映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ジーサンズ はじめての強盗
2017年04月29日 (土) | 編集 |
goinginstyleposter.jpg
ジーサンズ はじめての強盗
(2017)アメリカ
原題:Going in Style
監督:ザック・ブラフ
脚本:セオドア・メルフィ
出演:マイケル・ケイン/モーガン・フリーマン/アラン・アーキン/アン・マーグレット/マット・ディロン/クリストファー・ロイド

【あらすじ】
鮮やかな銀行強盗の現場を目撃したジョーは、長年勤めた会社の年金がもらえない事態になったことから、自分たちの金を取り戻そうと、仲間に銀行強盗を持ち掛ける・・


【感想】
こちらではご無沙汰してます。引っ越しの予定が少し延びてちょっと中休み。
ということで、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンの共演が話題のクライム・コメディ『ジーサンズ はじめての強盗』を観てきました。邦題凄いねw

これマーティン・ブレストが監督した『お達者コメディ/シルバー・ギャング』(1979)のリメイクなんですね。
オリジナルはお年寄りの哀愁がにじみ出て好きな作品でした。

本作でも、冒頭からマイケル・ケインに年寄りネタやらせて笑わせてくれたり、健康問題やらも仕込んではいるものの
なんだろ、哀愁少なめなのは3人にあまり爺さん臭さがないからだろうか。
アラン・アーキン演じるアル爺さんなんか、まだあちらも現役ですからね。
going-in-style.jpg
今回、老後の暮らしが保障されないという社会問題を含有しているのは時代の変遷というべきか。
実際日本でも年金支給年齢は上がる一方で、老後には一抹の不安があるよね。
年寄りが働こうと思っても、機械化や安い賃金で働く外国人の労働力により、チャンスは減る一方。
穏やかで何もない日常から逃れるための強盗だったオリジナルに比べると設定は随分と世知辛くなりました。
年寄りが犯罪を犯してでも自分で何とかするしかないことが現実的なのが怖い話でもありますね。
GIS-MDillon-1024x682.jpg
正直友情とか家族の問題とかは表面的で、もっと深められただろうにと思わないでもないですが
この3人がコメディで共演して銀行強盗までやらかしてくれるんだから、そりゃ貴重ですよ。
実際3人の醸し出すケミストリーでそこそこ楽しめるし、お久しぶり!のマット・ディロンが刑事役で出てたり、アン・マーグリットとアラン・アーキンのデュエットまで聴けて、クリストファー・ロイドのお姿まで拝めたのだからありがたや。
観て損はない一本かと。
日本公開は6月24日です。

お気に入り度3.8


ブログパーツ

【映画】アントン君追悼『スパイダー』
2016年06月23日 (木) | 編集 |
  along-came-a-spider.jpg 

スパイダー(2001)
アメリカ
原題:Along Came a Spider 
監督:リー・タマホリ
脚本:マーク・モス
出演:モーガン・フリーマンモニカ・ポッター/マイケル・ウィンコット / ペネロープ・アン・ミラー/ マイケル・モリアーティ/  ミカ・ブーレム/ アントン・イェルチン

アントン君作品を録画するように設定していたらこれを拾ってくれましたので追悼2本目。
ジェームズ・パターソンの全米ベストセラー小説“アレックス・クロス・シリーズ”の映画化で前作『コレクター』に次ぎ、ワシントン市警の犯罪心理捜査官アレックス・クロスをモーガン・フリーマンが演じる犯罪ミステリー。
allcinemaのキャスト一覧にも名前が載ってないのだけど、アントン君結構重要なキャストで出てました!

ワシントンD.C.の一流私立学校からローズ上院議員の聡明な娘ミーガンが誘拐された。犯人は2年間も教師になりすました末、計画を遂行したのだ。アレックス・クロスの著作に精通する犯人は、クロスに捜査を担当することを依頼し挑発する。

【感想 
上院議員の娘の誘拐事件をめぐる犯罪ミステリーですが、これ初めから「あれ?」と思う部分がある。
というのも、学校にはFBIの捜査官が複数常駐し、教室でまで警備をしていること。
そしておもむろに上院議員の娘ミーガンの誘拐事件が起きるわけですが・・。
たかが上院議員の娘の警護にFBI常駐? 事件が起きる前から?と疑問符出まくりになる。
実は犯人の狙いはほかにあって、そこに係ってくるのがミーガンと同じ学校に通うボーイフレンドのアントン君ってことになるんです。

001ACS_Mika_Boorem_002.jpg
ちょっとネタバレしますが
[READ MORE...]
【映画】贖罪の5つのステップ『最高の人生』
2016年06月16日 (木) | 編集 |
large_cfUddEqvLBh2K9h44F8OTx0phgh.jpg 
最高の人生(2003)アメリカ

原題:Levity
監督:エド・ソロモン
脚本:エド・ソロモン
出演:ビリー・ボブ・ソーントンモーガン・フリーマン / ホリー・ハンター/ キルステン・ダンスト  / フィル・セベラーノ/ トッティ・ゴールドスミス
コンビニ強盗で殺人を犯し終身刑に処せられたマニュエルは、23年目のある日、出所を許される。


【感想
ちょっと変わった映画を観ました。
主人公は強盗殺人を犯し終身刑を食らった男マニュエル(ビリー・ボブ・ソーントン
彼は罪の重さを認識し、牢屋の壁に自分が殺した青年の新聞記事の写真まで貼って
一生涯刑務所で暮らすことを受け入れています。
ところがある日減刑を言い渡され、刑期23年で出所することになり、マニュエルは戸惑います。
彼は自分の罪を償う過程を奪われたと感じているのです。
levity-movie-poster-2003-1010286571.jpg 



