映画の感想や好きな俳優の情報を発信します。新作以外はネタバレあり。
【映画】マイ・ベスト・フレンド
2016年10月12日 (水) | 編集 |
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マイ・ベスト・フレンド(2015 イギリス
原題:Miss You Already
監督:キャサリン・ハードウィック
脚本:クリストファー・サイモン
出演:ドリュー・バリモアトニ・コレットドミニク・クーパーパディ・コンシダイン/フランシス・デ・ラ・トゥーア/ジャクリーン・ビセット
日本公開:2016/11/18

【感想
ドリュー・バリモアトニ・コレットが親友同士を演じた人間ドラマです。

ジェス(ドリュー)とミリー(トニ)は子供のころからの親友同士。
結婚後も家族ぐるみで親密な友情を育む二人だけど、ミリーが乳がんを発症してしまうんですね。
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【映画』地獄に一番近い愛 マイケル・ファスベンダー『マクベス』
2016年03月14日 (月) | 編集 |
今年はアカデミー賞の生放送も見られず、受賞式前の特集も十分出来なかったので
これからはちょっと遅いオスカー特集としてアカデミー賞を振り返ろうと思います。

本年、最大の話題はレオナルド・ディカプリオ悲願のオスカーなるか!でしたね。
実際『レヴェナント』を見た時点で受賞を確信するほどレオの演技は素晴らしく、お情けでもなんでもない
実力で勝ち取ったオスカーだったわけですが。

それだけに、二番手につけていたマイケル・ファスベンダーは残念。
でも次の機会はまた直ぐにやってくるでしょう。
今日はそんなファスベンダーの最新作、シェークスピアの戯曲を映画化した『マクベス』を観ました。
やっぱり上手いわ。

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マクベス
(2015)イギリス/アメリカ/フランス
原題:Macbeth
監督:ジョスティン・カーゼル
原作戯曲:ウィリアム・シェイクスピア

出演:マイケル・ファスベンダー
/ マリオン・コティヤール  /パディ・コンシダイン/ エリザベス・デビッキ/ ショーン・ハリス 
日本公開:2016/5/13 
 
  
 【あらすじ
スコットランドでダンカン王の下、武将としてならすマクベスは、イングランドとの対戦にも勇敢に戦い勝利に貢献した。しかし戦いの帰り4人の魔女に「いずれ王となる」と予言されたマクベスは野望に駆り立てられ・・。


【感想
シェイクスピア没後400年を記念しての映画化だそうです。

台詞も古い言葉で語られるので私には難しかったんですが
『マクベス』を読んでいたのは助けになりました。

武将であるマクベスが魔女に「いずれ王になる」と予言されたことから野望に火がつき
野心家の妻にも煽られ、王ダンカンを暗殺。
そうして王になるも、マクベスは罪の意識と王位を失うことの不安から次々に人を殺めていく・・

ラストシーンをのぞいて有名なストーリーを忠実に再現したという印象です。
冒頭は、マクベスの子供の葬儀のシーンから始まり、次にイングランドとの戦いが描かれる
辛くも勝利を収めるものの、多くの若い命を失ったことは彼の心に暗い影を落としています。
そんなときに野心家の妻に煽られ穏やかな君主ダンカン王を暗殺してしまったマクベスは
さらに心の平衡を失っていくのです。
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ファスベンダー演じるマクベスが痛々しくてねぇ。
欲にほだされた暴君と言ってしまえばそれまでだけど、戦後のトラウマ状態にあったマクベスは
明らかに心を病んでいて、脅迫観念から王位を脅かす存在を排除せずにいられない。
途中ファスベンダーがBB8に見えるシーンがあって笑ったけど(笑)
葛藤から一筋の涙を流すマクベスの瞳が、いつしか虚ろなものとなっていくのが切なかったわぁ。


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監督のジョスティン・カーゼル は『アサシン・クリード』の監督にも抜擢されていて
迫力のバトルシーンなんかはちょっとゲーム風でもあるんですが
スモーキーに青みがかった映像、パノラマに映し出されるスコットランドの風景、不穏な音楽と
独特の静寂感と緊張感があって、アートな雰囲気を醸しだしてもいます。

多分自然光や室内の明かりのみを利用したドグマ方式なのかな。
時代背景に合っていたと思うし、幻視に怯えるマクベスの心情にも合っていた。

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力のあるものが王座に付く。そんな戦国の時代。
マクベスを鼓舞する妻の欲深さは内助の功でもあったんでしょう。
でもマクベスの暴挙に、次第に自分の罪を悔いるようになり、これまた心を病んでいく
目力と凛とした声で強さを強調したマリオンがマクベス夫人を美しくそして悲しく演じて見事。

マクダフ役のショーン・ハリス、バンクォー役のパディ・コンシダインも凄くよかった。
人物関連図を頭に入れておくほうが分かりやすいかも。

洗っても洗っても落ちない血と全てを焼き尽くす炎の「赤」が印象的
マクベスと夫人の「地獄に一番近い愛」が悲しい作品でした。

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エドガー・ライト監督『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』
2013年08月24日 (土) | 編集 |



エドガー・ライト監督のSFアクション・コメディ。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』とあわせて3部作の完結編とされる一本です。
ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013)イギリス
原題:The World's End
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグ、 ニック・フロスト、 パディ・コンシダイン、 マーティン・フリーマン、 エディ・マーサン、 ロザムンド・パイク
日本公開:2014年春
 【ストーリー】
青春をともに過ごした仲間5人が、ゲイリー(サイモン・ペッグ)の呼びかけで20年ぶりに集まった。
いまや中年の彼らがやろうとするのは、かつて完遂することが出来なかった12軒のパブ・マラソン。
しかし、その頃街ではとんでもないことが起きていて・・

