映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
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クライング・ゲーム
2012年03月31日 (土) | 編集 |
今月はセント・パトリック・デイにちなみ、アイルランド関連の作品を何本か観てきました。
最終日、トリを飾るのはやっぱりこれ。
アイルランドを代表する映画監督ニール・ジョーダンの傑作ラブサスペンス『クライング・ゲーム

the_crying_game.jpg

クライング・ゲーム
1992年(イギリス)
原題:The Crying Game
監督:ニール・ジョーダン
出演:スティーブン・レイジェイ・デビッドソンミランダ・リチャードソンフォレスト・ウィテカーエイドリアン・ダンバー

【ストーリー】
IRAのテロリスト、ファーガスは人質に取った黒人兵士と奇妙な友情で結ばれる。そして彼の死に立ち会い、彼の恋人に会う約束を交わす。ファーガスは身分を隠してその女性に近づくが、ミステリアスな魅力を秘めた彼女にやがて心を奪われていく……。(映画.comより)

IRAメンバーが黒人兵士ジョディ(フォレスト・ウィテカー)を拉致監禁したのは
ジョディの命と引き換えに仲間の釈放を要求するためで、猶予期限は3日。
麻袋を被せられ、メンバーで交互に監視される中、
唯一ジョディを人道的に扱おうとするIRAメンバーファーガス(スティーブン・レイ)との間に
奇妙な友情が生まれていきます。
しかし期限が迫り、死を覚悟したジョディはファーガスに頼むんですね。
「自分が死んだら、ロンドンにいる恋人に、愛していたと伝えて欲しい」と。

ここまでの過程が丁寧で、アイルランドの国民性や暮らしぶりまで垣間見れるのがいい。
あんな汚いアジトでも、お茶は欠かさないのもアイルランド的。
アカデミー賞脚本賞を受賞しただけあって、ジョディとファーガスの間に交わされる会話にも
生い立ちや差別やら、文化に至るまで盛り込まれていて秀逸。
友情や互いをリスペクトする気持ちがしっかり描かれているから
後半、ロンドンにジョディの恋人を探しにいくファーガスの行動にも必然性が生まれる。
IRAのメンバーにはなったけれど、もともとボランティア的な気持ちだったファーガスは
他のメンバーのようになれないことにも気づいている。
ジョディに「いい奴」だと自分のサガを指摘され、そのサガに正直に生きる
勇気を貰ったとも言えるでしょう。
あるいは、写真で見たジョディの美しい恋人ディル(ジェイ・デヴィッドソン)に、
最初から恋していたのかもしれない。

かくしてロンドンに赴くファーガスですが、そこからは思わぬ展開が待っていて
予想を超えたラブサスペンスになっていくんですね~(笑)←なぜ笑うw

私がこの映画に惹かれるのは
登場人物の孤独に共鳴するからかな。

IRAのエリート風なリーダーピーターも、美しい女闘士を演じたミランダ・リチャードソン(彼女が強烈)も
どうしてそんな風に生きなきゃいけないんだろうと哀しくなる。
IRAのお話に刹那感はつきものですね。

けれどこの映画は、ラストちょっと意外なところに落ち着くんだよね~。
さんざん、ミステリアスかつノワールに展開していながら
しかも薄幸顔のスティーヴン・レイなのに、最後こう来るか?ってなもんで
正直、一瞬腑抜けになったのだけど(笑)
最終的には幸せな気分になったからOKw



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ドライヴ
2012年03月31日 (土) | 編集 |


ドライヴ
2011年(アメリカ)
原題 Drive
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリングキャリー・マリガンブライアン・クランストンクリスティーナ・ヘンドリックスロン・パールマンオスカー・アイザックアルバート・ブルックス

【ストーリー】
「きみに読む物語」「ブルーバレンタイン」のライアン・ゴズリング主演で、昼はハリウッド映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手として働く孤高の天才ドライバーが、愛する女性を守るため裏社会を相手に命がけの戦いを繰り広げる姿を描いたクライムサスペンス。(映画.comより)



