映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ラ・ラ・ランド
2016年12月19日 (月) | 編集 |
la-la-land-sing-dance-trailer.jpg
 ラ・ラ・ランド(2016 アメリカ
原題:La La Land
監督/脚本:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリングエマ・ストーン/キャリー・ヘルナンデス/ジェシカ・ローゼンバーグ/ソノヤ・ミズノ

【あらすじ】
オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく・・(映画.com)


14年に『セッション』で映画界を沸かせたデイミアン・チャゼルの長編監督作品2本目にして、オスカー作品賞有力候補の『ラ・ラ・ランド』を観てきました。

わが地方は日中もマイナス9℃という猛烈な寒気に見舞われてますが、本作が往年のミュージカルをほうふつするとのうわさを聞いてか、ご年配の客が多かったです。
私ははっきり言ってミュージカルは苦手で、今日の客の期待するような感じだったらどうしようと思ってました。
ところどころ、そっち系?と思わせるところもあってビビりかけだけど、後半は目くるめく映画のマジックにハートを完全に持っていかれました!
もうこれはミュージカルというジャンルに収まらない、なんというか新しいジャンルだと思う。
デイミアン・チャゼル最高だぜー。
La-La-Land-Movie-2016.jpg
タイトルの「ラ・ラ」というのはLa Laすなわちハリウッドを有するロサンゼルス、ロスのこと。
この映画は夢を追い求めながらロスで暮らすミア(エマ・ストーン)とセバスチャン(ライアン・ゴズリング)のお話です。
出会った二人は互いの夢を応援します。
でも女優志望のミアはオーディションをいくら受けても受からず、ジャズクラブを持ちたいセバスチャンは好きでもない音楽でお金を得るしかないのが現実で、互いに自信を無くしかけている。ここにはこういう女優の卵やミュージシャンが数えきれないほどいて、多くは夢をあきらめLAを去ることになるんでしょうね。

映画は、果たして二人は夢を実現することができるのか、はたまた恋を実らせることができるのかを、ダンスや歌いっぱいで見せてくれます。2人のシンプルな歌声も素敵。観る前はエマの歌声が気に入っていたのに、映画の中ではゴズリングがいい。彼はピアノも実際に弾いていて、それだけでも惚れ惚れなのに、驚くことに監督はそれをワンテイクで撮ってるんですよ!! ピアノシーンだけでなく、ダンスシーンもワンテイクだったと思う。途中でそれに気づいてマジかとガン見しちゃったもんね。

監督の演出はクラシックなテイストを維持しながらも自由で美しく斬新。
終盤の興奮はネタバレしたくないので書けないけど、切なくて愛おしい最高の一本。
ゴズリングの人気も沸騰すると思うな。
主題歌もかなり好き。オスカーにどのくらい絡むかも楽しみです!




ブログパーツ


【映画】ラスト5イヤーズ
2015年05月13日 (水) | 編集 |


ラスト5イヤーズ(2014)アメリカ
原題:The last Five years
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
日本公開中
作品情報

 あらすじ
ニューヨークで出会った女優志望のキャシー(アナ・ケンドリック)と小説家を目指すジェイミー(ジェレミー・ジョーダン)は激しい恋に落ち、やがて結婚。しかし、夫が若くして成功を収めていく一方、キャリアに伸び悩む妻の心は徐々にすれ違っていく・・・

トレーラー

感想
オフブロードウェイの人気舞台の映画化で、愛し合う二人の破局までの5年間を
時間軸を交錯させミュージカルで描いた一本。 
監督は『P.S. アイラヴユー』のリチャード・ラグラヴェネーズ
キャシーにアナ・ケンドリック、ジェイミーにジェレミー・ジョーダン

男女の出会いから別れを時間を遡らせ描いた作品で思い出すのは
フランソワ・オゾンの『ふたりの5つの分かれ路』。
ライアン・ゴズリングのハゲ具合で時間の経過をあらわした『ブルー・バレンタイン』も同じ系統で、したがって本作も手法としては目新しくないですが、キャシーは別れから時間を遡らせ、ジェイミーは時系列どうりにと、二人の視点を逆方向に向かわせているのが面白いと言えます。

