映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】LOGAN/ローガン 
2017年03月21日 (火) | 編集 |
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 LOGAN/ローガン(2017)アメリカ
原題:Logan
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:マイケル・グリーン/
スコット・フランク/ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュワート/リチャード・E・グラント/ボイド・ホルブルック/スティーヴン・マーチャント/ダフネ・キーン

【あらすじ】
ミュータントがほぼ全滅した荒廃した近未来。ローガンは治癒能力を失いつつあった。


【感想】
X-menシーリーズ、ヒュー・ジャックマン主演の『ウルヴァリン』スピンオフ、シリーズ3作目。
ヒュー・ジャックマンと、パトリック・スチュアートは本作でX-menシリーズ卒業だそうで、
何か寂しい思いに駆られて劇場に足を運びました。


舞台は2029年。
ミュータントはほぼ絶滅し、X-menはコミック誌の中の昔話となりはてています。
わずかな生き残りの一人、ウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)はしがないリムジン運転手として細々と生計を立て、年老いたプロフェッサーX、チャールズ(パトリック・スチュワート)の面倒をみている という、マジか?な設定。
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冒頭、車内で仮眠中のローガンのリムジンのタイヤを奪おうとする強盗集団が登場し、ローガンが制裁を加えるんですが、「あれっ?」と思うのが、アクションの残酷性。ウルヴァリンの爪が敵の頭を貫通しますからね。案の定R指定。

そしてもひとつあれ?となるのが、ローガンの傷が完全に癒えないこと。
ローガンは傷ついた足をその後もずっと引きずっている。
彼は回復能力を失いつつあるんです。
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その後ローガンは、ある女性に託されたローラという少女を安全な場所に連れていく役割を担う。
チャールズとローガンとローラ。
おじいちゃんと父娘と言った風な3人の旅は、『ペーペームーン』次第に絆を深めるロードムービーのごとし。

ユーモアもありつつ、信頼を感じさせるヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュワートのやり取りもツボで
インタビューで「エモーショナルになったシーン」を問われたヒュー・ジャックマンが、
チャールズを抱えて階段上るシーンと答えていて、私も泣けてきた。
このシーン、特に泣かせるシーンではないし、ローガンも後ろ姿しか映らないのだけど
ヒューの思いに、年老いた親を持つすべての人が共感するよね。
長いシリーズを終える感慨みたいなのもあったんだろう。
logan movie still patrick steward hugh jackman



ローガンからローラへの言葉やラストシーンなどグッとくるシーンはいくつかあるのだけど
かつて家族を失い、怒りを力に変えてきたローガンが、ローラの膝で穏やかに寝息をたてる瞬間でさえ静かな感動がある。
X--メンに通じていればいるほど泣ける、渋い大人の映画だと思うな。



ビルを壊したり、空を飛んだり、X-men本来の派手なアクションはなく
生身のアクションが売りの西部劇&ロードムービー、そして愛のお話。
私としてはそこが良かった。

かなり身体を酷使したであろうヒュー・ジャックマンには心からお疲れさまと言いたいです。
日本公開は6月1日。

お気に入り度4.3






【映画】 プリズナーズ
2013年10月04日 (金) | 編集 |



「誘拐」シリーズの目玉はこれ

ヒュー・ジャックマンが娘を誘拐された父親を、ジェイク・ギレンホールが事件を捜査する刑事を演じ
灼熱の魂』のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督したサスペンス・ドラマ『プリズナーズ(原題)』

プリズナーズ(2013)アメリカ
原題:Prisoners
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ヒュー・ジャックマンジェイク・ギレンホール/テレンス・ハワード/ポール・ダノ/ヴィオラ・デイヴィス/マリア・ベロ/メリッサ・レオ
日本公開:2014/5・3
田舎町で大工を営むケラー(ヒュー・ジャックマン)一家は、サンクスギビングを友人(テレンス・ハワード)宅で過ごしていたが、その最中、外で遊んでいたはずの両家の娘が忽然と姿を消した。
警察の操作中、近くに駐車していたバンが急発進し木に激突。
運転していたアレックス(ポール・ダノ)が容疑者として逮捕されるが、証拠不十分で釈放される。
警察を出るアレックスに詰め寄るケラーに、彼は事件を仄めかす言葉を発するが・・・