今日は、ライアン・ゴズリング主演、デンマークの新鋭ニコラス・ウィンディング・レフンカンヌで監督賞を受賞した『ドライヴ』。
こちらではもうDVDになってますが、スクリーンで観て以来再見はできてないので
以下は9/23付けの記事を、ほぼそのまま持ってきました。


修理工をしながら時にはハリウッドのカー・スタントマンをこなす男、ドライバー(ライアン・ゴズリング)は強盗の逃走を手助けをするプロの逃がし屋という二つの顔を持つ男。
彼はある仕事を引き受けたことで、犯罪に巻き込まれていくことに・・。
 
この映画を観終えた時に、「任侠ものっぽい」と感じ、ツイッターしました。
勿論マフィアが出てくる映画というのもあるんだけど
ゴズリング演じるキャラクターの静かでサイコなところと、クライムシーンのグロさが北野映画に似てるのではないかと思ったんですね。
ま、思ったというのは、私が北野映画を観てないからなんですがw
うわさに聞いた印象からね(笑)
 
とにかく、冒頭の逃走シーンからカッコいい。
ドライバーは必要以上の暴走をするわけではなく、時には静かにパトカーの後ろについたり、
ヘッドライトを消し、トラックの陰に隠れたり。
その駆け引きが、カーチェイス以上にスリリングでクールなんですね。
 

これは犯罪ものであると同時に、ラブストーリーでもあって
今回ドライバーのお相手となるのがキャリー・マリガン
服役中の夫を持つ一児の母であるマリガンが、控えめながら、孤独さを漂わせる。
ゴズリングはマリガン母子と交流しながら、それまで見せたことのないであろう笑顔を見せるんですね。
背景をほとんど語らない映画だけど、そのひと時だけが
ドライバーにとっての安らぎの時であることがわかる。
子供と「瞬きをしない」ゲームをするのだけど、それはラストのちょっとした伏線になってました。
 
主演はヒュー・ジャックマンが予定されていたのそうだけど
ゴズリングが演じたことで、映画の「静」が生きてきたと思います。
彼の演じるドライバーのクールでサイコな部分は、ジャックマンだと出せなかったのではないか
映画も、もっとアクションものに傾いていた気がします。
 
最後までゴズリングはドライバーと呼ばれ、役名はありません。
そのことで、ただそのときを生きる孤独な男の刹那感がいっそう際立ちました。

部分的にえらくグロいところがあるし、静かな作風も好みの別れるところかもしれません。
でも渋くてカッコよく、何よりロマンティックでクール。
音楽やファッションが70年代風なのは、ライアン・オニール主演の同タイトルの映画を意識したのかな?

ついに公開 お見逃しなく!




クローネンバーグ新作『危険なメソッド』
2012年03月30日 (金) | 編集 |


危険なメソッド
2011年(イギリス・ドイツ・カナダ・スイス)
原題 A Dangerous Method
監督:デビッド・クローネンバーグ
出演:キーラ・ナイトレイビゴ・モーテンセンマイケル・ファスベンダーバンサン・カッセルサラ・ガドンアンドレ・ヘンニック

【ストーリー】
若き心理学者カール・ユングは、恩師である精神分析学者ジークムント・フロイトとともにひとりのロシア人女性患者の研究を進めていくが、やがて彼女の存在がユングとフロイトの関係に変化をもたらす。(映画.comより)


デビッド・クローネンバーグの新作がフロイトとユングを描くものと聞いた時点で
「へ?」って思ったモンですが、
なるほど、クローネンバーグらしく、それぞれの歪んだ心理が描かれていて
ただのバイオグラフィーにはなってないですね。

本作は、二人の確執の裏に存在する一人の女性の実態を描き出しながら
フロイトとユングの人物像に迫るというもの。
その問題の女性ザビーナを演じるのがキーラ・ナイトレイです。

