映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
ヤング≒アダルト
2011年12月20日 (火) | 編集 |
 
『マイレージ・マイライフ』のジェイソン・ライトマン
『JUNO/ジュノ』の脚本家ディアブロ・コディと再びコンビを組んだ作品です。
ヤング≒アダルト(2011) アメリカ
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロン/パトリック・ウィルソン/パットン・オズワルト
   エリザベス・リーサー/コレット・ウォルフ
 

ヤングアダルトというのは、チケット売り場の一件で勉強させてもらったけどw
14歳から21歳くらいまでの若者をさすんだそうで
この年代を対象にした小説のジャンルともなってる言葉なんですね。
 
そのヤングアダルト小説を執筆(でもゴースト)してるのが、主人公メイビスで37歳バツイチ。
彼女は朝起き掛けにコークを2リットルペットボトルからラッパ飲みする女
普段の格好もこんな風で、生活もなんだかだらしないのねぇ。
 
そんなメイビスが執筆中のシリーズ終了を告げられむしゃくしゃするある日
新着Eメールの中に、高校時代の元彼の名前を発見する。
なんとそれはベイビーシャワーの招待状。
なんでやねん!
メイビスは元彼とよりを戻すべく、故郷に向かうのだった。
 
 
 
いや、なんでやねん!はこっちの台詞w
っていうお話なんですよ(笑)
 
セロン嬢は田舎町の元学園クィーンで、美貌に自信あり。
元彼(パトリック・ウィルソン)を誘惑して、
二人で新しい人生を築こうと本気で思ってるからたちが悪い。
映画は久々に故郷に戻ったメイビスの奮闘をみせながら
その大人になりきれない大人たるところを描きます。 
 
なんでメイビスはこんな女になっちまったのか というのが次第にわかってきて、そこは切ない。
彼女は今でも当時聴いていた音楽をカセット(!w)で聴いていて、
彼女の中で時間が止まってしまってるんですよね。
 
でもね、大概の映画って、トラウマを抱えた人間の再生を描くじゃない?
ところがこれはちょっと違う。
脚本家コディによると、こんなビッチ、世の中にいるんだよということらしく
監督ジェイソン・ライトマンは、この映画に何のメッセージも込めていないと言ってます(爆)
ただ、メイビスを見て、そのみっともなさの中に自分をみつけてしまうと
この映画はたまらなく愛しいものになるはず。

自分の現実の落ちぶれ具合を自覚しつつも、
故郷ではイケてる自分に羨望の目が集まるに違いないという勝手な思い込み。
でも故郷でさえも自分を客観的に見ることを余儀なくされる

成長とか再生はそう簡単にはできないけど
こうして猫パンチを食らいながら、人は自分に折り合いをつけいくんだと思う。

またしばらくして再見してみたい一本。
 
 

レッド・ステイト
2011年12月19日 (月) | 編集 |


『クラークス』のケヴィン・スミス監督がホラーに挑戦したことで話題になった作品です。





レッド・ステイト
監督:ケヴィン・スミス
出演:ジョン・グッドマンマイケル・アンガラノマイケル・パークスメリッサ・レオ/カイル・ガルナー
スティーヴン・ルート




Hしたいお年頃のトラヴィス、ジャレッド、ビリーレイの高校生三人組は
出会い系サイトで知った女性の元へウハウハで車を走らせる。
3人を待っていたのは年増のサラ(メリッサ・レオ)。
ビール片手にトレーラーハウスから出てきたサラにドン引きしつつも
この際顔は二の次と心を決めてきた3人は、サラに進められるままにビールをグビっ。
そしてバタリ 睡眠薬を仕込まれていたのだ。
司祭の説教の声に目を覚ましたジャレッドは、
自分が檻の中に入れられていることに気づき驚愕する。
そこは教会。信者が司祭の話を熱心に聞いており、その中にサラがいた!