昔から誘拐事件を扱う映画はたくさん作られてますが
刑事ものにしたときに、意外に置き去りにされるのが「被害者の親の気持ち」。
でも本作はヒュー・ジャックマンを父親に据えているところに普通とは違う臭いがするでしょ。
案の定、ヒューさまは自ら行動に出ます。
警察になど任せられるか。それがウルヴァリン魂です(笑)
かくして、独自のやり方で娘の居場所を突き止めようとするウルヴァリン・ヒュー

一方、ジェイク・ギレンホール演じる刑事ロキも捜査を進め
家族の切実な思いと、警察の焦燥が交錯します。
しかし途中から「タイトルのプリズナーズって誰?」と、気になってくるわけですねぇ。

少し複雑で説明も少な目。
私の理解不足もあって、ミステリーとしては疑問を残すところも出てしまいました。
しかし、一筋縄でいかない構成は秀逸で、謎を解き明かす醍醐味があります。

果たしてアレックス青年は本当の誘拐犯なのか。
ケリーの娘たちは無事に救出されるのか。





共演もアレックスを演じるポール・ダノはじめ、アレックスのおば役メリッサ・レオと曲者揃い。
しかしアレックスはダノ君でなくてよかったかなぁ。
体格が良すぎるところなど、少し違和感があったので。

一見ハッピーエンドのようでいて、そう見せないエンディングに
改めてこの映画のタイトルが頭に浮かびます。
本当の正義とはなんなのか
暴力を容認することは罪ではないのか・・。
そう思うと、登場人物の誰もがプリズナーに思えるのです。

サイコサスペンスでミステリーを巧妙に見せながら
『ゼロ・ダーク・サーティ』に通じるテーマを盛り込む問題作です。
面白い!

ジェイクには惚れますわ。




ムービー43
2013年08月10日 (土) | 編集 |



ムービー43(2013)アメリカ
原題:Movie 43
監督:スティーヴン・ブリル、 ピーター・ファレリー、 ウィル・グレアム、 スティーヴ・カー、 グリフィン・ダン、 ジェームズ・ダフィ、 ジョナサン・ヴァン・タルケン、 エリザベス・バンクス他
出演:デニス・クエイド、グレッグ・キニア、エリザベス・バンクス、 ナオミ・ワッツ、ハル・ベリー 、 
 ジェラルド・バトラー、アンナ・ファリス、 リチャード・ギア、 テレンス・ハワード、 ヒュー・ジャックマン、ジョニー・ノックスヴィル、クロエ・グレース・モレッツ、 リーヴ・シュレイバー
日本公開: 8/10~
 
デニス・クエイドが映画会社に映画の案を持ち込み、グレッグ・キニア演じるプロデューサーに売り込む。
そのショート・フィルムの内容を豪華キャストが演じてみせるというオムニバスです。


もうね、ロジャー・エバートさんじゃないけど、映画が始まって5分で観たことを後悔しました(笑)
最初のエピソードは、ケイト・ウィンスレットがヒュー・ジャックマンとブラインド・デートをするというもの。
といっても顔写真だけは事前に見てウキウキで出かけるんだけど、やってきたヒュー・ジャックマンが・・・・



いや、もう画像これ以上は載せられませんよ。もしかしてこれに修正入ったりしない?
ケイト・ウィンスレットの反応が、演技うますぎで爆笑モノ。
周囲の人たちが全く気にしてないのも笑えます。
強烈過ぎて唖然としたけど、思えばこのエピソードが一番可笑しくて、
あとはハル・ベリーのドッキリカメラ的なノリはよかった。

