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ジョルジュ・バタイユ ママン
2013年08月15日 (木) | 編集 |









おそれ多くもユペール様特集中~。

ジョルジュ・バタイユの遺作『聖なる神』三部作の『わが母』を映画化した作品。
母親を演じるのがイザベル・ユペールです。
ジョルジュ・バタイユ ママン(2004)フランス
原題:Ma Mere
監督:クリストフ・オノレ
出演:イザベル・ユペール、ルイ・ガレル、 エマ・ドゥ・コーヌ、 ジョアンナ・プレイス、 ジャン=バティスト・モンタギュ 、 ドミニク・レイモン、 オリヴィエ・ラブルダン
普段祖母と暮らす17歳のピエール(ルイ・ガエル)は、夏休みを過ごすため両親の住むカナリア諸島にやってくる。ところが「仕事」へと出かけた父親(実は愛人のもとへ)は事故で急死。ここで母ヘレナ(ユペール)は自分を崇拝、溺愛する息子に告白する。

「実は私、ビッチな生き方しか出来ない淫乱女だから。」
戸惑う息子に、母はちょっとイケイケなルル(実は自分の愛人)を紹介し、
ピエールに愛の手ほどきを受けさせるのだった。

 


退屈な人生をやり過ごすために淫乱に生きていると言ってはばからない母親ヘレナは、夫が事故で急死した後、息子をアブノーマルな性の世界に導きいれる。最初は無垢な息子の成長を描く、母親版マニュエル夫人かと思ったらどうも様子が違う。

というのも、ヘレナにとって息子は望まず生まれた子であり、愛人もいる夫との関係は冷え切っていたから。そうなると、息子への愛情と思ったものは、もしかしたら復讐なのかもと思えてくるんですよねぇ。

息子は母に思いを残しながらも、性を覚えていく。
けれど彼は信仰と非モラルの狭間で苦悩することになります。

SMや同性愛など、過激な性が描かれるものの、そこには悦楽は感じられない。
途中挿入される砂漠の景色は性の空虚さを映しているようにも感じます。
ユペールはというと常に無表情で、その心の中を読みにくいんですが
だからこそ、最後の展開が予測不能で驚いたし凹みましたわ。

ラストは愛なのか究極の復讐なのか。
原作はどうなってるのかなと興味が沸きました。
母と息子の物語というくくりで見れない、ちと難解な作品でしたね。

母と女と、複雑な女の顔を幾重にも重ねたヘレナ
どこか死のにおいのする空虚感を醸し出すところもさすがユペールと思うところでしたが、最後の解釈に繋がる演出がもうひとつ欲しかったと思うのは私だけかな。


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