いや~、面白かった。




今回お馬鹿5人組を演じるのは、おなじみサイモン・ペッグニック・フロストに加え、パディ・コンシダインマーティン・フリーマンエディ・マーサンという顔ぶれ。

最初は気乗りのしなかった面々も一旦集まると、じきに昔の心が蘇る
お酒が入り、徐々によっぱになる様子が楽しくて、ニマニマしながら見ちゃいます。

でもエドガー・ライト監督作品だからね、ただの同窓会で終わるはずがない。
最後のパブの名前がThe World's Endということから想像つくと思うのだけど
久々に帰った故郷なのに、何だか変・・と気づくときには、街はどえらいことになってる
でも発起人のゲイリーにはある思いがあって、何が何でもゴールを目指したいわけですね、はい。

今をときめく中堅どころの共演陣が脇をがっちり固め、それぞれのキャラが輝いてる。
体を張ったギャグやアクション、未知なる敵の思いがけない動きなど
オーソドックスから新鮮なものまで、笑いの要素満載。
加えて、友人たちがみな仕事や家庭を持ちしっかり生きてるのに、一人取り残される40代男の悲哀など、センシティブな部分も描かれ、可笑しいだけのコメディに終わってないのがいい。
サイモンとニックの友情の描き方にはしんみりさせられました。三部作の最後と思うと余計にね。

ただ、サイモン演じるゲイリーの初心はどう貫徹されたのか、顛末は目標に見合ったものだったのかなど、やや曖昧な描き方になっているのは残念かな。

とはいえ、SF要素は痛快で、ホラーの名作へのオマージュにもニンマリ
アポカリプトを描くものとしては、その完結の仕方に監督の優しさを感じます。
下ネタ頼りのハリウッドコメディとは格の違いを見せ付ける一本ですね。


      

トラックバック一覧

  1. 1. 「ワールズ・エンド」はジョン・カーペンターファンの私にうれしい映画、面白い。

    • [今昔映画館(静岡・神奈川・東京)]
    • April 26, 2014 15:43
    • 今回は新作の「ワールズ・エンド」を川崎チネチッタ5で観てきました。消費税の増税に伴い、映画のプログラムが値上がりしていました。まあ、仕方ない部分もあるのですが、3%から5%になったときにこういう端数の出る値上げをしたっけかなあ。 1990年、イギリス郊外の
  2. 2. ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

  3. 3. ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う!

    • [いやいやえん]
    • October 16, 2014 08:47
    • 【概略】 学生時代に達成できなかった“ひと晩に5人で12軒のハシゴ酒”をするべくイギリス郊外の街に戻って来たアラフォー男たち。だが、街の人々は何者かに操られており…。 SFコメディ 「ショーン・オブ・ザ・デッド」「HOT FUZZ/ホット・ファズ -俺たちスーパ



思秋期
2012年05月07日 (月) | 編集 |
サンダンス映画祭で2部門を受賞し気になっていた、
ピーター・ミュラン主演のヒューマンドラマです。



思秋期
2010年(イギリス)
原題:Tyrannosaur
監督:パディ・コンシダイン
出演:ピーター・ミュランオリビア・コールマンエディ・マーサン


ピーター・ミュラン演じるジョセフは、身体の底からわきあがる怒りを
抑えることができず、崩壊寸前の中年男。
ある日、酒場で若者と喧嘩になったジョセフは、身を隠したチャリティ・ショップで
オーナーのハンナ(オリビア・コールマン)と出会い、徐々に交流を深める。
しかしハンナ自身もある秘密を抱えており・・ という話。

俳優のパディ・コンシダインの監督デビュー作である本作は、
心に傷を持った男女の出会いと再生を描くヒューマンドラマでありラブストーリーです。




おそらくはヤクザがらみのジョセフは、真っ当な人生は生きて来なかったであろう男
妻を亡くし、今また友を癌で失おうとする彼は、大きな悔いと絶望に苛立っている。
そんな時に出会ったハンナは、裕福で宗教心に満ちた女性と思われたが
実は暴力夫の下、恐怖に怯えて生きていた。

映画はそんな二人が互いに安らぎを見出しつつ
それぞれの恐怖と対峙する様子が、緊張感の中描かれます。

ハンナのDV夫ジェームズを演じるのが『アリス・クリードの失踪』のエディ・マーサン
彼はこういう異常性のある役が本当に上手くて、怖い怖い。
ジェームズが初めて画面に登場するシーンなんて、もう
あらやだ、なにやってんの~?ってなもんで、、驚愕でした^^;

目を背けたくなるシーンもあるけれど、奇麗ごとじゃないとこがいいのと
ピーター・ミュランがカッコいいのよね。
3人の演技がそれぞれに素晴らしく見ごたえがありました。
お葬式のシーンで、友を弔う友人たちが不器用ながらも温かく、じんわり感動。

ちなみにタイトルのティラノサウルスとは、ジョセフの台詞の中で
死んだ妻が歩くと『ジュラシックパーク』みたいに地響きがしたと説明されています。
映画の中で、家の中でハンナの夫の足音が強調されていたのが印象的で
ティラノサウルス(=足音)は脅威の象徴だったかもしれません。

見守ってくれる人の笑顔や温かさがあって、人は再生を果たすことができるのだという描き方が静かな感動を呼ぶ秀作でした。
ただし、ジョセフの怒りが何故隣人の犬の泣き声で助長されるのかがわかりにくく
犬好きさんにはお薦めできません(汗)
英国インディペンデント映画賞でも作品賞・新人監督賞・主演女優賞を受賞。
監督の今後の活躍にも注目したいです。

秋に公開が予定されてるようです。

★★★★☆