とにかくお下劣炸裂な映画だけど、小ネタは楽しめる。
なんといってもこれを豪華俳優陣が演じてるのがミソですね。
あとで出演者リストみて気づいた人もいたけど。

可愛そうだったのはクロエちゃん。思春期の女の子になにやらせるの。
『キック・アス』で共演のレッド・ミストが一緒に出てるのも可笑しかった。

ピーター・ファレリーの思いつきから、多数のネタが持ち寄られ
エリザベス・バンクス含む12人が監督したという本作、
これだけの有名人が出演したのもファレリー兄弟の名前があってこそかな。

コント集のノリなので目くじら立てることもないし
部分部分はそれなりに楽しめたけど
どうでもよすぎるものもあったので、いいお点あげないよw






トラックバック一覧

  1. 1. 「ムービー43」は有名スターによる下品ネタてんこもりの映画でバカに付き合える人にオススメ。

    • [今昔映画館(静岡・神奈川・東京)]
    • August 18, 2013 15:37
    • 今回は新作の「ムービー43」をヒューマントラストシネマ渋谷3で観てきました。初めての映画館だと思ってたら、何やらデジャヴ感ありまして、ここって、7年前に 「2番目のキス」 を観た渋谷アミューズCQNでないかいって気付きました。座席数60で、座席の配置とスクリ
            •  



          レ・ミゼラブル
          2013年01月22日 (火) | 編集 |
           

           
          レ・ミゼラブル(2012)イギリス
          原題:Les Miserables
          監督:トム・フーパー
          出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイアマンダ・セイフライド、アーロン・トベイト、サマンサ・バークス、ヘレナ・ボナム・カーター、サシャ・バロン・コーエン、エディ・レッドメイン
           

           
          トム・フーパー監督版観ました。そもそもミュージカル苦手なのでちょっと心配しながらの鑑賞。
          案の上「私の名前はジャベ~~ル♪」に笑いそうになったし
          やっぱり最初から歌うんだ・・っていう戸惑いがあったのだけど
          意外に早いうちに慣れて気にならなくなりました(笑)

          勿論ミュージカルのよさもあります。
          自分の気持ちを丁寧に説明してくれるので感情が伝わりやすいし
          何よりいくつもの歌声が重なったときの感動は半端ない。
           
          物語はナポレオン没後の1815年からのフランスを舞台にしていて一般民衆はとてつもなく貧しい。
          さらには若者は命を楯に、自由を求め暴動する。
          そんな動乱の世にあって、銀の燭台に代表される心の美しさを描くエピソードが素晴らしいです。

          宗教は様々な諍いも引き起こしてしまうけれど、宗教によって救われる魂もある。
          司教によって救われ、正しい心を持ち続けようとするジャン・ヴァルジャンには何度も泣かされましたね。

          ジャベールに執拗に追われ、希望を見失いかけていたヴァルジャンの一筋の光となったのがコゼット。
          そのコゼットを自分の手から離すことの彼の哀しみを思うと切なくて今思い出しても涙が出ます。
           
          ただ、映画の終盤、ヴァルジャンが衰弱するまでがやや端折りすぎたか一緒に観た友人からは、
          何故彼が死んだのかが解らなかったと言われたし映画サイトでも同様の疑問を投げかけるスレッドが立ってますね。

          確かにちょっと解りにくかったですが
          最後に司教やファンティーヌまで登場したら、もうね、たまりませんって。

          精一杯生きたよね。どうぞ安らかに・・そう思った途端に涙腺決壊。
          ボロ泣きのファンファーレでした。
           
          キャストは良かったですね。
          特にやっぱりアン・ハサウェイ
          何年か前、彼女が主演女優賞にノミネートされたときのオスカー授賞式で
          シャーリー・マクレーンが「あなたはミュージカルでも頑張りなさい」と言ったのを覚えています。

          ちゃんと期待に応えたんだなぁとしみじみ。
           
          ★★★★☆