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ベルイマン『処女の泉』
2013年02月22日 (金) | 編集 |


リメイクシリーズ、今日は『鮮血の美学』やそのリメイクの『ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト -鮮血の美学-<未>』、『暴行列車』などのオリジナルとなるベルイマン『処女の泉』を観ました。



 
処女の泉(1960)スウェーデン
原題:Jungfrukallan
監督:イングマール・ベルイマン
出演:マックス・フォン・シドー、 ビルギッタ・ヴァルベルイ、 グンネル・リンドブロム、 ビルギッタ・ペテルソン、 Axel Duberg、トル・イセダル

16世紀のスウェーデン、片田舎の豪農の一人娘カリンはある日曜日、遠方の教会にロウソクを捧げにいく。父無し子を妊娠中の養女は、両親の愛を一身に受ける世間知らずのカリンに嫉妬しており、途中でカリンを一人にして道をそれる。カリンは三人組の羊飼いに会い、弁当を振舞うが・・

名匠イングマール・べルイマンの代表作のひとつ。

今回はリメイク品についても記述するため、早くもネタバレとなりますのでw
未見の方は以下の観覧にご注意ください。


カリン(ビルギッタ・ペテルソン)は羊飼いに弁当を振舞うのですが、その優しさが仇となって、男たちにレイプされたあと無残に殺されてしまいます。
男らがその後、夕食の無心に農家を訪ねると、そこはなんとカリンの家!
やがて両親は全てを知ることになり・・というお話で
唯一観ているリメイク品の『ラスト・ハウス~』と大筋が同じ。

しかし、リメイク品が父親のスプラッターなリベンジを描いていたのに対し、
ベルイマンのオリジナルでは登場人物それぞれの罪を浮き彫りにし、
宗教心を模索する作品になっていたんですね。

羊飼いたちの犯した罪は勿論のこと、
敵討ちをしてしまう父親も、母親や幼女のように嫉妬することも
必要以上に着飾り、男たちを挑発するカリンの無知も罪




父親を演じるのは彫刻のように美しいマックス・フォン・シドー
神は全てを見ておられるはずなのに、なぜ人が罪を犯すことを傍観するのか。
変わり果てた娘を前に、神への信心さえも揺らぐ父親が慟哭の末にたどり着く、
スピリチュアルなラストシーンには不思議な安らぎがあります。





無駄などひとつもないと思えるシンプルな映像や作りに美しさを感じる作品でした。

 

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タイトル : 処女の泉
 コチラの「処女の泉」は、スウェーデン映画界の巨匠イングマール・ベルイマン監督が、中世のスウェーデンを舞台に、古くからスウェーデンに伝わるバラッドをモトに映画化した作 ......more