映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
彼女はパートタイムトラベラー
2012年11月30日 (金) | 編集 |
インディペンデント・スピリット賞のノミネートが発表になりましたね。
ということで、今日は新人監督賞にノミネートされたこんな一本を。





彼女はパートタイムトラベラー
2012年(アメリカ)
原題:
Safety Not Guaranteed
監督:Colin Trevorrow
出演:オーブリー・プラザ、マーク・デュプラス、ジェイク・ジョンソン、 Karan Soni、David Schultz



大学卒業後、新聞社の研修生として働き始めたダリウス(オーブリー・プラザ)は
先輩記者ジェフの「奇妙な広告記事の真相を探る」という企画に興味を持ち、
インド人学生研修生と一緒にジェフの取材旅行に同行する。

奇妙な広告というのがこれ



一緒に過去に行く人募集 これは冗談ではない
報酬支払いは帰ってから 武器持参のこと
一度だけやったことがある 安全は保障しない 
なんとこれ、実際に監督と脚本家が雑誌の募集広告で見つけた文章で
二人はこの広告からアイディアを得て映画を作ったのだそうです。




ダリウスら3人は住所から投稿者ケネスを割り出すことに成功。
インタビューが失敗に終わったため、ダリウスが応募者を装いケネスに接近し
二人は過去にいくミッションの準備を始めます。
実はダリウスは母親の死に責任を感じていて、過去に戻ってその事実を変えたいと思っているのね。

実際にタイムトラベルするのかは観て確認していただくとして
本作はSF的なプロットよりも、何故過去に行きたいのかをキーワードに
トラウマを克服し、人生を切り開いていく登場人物の成長を優しく見守る作品でした。

初監督、低予算作品でありながら80年代のSFを彷彿とさせる映画作りは新鮮で
優しさと苦さが混在する奇妙なロードムービーな風合いも面白い。

暗い目をしてブスっこだったヒロインが(失礼w)
いつのまにか角が取れて優しくなっていたし。

私たちは時間を遡って事実を変えることはできないけれど
その時に立ち返り反省することは出来る。
あの時こうすればよかったと思うことの中には、今からでも修正可能なこともあるのでは?
そんなことを教えてくれる作品でした。
過去からひきずってきた夢に敗れることもあるけれど
踏ん切りがつけば未来に向かう新しい力にもなる。
それぞれの成長に最後はジワジワと感動です。

ちなみに映画の元となった雑誌の広告は
スペース埋めのために投稿されたフェイクだったとのこと。あら、残念
サンダンスで脚本賞を受賞
ケネスを演じるマーク・デュプラスは『僕の大切な人と、そのクソガキ』などの監督さんですね。

★★★☆



シャーリーズ・セロン『コール』
2012年11月29日 (木) | 編集 |



シャーリーズ・セロン主演で『親切なクムジャさん』をリメイクするそうですね。
おっと、クムジャさん観てなかったわw
今日はセロン嬢の2002年の作品から『コール』





コール
2002年(アメリカ)
原題:Trapped
監督:ルイス・マンドーキ
出演:シャーリーズ・セロン、 ダコタ・ファニング、 スチュアート・タウンゼント、 ケヴィン・ベーコン、 コートニー・ラヴ、プルイット・テイラー・ヴィンス
   


過去4回誘拐を成功させてきた犯行グループが、医師宅に侵入。自宅に妻、出張先のホテルに夫、幼い娘アビーをアジトに監禁、24時間以内に身代金を引き渡すよう要求する。しかし娘のアビーが重度の喘息持ちであったことは犯人を混乱させ・・。


幼い子供を誘拐する犯人グループと、子供を誘拐された夫婦の攻防を描くクライムサスペンスです。
妻カレンにシャーリーズ・セロン、夫役に実生活で元婚約者のスチュワート・タウンゼント。

この映画はターゲットとなる家族を、それぞれの場所に見張りを付け監禁するという手法が変わってます。
しかしその心は?と問いたくなる。
子供の命の補償はないと脅せば、別に親を監禁する必要はない様な。。まいいか。
しかも力加減で考えると夫に女一人を見張りに付けるのは無理じゃね?って気もする。
全てはセロン嬢と犯人役ケヴィン・ベーコンとのセクシーショット狙いってことでしょうね。

