映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
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【映画】ラドクリフ君が死体になる『スイス・アーミー・マン(原題)』
2016年07月13日 (水) | 編集 |
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スイス・アーミー・マン(原題)
アメリカ

原題:Swiss Army Man
監督/脚本:ダニエル・シャイナート/ダニエル・クワン
出演:ポール・ダノダニエル・ラドクリフメアリー・エリザベス・ウィンステッド
 

生きる望みを失い、無人島でまさに自殺を図ろうとしていたハンクは海辺に打ち上げらえた死体に気づき・・
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【感想
 
ダニエル・ラドクリフ君が死体を演じて話題の本作
生きる望みを失くしていたポール・ダノ君演じるハンクが死体を見つけ、
ともに島を脱出しようとするというヘンテコな話
swiss-army-man-image_2048_0_0.jpg 

死体を生きているように見せてハチャメチャするというと『バーニーズ/あぶない!?ウィークエンド』を思いだすところだけど、本作でも死体のハチャメチャ振りでは負けてない。

ハンクが見出すことになる死体の思わぬ能力はスイスアーミー・ナイフばりに万能(笑)
その力を利用して島を脱出しようとする展開は爆笑です。

そもそもは「死体がこんな風だったら」という監督のジョークが高じて作られた作品らしく
ひたすら繰り広げられる死体ネタは小学生か!と突っ込みたくなるし
見続けていると少々引いてもくるw

でも死体が能力を発揮し始めるオナラとエレクションはハンクのトラウマにもつながるもので
死体との出会いがハンクの生きる力になっていくことに意味がありました。

劇場予告も観てたので、大方は予定調和。
でも最後の10分くらいの思わぬ展開にちょっと呆然としてしまってね。
正直受け入れられないままに劇場を後にしたものの
帰ってじっくり考えて、これでいいんだと納得したんですよね。
ネタバレしたくないので詳しく書けないけど・・

ただ作り手の思いを理解できずに終わる人の方が多いんじゃないかな。
もう一歩説明を加えてもよかったんじゃないかと思うけど
ストレートじゃないだけに、気づいた時の感動もありますね。
限りなくオリジナル
ラドクリフ可笑しくて切なくて、真剣な映画でした。

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【映画】グランドフィナーレ
2016年04月07日 (木) | 編集 |
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グランドフィナーレ(2015)
イタリア/フランス/スイス/イギリス
原題:Youth
監督/脚本:パオロ・ソレンティーノ
出演:マイケル・ケインハーヴェイ・カイテル/レイチェル・ワイズ/ポール・ダノ
日本公開:2016/4/16  

 【あらすじ
スイスの高級リゾートホテルでバカンスを過ごす有名な指揮者/作曲家のフレッド・バリンジャーは、英国女王からの「不朽の名曲『シンプル・ソング』を彼の指揮で演奏してほしい」という依頼を頑なに拒む・・

【感想

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』でアカデミー賞外国語賞を獲得したイタリアのパオロ・ソレンティーノ
マイケル・ケインを主演に迎え、「老い」をテーマに描いたドラマです。

Youth1.jpg
舞台はアルプス山ろくの高級リゾートホテル。
宿泊客の大半は老人で、さながら温泉治療を兼ねたサナトリウムといった趣
開始後しばらくして画面に映し出されるタイトル「youth」が、なんとも皮肉に思えます。

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映画は引退した音楽家フレッド(マイケル・ケイン)と現役にこだわる映画監督のミック(ハーヴェイ・カイテル)の友情を軸に、様々な宿泊客の人生模様を絡めつつ、老いの憂鬱と若者の可能性を描いていきます。

特筆すべきは詩的なまでに美しい映像と音楽で、監督の芸術的な才能があますことなく発揮されてます。
引退して仕事に未練はないなんて言いながら、音楽の才能と愛を失わないフレッドの描き方もよかった。

印象的だったのはマラドーナを思わせる巨漢のセレブ。
情けない姿になったレジェンドが、ポール・ダノ君の一言に「ありがとう」と言う瞬間
彼はかつての自分に少しプライドを取り戻したと感じて泣けたんだなぁ。

誰かに自分を分かってもらえているとか、そういうのが支えになって自分を変えられるってことはあると思う。

だから「若い人は愛するものを大事にして、前向きに歩きなさい。
将来に可能性があるのは若者の特権だから。
でも人生わずかになったら、過去にし残したことを悔やむよりも
頑張ってきた自分に誇りをもって、与えるべきを与え心穏やかに生きなさい」と
そんな映画だったかなと思います。