まず、これ最初から最後まで歌うタイプのミュージカルでして
「ジェイミーが出て行った、私は傷ついてる」と陰鬱な表情のキャシーが歌う冒頭から
ジェイミーがベッドでキャシーの服を脱がせるラブラブなシーンまで
とにかくアナとジェレミーが歌いまくる。
知らない楽曲ばかりだったので、ミュージカル苦手な私は正直きっついなぁと思ってしまった(笑)でも結構中毒性があって何度も聴くうちに脳内リフレイン状態になります。
アナとジェレミーのパフォーマンスもいいしね。


『ピッチ・パーフェクト』、『イントゥ・ザ・ウッズ』とミュージカル系の出演が続くアナは
声にもう少し丸みが欲しいところだけど、歌が上手いのは確か。
本作ではさらに彼女のポテンシャルの高さを感じさせてくれます。
出会いの頃の初々しさ+ちょっとセクシーなシーンもあり、ファンにはたまらないはず。


構成の話に戻ると、時間軸を交錯させることによって、ときめき輝く時間とすれ違う心が対比されるのはいいんですが、2人の視点が交錯する中間地点では、どっちを主にしたパートなのか混乱してしまうのは弱点。正直キャシー視点の前半部分はあまり意味をなさない気がした。

この手法が効果を表してくるのは終盤部分かな。
前に登場したシーンもそれまでの経過を知った上で見ることになるわけで
出会いの頃のキャシーの一途な想いと対比されることもあり、一層やるせない。
きわめつけはラスト、仕掛けられたあるトリックに気づく瞬間は切ない気持ちでいっぱいになりました。
リアルな痛みに共感できるかどうかで好みは分かれるかな。
嫌いじゃなかったけど、破滅に向かうことがわかって観るのはちと切ないね。


シェルブールの雨傘
2013年09月28日 (土) | 編集 |




ミュージカル繋がりで
シェルブールの雨傘(1963)フランス
原題:Les parapluies de Cherbourg
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ニーノ・カステルヌオーヴォ/ マルク・ミシェル/ エレン・ファルナー / アンヌ・ヴェルノン 
ドヌーヴをブログのアイコンに使わせてもらっていながら、
この作品を観てないって、なんだったんでしょう。
カンヌでパルムドールを獲得した、ジャック・ドゥミ監督によるミュージカルですね。

聴き覚えのある物悲しい主題歌が流れ、雨の降り始めた石畳を色とりどりの傘が行き交う
これを真上からのショットで映し出すオープニングクレジットのなんと映画的でお洒落なこと!
まずここで、そのセンスと哀愁にノックアウトです。

本編が始まると、台詞の全てを歌いながら・・という歌曲形式に一瞬ビビったものの
主題歌の旋律がベースになっていると気づき、どうにかセーフ(笑)




カトリーヌ・ドヌーヴ演じるのは、フランス北西部の港町シェルブールで
自動車修理工のギイと愛し合う傘屋の娘ジュヌヴィエーブ。
しかしアルジェリア戦争の徴兵令状が二人の運命を翻弄するんですね。
ギイとの連絡が途絶えた傷心のジュヌヴィエーブに結婚を申し込む男性も現れ・・・



もう古い作品でもあるので、内容に触れますが
ラストシーン、
久々にシェルブールに戻り、あえて回り道をしてガソリンスタンドに立ち寄ったジュヌヴィエーブはこのとき幸せだったのだろうか。
偶然(?)遭ったギイに、別れ際「Are you all right ?」と訊くジュヌヴィエーヴ
もしもギイが「君は?」と訊き返していたら、彼女はどう応えただろう。
雪の中、家族で戯れるギイを映すカメラはジュヌヴィエーブの視線だったのかな。


シェルブールの雨傘とは、降り出した彼女の涙の雨を受け止める傘だったのかも
そんなことを思い、切なくて泣けました。たまらなく好き。





IMAX 3D:オズの魔法使
2013年09月26日 (木) | 編集 |



小津からオズに繋げてみました(笑)

オズの魔法使(1939)アメリカ
原題:The Wizard of Oz
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ジュディ・ガーランド/バート・ラー/ ジャック・ヘイリー/ レイ・ボルジャー/ ビリー・バーク 
 マーガレット・ハミルトン/ チャーリー・グレープウィン
日本公開:1954/12
大竜巻に巻き上げられた少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)が辿り着いたのは、夢の国オズ。彼女は故郷のカンザスに帰るため、魔女の住むというエメラルド・シティ目指して出発する。(allcinemaより)

