映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
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【映画】フローレンス・フォスター・ジェンキンス(原題)
2016年08月17日 (水) | 編集 |
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フローレンス・フォスター・ジェンキンス(2016
イギリス
原題:Florence Foster Jenkins
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ニコラス・マーティン
出演:メリル・ストリープヒュー・グラント /サイモン・ヘルバーク /レベッカ・ファーガソン/ニナ・アリアンダ

【あらすじ
夫の舞台に脇役で出演する富豪のフローレンスは、長年の夢だったオペラ歌手に挑戦!

【感想
『クィーン】のスティーヴン・フリアーズ監督の新作、メリル・ストリープ主演のコメディ・ドラマです。
今回メリルが演じるのは、実在した有名なオペラ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンス
どう有名かというと、客も思わず吹き出すような音痴だけど自分ではそうとは知らず、かのカーネギー・ホールの舞台に立った人だそうです。

と聞いて「あれ?」と思う方も多いでしょ。
そう、カトリーヌ・フロ主演のフランス映画『偉大なるマルグリット』は同じ実話をもとにしてるんですね。
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本作でまず光るのは、メリルの歌声ですね(笑)
もともと声楽も学んだメリルは声もしっかり出るし歌も素人にしてはうまいわけで
下手に歌うというのは逆に難しいでしょ。
それでも絶妙に音を外し、笑いを取るなんてなかなかできることじゃないはず。

しかも、天真爛漫なメリルの歌は、思わず吹き出してしまうことがあっても決して不快じゃない。
歌うことが楽しくて仕方ないというパフォーマンスに、映画の観客も、私たちも思わず笑顔になって
いつしか心から歌を楽しんでる。
本物のジェンキンスさんもきっとこうだったんだろうな、と思わせるところがメリルのすごさであり
フリアーズ監督の演出力でしょうね。

ただし、おそらくは伝記とうこともあって正直に描いたであろう夫婦の機微には
少々寂しい部分もあって、楽しいだけの物語ではない。
でも、光と影があるからこそ、泣いて笑える映画でした。Florencefirststill-large.jpg
ジェンキンスの夫役にヒュー・グラント
実は音痴でみんなに笑われているという事実を妻が気づかないように奔走する優しい夫ですが・・
優柔不断さはそのままに、でもシニカルなちゃらんぽらんさが消えておやじになったヒュー様は人間に丸みが出ましたね。

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本作で一番光っていたのは、ピアニスト役のサイモン・ヘルバーク
可笑しみとペーソスとやさしさをいい具合にブレンドしたキャラが際立って、彼がすごくよかった。
ピアノも実際に弾いてます。

そのサイモンさんが、映画が始まる前に「エンドロール後にカーテンコールでメリルとヒューと僕の話があるよ」と異例の予告。
いつもはエンドロールが始まるや入り口に清掃員が立って待ち構えるもので、普段はゆっくりエンドロールを観ることができにくいんですが、今回はみんな(2/3くらい)でエンドロールを見るといういつにない体験ができて新鮮でした。一度トイレに立った人まで戻ってきたりしてね。これも映画を楽しめたからこそ。
サイモン・ヘルバークを気に入ったからこそだと思いました。

こちら本物のフローレンスさん
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メリルのメイクはやりすぎですね。

日本公開はいつかな

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『8月の家族たち』:メリル&ジュリア オスカーノミネート
2014年01月22日 (水) | 編集 |



オスカー特集
今日はメリル・ストリープが主演女優賞、ジュリア・ロバーツが助演女優賞にノミネートされた『8月の家族たち』。ピューリッツァー賞&トニー賞受賞の舞台劇の映画化です。
8月の家族たち(2013)アメリカ
原題:August: Osage County
監督:ジョン・ウェルズ
出演:メリル・ストリープ/ ジュリア・ロバーツ/ ユアン・マクレガー/ クリス・クーパー/ アビゲイル・ブレスリン/ ベネディクト・カンバーバッチ/ ジュリエット・ルイス/ マーゴ・マーティンデイル/ ダーモット・マローニー /ジュリアンヌ・ニコルソン/ サム・シェパード
日本公開:2014・4・18
 
