーム』を思い出しますね。



クリクリまつ毛に大きな瞳も可愛らしいシェイリーンが、走る列車から飛び降りたり、格闘したりと
アクションで魅せてくれるのは目に楽しいし、テオ・ジェームズとのほのかなロマンスも悪くない。
ケイト・ウィンスレットアシュレイ・ジャッドなどのベテラン勢もそれぞれに意外性のある役どころでよかったんですけどね。所詮ターゲットはティーンというところで、個人的にはあまり心を動かされず
単純に自分のジャンルじゃなかったというところかな。
『リミットレス』のニール・バーガー監督らしく「脳内夢想」的な映像は面白いですが
傲慢に世界を統治しようとする富裕層に奔走される下の人々という描き方は使い古した感じ。
原作は3部作ということで、本作もうまくいけば続編有りというところでしょうから
物語としてはこれからヒロインが世界を変えていくんだろうなというところで終わるわけで
テーマも完全には見えてこないものを評価するのは難しいですよね。
もう少しユーモアもあると良かったな。



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