映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ジャッキー/ファーストレディ最後の使命
2017年01月28日 (土) | 編集 |
jackie-kennedy.jpg

 ジャッキー/ファーストレディ最後の使命(2016 アメリカ/チリ
原題:Jackie
監督:パブロ・ラライン
脚本:ノア・オッペンハイム
出演:
ナタリー・ポートマンピーター・サースガード/グレタ・ガーウィグ/リチャード・E・グラント/ビリー・クラダップ/ジョン・ハート

【あらすじ】
1963年11月22日、テキサス州ダラスを訪れたケネディ大統領が、パレード中に何者かに射撃される。妻ジャクリーンは悲しむ間も与えられず、葬儀の取り仕切りや副大統領の大統領就任式への出席等対応に追われ・・


【感想】
  ケネディ元大統領夫人ジャクリーン・ケネディの視点で大統領暗殺を描く伝記ドラマ。
ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。

ケネディが銃弾に倒れた直後、ジャクリーン夫人が後ろに飛んだ頭蓋骨のかけらに手を伸ばそうと、リムジンのトランクに這い上がる映像は、世界中で何度も再生されたであろう衝撃的瞬間です。
夫人がどんな思いでその悲劇に対峙したのかに興味もあり、劇場に足を運びました。


もともとはダーレン・アロノフスキー監督、レイチェル・ワイズ主演で企画が進んでいたらしいですが、破局によりレイチェルが降板。製作に回ったアロノフスキーの代わりにチリのパブロ・ララインがメガホンを取り、ナタリー・ポートマンを主演に迎えて制作にこぎつけました。映画は暗殺直後のジャクリーヌ夫人(ポートマン)が、ファーストレディとしての最後の使命を果たす姿を描いていきます。


New-Jackie-Stills-2016-natalie-portman-40047351-500-334.jpg
大統領の仕事は待ったなしなので、目の前で夫を殺された2時間後には血の付いたままのスーツで次期大統領の宣誓式に臨むジャッキー。すぐにホワイトハウスからの退去も余儀なくされるわけで・・
大統領夫人の肩書も失い、自身の存在価値さえなくことになるなんて残酷ですねぇ。

彼女は大統領の記憶を最高のものとして後世に残したいと、暗殺から一週間後には雑誌ジャーナリスト(ビリー・クラダップ)を招きます。クラダップのインタビューに答える形でランダムなイベントがフラッシュバックで再現される中、ジャッキーの発言に段々と違和感を感じる部分が出てくるんですよね。ずっと煙草を吸ってるのに「タバコは吸わない」と言ってみたり。
言ったばかりの言葉をなかったことのように否定するシーンでは会場中が「へっ?!」でした。

ジャッキーはすでにPTSDに近い状況だったのか。
その辺が少し曖昧で、ジャッキーが変な人に思えてしまった。

終盤ジャッキーの孤独な悲しみと『キャメロン』の歌詞が重なり、その心情も理解できるのだけど、それまでにすでに心が離れてしまっていたのは残念。これレイチェル・ワイズがやった方が似合ってたかもなぁ。顔もレイチェルの方が似てますよね。

左は本物のジャクリーヌ夫人。 ポートマン(右)はファッションも再現

jackie-cbs-1.jpg


大統領暗殺の瞬間をジャッキーの視点で見せる映像は新鮮で、本作のハイライトでした。
johnhurt.jpg
終盤、神父役でジョン・ハートが登場します。
随分と歳をとったという印象で、一瞬彼とわからなかったんですが、まさかその日に訃報に触れることになるとは。
わずかな登場時間でも、含蓄のあるお言葉で映画にしっとりした余韻を残すのが流石でした。
心からご冥福をお祈りします。

追悼は次記事で。




お気に入り度3.4
・ジャッキーの喪失と困惑も最後には理解できるけれど、いい映画を観たという満足感を得られなかった。
・ポートマンの喋りに方に違和感。ジャッキーに似せたのだろうけど生理的になんか嫌w
などの理由で低めです。

ブログパーツ

【映画】ラヴレース
2013年11月27日 (水) | 編集 |



アマンダ・セイフライドが伝説のポルノ女優ラヴレースを演じて話題の伝記映画。日本公開が決まったようなので観てみました。
ラヴレース(2013)アメリカ
原題:Lovelace
監督:ロブ・エプスタン
出演:アマンダ・セイフライドピーター・サースガード/ハンク・アザリア/アダム・ブロディ/ボビー・カナヴェイル/ ジェームズ・フランコ/ クリス・ノース/クロエ・セヴィニー/ シャロン・ストーン/ 
 ジュノー・テンプル
日本公開:2014/3・14
 伝説のポルノ女優リンダ・ラブレースご存知の方も多いかな。
私は何かの映画の記事を書いたときに『ディープ・スロート』という意味を知ったんですが、本作でアマンダちゃんが演じるリンダ・ラヴリースの特技wがディープ・スロートで、『ディープ・スロート』というポルノ映画がセンセーションを巻き起こしたらしい。映画はリンダの悲劇的な人生を描きます。