 オクラホマの片田舎。ビバリー(サム・シェパード)が、住み込みの家政婦を雇った後姿を消し、病気のため毎日薬漬けの日々を送るヴァイオレット(メリル・ストリープ)の下に、3人の娘たち、ヴァイオレットの姉(マーゴ・マーティンデイル)夫婦が集まるところから物語は始まります。




 メリル演じるヴァイオレットは薬以外に何も信じることが出来ない女性。
その薬に依存した結果、毒舌に拍車がかかり、家族を深く傷つける。
夫(ユアン・マクレガー)との不仲を暴かれた長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)がたまらず怒りを爆発させ、場面はあっという間に修羅場と化すのでした。

痛い痛い家族を描く映画です。
ヴァイオレットの壊れっぷりは薬物依存からきているのかと思いきや、
物語が進み一家の秘密が見えてくると、それには深いわけがあったのだと分かってくる。




↑メリルのかつら姿は『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』のエリザベス・テイラーを彷彿とさせませんか?↓


↑このポーズ、メリルも何度か見せてました。意図的なのかな。

 明かされる秘密は勿論痛い。
けれどユーモアを感じる描き方で、それ言うとヤバいだろという緊迫のシーンでさえも、笑えてしまうんですよ。辛いだけの映画じゃなくて良かった。

 ラストのジュリア・ロバーツの表情が、吹っ切れなのか諦念なのか私には判断がつかないけれど、傷口に塩を塗りあうようなことがあっても、家族の関係は続いていって
月日の流れとともに、傷が癒えたり、新たな喜びに置き換わったりもするのだと思う。

 舞台となるオクラホマの田舎の 人里離れた古い屋敷が
秘密を閉じ込め、ひっそりと時を刻む一家を象徴しているかのようです。
結局何一つ解決しない映画に見えて、不思議に後味が悪くないのは
この家を飛び出した子供たちもいつかはまた帰ってくる
家族ってそんなものだよなぁと感じさせてくれるから。



ヴァイオレットの姉の夫にクリス・クーパー
その息子のベネディクト・カンバーバッチは出番は少ないながら大事な役どころでした。



国家誘拐<未>
2013年01月16日 (水) | 編集 |


 







国家誘拐(2007)アメリカ
原題:Rendition
監督:ギャヴィン・フッド
出演:リース・ウィザースプーンジェイク・ギレンホール/アラン・アーキン/メリル・ストリープ



アメリカに暮らすエジプト人男性アンウォー・イブラヒムは、南アフリカからワシントンDCに向かう機内で姿を消してしまう。彼のアメリカ人の妻は、夫の身に何が起きたのかと心配し、捜索を求めワシントンに向かう
■感想
これは2008年10月にDVDで観た作品なんですが
昨日『ゼロ・ダーク・サーティ』を観た時に思い出したので
この機会に引越し記事に追記し挙げておきます。

南アフリカからの帰りに突然消息を絶った夫の行方を追う身重の妻にリース・ウィザースプーン
エジプト人である夫は、アメリカに到着後、飛行機を降りるなり拘束され、搭乗記録さえ消されてしまっていたのです。
彼はテロに関与した疑いで、特殊な組織に監禁され、自白を求め拷問を加えられることに。
果たして男はテロに関与していたのか。妻は無事に夫と再会出来るのか。。
という話。

この映画の作られた2007年には、まだテロ容疑者に対する拷問の実態は
それほど公になってなかったと思います。
タイトルの「Rendition」には「令状なしの逮捕、裁判なしの拘留」などの意味があり、映画の中ではクリントン政権時代に設けられた特別な法案と説明されてましたが、テロ防止法の一環で、テロの疑いのあるものを第三国に移送し、民間企業に拷問を依託、自白を求めるというシステムなんですね。
『ゼロ・ダーク・サーティ』でジェシカ・チャステイン演じるCIAのエージェント、マヤが所属したのもこうしたテロの容疑者を拉致して拷問する組織でした。



