映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】光をくれた人
2016年09月04日 (日) | 編集 |
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 光をくれた人(2016 イギリス/ニュージーランド/アメリカ
原題:The Light Between Oceans
監督:デレク・シアンフランス
出演: マイケル・ファスベンダーアリシア・ヴィキャンデルレイチェル・ワイズ/ブライアン・ブラウン/ジャック・トンプソン

【あらすじ
人里離れた灯台守として働き始めた帰還兵のトムは、上司の娘と出会い恋に落ちる。孤島に新居を構えまもなく子供を授かるが・・

【感想
ヴェニスでいちゃいちゃ
今最もホットなカップル マイケル・ファスベンダーアリシア・ヴィキャンデル主演のメロドラマです。
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孤島の灯台守として新生活をスタートさせた帰還兵のトム(ファスベンダー)と美しい妻のイザベル(ヴィキャンデル)。幸せいっぱいの二人ですが、まもなく授かった子供を続けて流産しイザベルは壊れ気味に。そんなとき漂流するボートに赤ん坊発見。自分たちの子供として育ててしまうのです。

ファス&アリシアが恋人と噂されるようになって結構経ちますが、2人はこの映画での共演で交際が始まったんですね。こんな幸せな新婚カップルを演じれば、そりゃ恋にも落ちるでしょう。
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海に囲まれた絶景の地、淡い色調で描き出される美しい二人のラブストーリー。
眼福でございますよ。
でも映画の二人の幸せは意外に長く続かない。
だって海からやってきた子供には本当の親がいて、2人はその真実から逃れることができないから。
でもって監督は『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランスときた。

まず思うのは男女の違いですね。
わが子を失った悲しみに暮れているときに目の前に赤ん坊が現れたら、もう絶対に手放したくなくなる気持ちは女として理解できます。一方第一次世界大戦でたくさんの仲間の死を目の当たりにしたトムは、イザベルに出会うまでは戦争後後遺症で心を閉ざしていたほど。志半ばで命を落とした若者への思いからトムは罪の意識にさいなまれてしまう。
良心とイザベルへの愛のはざまで苦悩するファスベンダーがなんとも切ないんです。

正直途中までは一番かわいそうなのはレイチェル・ワイズやんと、やるせない思いで観てましたが、最後の最後はファスに泣かされました。




日本公開は来年春?まじか
二人に本当の子供ができちゃうよ。


「英国男優50人斬り」8人目はマイケル・ファスベンダーでした。


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【映画】ロブスター
2016年09月03日 (土) | 編集 |
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 ロブスター(2015 アイルランド/イギリス/ギリシャ/フランス/オランダ/アメリカ
原題:The Lobster
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス / エフティミス・フィリップ
出演: コリン・ファレル  / レイチェル・ワイズ/ オリヴィア・コールマン/ ジョン・C・ライリー/ レア・セドゥ/  ベン・ウィショー

【あらすじ
突然妻に去られ、独身となってしまったデヴィッドは兄である犬とともにとあるホテルに送られる。彼はそこで45日以内にパートナーを見つけなければ、事前に希望した動物へと姿を変えられてしまうのだった。ちなみにデヴィッドの希望はロブスター。こうしてデヴィッドのパートナー探しが始まるが、・


【感想
『籠の中の乙女』のヨルゴス・ランティモス監督によるブラックコメディです。

独身者は悪とされる世界(汗)
妻に去られ、ホテルでのネルトン暮らしを余儀なくされるデイヴィッドは、期間内にパートナーを見つけることができるのか、はたまたロブスターに変えられてしまうのか という話。


独自のルールに縛られる空間に生きる主人公が、どんな突破口を見出すかというテーマは前作と同じ。
でも今回はパートナ探しに失敗したら動物に変えられてしまうというSFにパワーアップしちゃってます。

しかも本作ではホテルのほかに「森」という対極の世界が存在し、ここでは恋愛が禁止され、規則を破れば罰則が待ってる。どうすりゃいいのよ状態。
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相変わらずシュールでブラックですが、いくつか面白い視点がありますね。
一つ上げれば、何故かみんなパートナーを見つけるときに、「似たところ」を見つけるのですよ。
ベン・ウィショー君演じる足の悪い男の死んだ妻も足が悪かったとか
相手探しに行き詰ったデイヴィッドが、無感情な女に近づくため、感情のない振りをするし
森で出会ったレイチェル・ワイズを好きになるのも同じ「近視」だったから。
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こういうのはルールに縛られ、脱個性に生きる現代人を風刺してるんでしょうね。
ロマンス的には自分を犠牲にして相手に合わせることを揶揄してもいるのかと。

えっと、少し内容に触れて書きたいことがあるので、以下ネタバレとなります。
未見の方はご注意ください。



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オズ はじまりの戦い
2013年05月23日 (木) | 編集 |



一週間のご無沙汰です♪
甥っ子の結婚式に出席するため日本に帰ってましたが、昨日戻ってきました。
旅のプチ報告は裏でするとして、今日は機内で観た映画の中から『オズ はじまりの戦い』を。

オズ はじまりの戦い(2013)アメリカ
原題:Oz: The Great and Powerful
監督:サム・ライミ
出演:ジェームズ・フランコ、 ミラ・クニス、 レイチェル・ワイズ、 ミシェル・ウィリアムズ、 ビル・コッブス  
 L・フランク・ボームの『オズの魔法使い』を下敷きにした作品です。

