映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】恋の掟
2009年09月30日 (水) | 編集 |

おめでとう 第66回ヴェネチア映画祭 男優賞 コリン・ファース

今年の男優賞はトム・フォード監督のアメリカ映画『シングル・マン』のコリン・ファースでした。
なんとゲイの役とのこと。そう言えば『マンマ・ミーア!』でも何気にゲイの役でしたね。
きっと上手いだろうなぁと想像出来ちゃうのは何故でしょう(笑)

で、コリン・ファースがゲイを演じてる作品をレビューしたかったんですが、見つけられず。。
替わりに今日はこの作品を


恋の掟(1989)フランス/イギリス
監督:ミロス・フォアマン
出演:コリン・ファース/アネット・ベニング/メグ・ティリー/フェアルーザ・バーク/シアン・フィリップス
ジェフリー・ジョーンズ/ヘンリー・トーマス
【ストーリー】
若き未亡人・メルトゥイユはプレイボーイのヴァルモン子爵と共謀し、自分を裏切った男への復讐を企てる。
■感想
ヴェネチア映画祭特集9本目!
ド・ラクロの古典的恋愛小説『Valmont』の映画化。
18世紀フランス貴族社会の頽廃的な愛と性のゲームを描いた古典的恋愛ドラマをミロス・フォアマンが監督したものです。

お気づきでしょうが、スティーヴン・フリアーズ監督の『危険な関係』と同じ原作なんですね。
あっと、わたくし未見ですがm(_ _)m


ストーリーは
若き未亡人がメルトゥイユが、自分を裏切った恋人バスティード伯爵に復讐すべく、社交界きってのドンファン、ヴァルモン子爵にバスティード伯爵の結婚相手で、自分の姪でもあるセシルの処女を奪うように誘いをかけるというもの。
ところが頼みのヴァルモンは人妻トゥールヴェル夫人に夢中だし、セシルは伯爵の結婚を受け入れながらも、若き音楽講師ダンスニーと相思相愛の関係に。そこでまたまたメルトゥユは一考し‥ というドロドロな展開です。

『危険な関係』との人物比較はこんな感じ

メルトゥイユ夫人
グレン・クロース→アネット・ベニング
ヴァルモン子爵 
ジョン・マルコヴィッチ→コリン・ファース
トゥールヴェル夫人
ミシェル・ファイファー→メグ・ティリー
セシル
ユマ・サーマン→フェアルーザ・バーク 
ダンスニー
キアヌ・リーヴズ→ヘンリー・トーマス

まず主演陣のグレン・クロースがアネット・ベニングに、マルコヴィッチがコリン・ファースになってる時点で
ドロドロ度が薄れるのは致し方ないでしょうかね。

アネット姐さんは、美貌を武器に、したたかかつ巧妙に社交界を操る女ぎつねコンでなければいけないんでしょうが
どうしても可愛らしさを隠せません。
コリン・ファースはなかなかカッコいいですが、マルコヴィッチの粘っこさはないでしょうね。
15歳相手に↓こんなことしてしまうプレイボーイ


トゥールヴェル夫人にアプローチし二人の気持ちが通じていくところはロマンティックだったんだけど。。

ただ監督は『アマデウス』のミロス・フォアマンですから、こういう時代物のディテールは素晴らしいものがあります。
街中の大道芸人、市場の様子、劇中上演されるオペラ、ハープシコードを中心としたバロック調の音楽やコーラスも見事で
衣装に至ってはアネット姐さんの美しさもあり、溜め息が出るほど素敵。

フリアーズ版と同時期の製作となったため、フォアマン版が一年遅らせての公開だったことも不利に働いたかもですが
原作に忠実なのはこちらの方らしいです。

全てを牛耳るアネット姐さんの雰囲気故か、陰湿さは控えめ、
驚きのM字開脚で迎えたとしてもしょせん可愛らしく、なぜか明るめロマコメチックではありますが
めくるめく美しさの歴史劇、目の保養になりました。
因にコリン・ファースとメグ・ティリーはこのあと実生活でも恋人同士となり、お子を一人もうけましたが後に破局。



邦題ですが、VHS版は『アネット・ベニングの恋の掟』、DVDになって『コリン・ファースの恋の掟』となってます、、
もうアネット姐さんでは売れないということでしょうか^^;‥ m(_ _)m

(映画】あの子を探して
2009年09月23日 (水) | 編集 |
週末まるまるインターネットがダウンしてました。
ご訪問も更新もできずにごめんなさい。
いつも使ってるPCは今だに不調なので、不便ながらも別のでどうにか更新中。やれやれ( ´Д`)ノ



1999年(中国)
監督:チャン・イーモウ
出演:ウェイ・ミンジ/チャン・ホエクー/チャン・ジェンダ/カオ・エンマン
【ストーリー】
カオ先生が私用で1ヵ月間学校を離れることとなった。そして、まだ13歳の少女ウェイが村長の指名で先生の代行を務めることに。突然28人のやんちゃな生徒たちをまとめる役目を請け負ったウェイだが、生徒が一人も辞めなければカオ先生から褒賞金を貰えるとあって懸命に生徒たちを見張り続ける。そんなある日、生徒の中で一番腕白な少年チャンが登校せずに町へ出稼ぎに行ってしまう。

ヴェネチア映画祭特集5本目 第56回金獅子賞受賞『あの子を探して』

■感想
ヴェネチア映画祭で2度目の金獅子賞となったチャン・イーモウ監督作品です。

成長を続ける中国も、辺境の過疎の村ではまだまだこんなに貧しいんだとちょっとびっくり。
いや、貧しさに驚くというよりも子供たちのたくましさに驚いたな。


村の小学校でカオ先生の代理として一ヶ月働くことになった13歳のウェイ。
村長さんとの約束どおりカオ先生が給料を払ってくれるのか早速確認。
でもカオ先生ももう6ヶ月も給料をもらってないのとことで、どうやら怪しい。
でも一ヶ月ちゃんと働いて、子供たちが一人も減らなければ報奨金をあげると約束してくれたもんだから
ウェイは頑張ります。

はっきり言って、先生家業に興味なし。子供たちのこともどうだっていいとまるっきりやる気なし。
ところがマラソンの選手にと一人引き抜かれ、アッと言う間に一人減る。
連れて行かれたら困るんですけど~ってことで必死で車を追いかけるウェイのカモシカのような走りにもびっくり。
途中転ばなければ車にも追いついてたかも(笑)
ま、この子はリクルートされたのだから仕方ないかと自分に言い聞かせる矢先、一人の少年が姿を消す。
なんと街に出稼ぎに行ってしまったんです。

カオ先生との約束はどうなるの~??とウェイはパニック。
何が何でも連れ戻さなければってことで、街に探しに行くことを決意するものの、街にいくバス代がない。
じゃあ、いくらあれば足りるのかと、クラスのみんなとお金の計算。
足りない分をどうするかって話し合った結果、レンガ運びをしてみんなで稼ごうっていうんだからたくましい。
何個のレンガを運べばいいのか、みんなで何時間働けばいいのかって計算する。
これほど生活に密着した算数の授業もないですねw
あんなにやる気の無かったウェイがいつのまにか本物の先生みたいに見えてくるし、生徒も生き生きw

さてさて、ウェイは無事に出稼ぎ少年を連れて帰ることが出来るでしょうか。
登場人物はみな素人。子供たちのたくましさが清々しく
貧しい子供たちに懸命に教育を与えようとするカオ先生の心意気に感動する作品でした。
乱暴に扱われたチョークを嘆く子供の作文には泣けちゃいましたよ。


★★★★☆