映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
恋するリベラーチェ
2013年09月29日 (日) | 編集 |
東京国際映画祭関連最後は スティーヴン・ソダーバーグ監督、マット・デイモンマイケル・ダグラス主演で
派手なステージパフォーマンスで一世を風靡したピアニスト リベラーチェの伝記ドラマ『恋するリベラーチェ』。
リベラーチェ(2013)アメリカ
原題:Behind the Candelabrla
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:マット・デイモン/マイケル・ダグラス/ダン・エイクロイド/スコット・バクラ/ロブ・ロウ
日本公開:2013/11/01
スコット・ソーソン(マット・デイモン)は叔父夫婦の経営する牧場を手伝う青年。
バーで知り合ったゲイ友の紹介でリベラーチェと知り合い、まもなく二人はベッドを共にする。や
がてスコットはリベラーチェに養子として迎えられるまでになるが・・

リベラーチェとの思い出を綴ったソーソンの回想録を元に、スティーヴン・ソダーバーグがメガホンを取り
マイケル・ダグラスが往年のピアニスト リベラーチェを、マット・デイモンが若き恋人スコット・ソーソンを演じています。

ソダーバーグがマイケル・ダグラスに話を持ちかけたのが2000年製作の『トラフィック』の時。
リベラーチェさんというのが隠れゲイだったことから、ゲイ描写を懸念され資金調達に苦労したようで
アメリカではHBOのTV 映画として放送されたようですね。

二人のベッドシーンも少々あるけど、過激なものではなく、性的な関係よりも、セレブなパフォーマーと、
そのひもとして生きることになった名もない男、それぞれの孤独が浮き彫りになる作品に仕上がってます。

「ジェイソン・ボーンがゴードン・ゲッコーの上に乗る図を撮りたかった」と言う、ソダーバーグのセンスが光りますね(笑)
 

67歳で亡くなるまでの10年間を演じたマイケル・ダグラスがとにかく凄い!
これまで彼をゲイっぽいと思ったことはなかったけれど見事にゲイです(笑)
マイケル・ダグラス本人が癌で闘病したことを思うと、57歳の絶倫ぶりにも、
一流エンターテナーとしてステージをこなす姿にも感心したなぁ。

整形でリフティングした若々しい表情と死の床にある姿のギャップにも驚く。
勿論演出やメイクの技術もいいのでしょうけどね。
 
リベラーチェと生活をともにし、素朴な牧場青年だったスコットも贅沢を身につけていく。
スコットを演じたマット・デイモンの意外な姿と、移ろいゆく愛に揺れる演技も見ごたえあり。
二人が妙に微笑ましく、ドロドロの愛憎が描かれるのに、後にホンワカしたものが残るのが面白い持ち味の映画でした。
ちなみに原題のCandelabrlaというのは、ろうそくたてのこと。
リベラーチェはこれをピアノの上に置いて演奏したんですね。
 
形成外科医を演じたロブ・ロウが鹿賀丈史に見えたのは私だけかなw


ブリングリング
2013年09月29日 (日) | 編集 |




今日も東京国際映画祭関連
ソフィア・コッポラ監督が、高級住宅街のセレブ宅を狙った高校生窃盗団を描く、青春物語です。

ブリングリング(2013)アメリカ/フランス/イギリス/日本/ドイツ
原題:The Bling Ring 
監督:ソフィア・コッポラ
出演:エマ・ワトソン/ ケイティ・チャン/ タイッサ・ファーミガ/イスラエル・ブルサード/ クレア・ジュリアン/ ギャヴィン・ロズデイル/ ジョージア・ロック /レスリー・マン
日本公開:2013/12/14
ロス郊外の高級住宅地に住むニッキー(エマ・ワトソン)ら4人の少女らは、セレブに強い憧れを持っている。
スターの行動をSNSで知った彼らは、留守を狙い邸宅に侵入し、ブランド品をせしめることに成功。
味をしめた彼らは、新入生のマークとともに犯行を重ね・・

これ実際にあった話で、少女らが盗んだ金品の総額が3億円というから驚きです。




実際に被害にあったのはパリス・ヒルトン、リンジー・ローハン、オーランド・ブルームといった面々。
パリス・ヒルトンは自宅をロケ地として提供していて、ブランド物の靴やバッグがズラリと並ぶクローゼットは壮観の一言。一般人版『マリーアントワネット』ともいうべき、「女の子の憧れ」の描写はソフィアらしいと思うところです。
少女たちはセレブが公の場で身に着けてたものを写真に撮ってはフェイスブックに投稿SNSのフォロワーが増えるのが嬉しかったりと、日本でも問題になってるけど、
ネットを介すことで、犯罪が実体のないもののようになっていく現在の若者の姿も垣間見せます。

