映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
国家誘拐<未>
2013年01月16日 (水) | 編集 |


 







国家誘拐(2007)アメリカ
原題:Rendition
監督:ギャヴィン・フッド
出演:リース・ウィザースプーンジェイク・ギレンホール/アラン・アーキン/メリル・ストリープ



アメリカに暮らすエジプト人男性アンウォー・イブラヒムは、南アフリカからワシントンDCに向かう機内で姿を消してしまう。彼のアメリカ人の妻は、夫の身に何が起きたのかと心配し、捜索を求めワシントンに向かう
■感想
これは2008年10月にDVDで観た作品なんですが
昨日『ゼロ・ダーク・サーティ』を観た時に思い出したので
この機会に引越し記事に追記し挙げておきます。

南アフリカからの帰りに突然消息を絶った夫の行方を追う身重の妻にリース・ウィザースプーン
エジプト人である夫は、アメリカに到着後、飛行機を降りるなり拘束され、搭乗記録さえ消されてしまっていたのです。
彼はテロに関与した疑いで、特殊な組織に監禁され、自白を求め拷問を加えられることに。
果たして男はテロに関与していたのか。妻は無事に夫と再会出来るのか。。
という話。

この映画の作られた2007年には、まだテロ容疑者に対する拷問の実態は
それほど公になってなかったと思います。
タイトルの「Rendition」には「令状なしの逮捕、裁判なしの拘留」などの意味があり、映画の中ではクリントン政権時代に設けられた特別な法案と説明されてましたが、テロ防止法の一環で、テロの疑いのあるものを第三国に移送し、民間企業に拷問を依託、自白を求めるというシステムなんですね。
『ゼロ・ダーク・サーティ』でジェシカ・チャステイン演じるCIAのエージェント、マヤが所属したのもこうしたテロの容疑者を拉致して拷問する組織でした。



話を戻しますが
映画『Rendition』はこの特別な法案レンディションに絡む政治スリラーです。
これもう一回観てみると感想が違うかもしれないんですが
興味深い作品ながら、何処にフォーカスが当てられているのかわかりにくかったという印象でした。
夫の心配をする妻ウィザースプーンは元彼(?)である上院議員に捜索を求めるも、
この秘密捜査は議員の力など到底及ばない存在。
この秘密捜査の責任者がメリル・ストリープ
中東に秘密拠点を置く、CIAの分析官ダグラスにジェイク・ギレンホール
彼は監禁、拷問で自白を求める捜査に疑問を持ち、終盤あっという行動に出るのですが、、
正直この行動は「あり得ない」と感じてしまいました。
それでも、「拷問により、いったい何人の無実の人間をテロリストにしたてあげるのか」という彼の言葉にはハッとします。
大義名分を掲げ、テロの撲滅を図ろうとする国家の姿勢に疑問を投げかける役割を担っていたと思います。
一方、テロリスト捜査の重要性を話すメリルの意見ももっともだし、映画としてもどちらかを擁護することなく中立の立場をとっていたように思います。

ただ、ジハードにより命を失っていくテロリストたちの思いや、ロマンスを絡めてみたり、
内容を広げ過ぎたかなという印象。
緊迫感を持って見ることが出来るシーンもあったものの、全体的にはテンポの遅さにじれったさを感じました。
しかし、こういう映画も作られて、CIAの水攻めなどの捜査の実態が明らかになっていくわけで、映画の影響力もバカになりませんよね。

監督は『ツォツィ』のギャヴィン・フッド。『ゼロ・ダーク・サーティ』と合わせて観てみるといいかもしれません。
まだ日本ではDVDになってなかいようだけど、光テレビなどでビデオ配信されたようで、邦題がついてますね。

 


◆関連映画


ゼロ・ダーク・サーティ
「闇」へ








恋人たちのパレード
2011年12月09日 (金) | 編集 |
 
サラ・グルーエンのベストセラー小説『サーカス象に水を』を基に
『アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンスが映画化したドラマです。
 
恋人たちのパレード(2011) アメリカ
監督:フランシス・ローレンス
出演:リース・ウィザースプーンロバート・パティンソン/クリストフ・ヴァルツ/ハル・ホルブルック
 
大恐慌時代のアメリカ。
獣医学を学ぶジェイコブ(ロバート・パティンソン)は
両親を突然の事故でなくし、大学中退を余儀なくされます。
都会に職を求めるべく、線路沿いを歩き始めるジェイコブ。
彼が衝動的に飛び乗った列車は移動サーカスの列車。
獣医学の知識を見込まれたジェイコブは、サーカス団で働くことに。
 
そこで出会うのがサーカスの花形スターのマリーナ(リース・ウィザースプーン
新しく加わった象の世話を任されたジェイコブはマリーナと親しくなり
やがて二人は互いに恋心を抱くのですが、そんな二人に眼を光らせるのが、
マリーナの夫であり、サーカス団長のクリストフ・ヴァルツなんですね~。
 
実はとっても怖いんです!な男を演じさせたら、ヴァルツさんの右に出るものはいませんやね。
 
移動サーカスのメンバーなんて所詮身寄りのないものの寄席集まり。
興行がうまくいかなければ口減らしをされるという時代ならではの背景が
禁断の恋の行方をよりサスペンスフルにしてくれます。

白塗りじゃないパティンソン君の演技を見るのは初めてだったけど、
誠実で男気があるジェイコブを魅力的に演じていていいですね。
リースもぺチャパイながら 象の上で華麗にポーズを決めるなかなかのパフォーマンス。
でも夫を恐れるあまりに、内心を隠しすぎるもんだから
パティンソンとのロマンスに盛り上がりが欠けるのがちょっと残念。

ハル・ブルック演じる老人の最後の昔語りには感動します。
映画の締めとしては凄くいい。
ただ、途中にもう少し胸キュンできたらよかったなぁと思ったのでした。
 
象のロージーも演技派ですよ。
しかし邦題 何か他になかったのかな。 (^~^;)
 
日本公開は2/25~
 

 

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