映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
リンカーン VS ゾンビ
2012年07月31日 (火) | 編集 |
明らかにリンカーン大統領が吸血鬼と戦った『リンカーン/秘密の書』のバチもん。
今度はゾンビと戦いま~す。




リンカーン vs ゾンビ
2012年(アメリカ)
原題:
Abraham Lincoln vs. Zombies
監督:リチャード・シェンクマン
出演:ビル・オバースト・Jr、ケント・イグレハート、 Rhianna Van Helton


 
幼い頃にゾンビに襲撃され母親を失ったリンカーンは
大人になり大統領として南北戦争を指揮していた。
ところが、ある戦隊が突如現れた農民風の集団に食い尽くされ
ほぼ全滅したとの報を受け、リンカーンは敵に立ち向かうべく自ら前線へ向かう。。





リンカーンが精鋭らとともに、ゾンビと戦う様子を描く作品です。
歴史と絡ませながらの、まじめな作りになっててビックリ(((( ;゚д゚)))

リンカーンがポスターみたいな長い斧(?)で、
ゾンビをザックリ、バッサリやっつけるところは期待通りなんですが・・
切り株描写満載でありながらそれほどグロくもない
ゾンビも出演料をケチられたのか、ほぼ無動なのでさほど怖くもないし
かといってユルいユーモアがあるわけでもないから、途中退屈しちゃうんですよね。

まぁ、悪いところばかりじゃなくて
リンカーンとともに戦う人々の中に少年のルーズベルトがいたり
リンカーンの暗殺を企てるブースなんかもちゃんと登場したりで
歴史を組み込んでるのは面白い。




↑これは、リンカーンに肩車されたルーズベルト少年が塀の向こうのゾンビを
銃でやっつける、個人的に唯一ウケたシーン。

リンカーンの国を導く誠実さやロマンス、
ゾンビ退治に異論を唱えるものとの軋轢
リンカーンに忠誠を尽くし散っていく大尉の描き方など見せ場もあって
リンカーンを演じたビル・オバースト・Jrの演技もビジュアルもいいです。
史実に一捻り加えたラストも、さりげにカタルシスを感じたもして。
(ま、よくよく考えたらかなり変てこなんですが)


でも、でもね。
バチもん、かつこの設定で誰がまともなドラマを期待する?
勝手にコメディホラーと思い込んでた私には
立ち位置が定まらず、困ってしまったというのが正直な感想です(笑)

日本公開は未定です。

★★☆


繋がっていく壮大なホラ話の感動『フィッシュストーリー』
2012年07月30日 (月) | 編集 |
伊坂幸太郎の同名小説を、『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督が映画化した
ちょっぴりファンタジーなヒューマンドラマです。





フィッシュストーリー
2009年(日本)
原題:
監督:中村義洋
出演:伊藤淳史高良健吾多部未華子濱田岳森山未來


 
2012年。巨大彗星接近により地球滅亡まであと5時間。

もぬけの殻の商店街を電動車椅子で行く男は
開店中のランプの点ったレコード屋に訝しそうに入っていく。
そこには普通に営業中の2人の従業員。
「おたくら何やってんの? 地球が滅亡するんだよ。知ってるよね?」


ネットレンタルのお勧めにあったので観たのだけど
「地球滅亡?」「パンクバンドの解散曲が地球を救うお話?」と
その奇想天外な設定にまずビックリ。

映画は数十年の時間を行き来して
先駆的パンクバンドの「逆鱗」メンバーの葛藤や、
気弱な青年の合コンの一日、
はたまた修学旅行中にシージャックに会ってしまう女子高生など
異なる5つの時代のエピソードを紡ぎます。