 厳格な家庭で育ったリンダは、チャック・トレイナー(ピーター・サースガード)と門限破りのデートをしたことから家を追い出され、チャックと暮らすことになります。そのチャックに手ほどきを受けたのがディープ・スロートの荒業・・(汗)
チャックはこの技を武器にリンダを業界に売り込み、自身はマネージャーに収まります。
しかし、最初は優しかったチャックは次第に暴力的になり、リンダを金儲けの道具のように扱うようになるんですねぇ。柔らかい物腰で無垢な女たちを巧みに口説き、不幸に陥れるヒモ男を演じさせたらサースガードの右に出るものはいない。チャックの中にある劣等感や自己嫌悪といった二面性を垣間見せる演技も秀逸です。





 リンダは一度両親の元に逃げ帰るんですが、夫に従うのが妻のあるべき姿と考える母親はこれを受け入れない。もしも母親がもっと娘の味方であったなら、リンダの不幸はここで終わっていたかもしれないのに・・。
厳格な母を演じていたのがシャロン・ストーンだったことに、観てるときは気づかなかった。

 いやぁ、それにしてもアマンダちゃん、よくやったなぁ。
本物のリンダさんに似てるのかなと、Netflixを検索したら『インサイド・ディープ・スロート』というドキュメンタリー映画がストリーミングにあったのでチラリと見てみたら、きつめの風貌が少し似てる。実際のディープ・スロートシーンもあって心底驚いた(笑)あり得ないほどディープですから・・(汗)
映画の中でも撮影中に監督やスタッフの目がテンになる様子が笑えるんですよ(笑)

 ま、そんなこんなだし、アマンダちゃんの少女のお尻と、熟れすぎた豊満な胸を拝めるのもあって、男性にはたまらない一本ではないでしょうか。
しかし、映画としては単なるエロ映画にはしていなくて、後に女性活動家として活躍したリンダの意思も伝えています。時代を思い起こさせるファッションや音楽など、カルチャー面も見所のひとつでした。



スター俳優風のジェームズ・フランコ君の色男ぶりには笑った。
出番は少ないけどきっちり仕事するフランコ君はさすがだわ。
 

トラックバック一覧

  1. 1. 「ラブレース」のアンチポルノの視点がオヤジには新鮮でした。

    • [今昔映画館(静岡・神奈川・東京)]
    • March 03, 2014 17:36
    • 今回は新作の「ラブレース」をヒューマントラストシネマ有楽町1で観てきました。この映画館は飲食OKなんですが、隣でビール臭いのは、正直ご勘弁なんだよなあ。指定席は移動できないんだから、基本飲食NGにして欲しい。まあ、コーヒー臭いのはダメ、ポップコーン臭いの


エレクトリック・ミスト 霧の捜査線
2012年02月09日 (木) | 編集 |

 
今日はトミー・リー・ジョーンズ主演の日本未公開のミステリーです。
 
エレクトリック・ミスト 霧の捜査線<未>(2009) アメリカ/フランス
監督:ベルトラン・タヴェルニエ
出演:トミー・リー・ジョーンズジョン・グッドマンピーター・サースガード/メアリー・スティーンバージェン
ケリー・マクドナルド/ジャスティナ・マシャド/ネッド・ビーティ
 

人気ミステリー作家ジェームズ・リー・バーク原作のベストセラー小説の映画化となる本作
テキサスの田舎町で、連続レイプ殺人事件を捜査中の刑事ロビショー(トミー・リー・ジョーンズ)は
わき道から猛スピードで飛び出した赤いスポーツカーをサイレンを鳴らし止めた。
運転していたのは地元で映画を撮影中の俳優サイクス(ピーター・サースガード)。
飲酒運転のサイクスは連行される途中、おかしなことを話し始める。
撮影現場で、露骨の周りに鎖の巻きついた人の骨を見かけたというのだ。
ロビショーの脳裏に、40年前のある記憶がよみがえる・・。
 
田舎町で起きた連続レイプ殺人事件の犯人を探しながら
同時に40年前に起きた黒人射殺事件の真相を明らかにしていくという作品です。
 
トミー・リー・ジョーン演じる地元刑事ロビショーは、17歳の時に鎖を巻きつけた黒人が沼を逃走中
射殺されるところを目撃しており、そのことがトラウマにもなってたんですね。
事件を追ううちに、二つの事件の関連性に気づいてしまうロビショーは
命を狙われることになる。
スリルの中、FBIからの助っ人捜査官と謎を追う形のミステリーとなっています。
 


この映画面白いのは、ちょっとホラー混じりであること!
というのが、ロビショーは霧の立ち込める沼で、南北戦争時代の兵士の亡霊を目にし
南軍の大佐と会話する。大佐は人生を示唆し、時には捜査の謎解き指南までしてしまうんですよ。
 
60年代、アメリカ南部では黒人は虫けらのように扱われていた時代
その事件を解明することが、新しい時代に向かう一歩となるのだと思わせる真摯なつくりがいいですね。
捜査の助っ人にやってきたFBIの女性捜査官がヒスパニック系であることも
時代の流れを感じさせる。彼女の優秀さも謎解きを面白くします。
南部の田舎町にたち込める差別意識にメスを入れ、臭いものに蓋をする権力者たちの気質をも暴く
カンヌで監督賞を受賞したことのあるフランス人監督ベルトラン・タヴェルニエの手腕は確か。
 
哀愁を漂わせながらも事件を解決していくトミー・リー・ジョーンズも流石の存在感で
静かでいて骨太、人への愛情をも感じさせる作品に仕上がってます。
 
ただね、最後のワンシーンがわからないのよ。
『シャイニング』か??(||゚Д゚) ??