最近はブルーレイ発売に合わせ、往年の名作を一週間限定で劇場公開してくれることがあって、
これもそんな一本。IMAX 3Dで観ました。

まず、30年代にこんなに凝った映画を製作していたことに驚きますね。
広大な風景に見えるものも、実はセットというから凄い。
セピア色からカラーに画面が変わる瞬間は、今見てもオッ!と思うのだから
当時の観客はさぞ心を躍らせたことでしょう。



ドロシーは家に帰るため、案山子は脳みそほしさに(ゾンビかw)、
ブリキのきこりは心を、ライオンは勇気をと
それぞれ、魔法使いに願いを叶えてもらうためにエメラルド・シティを目指します。

黄色いブリキの道を歩き始める4人の姿がすがすがしい
おっと、忘れちゃいけないのがドロシーの愛犬トト
んもう、尻尾を振り振り、チョコチョコとドロシーの後を追うこの子が可愛くて可愛くて、
画面の中にいつもトトを探してました。




途中魔女に邪魔されながらも、力を合わせる4人。
案山子は知恵を絞り、ブリキは皆を心配し、ライオンは仲間を助けようと勇気を奮う。
そう、気づけば彼らは求めるものをちゃんと身につけてるんですね。
それらは魔法で手にするものではなく、前向きに努力することで得られる
というオチは、いかにも児童書ですが、じんわりと感動させられます。
幸せは最初から自分の中にあるのだといメッセージに、多くの人が夢と希望を貰ったことでしょう。
世界中で愛され続ける所以ですね。

「HOME SWEET HOME」という、カントリーグッズなどでよく目にする言葉もこれが始まりだったのかな。

始まりと言えば、ジェームズ・フランコ君の『オズ、はじまりの戦い』は
オリジナルをちゃんと踏襲しつつ、視点を変えて描いていたんだなと
今更ですけど、そんなことにも感心したのでした(笑)

3Dの効果は正直それほどでもありません。
『タイタニック』もそうだったけど、最初から3D用に作ってないのだから仕方ないですね。
それでも、ジュディ・ガーランドの歌う『オーバー・ザ・レインボー』を聴き
大きなスクリーンで名作を堪能できて満足でした。ミュージカル嫌いも克服できそう。

ってことで、明日はもう一本ミュージカルに繋げておきます。
今日二本目に面白い映画を観たんだけど、それはまた後で。


 



【映画】グリース
2013年07月14日 (日) | 編集 |




みんな「懐かしい~!」と思うでしょうけど、ちゃんと観てなかった私はほぼ初見です(笑)
グリース(1978)アメリカ
原題:Grease
監督:ランザル・クレイザー
出演:ジョン・トラボルタ/オリヴィァ・ニュートンジョン/ジェフ・コナウェイ/ストッカード・チャニング
日本公開:
 サマー・バケーションで知り合ったダニー(ジョン・トラボルタ)とサンディ(オリヴィア・ニュートンジョン
バケーションの終わりとともにひと夏の恋を思い出にすべく別れるが
父親の仕事の都合で、サンディはなんとダニーと同じ高校に通うことに。
そうとも知らず偶然学校で再会した二人。
しかし不良グループを率いるダニーは、仲間の手前、ツッパった態度でサンディを失望させる・・・

元は舞台という作品を『サタディ・ナイト・フィーバー』でブレイクしたトラボルタと、ポップス界の人気者オリヴィア・ニュートンジョン主演で映画に、若者の恋の悩みや成長を描く学園モノミュージカルです。



タイトルのグリースは、勿論リーゼントを決める整髪料のこと。
舞台となる50年代というのは、音楽やダンスもロカビリー調から、ロックンロールへと変わっていく時期かな。
当時30歳のオリヴィアの高校生役というのはちょっときついものがあったけど
リーゼントで髪を固め、キレのいいダンスで腰を振り、甘い歌声を聴かせてくれるトラボルタはさすがに時代の寵児と思うところ。
青春モノに付き物のカーレースは迫力に欠けるし、今見ると色々に時代は感じるものの、
ミュージカルシーンははちゃめちゃに楽しいし、恋や夢や友人関係など、高校生なりの悩みを乗り越えてそれぞれがあるべきところに落ち着く様子が爽やかでした。

終盤のオリヴィアの変身には思わず「おーーっ!」ってなっちゃうよね。
歩み寄りも大事だけど、どうせなら自然体でありたいし、一緒に楽しめればそれが最高。

こんなミュージカルなら好きですよ。

ちなみに、お二人は昨年暮れにデュオクリスマスアルバムをリリースしてますね。