正直、「地球滅亡の話はどこいったの?」と心配になる頃
物語は、驚きの因果関係で繋がり始めるんですね~。



小さいときには仮面ライダーなど
「正義の味方」を謳うTV番組を観ていたけれど
いつしか観なくなってしまうのは、そんなのはマヤカシだと気づくから。

「この世に正義の味方なんて存在しない」
「世界を変えるようなことが自分にできるはずがない」
「ましてや、世界の滅亡を止められるはずもない」

それは、「自分たちの音楽が売れるわけがない」 
と結論付けた逆鱗のメンバーが辿った道と同じ。




だけど、自分たちの音楽を信じ、成功を夢見ていた彼らの情熱が
最後のレコーディング曲「フィッシュストーリー」を生み、
ある奇跡を起こすことになる。
その曲の誕生もまた、小さな偶然の繋ぎ合わせ。

ちょっとフィッシー(うさんくさい)な内容でありながら
繋がって、繋がって、一気に映画を動かしていく終盤の展開に興奮し
泣きそうにもなった。

人ひとりの力は小さいけれど、情熱や希望は
誰かに影響を与え、大きな力を生むこともあるのかもと思える
素敵な作品でした。

トマトメーター100%
この痛快さを日本人以外の映画ファンも理解してくれてるのが
嬉しいじゃないですか。

★★★★


チビうさちゃんの動画です
2012年07月29日 (日) | 編集 |
blog_import_566b993f2c993.jpeg 

朝のウォーキングに出かけようとしたら、一人たそがれるウサギさんがいたのでパチリ
後姿に哀愁があるでしょ。

最近 新人さんがニンジンを食べに来ます。
一番小さい子なんて、最高に可愛いんですよ~。

その子もチャンスがあればカメラに収めたいですが
今日は、二番目に小さい子の動画を載せますね。
メモリー不足ですぐに切れちゃいました。
カメラも揺れます。ごめんなさい。



そして続きを撮ろうと思ったら、それもすぐに切れました。
しかも私の姿に気づいて逃げる直前w
5秒だからマジで一瞬です。怒らないでね(笑)






P・フォークと女子プロコンビの大奮闘プロレス映画『カリフォルニア・ドールズ』
2012年07月28日 (土) | 編集 |

ビューティ ビューティ~ ビューティ ペア~
ビューティ ビューティ~ ビューティ ペアーーー


今日は美しき女子プロコンビとピーター・フォーク演じるコーチが
夢を掴むまでを描く『カリフォルニア・ドールズ』を。

『何がジェーンに起こったか』『特攻大作戦』などの名匠ロバート・アルドリッチ
遺作となった作品です。





カリフォルニア・ドールズ
1981年(アメリカ)
原題:
The California Dolls
監督:ロバート・アルドリッチ
出演:ピーター・フォークヴィッキー・フレデリックローレン・ランドン
バート・ヤングトレイシー・リード


 
骨太で多彩な作品を多く手がけたとされるアルドリッチ監督は
こんなチャーミングな作品で、監督人生を終えられたんですねぇ。

カリフォルニア・ドールズのコンビ名を持つアイリス(ヴィッキー・フレデリック
とモリー(ローレン・ランドン)。
美貌も実力もありながら、いまだ無名の2人は
老マネージャー(ピーター・フォーク)とともに、
アメリカ国内を巡業しながら、いつかビッグなタイトルを掴むことを夢見ている。

挫折を味わい、時にはくじけそうになりながらも支えあう二人と、
2人を全身全霊で愛し、勝利に導くコーチ。
貧しいながらも夢に向け準備する様子をロードムービー風に
そして映画の大半をリング上の戦いとして描き
彼らの信頼関係を本物の迫力とエンターテインメントで見せる手法です。





まず、こんな美しいプロレスラーもいたもんだなぁと思って観てたのだけど
彼女らはレスリングは素人の女優さんだったというから驚き!
CGや編集でごまかしたものではない迫真の闘いぶりは見事で
プロレスには詳しくないけれど、プロの試合に匹敵するクオリティだったんじゃないかな。
途中の泥んこマッチで美しいお胸を披露してくれるサービスも嬉しいところ
・・って、私は男かw