H目的で出かけた3人が、とてつもない恐怖を味わうことになるというお話です。
いわゆる田舎に行ったら襲われた系ですが、相手が宗教がらみなのが恐ろしい。

タイトルのレッド・ステイト(赤い州)というのは、共和党の勢いが強い州のこと。
共和党というのは、支持基盤のキリスト教右派の影響から、反同性愛・反中絶を強固に主張する政党で、本作で少年たちの捕らえられた教会は、キリスト教原理主義者のカルト集団なんですね~。

少年たちは教会から脱出することができるのか。
うーん、ケヴィン・スミスは、多分映画の方向性を考えあぐねたんだろうなぁ。
というのも、最初にこの映画のニュースを聞いたときには本格ホラーって話だったけど、実際には、スリラーからアクション、しまいには、ポリティカルなブラックコメディになってるんですね(汗)
途中ファンタジーとも言えるシーンがあり、そこではぞぞっと鳥肌が立つ思いでしたが
オチが逃げ腰 んんんん

これ実は別エンディングというのがあるらしく、そちらはかなり本格的な
ファンタジーホラーになってる様子。
多分それが最初の構想だったのでは?と思ったし、そっちを観たいわ。

とはいえ、連邦職員を演じたジョン・グッドマン
いっちゃってる司祭を演じたマイケル・パークス
その娘で狂信的な信者メリッサ・レオと実力者が脇を固め
88分というコンパクトさながら、
先の読めないスリリングな作品に仕上がっていました。


 


■トラックバックありがとうございます


 


Tracked from 銀幕大帝α at 2013-01-20 15:12 x


タイトル : レッド・ステイト
-感想-おバカなティーンってのはヤリたかったら容姿・年齢問わずに誰でもいいんかね?わたしゃ、あんなオバサン相手にするのは無理やわ。酒の力借りても起たんわ。「ホモは悪だ!!」そう唱える神父が支配するキチガイ宗教団体に拉致されてしまった男子青年3人組......more


Tracked from CINEmaCITTA&.. at 2013-05-01 19:13 x

タイトル : レッド・ステイト
【レッド・ステイト】 RED STATE アメリカ 2011 (未) 監督・脚本 :ケヴィン・スミス  出演 :マイケル・パークス / メリッサ・レオ / ジョン・グッドマン / マイケル・アンガラノ 他 (シッチェス映画祭グランプリ作品)     最近少しずつ撮る映画のジャンルの幅が広がってるようなケヴィン・スミス監督の最新作ですね。 『 クラークス 』 で一躍有名になり、コメディのジャンルでは知......more

 


 







ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 
2011年12月17日 (土) | 編集 |
 
『ミッション:インポッシブル』シリーズ第4弾となるトムちんの新作観てきました。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル (2011) アメリカ
監督:ブラッド・バード
出演:トム・クルーズ/ジェレミー・レナー/サイモン・ペッグ/ポーラ・パットン/ミカエル・ニクヴィスト
   ウラジミール・マシコフ/ジョシュ・ホロウェイ
 
今日は初登場2本斬り~。
まずはお友達のレビューがこれで埋め尽くされる前にこちらから。
 
いや~、面白かった。
Extream diditalの大きなスクリーンでスリリングなアクションを堪能しました。
シリーズ最高という評価を目にしますね。
 
今回はロシアの刑務所から脱獄するシーンから始まるのだけど
しょっぱなからトムちんのわがままぶりが最高。
時を同じくしてクレムリンで爆破事件発生、
なぜかその容疑をかけられたイーサン(トム・クルーズ)らのIMFのチームが
孤立無援の中で事件の黒幕を追うというお話し。
 
まずは世界を股にかけ、過酷なアクションに挑戦したトム・クルーズあっぱれです。
世界1の高さを誇るドバイの超高層ビルでのアクションを
スタントなしにこなしてるのには、頭が下がりますよ。
ワイヤーなんかをいっぱい使ってはいるでしょうけど、地上130階ですよ。
もはや『ハートロッカー』のジェレミー並に
刺激なしには生きていけない病なのかもしれないね。
 
 
でも凄いアクションもずっと観てると案外疲れるし、飽きてくるものだけど
(実際120分に納めてくれるといいと思ったし)
本作ではサイモン・ペッグの天然のユルさがいい塩梅に絡んでくるから、
笑いもいっぱい。トムちんやジェレミー・レナーとの掛け合いも最高。
 
モチロンスパイ映画らしい、ぎりぎりのところでハラハラさせるプロットもあり
ここで女性エージョントのポーラ・パットンが活躍。
 
終盤のサプライズにはちょっぴりホロりだったよ。
 
監督のブラッド・バードは、『レミーのおいしいレストラン』などアニメを手がけてきた人で
実写の監督はこれが初というから驚き。
新しい旋風を期待したいですね。
 
ひとつ苦言を呈するならば・・
途中長崎・広島という言葉があの形で使われたのだけは、ちょっとなぁ。。。
 
 