酷いヒステリー症状で病院に強制収用されたザビーナの治療を担当するのが
駆け出しの精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)。
ユングはザビーナに対話による治療を施すにあたり、
著名な精神科医フロイト(ビゴ・モーテンセン)に相談します。
こうして二人は出会い、ザビーナの症例を共同研究するんですが
フロイトはユングの内なる精神の抑うつまでも暴いてしまう。
やがてユングはザビーナの治療に自分自身の抑うつの解放を重ね
結果ユングとザビーナは禁断の関係になっていくんですよ。



今回、クローネンバーグらしいグロを探すとすると、
まっさきにヒステリー時のキーラの顔を挙げます(笑)
映画を通しずっとこのブス変顔だったらどうしようかと思うほどだしw
こんな顔で頑張ったキーラだけど、監督の求めた過激な性的シーンは受け入れず降板を希望、それでも折り合いをつけ、結果マイルドなものへと変更されたようだけど
胸をさらけだし、Mなるベッドシーンまで演じたチャレンジ精神には拍手でしょう。

上手いと思うのはフロイトを演じたビゴですね。
流れるような独特のリズムで、切れ間なく話す
一見穏やかに見えて、その実会話をコントロールする威圧感がある。
こんなビゴの演技は初めて見ました。
一方、ファスベンダー演じるユングは情熱はあるけど、どこか鈍感なところもある
ナチス台頭の時期にあって、ユダヤ人であるフロイトの恐れを理解しない。
妻の財産力に支えられたところも、フロイトには気に入らない。
二人の間に軋轢が生じていく様子は見もので、心理劇として見ごたえがありました。

ただ、心理学者同士の会話は私には難しく
聞きなれない言葉を辞書で引きながらの鑑賞は辛いものがあったのねぇ。

私は、付け焼刃的な知識しか持たずに鑑賞したのだけど
二人の人となりや理論に詳しいほど楽しめる映画かと思います。

日本公開は今のところ未定





俺たちサボテン・アミーゴ
2012年03月29日 (木) | 編集 |


俺たちサボテン・アミーゴ
2012年(アメリカ)
原題 Casa de mi Padre
監督:マット・ピードモント
出演:ウィル・フェレルディエゴ・ルナ、ジェネシス・ロドリゲス、ガエル・ガルシア・ベルナル、ペドロ・アルメンダレス

アカデミーが終わったこの時期は、賞レースに絡むような大作は公開されず、
劇場から足が遠のき気味。
そういう時にこそ、ユルめのコメディを楽しみたい。
ってことで、観てきました。
なんと、ウィル・ファレル主演、ガエル君、ディエゴ君共演のラテン・コメディです。

ウィル・フェレルが演じるのは、父の所有する牧場でまじめに働くアルマンド。
金銭面の問題を抱えた牧場経営に頭を痛める折り
ビジネスに成功した弟ラウル(ディエゴ・ルナ)が
美しいフィアンセ、ソニア(ジェネシス・ロドリゲス)を伴い帰郷。
これで牧場も安泰 に見えたが、ラウルは麻薬売買に関わっていることが発覚。
しかもメキシコで最も恐れられる麻薬王オンザ(ガエル・ガルシア・ベルナル)と対決の意気込みだ。
そんな中、アルマンドは弟の婚約者ソニアに恋してしまったから、さてどうする?
ってな作品なんですね~。

これね、アメリカ映画なのにほぼ全編スペイン語。
どうやらメキシコでクサい&大げさで有名な映画のリメイクらしく
弟の婚約者を好きになってしまうという許されぬ恋の行方や
家族の物語など濃いドラマが展開するのね。
タランティーノ風バイオレンスシーンもなかなか。
でも、アメリカ人のウィルがメキシコ人を演じる時点で笑いが出るわけで
リメイクと言うよりもパロディでしょうか(笑)

製作も努めるウィルはメキシコ人俳優に混じって立派に(判断できませんがw)スパニッシュを喋り
いつもの汚さを封印、おぼこくて誠実なメキシコ人青年を演じてるんですよ。
アルマンドに恋するソニアを演じる女優さんも飛び切り美しく
そんな美女に愛されるのもまた笑えるところだけど、二人の恋は何気に情熱的。
ラブシーンには爆笑でした。ウィルのお尻は要りませんから(笑)

