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脱力注意!ホン・サンス『3人のアンヌ』
2013年05月07日 (火) | 編集 |



2012年、カンヌ出品の作品から、今日はホン・サンス監督のちょっと変わった一本を。
3人のアンヌ(2012)韓国
監督:ホン・サンス
出演:イザベル・ユペール、 ユ・ジュンサン、 チョン・ユミ、 ユン・ヨジョン、 ムン・ソリ、 クォン・ヘヒョ、 ムン・ソングン
日本公開:6/15
成功した映画監督、浮気中の人妻、離婚したばかりのアンヌ、フランスからそれぞれの理由で韓国の海辺の街へバカンスに訪れた3人のアンヌは、同じライフガードの男性に出会い、言葉の壁を超えた恋模様を繰り広げる。

なんとも不思議な作品でした。
イザベル・ユペールが演じるのはフランスからやってきたアンヌ。
彼女は3人の異なった女性アンヌを一人で演じてるんですね。
でも、アンヌのキャラクター自体はほぼ同じで、同じアパート風の宿を利用し、隣の部屋に滞在中の映画監督と臨月の妻や、浜辺で出会うライフガード(ユ・ジュンサン)と同じようなやり取りを繰り返す。

正直ドリフの寸劇風のやり取りに最初は「なんじゃこりゃ」と戸惑いましたw
でも、ユペールの演じるアンヌが可愛らしくて見てて飽きない。




ちょっとワケありなフランス人アンヌが、異国で軽いカルチャーギャップに遭いながら
素朴で妙に元気なライフガードに癒され、引き寄せられる様子を描くだけなんだけど
前半で意味を持たなかったシーンが、後に繋がっていくという面白さがあり
人の本質をシュールに垣間見せるユーモアも楽しい。

なんと言っても、アンヌの孤独や開き直りや好奇心を、ライトタッチに演じたユペールに惹き付けられる。
浜を歩くライフガードの後をピンヒールのサンダルで小走りについていくユペールに萌え
山羊に向かって・・・のシーンでは爆笑でした(笑)

しかし、監督作品初見の私には、ただただ脱力で、監督は鬼才なんだよと聞いても「どうりで傑作!」とは言いがたい。
それでも春の浜辺で、ユペールと一緒に灯台をぼーっとト眺めている心地よさもあり
脱力も癒し なのかもしれないと思う。

ユペールと韓国人俳優の会話は全部英語。
みなさん英語が上手なのには感心した。