正直、窃盗シーンの繰り返しには、もういいよと思ったし
ドキドキするシーンもあっさりめで、物足りなさを感じる仕上がり。
同じようなテーマを扱った『スプリング・ブレイカーズ』には虚無感とほろ苦い青春の痛みに共鳴したけど
本作の女子達にはまるで共感できない。
けれど、少女らの犯行に親が全く気づいてないところは注目すべきで
映画には、親とティーンのコミュニケーションのすれ違いがさりげなく描かれているので
そのあたり注意して観ると、多少面白く見れるかな。
どこまでがフィクションかは分かりませんが、メンバーの中の唯一の男の子が犯罪に加担する心理は分かりやすかった。

 それにしても、セレブのセキュリティってあんなに甘いものだろうか。
我が家でも不法侵入などあればアラームが鳴り警備会社に通報する装置は設置されてます。
尤も、今は契約してないから警備会社に連絡が行かないけど(笑)
そういうのあるだけでも防犯にはなるんですよね。



優等生役が多かったエマ・ワトソンが、偽善者面を装いながら、無軌道に欲望をむさぼるビッチなニッキーを演じ、新しい顔を見せてくれますね。一瞬だけど、ポールダンスも披露w
ガーリーカルチャーを牽引するソフィアらしい一本と言えるかもしれません。

タイトルのブリングリングとはキラキラ光る指輪という意味があるようで
犯行グループの呼び名に使われてました。




マラヴィータ
2013年09月29日 (日) | 編集 |



さて、ここからは、塊で関連映画を観ていきます。
まずは公開予定も発表になった東京映画祭関連をいくつか。
今日は、先日劇場鑑賞した『マラヴィータ』。
リュック・ベッソン監督、マーティン・スコセッシ総指揮
ロバート・デ・ニーロ演じる元大物マフィア一家と現役マフィアとの対立を描くクライムコメディーです。
マラヴィータ(2013)アメリカ/フランス
原題:The Family
監督:リュック・ベッソン
出演:ロバート・デニーロ/ミシェル・ファイファー/トミー・リー・ジョーンズ/ダイアナ・アグロン/ジョン・デレオ
日本公開:2013/11/15
 
デ・ニーロ演じるフレッドは元マフィアの大物。
彼はFBIの証人保護プログラムを適応され、偽名を名乗りながら家族とともに各地を転々としていた。




フランスの田舎町に越してきたブレイクファミリー
まず、田舎VSファミリーの構図が面白い。
フレッドはもとより、ミシェル・ファイファー演じるマフィアの妻も田舎に染まる玉じゃない
学校に通う2人の子供なんて生粋のマフィアの子。血筋とは恐ろしい(笑)
しかし田舎で地味に騒動を起こす一家のもとに、フレッドに恨みを持つ現役マフィアが迫り
ファミリーVSファミリーの対決とあいなるわけです。

スコセッシが製作総指揮とあって、マフィアものの貫禄は十分で
ベッソンらしい切れのよいアクションも健在。
しかしながら本作は、ブラックコメディの仕上がりで大いに笑わせてもくれます。

最近はくたびれた役が嵌るデ・ニーロだけど、モブ映画では昔とった杵柄的に輝く。
ってか、過去の栄光を逆手に取ったユーモアに会場は大盛り上がり。
あるシーンでは後に座ったおじさんが「そうくると思ったよ~!!」と叫んでましたが。いや、会場中そう思いましたから(笑)
ファンには嬉しいプレゼントですね。



ブレイクファミリーを保護するFBIの担当者にトミー・リー・ジョーンズ
娘を演じたダイアナ・アグロンはドラマ『glee』でも活躍中の若手のよう。
本作でも、可憐さと強さで映画を盛り上げる大活躍でした。

マフィアの証人保護プログラムとしては『グッドフェローズ』を思い出すし
デ・ニーロのマフィア姿はやっぱり嬉しい。
何かそんな「昔懐かし」な部分に付加価値を感じる一本でしたよ。

日本では東京映画祭の特別招待作品として初お目見え、11月から一般公開されます。



シェルブールの雨傘
2013年09月28日 (土) | 編集 |




ミュージカル繋がりで
シェルブールの雨傘(1963)フランス
原題:Les parapluies de Cherbourg
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ニーノ・カステルヌオーヴォ/ マルク・ミシェル/ エレン・ファルナー / アンヌ・ヴェルノン 
ドヌーヴをブログのアイコンに使わせてもらっていながら、
この作品を観てないって、なんだったんでしょう。
カンヌでパルムドールを獲得した、ジャック・ドゥミ監督によるミュージカルですね。