監督はサタデー・ナイト・ライブの脚本を手がける方だそうですが
ぬいぐるみ風の動物が出てきたり、いかにも低予算なのが逆に味わい深い。
特筆すべきは、ウィルも加わってのラテンの音楽ね。
メキシコの大衆映画って音楽が要なんでしょうね。
ちなみにインタビューで、この映画の話があったときには冗談だと思ったよと笑っていた
ガエル君、今回は歌いませんw

アメリカ人って、字幕の映画を嫌うので、興行成績は悪いし
今日も私と友達の二人貸切状態だったけど、
おバカでドラマティックで楽しかったですよ。

トレーラー貼っておきます



<8/17追記>
9月にラテンビート映画祭での上映が決まったようです。
上映タイトルが『俺たちサボテン・アミーゴ』になってたので
正式かどうかわかりませんが、それでで表記してます。
やっぱり「俺たち~」(笑)













アポロ18
2012年03月28日 (水) | 編集 |


アポロ18
2011年(アメリカ)
原題 Apollo 18
監督:ゴンサーロ・ロペス=ガイエゴ
出演:ウォーレン・クリスティー、ロイド・オーウェン、ライアン・ロビンス

【ストーリー】
1961年から72年にかけて計6回の有人月面着陸を成功させたアポロ計画は、アポロ17号を最後に突然打ち切られる。しかし、極秘に記録された映像フィルムの中には、存在しないはずのアポロ18号が月面に着陸し、乗組員が恐るべき事件に直面する様子が映し出されていた……。(映画.comより)


どうだろうと思ってた本作も公開が決まったようなので、サクッと移動記事です。
が、ここのところ旅客機の機長が異常言動で操縦室を締め出され暴れたり
その前にもDFW空港を出発したAA機で乗務員が「墜落する」と騒ぎながら
異常な機内アナウンスを繰り返し、乗務員、乗客で取り押さえたりという事件が続きましたよね。
空の世界で何か妙な陰謀が起きてないですか? 怖(; ̄Д ̄)

月面着陸を果たしながら、地球に帰還することのなかったアポロ18号
しかしNASAは、アポロ18号のミッションはキャンセルされたとし 全てを闇に葬り去った。
宇宙飛行士たちに何があったのか?
 
なーんて話で、興味そそられたんですが、あまり良い評判を聞かなかったので
劇場鑑賞をスルーし、DVDでお家鑑賞した作品です。
 

コンセプトは面白いですよね。
本作は、残されたフィルムから驚愕の真実を知ることになるというもので
いわゆる陰謀説を背景にした都市伝説を、
モキュメンタリー仕立てて描いております。
SFホラーっということで、おおよその予測はつくでしょうが
クルーは月で思わぬものに遭遇する。
ま、自転車に乗ったおばちゃんに遭遇する  わけないんで(笑)
パラノーマル的に、設置カメラのモニターにうごめく何かにドキッとしたり
その何かの正体が徐々にわかってくる過程がちと不気味。
一瞬にしてクルーを襲う、「それ」に思わずヒ!Σ(゚д゚;)ってなることもあり
世間の評判から、ハードルを下げていたので、思ったよりも楽しめました。
 
監督はスペインのゴンサーロ・ロペス=ガイエゴ
製作に『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフが関わってます。
無名の俳優を使ってリアリティを出そうとしてますが
それが裏目に出たか、キャストのキャラが生きてこないため
ドラマに深みが出ないのが残念なところで
大半はちょっと眠い・・・

NASAの判断、クルー同士の友情と葛藤など
もう少し面白く描くことも出来る題材だろうと思うのだけど
それだと既視感ありありになるかな。
 
タイトルから『アポロ13』のような感動宇宙ものを期待すると失敗します。
私が邦題をつけるなら、
『パラノーマル・エイリアン  -そしてゾンビー』
ヾ(*>∀<)ノ゙キャハハッ ひどすぎる~w


日本公開は4/14~




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