映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】『インシデント・アット・ロック・ネス(原題)』ヘルツォーク主演のネッシー探しドキュメンタリー
2016年07月11日 (月) | 編集 |
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インシデント・アット・ロック・ネス(原題
イギリス

原題:Incident at Loch Ness
監督/脚本:ザック・ペン
出演:ヴェルナー・ヘルツォークザック・ペン
 /キタナ・ベイカー 

【感想 
ネス湖のネッシーって本当にいるのかな?

今頃ネッシーかい!と笑われそうだけど
ネッシーのミステリーに迫るドキュメンタリーを制作するというドキュメンタリーを観てしまったのです。

なんか言葉がダブってない?と気づいた方は正解。
実はこれ『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『トロール・ハンター』に代表される
フェイク・ドキュメンタリーなんですわ。

ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォークがドキュメンタリーのプロデューサーとして参加してて、監督のザック・ペン他クルーらとボートでスコットランドにあるネス湖に繰り出すという内容です。

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映画の冒頭でも説明されるのだけど、ヘルツォークは危険を冒して映画を作ることでも知られていて
根っからの冒険者でもあるらしい。

監督のザックは『X-MEN2』などで知られる脚本家ですが、こいつがかなりやりたい放題w
ヘルツォークに内緒で模型のネッシーを持ち込んで撮影したりしようとするので
純粋にドキュメンタリーを撮ろうとするヘルツォークとぶつかるわけ

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そんな一部始終にもカメラが回っているので、フェイクなのは薄々気づくのだけど
クルーのうち、誰が真実を知ってて誰が知らないかわからないから
ザックの暴言を受けてのスタッフの反応にヒヤヒヤ。
特にヘルツォークがいつ爆発するかとネッシーの登場以上にハラハラさせられるんです。
しかも最後までどこまで本当だったのかわからないところが面白さでした。

この変なドキュメンタリーを記事にしようと思ったのは、ひとえにヘルツォークがかっこよかったから。
映画愛にあふれ責任感の強いヘルツォークいいわぁ。

普段は見ることのない映画つくりの裏側が見えるのも楽しい。
それぞれ自分の仕事にプライドを持つクルーをまとめるの大変そうだけど
この映画みたいに、終わるころには監督を殺してやりたいと思うほどの確執を生むこともあるんだろうな。

でも監督は完全に悪者を演じていたわけで
もしもヘルツォークが全部を知っていたとしたら相当な役者じゃない?
フェイクに気づいたら気づいたで、コメディ的な面白味もありました。

ちなみに、DVDのコメンタリーでも監督とヘルツォークは映画製作の考え方で意見を戦わせ
ヘルツォークは途中退室となったみたい。
演技?本気?いつまでやるんだ~w

映画の中で紹介されていたヘルツォークの『フィッツカラルド』を知っているとより楽しめるシーンもあったようで
これは観なければ。

ヘルツウォークの自宅での食事会から始まる本作、料理をするヘルツォークを見れたり、部屋に飾った映画で使ったアイテムを紹介してくれたり、プライベートなヘルツォークも観ることができますよ。
奥さんが可愛いんだから。



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【映画】ノスフェラトゥ
2015年10月16日 (金) | 編集 |

裏ブログでタイムリミット付きの特集始めると、こっちがおろそかになる(汗)
更新できないのも寂しいので、
死にブログと化してるヤフーの旧ブログから
レトロ系で残したいものを、見直したり加筆をしてこっちに移そうと思います。

ハロウィン特集ということで、今日はヘルツォーク版『ノスフェラトゥ』を。
dracula

【作品情報】
ノスフェラトゥ(1978)西ドイツ/フランス
原題:Nosferatu-Phantom der Nacht
監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
出演:イザベル・アジャーニ/クラウス・キンスキー/ブルーノ・ガンツ/ローランド・トパー

【あらすじ】
中世ドイツのブレーメンに住む不動産業者ジョナサン(ブルーノ・ガンツ)は

ジョナサンはトランシルヴァニアの伯爵からら新しい邸を買いたいとの依頼を請け、
勘の強い妻ルーシー(イザベル・アジャーニ)がとめるのをきかず、長い旅に出る。
ようやくたどり着いた屋敷でジョナサンを迎え入れたのは、
世にも恐ろしい風貌のドラキュラ伯爵(クラウス・キンスキー)だった。
nos-02

【感想】
F・W・ムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ』(22)のリメイクです。
内容はオリジナルとほぼ同じ。

ルーシーの写真を見たドラキュラは、その美しい首筋に一目ぼれw
ジョナサンを残し、船でブルーメンへと向かい、
そのときにペスト菌も運んでしまうわけです。

ブレーメンの街にネズミが溢れ、やがて棺おけの行列が出来る
これを上空から捕らえる映像に漂う終末観といったら。
ドラキュラのビジュアルの異様さもただ事じゃない。
怪優と言われたキンスキーが、本物だろと言われたムルナウ版のシュレックにも負けないほど
おぞましい風貌でドラキュラに扮していて、不気味なことこの上ない。
指の動きはこうもりの動きを模したようにも見えます。
Nosferatu-Phantom der Nacht

でもなんだろ
アジャーニの寝込みを襲うシーンのエロはw
なぜかアジャーニの寝巻きの裾をめくり
長い爪に裾がちょこっと引っかかった状態で、アジャーニの首に食らいつく姿には
そこはかとなく可笑しみもあったりして(笑)

おかしなせむし男にも、ガンツさんの最後の顔にも笑ってしまったのだけど
どっしりとした風格とコミカルさとの入り混じる、
不思議テイストのホラーに仕上がってました。
 
静かに流れる荘厳なミサのような音楽を聴き続けると
黄泉の世界に引きずり込まれそうで危険かも(笑)

低く垂れ込める雲、青っぽい霧、壁に映る陰影なども詩的な効果を高めるのに
一役買ってました。
ドラキュラが美しくなくても耽美な芸術作品になるのだなと思った次第。