3D用に作られた映像で見せるファンタジーアドベンチャーを機内の小さなモニターで観るという無茶な鑑賞でしたが、気づいたことなどを少々。

まず、オズの目指すエメラルドの都に続く道が先日記事にした映画のタイトルと同じ「イエローブリックロード(黄色いレンガの道)」。
映画の途中で気づいたのだけど、これは夢に続く道であると同時に、途中にある「ケシの森」は死へ誘う危険な道でもある。
タイトルと途中ケシが出てくることから、オズの物語を知っていれば、前述の『イエローブリックロード』がどんな映画であるかは、おのずと分かるものになってたわけですねぇ。

さて、話を『オズ~』に戻しましょう。
オリジナルと同じように、旅をともにする面々が欠けていたもの(欲しいもの)を手にするというプロットは感動的で、流石に元は児童文学と思うところ。
特に、詐欺師のオズが途中に出会うものを偶然に助けたりするうちに、本来の美しい心に気づき変わっていくところがいいですね。心からの感謝を伝えられ、ハッとするところなど、フランコ君の細かい表情の演技が光ってました。

正直、途中の戦いなどには興味をそそられず、少し退屈したし、観た後もサム・ライミ監督作品であることがあまりピンと来ないのだけど、大きなスクリーンで観れば、ファンタジックな映像美を堪能できたのでしょうね。
個人的に好きだったのは、陶器の少女や羽のある猿の台詞や動作にユーモアのセンスが溢れていたこと。
役者陣もそれぞれの役を上手くこなしてました。
オリジナルを知って観るともっと違った楽しみ方ができたんだろうな。

トラックバック一覧

  1. 1. オズ はじまりの戦い

    • [風に吹かれて]
    • May 28, 2013 13:16
    • 映画も魔法のひとつ公式サイト http://www.disney.co.jp/movies/oz-hajimari監督: サム・ライミカンザスのサーカス一座の奇術師オズ(ジェームズ・フランコ)は、ある
  2. 2. 映画備忘録 「オズ はじまりの戦い」「レッド・ライト」「シャドー・ダンサー」

    • [アンダンテ あっち行って ホイ♪]
    • June 05, 2013 10:00
    • アップしていない作品何本か・・・ 「オズ はじまりの戦い」 と 「レッド・ライト」 どちらもイリュージョンを駆使しての作品ですが 「オズ〜」は名前の通り「オズの魔法使い」の前日談 「レッド・ライト」は超能力?と見せかけて人を欺く詐欺師 と 実は・・




レイチェル・ワイズ『愛情は深い海の如く』
2012年11月09日 (金) | 編集 |



少し濃い系が続きますがごめんなさい。
今日の美女はレイチェル・ワイズ
1952年の舞台劇の映画化の『愛情は深い海の如く』を観ました。





愛情は深い海の如く
原題:The Deep Blue Sea
2011年(イギリス)
監督:テレンス・デイヴィス
出演:レイチェル・ワイズ
トム・ヒドルストン、サイモン・ラッセル・ビール、アン・ミッチェル



親子ほどに歳の離れた判事の夫ウィリアムと裕福に暮らすへスターは、元英国空軍パイロット、フレディと出合い恋に落ちる。二人の仲を夫に知られ、家を出てフレディと暮らし始めるへスターだったが・・。

まだ日本公開の予定のない作品ですが、いくつかの映画サイトでは「人妻が官能的な情事に溺れていく」って感じで紹介されてます。でもそれを真に受けて観るとちょっと予定が狂うかもw

決してラブラブな恋物語に終わらないのは、タイトルからもわかります。
というのも、原題の『In the Deep Blue Sea』はbetween the Devil and the deep blue seaというイディオムからきていて、どっちに転んでも命に係わる選択をせざるを得ない状況をいうようです。

映画はへスター(レイチェル・ワイズ)が自殺を図るところから始まって
へスターに自殺を決意させる何があったのかを時間軸を交錯させて見せる作り。
夫との結婚生活も不倫相手との暮らしもどちらも門前の虎、門後の狼というわけです。

役者はみんな頑張ってるし、戯曲らしい会話劇も知的で面白いんですが、いかんせんヒロインのジレンマがあまりに古臭い気がして、共感しにくいところがあります。へスターがフレディのどこに惹かれたのかが判りにくいのも難点。




不倫相手フレディは『マイティ・ソー』のロキ役トム・ヒドルストンでしたよ。
戦争で活躍した栄光を未だに引きずりつつ、コンプレックスから不安定な精神を抱えた男という難しい役どころを上手く演じてました。冷酷さと、捨て犬のような頼りなさが混在するところがいいね。

誰にも救いがない悲痛な話ではあるけれど、
どうしようもないながら、愛は存在したのだという表現は好き。
50年代を意識したであろうクラシックな作りも趣があり
3回も観てしまったので挿入歌が頭の中でヘビロテ中~。

ちなみにヴィヴィアン・リー主演の『愛情は深い海のごとく』は同じ戯曲の映画化ですが、原題のいわれからしても、映画の内容からしても邦題に異議ありですね。

★★★★