だったかな と言うのは、解釈に悩む部分も多いからで(笑)
自分の力不足を棚に上げて言わせてもらえれば、もう少し分かりやすく
見た者が同じ感動を味わえるものにして欲しかった。
妻はなんであんなホラーだったのかな。謎・・

ま、でも、ケイン様はキュートで素敵だったし
映画的な魅力にあふれる作品ではありましたね。

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【映画】ラブ&マーシー 終わらないメロディー
2015年12月08日 (火) | 編集 |
オスカー前哨戦もシーズンたけなわ。
各映画賞が次々発表になるなか、英国アカデミー賞でトムハの主演男優賞(レジェンド)が決まるなどの
嬉しいニュースも入ってきました。
オスカーノミネートされるかなぁ。ドキドキするね~。

当ブログでは、前哨戦の受賞作品にも注目していきたいと思います。
今日はニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞やゴッサム賞で主演男優賞を受賞したポール・ダノ君の受賞作品、
劇場で見逃したことを激しく後悔した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』です。

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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)アメリカ
原題:Love & Mercy
監督:ビル・ポーラッド
脚本:オーレン・ムーヴァーマン / マイケル・アラン・ラーナー
出演: ジョン・キューザック / ポール・ダノ/エリザベス・バンクス/ ポール・ジアマッティ/ ジェイク・アベル/ ケニー・ウォーマルド/ ブレット・ダヴァーン / グレアム・ロジャース

【あらすじ】
1961年に結成したザ・ビーチ・ボーイズは全米の若者たちの心を捉え、スターダムを駆け上る。
しかし曲作りのプレッシャーと過酷なツアー活動は、ブライアンの心を蝕み・・



ザ・ビーチ・ボーイズはベスト版のCDを持ってるくらいでメンバーのことも何も知りません。
それでもスクリーンから聴き覚えのある音楽が流れ始めると気持ちが上がる~!

作曲とボーカルを担当したブライアン・ウィルソンを演じるのがぽっちゃりに増量したポール・ダノ君。
60年代風PVを完全に再現した映像の中にいても全く違和感なし(笑)

夏サウンドで人気を博した彼らですが、ブライアンは違った音楽を模索していて
複雑な要素を取り入れた「ペット・サウンズ」のプロデュースを手がけます。
収録の様子を見せるシーンが音作りの遊びに溢れていて面白いんですよね。
スタジオを仕切るダノ君にも脱帽。
66年に実際に使ったまさにそのスタジオを使って、収録シーンを再現したというのだから
その映像を見るだけでも音楽好きにはたまらないんじゃないでしょうか。

もっとも延々固執するところはすでに病気の兆候が見えていたんでしょう。
重圧や焦りも手伝い彼は精神を破綻させていく。
壊れた男を演じさせたら右に出るもの無しのダノ君がその過程を繊細に演じていて上手い。

もう一人、50代になった80年代のブライアンを演じるのが破壊派中年代表のジョンキューです。
映画はダノ君、ジョンキューの2人の時代を交錯させブライアンの崩壊と再生を描き出す作り。

これね、多分破壊に向かう60年代を延々見せられたら辛かったと思うんですが
ジョンキューパートで、メリンダ(エリザベス・バンクス)との出会いを描いて
観客に絶望の先にあるであろう希望を追わせているのが上手いね。

本当のブライアンさんは、ジアマッティ演じる精神科医の横顔を見て死ぬほど怖かったというから
どんなに辛い20年あまりだったのかと想像を絶するところだけど
それだけにジョキューブライアンが雑音から開放され、ピアノを奏でる瞬間には涙が出た。

大好きな「素敵じゃないか」が流れ出すラストシーンは
まるで全ての苦しみを洗い流してくれるような爽やかな感動に溢れてます。
名曲だよね!


ルビー・スパークス
2012年12月05日 (水) | 編集 |
インディペンデント・スピリット賞で脚本賞にノミネートの『ルビー・スパークス』を観てみました。




ルビー・スパークス
2012年(アメリカ)
原題:
Ruby Sparks
監督:ジョナサン・デイトン/バレリー・ファリス
出演:
ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、クリス・メッシーナ、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング、
スティーブ・クーガン 、エリオット・グールド 
 

『リトル・ミス・サンシャイン』の監督コンビが6年ぶりに手がけた本作
『リトルミス~』でものを言わないお兄ちゃんを演じたポール・ダノ君がスランプ中の作家カルヴィンを演じます。



19歳でデビューし天才と脚光を浴びたものの、10年間「次」を出せないでいるカルヴィンは、
世間の期待に押しつぶされ半引きこもり状態。
そんなある日、女の子と出会う夢を見たカルヴィンは、その子をルビー・スパークスと名づけ
ルビーを主人公に物語を書き始めるんですね。
ところがある日、自分の創造物であるはずのルビー目の前に現れたからビックリ!
二人は奇妙な同居生活を始めるが・・というお話です。