娘のアビー(ダコちゃんが上手い!)が重度の喘息持ちという設定は、タイムセンシティブな緊張を煽るし、何よりも犯人が根っからの悪者ではないことがわかるのがいいい。
しかしね、犯行の動機はわかるとして、何故それまで4回も誘拐を繰り返してきたのかを含め、彼らの求めるものが何なのかがわかりづらい。
子供の命?お金?医師一家に苦しみを与えること?
その辺りに一貫性がないので犯人一家の憎しみも伝わりにくいのが残念。



セロン嬢は子供を心配する母親としての演技はいいですが
美貌を武器に色を仕掛けてくるのは一般人の妻としては大胆w
終盤は思いがけない大アクション映画になりましたね。
一誘拐事件に立ち向かう普通の家族ですぜ。スケールあわなすぎ。

ま、しかしツッコミどころは多々あれど、ベーコンさんが頑張ってるからいいです。
イカれてるけどちょっと優しくて、あい変わらず痛い目に遭って、脱いで
ヘリコプターの追跡を巻いて鼻高々になったり
「わ、自分臭っせー」とか言っちゃうし。
途中ゾンビみたいな顔色になるベーコンさんはやっぱり最高♪

エンタメ性重視で観れば楽しめます。

★★★☆




過ぎゆく夏
2012年11月28日 (水) | 編集 |



今日の美女はへザー・グレアム!!
『過ぎゆく夏』で、キュートなへザーちゃんを堪能しました。





過ぎゆく夏
1991年(アメリカ)
原題:Shout
監督:ジェフリー・ホーナデイ
出演:ジェームズ・ウォルターズ、 ヘザー・グレアム、 ジョン・トラヴォルタ、 リチャード・ジョーダン  
  


1950年代半ばのテキサス。ベネディクト少年院では厳格な院長のもと少年たちはがんじがらめに管理されていた。ある夏の日、新任の音楽教師ジャック・ケイブ(ジョン・トラヴォルタ)がブラスバンドの指導にやってくる。

50年代のテキサの更生施設を舞台に、ロックに魅了され初めての恋を経験する
少年たちのひと夏を描く青春映画です。
ジェシー(ジェームズ・ウォルターズ)は少年院の厳しい管理に反撥する問題児
彼は夏休みに帰省した院長の娘サラに恋心を抱きます。
サラを演じるのが22歳のへザーちゃん。
大きな瞳がお人形さんみたいに可愛いくて可憐です。

ジェシーは院のブラスバンド部にも所属していて、メンバーたちと独立記念日の演奏の練習をしているのだけど、これがチンタラとして拉致があかない。見かねた院長が音楽指導に雇うのがジョン・トラヴォルタ演じるジャックで大のロック好き。

50年代、まだロックは不良の音楽とされていた頃、
ジャックにより紹介されたロックの音とリズムに少年たちはたちまち魅了されていきます。
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で初めてロックを聴いた若者たちが
ダンスホールでノリノリに踊りまくるシーンがあったけれど、それと同じ感覚でしょう。
壊れたラジオを修理して初めてラジオを聴くシーンの少年たちの衝撃と興奮。
院を抜け出して忍び込んだダンスホールでの黒人によるジャジーな演奏と躍動感溢れるダンスの素晴らしいこと。見るものも少年たちと一緒にロックの魅力に取り付かれていくんですよね~。

ジョン・トラヴォルタ演じる音楽教師は、ある過去を背負っている男。
ダークな側面も見せながら、教師と少年たちが互いに過去や将来に向き合うことを
学んでいくという描き方も意外性があって良かった。

テキサスの風景や動物たちなど、雄大な自然を見せる映像が秀逸で
ロックを堪能し、若者の成長に心が洗われる素晴らしい映画です。
でも『パルプフィクション』前で不遇のトラヴォルタはこの演技でラジー賞受賞。
歌やダンスも披露してくれて嬉しかったし、納得いかないなぁ。
しかもこれ日本でもDVDになってないのは不思議。

再評価されるべき隠れた名作だと思います。
トレーラーも探せなかったのでラストシーンを見れる動画貼っておきます。
可愛いへザーちゃんもチェックしてね。



★★★★☆
 




ザ・ルームメイト<未>
2012年11月27日 (火) | 編集 |




さて、今日は一つ若手を投入しましょう。
エアロスミスの元ギタリスト、リック・ダフェイを父に持つ美人さんミンカ・ケリー
『(500)日のサマー』のオータムちゃんと言えばわかるかな。
若手と言っても32歳。ナースとして働きながらオーディションを受け女優デビューを果たしたという
ちょっと変わった経歴の持ち主です。




