映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
ザ・イースト
2014年01月29日 (水) | 編集 |


今週末日本公開の作品から、今日は『ザ・イースト』を観ました。


ザ・イースト(2013)アメリカ
原題:The East
監督:ザル・バトマングリッジ
出演:ブリット・マーリング/ アレキサンダー・スカルスガルド/ エレン・ペイジ/ パトリシア・クラークソン/ トビー・ケベル/ シャイロー・フェルナンデス/ オルディス・ホッジ
日本公開:2014/1/31
パンのお話・・じゃなくて
環境テロ組織に潜入する元FBIエージェントの葛藤を描く作品です。




グローバル企業を顧客に持つセキュリティ会社に雇われたジェーンに与えられたのは、環境テロ団体イーストの正体を割り出すこと。サラと名乗り組織に潜入することに成功したジェーンは、組織でメンバーと生活を共にするうち、彼らの考えに感化され、任務と正義との狭間に揺れることになる・・ 

サラ(ジェーン)を演じるのは『アナザープラネット』のブリット・マーリング
監督のザル・バトマングリッジとは『Sound of My Voice』に続いてのタッグですね。
今回も二人で脚本を書いてます。

冒頭、石油まみれの海鳥が映し出され、続いて石油会社CEO宅の窓から石油が流されるシーンなどは、本物のニュース映像でしょうか。
新鋭バトマングリッジとマーリングのコンビは、今ある社会問題をスリラーに変えることに長けています。
環境を冒しつつ成長する企業にどう警告し制裁するのか。
テロは正しい手段なのか。そんな疑問を投げかけつつの二時間弱。
テロ現場のスリルと、潜入捜査のスリル、さらに終盤には思いがけない戦慄も用意され
インディーズ作品らしからぬエンタメ性で見せきる手腕はなかなかのもの。



証券会社の才女的演技から抜け出し、女スパイを演じたマーリングは新境地。
サラは組織に入ることで、これまでとまるで違った目で世界を見ることになるのです。テロ組織のリーダーを演じるアレキサンダー・スカルスガルドは繊細さと底知れない怖さを併せ持つベンジーを好演。テロの首謀者が生まれる背景も興味深いところでした。組織のメンバーにエレン・ページ、セキュリティ会社の社長 にパトリシア・クラークソンと名のある二人がシリアスに脇を固めています。製作にはリドリー・スコット、トニー・スコットも名前を連ね、もはやインディーズとは言えないのかな。

つなぎの部分をあまり説明しないので、「ん?」と思うこともあったけど、後に説明されるからいいかな。
ただ、エンドロールに収めてしまったシークエンスはもう少し説明したほうが万人に分かりやすいかも。

人があまり切り込まない部分に問題提議するという点で
今後の活躍も注目したいフィルムメーカーには間違いないですね。


サウンド・オブ・マイ・ヴォイス/Sound of My Voice(原題)
2012年12月14日 (金) | 編集 |
昨日はブラピの『Killing Them Softly』を観にいったのだけど、私にはどうにも眠い映画で、感想が書けそうにないのよねぇ。
代わりに、昨日に引き続いてフェニックス映画批評家協会賞の見落とされた映画賞から
『アナザー・プラネット』のブリット・マーリングがカルト教団の謎の指導者を演じる『サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』を紹介します。



サウンド・オブ・マイ・ヴォイス
2011年(アメリカ)
原題:
Sound of My Voice
監督:ザル・バトマングリー
出演:
クリストファー・デナム、ブリット・マーリング、ニコール・ヴィシウス
  

新聞記者として働くピーター(クリストファー・デナム)は恋人のローナ(ニコール・ヴィシウス)とともに、未来からやってきたと主張する若き女性指導者マギー(ブリット・マーリング)率いる地下室にこもって活動する謎の教団を調べ始める。そして、二人は自らが信者として教団に潜入し、マギーの正体を暴こうとするが。


監督のザル・バトマングリーは『アナザー・プラネット』の監督マイク・ケイヒルと共に『アナザー~』の元となる映画を作りブリット・マーリングがその作品に感銘を受け、二人の映画作りに参戦したという大学の仲間だそうで、今回はザル・バトマングリーが初監督。マーリングはここでも共同で脚本を書いてます。

レッド・ステイト』『マーサ、あるいはマーシー・メイ』など最近カルト集団について描く映画が増えてるような気がしますね。
日本でもオウムに関する映画が作られるとか?



教団を率いるマギー(マーリング)が未来から来たと主張してることは眉唾ものなんですが
美しく儚くも見えながら、鋭く信者のトラウマを見抜くマギーは神秘的で
ミイラ取りがミイラになるがごとくマギーに惹かれ始めるピーターはじめ、
信者が狂信していくのもわかるような気がする。
一方で恋人ローナや教団の調査をする司法省の役人の存在により
危険をはらんだ教団の裏の顔を垣間見せたかと思えば
スーパーナチュラルな見せ方でやっぱり本当なのかと思わせたり。

潜入がバレるかもしれないというドキドキと、マギーの正体を知りたいという興味とで
飽きることなく見ることになりました。

ただね、ここで終わるか?というマル投げのラストはいただけない。
『アナザー・プラネット』もそうなので、得意のパターンかもだけど
観客に考えさせようとして謎を残すにしても、もう少し「あぁそういうことなのね」と
納得できる何かが欲しいよねぇ。

途中目を背けたくなるシーンが2箇所。
一つのシーンは必要性も理解できるけど、ちょっとやりすぎで悪趣味に感じる。
食事しながら観ないようにね。

★★★☆