話を戻しますが
映画『Rendition』はこの特別な法案レンディションに絡む政治スリラーです。
これもう一回観てみると感想が違うかもしれないんですが
興味深い作品ながら、何処にフォーカスが当てられているのかわかりにくかったという印象でした。
夫の心配をする妻ウィザースプーンは元彼(?)である上院議員に捜索を求めるも、
この秘密捜査は議員の力など到底及ばない存在。
この秘密捜査の責任者がメリル・ストリープ
中東に秘密拠点を置く、CIAの分析官ダグラスにジェイク・ギレンホール
彼は監禁、拷問で自白を求める捜査に疑問を持ち、終盤あっという行動に出るのですが、、
正直この行動は「あり得ない」と感じてしまいました。
それでも、「拷問により、いったい何人の無実の人間をテロリストにしたてあげるのか」という彼の言葉にはハッとします。
大義名分を掲げ、テロの撲滅を図ろうとする国家の姿勢に疑問を投げかける役割を担っていたと思います。
一方、テロリスト捜査の重要性を話すメリルの意見ももっともだし、映画としてもどちらかを擁護することなく中立の立場をとっていたように思います。

ただ、ジハードにより命を失っていくテロリストたちの思いや、ロマンスを絡めてみたり、
内容を広げ過ぎたかなという印象。
緊迫感を持って見ることが出来るシーンもあったものの、全体的にはテンポの遅さにじれったさを感じました。
しかし、こういう映画も作られて、CIAの水攻めなどの捜査の実態が明らかになっていくわけで、映画の影響力もバカになりませんよね。

監督は『ツォツィ』のギャヴィン・フッド。『ゼロ・ダーク・サーティ』と合わせて観てみるといいかもしれません。
まだ日本ではDVDになってなかいようだけど、光テレビなどでビデオ配信されたようで、邦題がついてますね。

 


◆関連映画


ゼロ・ダーク・サーティ
「闇」へ








『31年目の夫婦げんか』に夫婦の危機を乗り越えるノウハウをみる
2012年09月14日 (金) | 編集 |

メリル・ストリープ
トミー・リー・ジョーンズ主演、
熟年夫婦が倦怠期の危機を乗り越える様子を描くコメディ・ドラマ『Hope Springs』観てきました。





31年目の夫婦げんか 2012年(アメリカ)
原題:Hope Springs
監督:デビッド・フランケル
出演:メリル・ストリープトミー・リー・ジョーンズ、 スティーブ・カレル



『プラダを着た悪魔』『マーリー 世界一おばかな犬が教えてくれたこと』のデビッド・フランケル監督の最新作です。
『プラダを~』で、メリルをキレキレなキャリアウーマンに仕立てたフランケル監督、今度はメリルをどこにでもいる中年のオバハンにしちゃいました。




ケイとアーノルドは、結婚30年の熟年夫婦。
いつのまにベッドを共にすることもなくなり、味気ない夫婦関係に危機感を覚えたケイは、本屋で見つけた本から夫婦のカウンセリングを知り、アーノルドを強引に誘い、一週間の集中カウンセラーを受けることにするが・・という話。

メリルとトミー・リー・ジョーンズという演技派な二人がどこにでもいそうな普通の夫婦を演じているのが楽しいんですよ。




セッションでは性生活を取り戻すことを通過地点としてるのもあって、シモネタのオンパレードなんですが、セックスレスとなって早数年の二人が、モジモジと互いの思いを語ったり、アドバイスに従って実践アプローチしていく様子が可笑しくて会場は大うけ。
40歳まで童貞だったスティーヴ・カレルをカウンセラーに起用するというキャスティングも絶妙(違うかw)
そこはかとなく可笑しいけど、でしゃばり過ぎないカレルさんの演技と演出にも上手さを感じます。

次第に浮き上がってくる問題に対峙するのはそんな簡単なことではなく、夫婦の気持ちが近づいたかと思えば、大きく離れることになったり。
その距離感をカウンセリング中のケイとアーノルドの座り位置で見せる演出も上手い。
「あー、わかるわぁ」とか、「あるある!」などと感じながら、切なさに涙することもありましたが、二人が愛を確かめ合い、
危機を乗り越えていく様子には感動です。

ラブリーな中年生活を送るのに必要なエッセンスがたくさん詰まったハートウォーミングな一本。
学ぶこともたくさんありました。これ良かったわぁ。


★★★★



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