映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】ウェイキング・デッド
2016年05月24日 (火) | 編集 |
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ウェイキング・デッド(2000)アメリカ
原題:Waking The Dead
監督:キース・ゴードン
脚本:ロバート・ディロン
出演:ビリー・クラダップジェニファー・コネリー/ハル・ホルブルック/モリー・パーカー 
日本未公開 


【感想
クラちゃんを探せ!5本目
本特集の最後を飾るのはジェニファー・コネリーと共演した『ウェイキング・デッド』
例のゾンビ映画じゃありません。が・・ 
なんだろな、これちょっと変わった映画でした。


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ベトナム戦争にあえぐ1972年
クラちゃん演じるフィールディング・ピアースは湾岸警備隊に所属するエリートで、将来は政治家になるため法律を学んでいる。
ある日、兄の事務所を訪ねたフィールディングはそこでジェニファー・コネリー演じるサラと出会い一目ぼれ。
その日のうちにベッドインした二人は深く愛し合うようになる。
サラは社会的弱者を献身的に助ける理想主義者で、フィールディングと交流のある政治家たちと衝突することも。
窮地にたたされることもあるけれど、根本でサラを理解し愛するフィールディング。
ところがある日、サラはチリの抵抗勢力に参加し爆弾テロの標的となり死亡。

サラを止められなかった自分を悔いながら、砂を噛むような10年を過ごすフィールディングですが
1983年、上院議員に立候補することを決める。
ところがその日から彼は自分の周りにサラの気配を感じるようになるんですね。

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いや~クラちゃんでずっぱり
まず「夢は大統領になること」なんてさらりと言ってのけるクラちゃんがキラキラとさわやかでね
ユニフォーム姿の美しいクラちゃんにしょっぱなからくらくらです(笑)

映画は時間軸を間軸を交錯させ、サラと過ごした過去と、選挙活動にいそしむ現在を交錯させる作りとなってて
クラちゃんは若く純粋なフィールディングと落ち着いた議員候補の両方を演じ分けててお見事。

最初は声だけだったのが、次第にサラの姿を目撃するようにもなり
サラは生きているのか、それとも自分が狂っているのかと苦しむフィールディングがかわいそうでね。
10年間さんざん悲しんだあげく、今また大事なときに翻弄されるとは。

でここからちょっとネタバレ


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【映画】ザ・ロンゲスト・ウィーク(原題)
2016年05月20日 (金) | 編集 |
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ザ・ロンゲスト・ウィーク
(2014)アメリカ
原題:The Longest Week
監督/脚本:ピーター・グランツ
出演:ジェイソン・べイトマン/ビリー・クラダップオリヴィア・ワイルド/トニー・ロバーツ 
日本公開:未定
 


【感想
クラちゃんを探せ!4本目
考えたらこれまでの3本は全て70年代の設定で、クラちゃんは口髭、ロン毛のワンパターンだった。
じゃ、次は現代版のラブコメでもいってみよーということで、ポスターから選んだのがこれ。

でも主人公はジェイソン・べイトマンで、時代設定は60年代だった(笑)


ジェイソン・べイトマン演じるコンラッドは超がつく富豪だが、わけあって子供の頃から親の所有するホテルに暮らしている。
ところがあることから資金を絶たれた彼は無一文でホテルを追い出されることになり・・


べイトマン演じる孤独なセレブ、コンラッドの人生を変えた長い一週間にフォーカスしたドラマです。
クラちゃんは今回はコンラッドの友人のアーティスト、ディランを演じてまして
コンラッドに宿を提供したあげく、恋するベアトリス(オリヴィア・ワイルド)を横取りされるという役どころ。
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まぁね、コンラッドと来たらクラちゃんの警告も無視して、しかも自分が文無しなのも隠してベアトリスに手を出す卑劣な奴なんですが、コンラッドはなぜそんな人間になったのかというのと、彼の人生の修復が見どころのドラマになっています。


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これ「ウェス・アンダーソン・ミーツ・ウディ・アレン」といった風合いで、世間ではそれを批判する人も多いみたい。
確かに音楽やニューヨークの風景などアレン映画風で、作家志望だったりアーティストだったりのプチインテリジェンスな登場人物や、大人になり切れないイタい主人公などもアレン作品に出てきそうなの。

でも正直、笑いどころは少なく会話も洗練されてなくて作品のクオリティはまだまだ。
ところがベアトリスとコンラッドが出会って酒場でダンスするシーンは『はなればなれに』を彷彿とさせるし
60年代のフランス映画のエッセンスを感じさせてくれるのがうれしいんだわ。



「真似」と言ってしまえば身もふたもないけど、「好き」を詰め込んだらこうなったんだろうと
容易に想像できるから嫌いになれない。

人と人の繋がりの希薄さなど気になるところもあるけれど、監督のセンスは感じられる作品でした。

今回モテ男のクラちゃんは女性と別れる時にはヴォルヴォをプレゼントする。
それは別れても罪悪感が軽くなるから。
ヴォルヴォは伏線としていい役目を果たしてました。


日本未公開ながらアマゾンで日本語字幕付きでレンタルできるみたい。

ザ・ロンゲスト・ウイーク/The Longest Week (日本語字幕版)


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【映画】スタンフォード・プリズン・エクスペリメント(原題)
2016年05月17日 (火) | 編集 |
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スタンフォード・プリズン・エクスペリメント
(2015)アメリカ
原題:The Stanford Prison Experiment
監督:カイル・パトリック・アルヴァレス
脚本:ティム・タルボット/フィリップ・ジンバルドー(本)
出演:ビリー・クラダップエズラ・ミラータイ・シェリダン /ネルサン・エリス/ マイケル・アンガラノ/トーマス・マン 
日本公開:未定
  