アポカリプト
2011年12月15日 (木) | 編集 |
 
『裸のジャングル』に似てる?ってことでメル・ギブソン監督の『アポカリプト』観ました~。
 
アポカリプト (2007) アメリカ
監督:メル・ギブソン
出演:ルディ・ヤングブラッド/ダリア・エルナンデス/ジョナサン・ブリューワー/ラオール・トゥルヒージョ
   モリス・バード/ヘラルド・タラセナ/ルドルフォ・パラシオス/フェルナンド・エルナンデス
 
 

 
マヤ文明後期の中央アメリカのジャングルを舞台に、
平和に暮らしていた部族の青年パウが、マヤ帝国の兵に襲撃された挙句
人間狩りのターゲットとなるというお話です。
 
人間狩りが始まってからのあれこれは、確かに『裸のジャングル』と似てるところがありました。
滝壷にダイブした瞬間には、町山さんがデジャブ感を抱くのも無理ないなぁと苦笑い。
ドンドコドンと太鼓の音で始まり終わるところも一緒だったしね(笑)
 
だけど、『裸のジャングル』がサバイバルを悠長に描いていたのに対し、
こちらの暴力描写とスピード感は半端なく
アクションスリラーとしてのクオリティは『アポカリプト』のが断然高い。
 

パウ(ルディ・ヤングブラッド)には村の井戸に隠した妻子がいるという設定が
タイムリミットなハラハラ感をあおるし
妻は妊婦、息子ちゃんも超健気で可愛いもんだから
お願い、生き延びて~!!と手に汗握り、パウを応援しちゃうんですよね。
 
パウが滝つぼにダイブするシーンは、それまで主人公を支配していた
「恐れ」を乗り越え成長するシーンでもあり、
ここで一気に血が沸きあがるのを感じましたね。
 
パウの反撃もジャングルを知り尽くした男ならではの知恵があり面白い。
 
 
ただ、マヤ人をここまで野蛮に描いたことを含め
時代考証的に問題となる部分もあるのだそうだけど
私は単純に楽しめたからよしでした。
メルギブ、どんだけサドやねん!ってなもんで
映像もお墨付きのグロさなので、苦手な人は要注意かな。
私は観てよかったですよ。面白かった~!!
 


マヤ帝国の宮殿など建築物も興味津々。
マヤ遺跡ツアーに行ってみたい気になったなぁ。
でもここで生首ゴロゴロ・・ なんて想像するとゾッとしそうだけど。
 

裸のジャングル
2011年12月13日 (火) | 編集 |


アクションスターコーネル・ワイルドが主演も兼ねた、サバイバルサスペンス『裸のジャングル』
実話ベースのお話です。




裸のジャングル (1966) アメリカ
監督:コーネル・ワイルド
出演:コーネル・ワイルド/ゲルト・ヴァン・デン・ベルク/ケン・ガンプ


舞台は19世紀のアフリカ。
コーネル・ワイルド演じる男はアフリカに狩猟にやってきたハンターで
原住民の言葉を話すことから、象牙商人に雇われガイドを引き受けます。
ところが欲深い象牙商人がある部族への礼儀を怠ったことから
酋長の怒りを買い、一行は原住民に惨殺されてしまうんですね。

 
裸にされ覚悟を決める主人公(名前なし)
ところが、原住民は行け行けのジェスチャーで彼を解放します。

いいの? ってなもんで走りだす主人公
ところがある距離をいったところで、原住民たちは槍や弓をもって追いかけてくる!
 
 身一つの状態で放り出された主人公が
追ってくる原住民からひたすら逃げることになるわけです。

 町山さんのトラウマ映画館によると、この映画はメル・ギブソンが監督した
アポカリプト』に酷似してるんだとか。
主人公の敵は追ってくる原住民だけでなく
ジャングルに生きる獰猛な野生動物であり、飢えであり、自然でもある

圧倒的に劣勢に思える主人公だけど、彼は知恵と気力を振り絞り
究極のサバイバルを展開するんですよ。

落ち着いた雰囲気だった主人公が、途中から黒澤映画の三船敏郎に見えてくる。
食料を得るために鳥やトカゲを追いかける姿をユーモラスに描いたり
途中原住民の子供と心を通わせるなどの緩急をつけた描き方も秀逸。

でも象牙を得るために象を狩猟するシーンなんかもあり、
今だったら絶対に撮れない作品でしょうね。

 さて、主人公は生き延びることができるのか。

映画は死闘の末にラストシーンを迎えます。
これがある意味スポーツマンシップが感じられる名シーン。