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『ハウンター』:ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が描くループ・ホラーが衝撃的
2014年02月12日 (水) | 編集 |



さて、まもなくバレンタインということで、
ここでちょっぴり、バレンタイン・ホラー特集を開催します。
え?ロマンスじゃないの?って言われそうだけど
怖い映画を恋人同士で観て「きゃーーっ!」とか、いちゃいちゃすればいいやん!
って、なんで投げやりなんだって話ですがw
まずは『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の新作『ハウンター』です。

ハウンター(2013)カナダ
原題:Haunter
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:アビゲイル・ブレスリン/ ピーター・アウターブリッジ/ ミシェル・ノルデン/ スティーヴン・マクハティ/ デヴィッド・ヒューレット/ ピーター・ダクーニャ 
日本公開:2014/2/19
 ある朝、リサ(アビゲイル・ブレスリン)は、ふと自分が昨日と全く同じことを繰り返しているという思いにとらわれる。トランシーバーから聞こえる弟のモーニングコールも、母が用意する食事の内容も、全てが昨日と同じことの繰り返しだった。彼女は、自分の16歳の誕生日の前の一日を何度も同じように過ごしていることを知り……。


トランシーバーから聴こえる弟の声で目覚める、昨日と同じ一日・・
まるで『恋はデジャブ』のパクリ?などと思ってしまった。
観てるうちにほかにも似た映画があることに気づくんですが
そんなどこかで観た映画の組み合わせなのにとても新鮮なホラーになってるんです。


自分がもしも、昨日と同じ一日を毎日毎日繰り返していることに気づいたとしたら・・
その戸惑いは計り知れないでしょう。
しかも気づいているのは自分だけで、何を言っても家族に信じてももらえないのです。
序盤はフラストレーションに駆られるヒロインを、まるで反抗期にある思春期少女のように描いてるのが面白い。



毎日毎日、お昼はマカロニ・チースに夜はローストビーフ
もう飽きちゃってますから・・

ってことで、リサはループを断ち切ろうと動き出すんですが、やがて知ることになる真実は衝撃的でもあり、ミステリーを解き明かす面白さもありました。
ただ、謎に迫る過程でも同じことが繰り返されるため、観ているほうもリサの堂々巡りを追体験することになる。このあたりを退屈に感じる人もいるかも。

それでも、ある場所に閉じ込められた者の切羽詰った状況を描くのはナタリ監督の得意とするところで
本作でもヒロインの苦しみが痛いほど伝わり、そこから抜け出そうとするリサの頑張りが力強くも悲しい物語を生み出しています。
さすが鬼才ナタリ監督。アビゲイルちゃんも熱演でした。
観終わると、きっと家族を大事にしたいと感じるんじゃないかな。
コンパクトなのに、時間を越えたスケールの大きさを感じる面白い作品でした。

ちなみに、タイトルのハウンターhaunterの原形は「(家等に幽霊などが)出没する」という意味のhaunt。
ホーンテッド・マンションなどで使われている言葉ですね。
読みは「ホーンター」の方が近いのでは?と思うけど、ま、いいか。