映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
ベラミ 愛を弄ぶ男
2013年03月06日 (水) | 編集 |


ベラミ 愛を弄ぶ男(2012)イギリス
監督:デクラン・ドネラン/ ニック・オーメロッド
出演:ロバート・パティンソン、 ユマ・サーマン、 クリスティン・スコット・トーマス、 クリスティナ・リッチ、 コルム・ミーニイ、 フィリップ・グレニスター、 ホリデイ・グレインジャー、 ナタリア・テナ
【ストーリー】
1890年、退廃のパリ。貧しい生活を送るアルジェリア帰還兵の青年ジョルジュ・デュロワ。ある日、彼は偶然にも新聞社に働く旧友と再会し、晩餐会に招かれる。ジョルジュはそこで、上流階級の淑女たちと出会い、身なりを整えた自分の容姿が彼女たちを虜にしていると知る。

文豪モーパッサンの古典の映画化です。
貧しい青年ジョルジュにロバート・パティンソン
彼は周囲の女性の反応から「自分、結構イケてんじゃん」と気づき、
女たちを踏み台にのし上がっていくという話。
「ベラミ」には色男という意味があるらしい。



ベラミに翻弄される女性陣に ユマ・サーマン、 クリスティン・スコット・トーマス、 クリスティナ・リッチ
コンサバなオバサンに一旦火をつけたら面倒だよなぁなクリスティン・S・トーマスなど、
演技派女優たちのパフォーマンスが楽しい。
中でもカッコいいのがユマ・サーマン



書くことで国を動かすほどの力を持ちながら、女性であるがゆえに、実力を認められることはない。
力を発揮するために男を利用する女と、力はないが美貌を武器に女を利用する男ジョルジュとの対比が面白い。
「激しすぎる」ユマ・サーマンとパティンソンの絡みは爆笑ものw

ベラミは女性の敵かもしれないけど、何故か憎めないのは
彼がそうしなければならない理由に同情するからであり
したたかさとナイーヴさの混在するパティンソンの魅力によるものも大きい。
壮大な音楽が、女を踏み台にのしあがる男のドラマを盛り立てるって
なんか不釣合いにも感じるのだけど、そのギャップがまた面白さかなとも思えるから不思議。
個人的には国の動きなどがわかりにくかったのは残念でした。
トレーラー貼っておきます



今週末からの公開です


★★★☆





クローネンバーグ『コズモポリス』
2013年01月04日 (金) | 編集 |

 
 
コズモポリス 2012年(フランス/カナダ/ポルトガル/イタリア)
原題:Cosmopolis
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ロバート・パティンソンジュリエット・ビノシュ、 ポール・ジアマッティ、 サマンサ・モートン 、 ジェイ・バルシェル 、サラ・ガドン、 ケヴィン・デュランド、マチュー・アマルリック
 
 
マンハッタン。 28歳の億万長者エリック・パッカーは散髪に行くことをボディガードに告げる。
おりしもその日は大統領のパレードの日。
エリックを乗せたリムジンは途中客人を招き入れながらゆっくりと街を行く。
 

ドン・デリーロの同名小説を原作とするデヴィッド・クローネンバーグの新作です。
エリック・パッカーを演じるのは『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソン

映画はエリックが長いリムジンに乗り、床屋に向かうとする一日を描くものですが
エリックというのは28歳にして投資会社の経営に成功し、ウォール街と世界の金融を動かす力のある男。
けれどもどこか実体がなく、その日失おうとしている100億単位の金も彼の存在自体も架空のものであるかのようなのが、
彼の空虚な表情から窺えます。

奇しくも街は大統領のパレードがあり、反政治者の暴動により大混乱
しかしエリックの乗るリムジンからは外界の音は完全にシャットアウトされ、
それはまるで都会に浮かぶタイムカプセルのように彼の孤独を浮かび上がらせるのです。
 
 

エリックは床屋に向かう道すがら、最近結婚した妻(サラ・ガドン)と朝食とランチを共にし
ジュリエット・ビノシュ演じる娼婦など数人の愛人たちと車内でセックスし、コンサルタントと金融について語り、
理論家(サマンサ・モートン)の話を聞きます。

その会話の殆どが原作どうりらしいのだけど、哲学的とも言える金融の話は私の頭を素通りし、話にはついていけません。
それでもエリックの虚無感と、実態を感じたいと切望する気持ちは痛いほど伝わるんですね。
 
22歳のコンサルタントはエリックの若かリし姿を想像させるし
サマンサ・モートンに至ってはエリックの行き着く先のようなカリスマ的な実態のなさを漂わせる。

エリックはハイテクな車内で毎日健康診断を受けるんですがw サマンサ・モートンと会話中にも、
医師により直腸診を受けてるんですよね~w
それに何の反応を示さないモートンにも笑えます。
 
さて、エリックがなぜ床屋に向かうのかは述べずにおきますが
エリックを演じたロバート・パティンソンの演技には脱帽しました。

ボディ・ガードの顔を見ることもしないシニカルな無表情さから床屋に対する少年のような穏やかさ。
ラストに向けての狂気。。
彼は色んな表現が出来る男だったんだねぇ。
 
終盤、長回しを多用し、エリックの最後の瞬間までの緊張を描き挙げる手法も渋い。
浮遊感と緊張感と刹那感の入り混じった作風は悪くないです。

日本公開は4/13~
 

★★★★



恋人たちのパレード
2011年12月09日 (金) | 編集 |
 
サラ・グルーエンのベストセラー小説『サーカス象に水を』を基に
『アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンスが映画化したドラマです。
 
恋人たちのパレード(2011) アメリカ
監督:フランシス・ローレンス
出演:リース・ウィザースプーンロバート・パティンソン/クリストフ・ヴァルツ/ハル・ホルブルック
 
大恐慌時代のアメリカ。
獣医学を学ぶジェイコブ(ロバート・パティンソン)は
両親を突然の事故でなくし、大学中退を余儀なくされます。
都会に職を求めるべく、線路沿いを歩き始めるジェイコブ。
彼が衝動的に飛び乗った列車は移動サーカスの列車。
獣医学の知識を見込まれたジェイコブは、サーカス団で働くことに。
 
そこで出会うのがサーカスの花形スターのマリーナ(リース・ウィザースプーン
新しく加わった象の世話を任されたジェイコブはマリーナと親しくなり
やがて二人は互いに恋心を抱くのですが、そんな二人に眼を光らせるのが、
マリーナの夫であり、サーカス団長のクリストフ・ヴァルツなんですね~。
 
実はとっても怖いんです!な男を演じさせたら、ヴァルツさんの右に出るものはいませんやね。
 
移動サーカスのメンバーなんて所詮身寄りのないものの寄席集まり。
興行がうまくいかなければ口減らしをされるという時代ならではの背景が
禁断の恋の行方をよりサスペンスフルにしてくれます。

白塗りじゃないパティンソン君の演技を見るのは初めてだったけど、
誠実で男気があるジェイコブを魅力的に演じていていいですね。
リースもぺチャパイながら 象の上で華麗にポーズを決めるなかなかのパフォーマンス。
でも夫を恐れるあまりに、内心を隠しすぎるもんだから
パティンソンとのロマンスに盛り上がりが欠けるのがちょっと残念。

ハル・ブルック演じる老人の最後の昔語りには感動します。
映画の締めとしては凄くいい。
ただ、途中にもう少し胸キュンできたらよかったなぁと思ったのでした。
 
象のロージーも演技派ですよ。
しかし邦題 何か他になかったのかな。 (^~^;)
 
日本公開は2/25~
 

 

[READ MORE...]