レフリーのパフォーマンスはユーモラスだし
ロッキーでおなじみのバート・ヤングを出してみたりの配役も面白く、
監督の遊び心も嬉しい。


登場シーンのド派手な演出・・
小林幸子さんは絶対これを真似したんだよね(笑)

全編を通し、特別ドラマティックに仕上げているわけではない。
主人公とは言え、反則まみれの相手には目には目をの反撃も加える。
けれども根本にあるスポーツマンシップが自然な感動を呼ぶ。
それがスポーツ映画のいいところだよね。

さて、ロンドンオリンピックも幕を開けた。
今年はどんな興奮が待ってるかな。


★★★★







赤ちゃんはやっぱり天使『Ricky リッキー』
2012年07月26日 (木) | 編集 |
今日は子役が可愛い映画ということで、
フランソワ・オゾン監督の『Ricky リッキー』を。




Ricky リッキー
2009年(フランス/イタリア)
原題:
Ricky
監督:フランソワ・オゾン
出演:アレンクサンドラ・ラミーセルジ・ロペスアンドレ・ウィルム
ジャン=クロード・ボル=レダ
メリュジーヌ・マヤンス


 
娘のリザと暮らすシングルマザーのカティ(アレクサンドラ・ラミー)は、
勤め先の工場の新入り外国人パコ(セルジオ・ロペス)と出会い、一緒に暮らし始める。
間もなく赤ちゃんを授かり、リッキーと名づけるが
何故か泣いてばかりのリッキーに二人は疲れ果て、やがてパコは家を出る事態に
そんなとき、リッキーの背中に翼が生えはじめ、やがて部屋を自由に飛び回るようになるが・・


バツイチ同士の結婚が、翼の生えた赤ちゃんの誕生によって揺らぐという話です。
オゾン監督には珍しいファンタジーな題材だけど、
描かれるのは母性であり、家族の再生ですね。



リッキーがとにかく可愛い。
赤ちゃんが可愛いのは、生き抜くために備わった生けるもの全ての特典であり、
両親の愛情を受け、家族を形成していくための源でもあるよね。

ところが、本作のカティとパコは「親」としては未熟。
結婚前のカティは娘のリザを置いて、新しい恋人パコとのデートに夢中になる
女の身勝手さの描き方において、オゾン監督はちと厳しい視点を持ってますね。

赤ちゃんを授かってからも、何故か泣き止まないリッキーに疲れ果てるカティ。
やがて背中にアザのようなものを見つけ、パコの虐待を疑うと
パコは怒って家を出てしまう始末。

けれどもアザかと思った背中の部分から翼が生え始めると
カティは母親の表情を見せ始めるのね
手羽w(これが意外にグロい)の長さを測ったりする様子はシュールだけれど
初めて翼を羽ばたかせ空を飛ぶリッキーを見つめる瞳は
驚きながらも子供の成長に目を細める親の姿と変わりない。
赤ちゃんの誕生に自分の存在危機を感じていた娘ちゃんも
ママを助けようと、懸命にリッキーの世話をしていてけなげです。

でも、空を飛ぶ赤ちゃんを世間が放っておくはずもなく
映画はある事件を迎えることに・・



この映画の中のリッキーの役割はなんだったのか
それはやはり「翼」に象徴されるように「天使」だったんでしょうね。

未熟な両親への予行練習、、と言うと変かもしれないけれど
ぎこちなかった家族がリッキーの出現により揺さぶられながらも
結局は心を繋げていく。

最後は、パコのバイクで登校する娘ちゃんが、
パコの背中に回した手に力を込める
それだけで新しい家族の再生を感じさせる素敵なシーンだよね。

クライマックスで空を羽ばたくリッキーに向けるカティの瞳は
成人し親元を離れるわが子を、寂しいけど誇らしくみつめる母のそれに似て
ラストシーンの柔らかな表情に重なりました。
子育てに疲れた夫婦、これから親になる若いカップルにもぜひ観てほしい作品です。


       *旧ブログ記事を移動、加筆しています

★★★☆