【感想
クラちゃんを探せ!3本目
今日はTiVoが拾って録画してくれた『スタンフォード・プリズン・エクスペリメント』を観ました。

タイトルに「あれ?」と思われた方がいると思います。
そう、これはドイツ制作の『es〔エス〕』やエイドリアン・ブロディ主演の『エクスペリメント』のもととなる
いわゆるスタンフォード大学監獄実験を描く作品なんですね。

脚本に名を連ねるフィリップ・ジンバルドーという心理学学者がこの実験の責任者であり
本作はその著作に基づいているらしく、実際に行われた実験を忠実に再現したドキュドラマといった作りです。

スタンフォード大学監獄実験をご存じない方のために簡単に説明すると
大学の地下に模擬監獄を作り、募集で選んだ大学生21人を看守役と囚人役に振り分け
それぞれの役割を演じさせるとどのような行動をとるようになるかを実験で検証しようとするもの。
詳しくはウィキ

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『es〔エス〕』と比べると被験者が皆大学生であることと
報酬も一日15ドルぽっちであったこと
2週間の予定が6日で強制終了になったことなどが違いますが
囚人役に『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラーや『MUD』のジェイ・シェリダンがいることから
彼らが何かやらかすに違いないと不安に駆られるわけで
次第に緊張をはらんでくる様にはやっぱりドキドキしました。

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大学側は実験を成功させたいあまり、被験者に非人道的な行為を強要してしまうわけで
クラちゃんは今回ダークな一面をのぞかせる博士を悪役顔で演じてます。

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まぁ、はたから見ればとんでもない実験ですが、学問的には意義があったようです。
最後に被験者たちの(役者が演じてますが)感想を聞いて実験の意味を総括してるのが
他の関連作品と違うところかな。

彼らは権威を持ったり圧力下におかれることで人間性が変わってしまうことに驚きそして(精神的に)傷ついている
実験者側も同じ痛みを味わっているというのが興味深いところでした。


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【映画】あの頃ペニー・レインと
2016年05月14日 (土) | 編集 |
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あの頃ペニー・レインと(2000)
アメリカ
原題:Almost Famous
監督/脚本:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フュジットケイト・ハドソン / ビリー・クラダップフランシス・マクドーマンド  
 ジェイソン・リー  / アンナ・パキン/ フェアルーザ・バーク/ ノア・テイラー/  ゾーイ・デシャネル/ フィリップ・シーモア・ホフマン 


 【感想
クラちゃんを探せ! 2本目は
クラダップが新進のロックバンドのギタリストを演じた『あの頃ペニー・レインと』。

主役はパトリック・フュジット演じるウィリアム少年。
家出した姉がアルバムを残してくれたのをきっけにロックにはまることになったウィリアムは学校新聞や地方誌にロック記事を投稿する音楽好き少年に成長。伝説のロック・ライター(フィリップ・シーモア・ホフマン)に認められ、さらにはローリングストーン誌のめにとまり新進ロックバンド「スティルウォーター」のツアーに同行取材することに。
グルーピーの中でひときわ輝くペニー・レインにひそかな恋心を抱くウィリアムだったが・・

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自身も15歳でローリング・ストーン誌の記者をしていたというキャメロン・クロウ監督の体験をもとに、ウィリアムの奮闘を描く青春ロードムービーです。
クラちゃん演じるラッセルはスティルウォーターの人気ギタリスト
原題のAlmost Famousはブレイク寸前のこのバンドのことを言ってるんでしょうね。
映画用の架空のバンドとはいえスティルウォーターのパフォーマンスはなかなかのもので
クラちゃんも決まってる。
劇中挿入される曲もいいし、コンサート会場の裏側が見れるなどロック好きにはたまらないものがありますね。

ロックに疎い私は置いてけぼりを食らうんだろうなと長いことスルーしてましたが
曲名を知らなくても十分に楽しめるし、再見するごとに涙の量が増える、今では大好きな作品です。


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まず印象的なのが、ウィリアムが家出した姉からアルバムを貰い受けたアルバムを聴くシーン
姉が密かに集めたであろうそのコレクションの一枚には
"ろうそくを灯して「WHO」の「トミー」を聴きなさい”と書いたメモが挟まっている
ウィリアムが音楽に目覚める瞬間が感動的で
弟よ、自分自身で未来への扉を開くのだよ とする姉の思いにもほっこり。

姉のほかにも母親や地方紙の伝説のライターなど、ウィリアムの周りには彼を地味に支える大人がいる。
娘への過干渉の失敗を踏まえ、ウィリアムを心配しながらもツアーに参加するという最大限の冒険を容認する母。
ウィリアムズにジャーナリズム指南をしつつ、ロックへの愛と危惧を語る伝説のロック・ライター。
それぞれを演じるフランシス・マクド―マンドとフィリップ・シーモア・ホフマンが最高で
この映画が単なる15歳の大冒険になっていないのは、そうした大人たちの温かいまなざしがきちんと描かれてるから。

大人の階段を登るのに時には冒険も必要。
でも大人がちゃんと見守って、傷ついた心もフォローしてようやく子供は成長できるのかもしれないね。
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ウィリアムが淡い思いを寄せることになるペニー・レインを演じるケイト・ハドソンが飛び切りキュートでした。
クラちゃんはいかにもロックスターというより、まだ田舎のバンドの人という感じで
虚栄とリアルのはざまを行き来するラッセルを好演。
脆さの中にカリスマ性を感じる存在でしたね。若いよ。
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真実に向き合ってこそ得られるものが大きい
ペニー・レインにももうサングラスはいらない
ほろ苦いけれどさわやかで、ラスト10分には訳の分からん涙があふれた

とにかくこれ最高です。


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