ザ・ルームメイト
2011年(アメリカ)
原題:The Roommate
監督:クリスチャン・E・クリスチャンセン
出演:レイトン・ミースター、ミンカ・ケリー、カム・ジガンデイ、ビリー・ゼーン、フランセス・フィッシャー

 

田舎からロサンゼルスの大学にやって来たサラは、寮でレベッカと知り合いルームメイトに。一見親切なレベッカだったが、実は彼女には隠された裏の顔があり…。

タイトル(邦題)からブリジット・フォンダ版『ルームメイト』のリメイクかと思ったらそうではないみたい。



本作の舞台となるのは大学の学生寮。
ルームメイトとなったサラ(ミンカ・ケリー)とレベッカ(レイトン・ミースター)は急速に親しくなるものの、レベッカはサラに近づく者に嫉妬を示すようになり、その度合いがだんだん増していくという話。

比較的早いうちからレベッカは異常な側面を見せてくるので、観客は何か起こるぞと構えるわけなんですが、レベッカの狂気は周囲の者に向けられるので、サラ当人に危険が迫る気がしない。
そのため緊張が途絶えるのは残念に思うところで、
しかもサラがレベッカの異常さに気づくのは映画が始まって一時間以上も経ってから。
そりゃあまりに鈍感すぎるだろって話し。
やっぱりスリラーは美しい主人公が恐怖におののいてナンボですよね(笑)
そういう意味ではちょっと痒いところに手が届かないもどかしさがある。

レベッカ役レイトン・ミンスターは悪くないのだけど、狂気の理由を病気に片付けるのは反則。
『ルームメイト』はフォンダに憧れ、やがてそのものになろうとするジェニファー・ジェイソン・リーの狂気が哀しいまでに怖くて最高でした。

ちなみに今日の美女ミンカ譲は『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスとのデートが目撃され話題になってましたね。



★★★



アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいの家族たち
2012年11月26日 (月) | 編集 |



美女特集なんだか熟女祭りなんだかわからなくなって来ましたがw
今日はブロ友る~さんリクエストのエレン・バーキンさんいってみます。
『レインマン』などで知られるバリー・レヴィンソン監督の息子で新鋭のサム・レヴィンソンの初監督作品。
家族のわだかまりと絆を描くヒューマンドラマです。




アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち
2011年(アメリカ)
原題:Another Happy Day
監督:サム・レヴィンソン
出演:エレン・バーキン、ケイト・ボスワース、エレン・バースティン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ジェフリー・デマン、デミ・ムーア


離婚率の多いアメリカでは家族構成も複雑ですね。
夫婦は離婚により他人になっても子供たちの親であることに変わりないわけで、親としての責任を共に果たさなければいけないことがある。その最大のイベントが結婚式でしょうか。




この映画の主人公となるリン(エレン・バーキン)も離婚経験者。
前夫(トーマス・ヘイデン・チャーチ)との間に生まれた長男の結婚式に出席することになり、それぞれの家族や親戚が実家に集まることになります。
リンと現在の夫との間の息子はヤク中、前夫との娘アリスは自傷癖あり、
親戚どもはくだらない噂話してるやなヤツばかりとリンのストレスは溜まる一方。
リン自身も自ら抱えてきた怒りに向かい合うことを余儀なくされる。
そんな折、思いがけない事態が発生する・・というお話。

あらすじだけ読んでもイタい映画であることは想像できるでしょ。
バイオレンスが描かれるわけでもないのに、言葉が人を傷つける。
その言葉を発するのにも哀しい土台があるからだと知ることになり
コメディ風味でありながら切実で生々しいドラマに次第にのめりこんでいきます。

劇中、薬中の息子エリオットを演じるエズラ・ミラー(『少年は残酷の弓を射る』!)君が911のことを引き合いに出して語る台詞に、「どうしようもなく恐ろしく哀しいのだけど、あの事件が人の絆を強くした」というのがあったけれど、それこそがこの映画の全てを語ってるように思いました。

うまく説明できないけど、ぶつかり合ってきた家族も時間がその哀しみを薄れさせることがあるし
家族の「死」も同じように家族の罪や苦しみの枷を一つ取り除いていく。
そんな風に思うときがあります。

このちょっと奇妙な作用を理解する人は心を動かされるでしょうね。
家族の問題に対し、とくに解決作を示す映画ではないにも係わらず最後にはなんだか癒されて、
タイトルにあるように、そのうちに幸せはきっとくるかも と思えるんですよね。

東京国際映画祭で上映されてますが、日本一般公開は12/1~

★★★☆