まず、ソーントンの佇まいがいい。
地下鉄に降り立っても、人々の流れにはついていけず、ぽっかりと取り残される
質素なホテルに宿をとるも、することもなく、ただベッドに座っているのみ。
levity.jpg 

夜も明けやらぬうちにホテルを出たマニュエルはあるアパートの前に立ち
一人の女性(ホリー・ハンター)が出てくるのを見届けその場を去る。

彼は11世紀に書かれたある本に書かれていた「贖罪のために5つのステップ」を振り返ります。
若干言葉の使い方が違ってるかもだけ

1、罪を認識すること
2、罪を後悔すること
3、隣人に対し罪を償う
例えば隣人のニワトリを盗んだのなら替りのニワトリを差し出す
4、神に対し罪を償う
5、同じ場所同じ状況に自分を置き、今度は違った行動をとる
といった内容。

ただ、4に行くためには3までをクリアすることが不可欠で
死んだ青年を生き返らせることはできないことから、マニュエルは自分が神に許されることはないと
諦めているんですね。
03 Holly Hunter as Adele Easley 

それでもできる限りのことをしようとマニュエルは行動する
ホリー・ハンターは実はマニュエルが殺してしまった青年の姉で
マニュエルは彼女の後を追い、身分を隠したまま、彼女の役に立つことから始めようとする
といった風に、結局彼は5つのステップをたどることになるんですね。

もしも彼が終身刑を全うするだけなら
彼はこの5つのステップを踏むことはできなかったはずで
彼は生涯、心の安寧を得ることはできなかったんだろうなと思う。
それなりに重い話なのに「軽さ」という意味を持つ原題はなんだろうと思ってましたが
多分心を軽くする、重い十字架を下すといった意味があるのかなと思います。

死んだ青年が現れたり、しまいには彼が神の役割を担ったりと
少しファンタジーで宗教的な部分もあるものの
マニュエルの罪悪感を、日々の暮らしの中の自分の小さな罪に置き換えて考えることは可能で、
犯罪者だけの話ではない、贖罪と再生の物語として大変興味深いものがありました。

人間罪の意識を抱えたまま生きるのは辛いですから。
罪を認め、謝ってできる限りの償いをすることで心の重責も軽くなるんですね。
ビリー・ボブは飄々とした役作りで、作品の重さをやわらげています。

Levity (2013) 21 

共演者はほかに神父役にモーガン・フリーマン
堕落した金持ち少女役にキルステン・ダンスト

フリーマンはいつもよりだみ声で喋り、神父ながらある意味グレイなところのある男。
しかし彼は限りなく神に近づこうとする存在として描かれてました。


機会があればぜひ観てほしい作品です。









ブログパーツ

【映画】 『ラスト・ベガス』はシルバー世代が元気になる
2014年04月12日 (土) | 編集 |



マイケル・ダグラスロバート・デ・ニーロモーガン・フリーマンケヴィン・クラインという
4人のオスカー俳優共演の豪華シルバー・コメディですw。
ラスト・ベガス(2013)アメリカ
原題:Last Vegas
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:マイケル・ダグラス/ロバート・デ・ニーロ/モーガン・フリーマン/ケヴィン・クライン/メアリー・スティーンバージェン
日本公開:2014/5/24
  ビリー、パディ、アーチー、サムは幼馴染4人組
唯一独身だったビリー(マイケル・ダグラス)が結婚することになり
悪友どもがラスベガスに集結します。
盛大なバチェラー・パーティを開こうと盛り上がるアーチー(フリーマン)とサム(クライン)
ところがパディ(デ・ニーロ)が乗り気でない。
どうやら彼は妻の葬式を欠席したビリーのことをひどく怒っている様子。
さて、どうなるんでしょうか という話



出演者が豪華ですよね。
32歳の若い恋人と結婚しようとする億万長者のダグラスはいかにも~な役どころ。
そこまで年寄りネタで笑わせるか?!のモーガン・フリーマン
苦虫を噛み潰したようなデ・ニーロには今回もちょっと泣かされた。
ケヴィン・クラインがもうひとつ魅力を発揮してなかったけれど
最後の最後でらしいところ見せてくれるからいいか。




 鉄板ジジイ映画に色を添えてくれるのがラウンジ・シンガー役のメアリー・スティーンバージェン
老けたなとは思うものの、しっとりしてるのにサッパリで、歯に衣着せぬちょい辛らつな台詞まで
彼女が言うと嫌味がない、大人可愛い女性を魅力的に演じてます。
男たちの運命を変えるキーパーソンですね。
『夢の降る街』で聴かせてくれたけだるい歌声も健在です。

監督は『クール・ランニング』のジョン・タートルトーブ
子供時代から一気に56年後にぶっとばす力技がウケる
中盤、笑わせどころは滑りがちだし、ベガスでのドタバタも間延びする感は否めないんですがw
このキャストでおとぼけ年寄りネタをやってくれたり、デ・ニーロとダグラスがプールに落としあったりするのを観るだけでも価値ありってもん。
マイケル・ダグラスとデ・ニーロの確執の真相に迫る終盤からは盛り上がり、
最後は爽やかに着地。
よもやのロマンス絡みも期待してなかっただけに楽しめました(笑)

 歳をとると色んなことを諦めてしまって味気ないものになりがちだけど
その気になればやれることもいっぱいある。
人生最後まで楽しんでみようじゃないの、そんな風に思えましたよ。
シルバー世代と、それを支える家族にお薦めしたい作品です。