ルビーを演じるのはエリア・カザンのお孫さんのゾーイ・カザン
驚いたことに脚本も彼女の手によるもので、彼女はプライベートでも5年来の恋人同士というポール・ダノ君と自分をモデルにストーリーを書き、監督に持ち込んだのだとか。

妄想が現実となるというファンタジーなロマコメと思いきや
カルヴィンが筆一本(タイプライターだけど)でルビーをコントロールしようとするあたりから
かなりダークな展開になるのですよ。

「一発屋」のレッテルに心が萎えそうになるカルヴィンを温かく支え
人生のノウハウを教える兄ハリー(クリス・メッシーナ)の優しさが心地よい。
カルヴィンにセラピーをするDrにエリオット・グールド
母にアネット・ベニング、エキセントリックな義父にアントニオ・バンデラス
思わぬ大物が脇を固めます。



恋人の理想に近づこうとして無理してしまったり、逆に強要されて嫌気がさしたり
ゾーイが経験から書いたというストーリーは誰の中にもハッとするところがあるんじゃないかな。
愛するがゆえに葛藤するカルヴィンが、静かに筆を置く瞬間の清々しい表情に胸が熱くなります。
思いどうりにならないから恋は面白いんだよね。
ゾーイを優しくみつめるダノ君の恋する瞳もまさに「ほんもの」。
映画も面白いです。お薦め!!


日本公開は12/15~

★★★★☆


リトル・ミス・サンシャイン
2006年12月24日 (日) | 編集 |



2006年(米)
監督:ジョナサン・デイトン
出演:グレッグ・キニア/トニ・コレット/スティーヴ・カレル/アラン・アーキン
ポール・ダノ/アビゲイル・ブレスリン
【ストーリー】
アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、家族それぞれに問題を抱え崩壊寸前。パパのリチャードは独自の成功論を振りかざし“負け組”を否定し、そんなパパに反抗して長男ドウェーンは沈黙を続ける。9歳の妹オリーヴはとうてい無謀なミスコン優勝を夢見て、ヘロイン常習のグランパは勝手言いたい放題。さらにはそこへゲイで自殺未遂の伯父フランクまで加わる始末。ママ、シェリルの孤軍奮闘も虚しく家族はバラバラ。そんな時、オリーヴに念願の美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる。そこで一家は旅費節約のため、オンボロ・ミニバスに家族全員で乗り込み、はるばる開催地のカリフォルニア目指して出発するのだが…。
■感想
崩壊寸前の“負け組”家族の再生の道のりを描いたハートフル・ロード・ムービーです。
今年のAFIトップ10に選ばれたり、GG賞コメディ部門の作品賞にノミネートされたりと
インディペンデンス映画ながら大健闘の作品です。

どちらかといえば何もいいところのないへんてこな家族。
そんな家族が娘オリーヴのミスコンに参加するため黄色のおんぼろバンでカリフォルニアを目指す。
みんなで一緒って言うのも仲がいいからというわけではない。
自殺未遂で退院したばかりの叔父さん(スティーヴ・カレル)も観察保護が必要だからとか
それぞれ理由があるんです。

これね、ダメダメ家族の再生を描くっていっても、お定まりなお涙頂戴とはちょっと違う。
もう落ちるとこまで落ちる。そこで奇妙な結束ができてしまうという感じ。
ある意味、皮肉たっぷりなところもありました。

オリーヴの参加するミスコンに出場する美少女たちなんか全員ジョン・ベネ状態。
子供らしくない化粧に大人びたポーズ。可愛いとはほど遠い。
でもこれが普通でまかり通っている世界。なんか変だよね~。
で、これをもっと極端にしたのがオリーヴが披露したダンス!
おじいちゃんが振り付けしたらしい。やってくれます。
でもね、ほんのちょっと大人ぶり過ぎただけで、たいした違いはないかもよー。(笑)

でも、この最大のピンチに思わず家族が一丸となってしまうんです。
そんなものかもしれないね。


役者それぞれの持ち味が活かせていました。
お兄ちゃん、どこかで観たと思ったら「キング 罪の王」のお兄ちゃん役でした。
スティーヴ・カレルなんて「40歳の~」とはずいぶんイメージが違うから言われないと分からないくらい。童貞の次は文学かぶれのゲイ。。。

バタバタ笑わせてもらいながらなんだかあたたかい気持ちになれる映画でしたね。
守ることも愛だけど「失敗を恐れて挑戦しないのが最大の負け犬」というおじいちゃんの言葉が
伏線になって最後はしっかりまとめてくれました。


★★★★☆

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