聴き覚えのある物悲しい主題歌が流れ、雨の降り始めた石畳を色とりどりの傘が行き交う
これを真上からのショットで映し出すオープニングクレジットのなんと映画的でお洒落なこと!
まずここで、そのセンスと哀愁にノックアウトです。

本編が始まると、台詞の全てを歌いながら・・という歌曲形式に一瞬ビビったものの
主題歌の旋律がベースになっていると気づき、どうにかセーフ(笑)




カトリーヌ・ドヌーヴ演じるのは、フランス北西部の港町シェルブールで
自動車修理工のギイと愛し合う傘屋の娘ジュヌヴィエーブ。
しかしアルジェリア戦争の徴兵令状が二人の運命を翻弄するんですね。
ギイとの連絡が途絶えた傷心のジュヌヴィエーブに結婚を申し込む男性も現れ・・・



もう古い作品でもあるので、内容に触れますが
ラストシーン、
久々にシェルブールに戻り、あえて回り道をしてガソリンスタンドに立ち寄ったジュヌヴィエーブはこのとき幸せだったのだろうか。
偶然(?)遭ったギイに、別れ際「Are you all right ?」と訊くジュヌヴィエーヴ
もしもギイが「君は?」と訊き返していたら、彼女はどう応えただろう。
雪の中、家族で戯れるギイを映すカメラはジュヌヴィエーブの視線だったのかな。


シェルブールの雨傘とは、降り出した彼女の涙の雨を受け止める傘だったのかも
そんなことを思い、切なくて泣けました。たまらなく好き。





IMAX 3D:オズの魔法使
2013年09月26日 (木) | 編集 |



小津からオズに繋げてみました(笑)

オズの魔法使(1939)アメリカ
原題:The Wizard of Oz
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランド/バート・ラー/ ジャック・ヘイリー/ レイ・ボルジャー/ ビリー・バーク 
 マーガレット・ハミルトン/ チャーリー・グレープウィン
日本公開:1954/12
大竜巻に巻き上げられた少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)が辿り着いたのは、夢の国オズ。彼女は故郷のカンザスに帰るため、魔女の住むというエメラルド・シティ目指して出発する。(allcinemaより)

最近はブルーレイ発売に合わせ、往年の名作を一週間限定で劇場公開してくれることがあって、
これもそんな一本。IMAX 3Dで観ました。

まず、30年代にこんなに凝った映画を製作していたことに驚きますね。
広大な風景に見えるものも、実はセットというから凄い。
セピア色からカラーに画面が変わる瞬間は、今見てもオッ!と思うのだから
当時の観客はさぞ心を躍らせたことでしょう。



ドロシーは家に帰るため、案山子は脳みそほしさに(ゾンビかw)、
ブリキのきこりは心を、ライオンは勇気をと
それぞれ、魔法使いに願いを叶えてもらうためにエメラルド・シティを目指します。

黄色いブリキの道を歩き始める4人の姿がすがすがしい
おっと、忘れちゃいけないのがドロシーの愛犬トト
んもう、尻尾を振り振り、チョコチョコとドロシーの後を追うこの子が可愛くて可愛くて、
画面の中にいつもトトを探してました。




途中魔女に邪魔されながらも、力を合わせる4人。
案山子は知恵を絞り、ブリキは皆を心配し、ライオンは仲間を助けようと勇気を奮う。
そう、気づけば彼らは求めるものをちゃんと身につけてるんですね。
それらは魔法で手にするものではなく、前向きに努力することで得られる
というオチは、いかにも児童書ですが、じんわりと感動させられます。
幸せは最初から自分の中にあるのだといメッセージに、多くの人が夢と希望を貰ったことでしょう。
世界中で愛され続ける所以ですね。

「HOME SWEET HOME」という、カントリーグッズなどでよく目にする言葉もこれが始まりだったのかな。

始まりと言えば、ジェームズ・フランコ君の『オズ、はじまりの戦い』は
オリジナルをちゃんと踏襲しつつ、視点を変えて描いていたんだなと
今更ですけど、そんなことにも感心したのでした(笑)

3Dの効果は正直それほどでもありません。
『タイタニック』もそうだったけど、最初から3D用に作ってないのだから仕方ないですね。
それでも、ジュディ・ガーランドの歌う『オーバー・ザ・レインボー』を聴き
大きなスクリーンで名作を堪能できて満足でした。ミュージカル嫌いも克服できそう。

ってことで、明日はもう一本ミュージカルに繋げておきます。
今日二本目に面白い映画を観たんだけど、それはまた後で。